EU及び加盟国とのたばこの密輸品・偽造品対策に係る協力契約の締結

2007 年 12 月 14 日
各
位
会 社 名
日本たばこ産業株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 木村 宏
(コード番号 2914
東証・大証・名証 第一部、福証・札証)
問合せ先
IR広報部(TEL 03-3582-3111(代表))
EU及び加盟国とのたばこの密輸品・偽造品対策に係る協力契約の締結等について
本日、当社グループ会社であるJTインターナショナルとEU及び加盟国(注 1)との間におい
て、ヨーロッパにおけるたばこの密輸や偽造の問題を解決するための協力契約の締結及び
これに附随する事項についての合意に至りましたので、お知らせいたします。
密輸品・偽造品の存在は、当社グループ商品のブランド価値を毀損することはもとより、
取引先や消費者に不利益を及ぼすものであり、これまでも当社グループとしてその対策に
取り組んでまいりました。これらに加えて欧州においては、密輸品・偽造品の存在によっ
て、各国政府が得ることができる税収にも大きな影響を与えるにいたっています。今回の
協力契約の締結及び合意によって、これまでの当社グループでの取り組みに加え、EU 及び
加盟国との間でより効率的かつ建設的な密輸品・偽造品対策のための体制が構築され、密
輸品・偽造品から当社グループ商品のブランド価値を保全することができるものと考えて
います。
本日締結した協力契約は、密輸品・偽造品対策のための効率的かつ建設的な体制の構築
や協働の枠組を定めており、その内容は JT インターナショナルが既に実践している密輸
品・偽造品対策の行動規範に沿ったものとなっております。
具体的には、JTインターナショナルにおいてコンプライアンス・プログラムの維持推進、
顧客認証プログラム(注 2)や製品追跡手続き(注 3)の実行を図ることとし、あわせてJTインタ
ーナショナルとEU及び加盟国の関係当局等との間で密輸品・偽造品対策のための緊密な協
力関係を構築する内容となっています。
また、本件協力契約の締結にあわせ、EU 及び加盟国との間での将来における紛争に関す
る合意も同時に行っております。現在、当社グループと EU 及び加盟国の間で係属中の訴訟
はありませんが、将来においても、本件合意以前の事項に係る民事上の請求を相互に提起
しないことを両者の間で合意しております。
なお、JT インターナショナルは、本件協力契約に基づき、EU 及び加盟国における密輸品・
偽造品対策に係る取り組みを支援するために、契約締結時から 5 年間にわたって毎年 5,000
万米ドル、以降 10 年間は毎年 1,500 万米ドル、合計 4 億米ドルの資金拠出を行うこととし
ております。
これら本件協力契約に基づく資金拠出をはじめとする協力契約等の履行に伴う費用につ
いては、支払年度に応じた負担を経費として処理することを予定しています。
以上
(注 1) 2007 年 12 月 14 日現在、本件協力契約等への参加を承諾している加盟国は次の 26 ヶ国です。
オーストリア、ベルギー、ブルガリア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンラ
ンド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトア
ニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、
スロベニア、スペイン、スウェーデン
(注 2) 顧客認証プログラム(Know Your Customer Program)
取引先において、関係法令の遵守はもとより、不法取引防止のための体制等を備えていることに
ついての保証を求め、これらが満たされている場合にのみ取引を行うこと。
(注 3) 製品追跡手続き(Tracking & Tracing)
マスターケース(通常は 500 個入りのパッケージ)やカートン(通常は 10 個入りのパッケージ)
に機械読取式のマーキングを施し、製品の追跡を容易にするもの。