仙台駅周辺地区における交通環境の課題分析と検討の方向性 空間イメージの視点 品 格 問題・課題 課題についての検討の視点 ・待ち合わせスペースやイベントスペースが不足している 滞留空間の確保 ・シンボル空間・緑空間がない シンボル空間の創出 ・周辺の屋外広告物等が乱立して、景観を阻害している 仙台らしい空間のルールづくり ・結節する交通が西口に集中し、東西広場の利用バランスが悪い ・プールからあふれたタクシーが周辺道路の交通を阻害している ・自家用車プールが満車の状態で、輻輳し混雑している 西口広場の機能再編 東口広場の機能強化 ・路線バス・高速バス乗降場が分散していて使いづらい バス停の集約化 ・JR・地下鉄・バス相互の乗り換えが不便 ・三層の複雑な構造で明確な動線がない 乗り換え動線の明確化 ・エレベータなどが少なくバリアフリーに対応しきれていない わかりやすいバリアフリー動線の確保 ・歩行者通行量に対して十分な幅員が確保されていない ・東口側からJR仙台駅を利用しにくい 東西連絡機能の強化 ・案内がわかりにくい 案内サインの充実 第2回懇談会 議論ポイント ○東北の顔(玄関口)としての空間づくり ◎ ○仙台の特徴をアピールできる空間づくり ○必要な交通機能が集約された空間づくり 機 能 ○誰にもやさしくわかりやすい空間づくり ◎ ◎ ■第1回懇談会の意見を踏まえた検討の方向性 項目 仙台駅周辺地区 の捉え方 第1回懇談会(12/4) ・ ・ ・ ・ ・ 東北全域のためにという、広域的な観点から仙台駅周辺を考えることが必要。 長期的な視点で計画を考え、できることから実施していくことが重要。 人流と物流との調和を図り、その拠点になるのが仙台駅周辺。 仙台駅周辺は、どんどん広がっていくという認識が必要。 国際化という観点も加えたほうがいい。 ・ ・ ・ ・ 仙台駅前は東北の顔になる場所、品格のある駅前づくりを目指すべき。 高齢者の目線で歩きやすい、わかりやすいつくり方が必要。 仙台らしい、屋外広告の規制も含めた将来的なまちづくりが必要。 杜の都や城下町など、仙台の特徴を表現できないか。塊としての緑を持ってくるとか、仙台独特のイ ベントができるような場所をつくるとか。 実現すべきものとして、①ファンクション(機能)、②品格、ディグニティー(威厳)、③外部経済、 エクスターナル・エコノミー、がある。 元寺小路福室線ができれば、東口と西口は乗用車、バスという観点からは一体化できる。東口のさら なる開発が大きなかぎになるか。 仙台駅周辺の整備に緑地を確保など、仙台の地域づくりを考えるべき デッキを1階と認識して、それが東ともつながっていくことを考えてもいいのでは。 商店街振興組合では、青葉通りに面した駅前から愛宕上杉通りまでをバスターミナルを含めて何らか の公共的な使い方ができないか検討している。 バス、乗用車、人を平面でさばくのは絶対的に不可能というのが第一感。規模はともかく、一体的、 立体的な空間利用は不可欠。 二層、三層のつながりがあるが、空間的、平面的な広がりがない。上下の空間をつなぐ吹き抜けなど がなく、先が見えにくい、わかりにくい。 周辺再開発と一体となって有効空間を創出する工夫が必要。 ・ ・ 空間イメージの視点 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 空間づくりの手法 ・ それらを実現する方法としては、①面開発の大規模投資、②点開発とそのときのルールづくり(空地 の確保、緩衝帯の確保、駐車場設置義務、景観条例など)、③ソフトウエア、がある。 ・ 丸の内のように空中権を利用して仙台の地域づくりに公共性を持たせて利用できないか。 ・ 空間をつくるため、どう人を選び、コラボしていくかという仕組みづくりが重要。 ・ 計画ができて民間・JRを巻き込んで、どう進めていくのかを考える必要がある。 検討の方向性 各回懇談会共通事項 第2回懇談会 z 東北の顔(玄関口)としての空間づくり z 仙台の特徴をアピールできる空間づくり z 必要な交通機能が集約された空間づくり z 誰にもやさしく、分かりやすい空間づくり 第3回懇談会以降 ■第1回懇談会の意見及び利用者意向を踏まえた問題点 項 目 第1回懇談会(12/4) ・ 元寺小路福室線ができれば、東口と 西口は乗用車、バスという観点から は一体化できる。東口のさらなる開 発が大きなかぎになるか。 東西の機能分担 交 通 結 節 乗り継ぎ 機 能 交流 景観 問題点 施設の現状等 ・ 結節する交通が西口に集中し、東西 ・ 西口広場面積は、17,805 ㎡(デッキ 広場の利用バランスが悪い。 部 9,763 ㎡)。 ・ 東口広場面積は、15,000 ㎡。 ・ 東口の路線バス発着シェアは1%に も満たない、高速バスの発着シェア は 14%。 ・ ピーク時の車両滞留台数は、西口約 230 台(バス除く)に対して、東口約 90 台。 ・ 観光(貸切)バスの駐車スペースは 西口タクシーロータリー内のみ。 ・ 東京を往復する機会が多いが、仙台 ・ 約 67%が「JR・地下鉄・バス相互 ・ JR、地下鉄・バス相互の乗り換え ・ J R 仙 台 駅 か ら 西 口 バ ス プ ー ル ま 駅は結節が悪い。 の乗り換えがしにくい」と回答。 が不便。 で、最短で約 150m、2分。エレベー ・ 仙台は、結節交通が充実していなく、 ・ 理由は「距離が遠い」約 65%、 「昇り・ タ利用で約 200m、4分。 乗り継ぎの文化がない 降りが大変」約 48%、 「案内が不十分」 ・ JR仙台駅から地下鉄仙台駅まで、 ・ 乗り継ぎで行ける公共交通網の整備 約 36%など(複数回答) 最短で約 250m、4 分。エレベータ利 が必要 用で約 500m、10 分。 ・ 仙台駅からバスプールまではデッキ や地下通路からしか行けない。 ・ エレベータなどが少なく、バリアフ ・ エ レ ベ ー タ の 増 設 も 行 わ れ て い る リーに対応しきれていない。 が、西口バスプールから、地下鉄や デッキに行けるエレベータなどがな い。 ・ 東西自由通路の車いす、ベビーカー の割合は、1%未満と低い。 ・仙台駅前の情報が散乱していて公共交 通が使いづらい。 ・ 案内板などがかわりにくい。 バリアフリー サービス (案内、情報提供等) 利用者意向(アンケート) ・ 案内板などが分かりにくい。 ・ 仙台駅から降りてまちなかを見ると ・ 約 66%が「いこい・うるおいが感じ ・ 待 ち 合 わ せ ス ペ ー ス や シ ン ボ ル 空 ・ 東口は緑や休憩スペースなどが比較 景観的によくない。 られない」と回答。 間・緑空間が少ない。 的充実しているが、西口は少ない。 ・ 仙台駅前は屋外広告が乱れていると ・ 理由は、 「待ち合わせや休憩をする場 ・ 周辺の屋外広告物等が乱立して、景 いう印象。 所が少ない」約 73%、「緑が少ない」 観を阻害している。 約 41%、「看板などが多い」約 20% など(複数回答) ■第1回懇談会の意見及び利用者意向を踏まえた問題点 項 目 バスターミナル 空 間 ・ 施 設 車 両 空 間 タクシー 自家用車 第1回懇談会(12/4) ・ バス停が分散しいて非常にわかりに くい。 ・ 高速バスが東西を含めて分散をして いてよくない。 ・ 政令市にバスターミナルビルがない のが疑問。 ・ 西口の貸切バスプールは、狭い、入 りにくい、出にくい。 利用者意向(アンケート) 問題点 施設の現状等 路線バス ・ バス乗降場が分散していて使いづら ・ 仙 台 駅 周 辺 の バ ス 発 着 台 数 は 約 ・ 約 65%が「利用しにくい」と回答。 い。 5,200 本/日。 ・ 理由は「案内が不十分」約 62%、 「乗 ・ 路線バスの発着は、西口バスプール り場が分散」約 55%など(複数回答) (約 59%)、青葉通り(約 40%) 、愛宕 高速バス 上杉通り(約 1%)などに分散。 ・ 約 57%が「利用しにくい」と回答。 ・ 高速バスの発着は、広瀬通り(約 ・ 理由は「案内が不十分」約 61%、 「乗 40%)、青葉通り(約 34%)、西口バ り場が分散」約 60%など(複数回答) スプール(約 13%)、東口バスプール (約 14%)に分散。 ・ 観光(貸切)バス駐車は西口で処理。 ・ タクシー乗り場は雑然としている。 ・ 約 17%が「タクシーが利用しにく ・ タクシープールの収容台数(計画) ・ コンシェルジュの導入など、タクシ い」と回答。 ・ プールからあふれた車両が周辺道路 は、西口が 81 台、東口が 29 台。 ー配車に関してのサービスを向上さ ・ 理由は、「乗り場位置がわかりづら の交通を阻害している。 ・ 西口のタクシープールからはみ出す せ、無線を使ってタクシーを駅前か い」約 52%、「常に混雑」約 30%な 車列は最大で 12 台分。平均的な滞留 ら散らす仕組みを取り入れるべき。 ど(複数回答) 時間は平日約 25 分、休日は約 41 分 となっている。 ・ 降車スペースに相当数の自家用車が混 入。 ・ 自家用車プールも休みには満車の状 ・ 約 73%が「自家用車での利用がしに ・ 自家用車プールが満車の状態で、輻 ・ 自家用車プールの収容台数(計画) 態。だから通路にとめる、通りにく くい」と回答。 輳し混雑している。 は、西口が 68 台、東口が 32 台。 くなるという悪循環を招いている。 ・ 理由は、 「常に混雑」約 78%、 「わか ・ 西口自家用車プールは、休日を中心 りづらい」約 49%など(複数回答) に混雑が見られる。 ■第1回懇談会の意見及び利用者意向を踏まえた問題点 項 西 口 歩 行 空 間 目 ペデストリアンデッキ (西口) 地表 地下 空 間 ・ 施 設 東西連絡自由通路 東 西 連 絡 施 設 東西地下自由通路 JR仙台駅舎 第1回懇談会(12/4) 利用者意向(アンケート) 問題点 ・ デッキを寒い東北でどう生かしてい ・ 約 55%が「歩きにくい」と回答。 ・ 3層の複雑な構造で明確な動線がな くか。金沢のようなガラスのドーム ・ 理由は、「雨の日などに床がすべる」 い。 も考えられないか。 約 76%、「階段などがある」約 26% ・ デッキは人と車を分離する機能だけ など(複数回答) でいいのか。福祉とか高齢者などを 考えるべき。 ・ 地上レベルでの人のさばきや、人の 集まるところについての検討も必 要。 ・ 地下通路は一番町まで延ばしたほう がいい。 施設の現状等 ・ デッキ面積は約 9,800 ㎡。 ・ 舗装面の老朽化が目立っており、タ イル舗装がアスファルトとなってい る部分もある。 ・ デッキ下などは放置自転車も見られ る。 ・ 市営地下鉄東西線仙台駅が平成 27 年に開業する予定。 ・ 駅北部の自由通路と東西自由通路の ・ 約 48%が「狭い」と回答。 ・ 歩行者通行量に対して十分な幅員が ・ 延長 69m、幅員6m。 有機的な人の流れの分析が重要であ ・ 約 45%が「案内がわかりにくい」と 確保されていない。 ・ 歩行者通行量は、平日約 4.6 万人 る。 回答。 ・ 通路内の案内がわかりにくい。 /15h、休日約 6.1 万人/15h で、休日 のほうが多い。 ・ ピーク時の歩行者数は 7,195 人/h(休 日)。 ・ 楽天の試合がある日などは特に混 雑。 ・ 約 72%が「狭いとは思わない」と回 ・ 通路内の案内がわかりにくい。 答 ・ 約 56%が「案内がわかりにくい」と 回答。 ・ 延長 392m、幅員約 5m~15m。 ・ 歩行者交通量(西側)で平日約 3.2 万人、休日約 1.9 万人で、平日のほ うが多い。 ・ ピーク時の歩行者数は 2,111 人/h(平 日)。 ・ 約 13%が「西口側から仙台駅を利用 ・ 東口側からJR仙台駅を利用しにく ・ 仙台駅の日平均乗車人員は約8万 しにくい」と回答。 い。 人。 ・ 約 38%が「東口側から仙台駅を利用 ・ 仙台駅改札は東口にはない。 しにくい」と回答
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