モビリティの機運を 真のビジネス価値に結実させる方法

Feature Story
オンデバイス
(http://sapinsider.wispubs.com)
「2011 年 1 月・2 月・3 月号」
© 2011 SAPinsider. 本記事は『SAPinsider』
の記事を出版元の WIS Publishing の許可のもと再録し、SAP が翻訳したものです。WIS Publishing は、
記事の内容または翻訳関連の一切の誤りに関していかなる責任も負わないものとします。
モビリティの機運を
真のビジネス価値に結実させる方法
エンタープライズモビリティ戦略策定のベストプラクティス
執筆:Ahmed El Adl 博士(PwC)
、Sam Lakkundi( Sybase, an SAP company)
昨今の携帯端末 / モバイルデバイスとモバイルコン
クトストーム」とでも言うべき「空前の変革環境」が生
シューマーアプリケーションの普及は、ビジネスと IT
まれ つ つ ある時期 の 真った だ 中 で 行 わ れました。
双方のプロフェッショナルの間に、かつてない大きな
SAP は、この変革の嵐の中に自ら飛び込み、モビリ
関心と興奮を引き起こしています。いわゆる「ドットコ
ティの機運をお客様にとっての真の価値へと結実させ
ムブーム」以来、1 つのテクノロジーを巡って IT 業界
ることを決断したのです。今現在見られるモビリティ
がこれほどの熱気と革新に沸きたったことはありませ
の機運をもたらした主要な要因としては、次のものが
んでした。一言でいえば、モビリティは人々が想定す
考えられます。
る仕事や生活のやり方を一変させました。
しかし、これほどの注目を集めている反面、エンター
IT における新たな動向。ビジネスアプリケーショ
■
ンをオンデマンドやオンデバイスで実行すること
プライズモビリティの将来の方向性について少なから
Ahmed El Adl 博士
([email protected])
は、
PwC 社における SAP Business Mobility
Solutions のディレクター。
エンタープライズモビリティの戦略、
アーキテクチャー、導入の領域に
おけるアドバイザー。
SAP AG、BearingPoint、PwC で
さまざまな役職を歴任。
のコスト面 ・ビジネス面のメリットが認知される
ず混乱が生じ、疑問が山積しているのも事実です。ほ
中、企業はクラウドコンピューティングとアンワイ
とんどのビジネスアプリケーションユーザーは、近い
ヤードのモバイルソリューションへの移行を進めて
うちにビジネスにおけるモビリティの意義がより高ま
います。モバイルソリューション開発の観点からする
ると考えていますが、具体的な姿については誰も確信
と、
「1 つのデバイス上の1つの OS で動作する1 つ
が持てずにおり、どこから手をつけるべきかのアドバ
のアプリケーション」から、
「複数のデバイス上の複
イスをテクノロジー専門家たちに求めようとしていま
数の OS で動作する複数のアプリケーション」への
す。そこには当然、SAPとSybaseも含まれています。
移行が避けられない状況となりました。SAP の新
しい製品戦略は、ソフトウェアの開発・提供モデル
空前の変革の嵐
のこうした変化に対して積極的に取り組む姿勢を示
エンタープライズモビリティの領域で長年リーダー
しており、そこではモビリティが大きな役割を担っ
シップを発揮してきた Sybase を SAP が買収したこと
ています。
で、SAP のお客様方は格別の興奮に包まれていま
す。Sybase の買収により、SAP は今や、業界最高水
Sam Lakkundi
([email protected])
は、
Sybase, an SAP company の
エンタープライズモビリティアーキテクト。
世界各地で企業組織の
モバイルソリューション構築を
支援してきた経験を有する。
Sybase では 15 年間にわたり、
さまざまなテクノロジーを担当。
モビリティのイノベーションと進化。新世代のモバ
■
準のモバイル・エンタープライズ・アプリケーション・
イル OS(iOS、Android、Windows Phone 7 など)
プラットフォーム(MEAP)
、モバイルランドスケープ /
と、当社のモバイルソフトウェア開発キット
(SDK)
セキュリティ管理ツール、ショートメッセージサービス
の最新機能を組み合わせれば、リッチなユーザー体
(SMS)およびマルチメディアメッセージサービス
験をもたらす信頼性の高いモバイルアプリケーショ
(MMS)配信システムを提供する企業となりました。
ンを、より低コストで速やかに開発できる効果的な
これらの Sybase 製品を SAP 独自のモビリティツール
やアプリケーションと組み合わせれば、全社規模のア
ンワイヤード化とIT イノベーションを推進したいお客
1
様に最適な非常にパワフルな基盤が生まれます。
SAP による新しいモビリティ戦略と Sybase の買収
ツールが実現します。
モビリティ成熟度の向上。モバイルテクノロジーと
■
各種の周辺テクノロジーの総合的な成熟度は、ここ
数年で大きく向上しました。ネットワークの高速化、
は、モビリティが巨大な機運となり、まさに「パーフェ
1
モバイルエンタープライズが
SAP/Sybase によるモビリティソリューションスイートの概要につ
(2011 年 1-3 月号)
の 12 ページに掲
いては、本号『SAPinsider』
載されている Jack Chawla の記事をご覧ください(sapinsider.
。
wispubs.com)
sapinsider.wispubs.com| JAN
エンタープライズそのものとなる日は、
そう遠いことではありません。
■
FEB
■
MAR 2011
1
GPS の精度向上、多種多様な新型センサーの出現
リティの採用について戦略的な見地から検討する必
といったテクノロジーの進化により、モバイルソ
要があります。つまり、エンタープライズモビリティ戦
リューションの価値は飛躍的に高まっています。モ
略の構築が求められるのです。
バイルデバイスの基本性能も大幅に向上し、各種
■
のネットワークを通じて使用できるように最適化さ
エンタープライズモビリティ戦略の構築
れています。モバイルアプリケーションが日常生活
エンタープライズモビリティ戦略を策定するには、
にもたらす新たな価値の多大な可能性が原動力と
SAP のモバイルテクノロジーを最大限に活用してビ
なり、マシン間をつなぐ M2M ハードウェア、通信
ジネス価値を解き放つ方法を検討する必要がありま
プロトコル、アプリケーションが極めて急速に整備
す。また、その際には IT の役割を見落としてはなりま
されつつあります。
せん。エンタープライズモビリティ戦略を成功させる
ビジネス側の強いニーズ。モバイルコンシューマー
ソリューションとモバイルデバイスが生み出す「空
前の変革環境」では、モビリティが競争力の源泉と
なり、差別化要因となるのは間違いないでしょう。
ビジネスの遂行と管理がグローバル化した現在で
は、いつでも、どこからでもビジネス情報にアクセ
スし、確かな情報に基づき意思決定を行い、円滑
にタスクを実行できるかどうかが、これまで以上に
重要になっています。そのため、すでに多くの企業
が、リアルタイムな「モバイルエンタープライズ」
への移行と持続可能なビジネス価値の実現に向
け、ビジネスプロセスの再構築の準備を進めてい
るか、実作業を開始しています。
この機運に乗じて SAP ソリューションの機能のモ
ためには、高水準のセキュリティ、ユーザー体験、ガ
バナンスを維持することにも配慮が必要です。効果的
な戦略は、ビジネスとIT の両面に立脚します(図1)。
モビリティのビジネス面の基本原則
確固たるエンタープライズモビリティ戦略の策定は、
組織として即座にメリットを実現できる領域、つまりビ
ジネス面から取りかかる必要があります。そのために
は、従業員がビジネスを遂行する方法、従業員同士が
情報を交換する方法、そして企業としてサービスや製
品を顧客に提供する方法に対する理解を深めます。
モビリティ戦略のビジネス面を構築する際には、以下
の点を十分に考慮してください。
モビリティ戦略を成功させるには経営陣の支持が
■
重要です。そのため、エンタープライズモビリティ
バイル化に着手したいと考える場合は、ばらばらに成
戦略は、組織全体 のビジョンと戦略に根ざしたもの
り行きで構築してきたパイロット導入や個別に導入し
でなければなりません。こうした取り組みを連携
た(連携性のない)モバイルアプリケーションをその
化・整合化させることで、向こう3 ~ 5 年間にわた
まま流用することはできません。SAP のプロセスはビ
るビジネスのビジョンと戦略に関する理解と分析が
ジネスを左右する重要なものであるため、軽々しく扱
深まります。
うことは許されないからです。モバイル投資の ROI を
図1 ▼
最大化し、リスクを抑えるためには、まず最初にモビ
効果的なエンタープライズモビリティ戦略を
モバイルエンタープライズとなるためには、何らか
■
支えるビジネスと IT の柱
の組織変更とビジネスプロセスの再構築が間違い
なく必要になります。モビリティとは、ユーザーイン
ターフェースやアクセス手法の単純な置き換えで
企業のビジョンと戦略
はなく、企業や業界がそれぞれのコアビジネスの
遂行方法を変革するチャンスなのです。
販売やサービスなど、モバイルアプリケーションの
エンタープライズビジネスモビリティ戦略
■
断で全社的なビジネスに真の価値をもたらすよう
な、斬新で革新的な小さめのアプリケーションを検
討します(例:モ バ イル BI や モ バ イルワークフ
モビリティガバナンス戦略
モバイルセキュリティ管理フレームワーク
モバイルアプリケーション管理戦略
モバイルデバイス/デバイス管理戦略
モバイルユーザー体験フレームワーク
モバイルアプリケーションロードマップ
モバイルテクノロジーインフラ
モバイルアーキテクチャーフレームワーク
古典的な領域を越えた展開を目指します。部門横
従業員の受け入れ準備、
プロセスの再構築、
変更管理
企業文化、
制約、
影響要因
2
JAN
■
FEB
■
MAR 2011| sapinsider.wispubs.com
ロー)
。
企業組織がどのようにビジネスを管理・遂行する
■
かは、内部の企業文化(例:従業員相互のコミュニ
ケーションおよびコラボレーション方法)と、外部の
影響要因(例:サービス提供の場所や対象者)の両
方から直接的な影響を受けます。モビリティ戦略を
策定する際には、こうした要因にも配慮する必要が
あります。
IT モビリティ戦略を支える 8 本の柱
ります。しかし、ROI を高めるためには、SAP のモビ
ビジネス面のモビリティ基本方針を確立したら、次は
リティパートナー、モバイル通信事業者、デバイス
IT 面のモビリティ計画を策定します。これは、IT 部門
メーカーなどが提供する他のツールの追加も検討に値
が目の前のビジネスに必要なモビリティソリューショ
します。たとえば、デバイスのローカルリソースを活
ンを提供するための計画であると同時に、モバイルテ
用し、そのデバイスならではのユーザー体験を提供す
クノロジーの将来的なイノベーションに対応できる柔
るためには、Android SDK のような純正のモバイル
軟性も備えたものでなければなりません。IT モビリ
OS SDK を SAP のモバイル SDK と組み合わせる必
ティ計画には8つの主要な要素があります。
要があります。
1. モバイルアーキテクチャーフレームワーク。ビジ
3. モバイルアプリケーションロードマップ。モビリ
ネスにモバイルテクノロジーを採用する際に IT チー
ティのビジネスケースを作成する際は、短期間で成果
ムをうまく導くためには、アーキテクチャーに関する
が見えることが極めて重要です。通常、最初に導入す
包括的なガイドラインが必要です。求められているの
る候補として最適なのは、モバイル BI やモバイルワー
は、イノベーションを推進し、異なる企業システム
クフローベースの申請 / 承認のように、複数のビジネ
(SAP と SAP 以外の両方)
に対応し、モビリティの将
ス領域に適用できるモバイルアプリケーションです。
来的な進化を速やかに取り込める柔軟性も備えた
そこを出発点として、ビジネスの優先順位を反映しな
アーキテクチャーです。このフレームワークを確立す
がら、また組織内外におけるモバイルテクノロジー /
るにあたっては、たとえばネイティブまたはブラウ
アーキテクチャーの受け入れ準備状況を反映しなが
ザーベースどちらのモバイルアプリケーションを使用
ら、モバイルアプリケーションポートフォリオを形成し
すべきかといった、重要な意思決定を下す際に従うべ
ていきます。モバイルアプリケーションの ROI を高め
き基本ルールを定義します。また、セキュリティは後
るには、コラボレーション、ソーシャルネットワーキン
から付け足すのではなく、最初からプラットフォーム
グ、ユニファイドコミュニケーションプラットフォーム
とモバイルアプリケーションのアーキテクチャーを安
など、他のテクノロジープラットフォームをロードマッ
全な設計にしておくべきです。そしてこのフレーム
プに取り込んで活用することも検討します。
ワークにより、ビジネスソリューションの開発・調達プ
4. モバイルユーザー体験フレームワーク。優れた
ロセス全体の中で、モビリティが不可欠な部分を占め
ユーザー体験は見栄えの良い画面が生むのではあり
ることが保証されなければなりません。
ません。たとえば iPhone や Android は、画面表示が
2. モバイルテクノロジーインフラ。モバイルインフ
鮮明だから、私たち皆のモバイルユーザー体験を変
ラは、モバイルアプリケーションの提供、セキュリ
革したわけではありません。最もユーザーの心を動か
ティ、サポート、管理に必要となる、さまざまなシステ
すのは、そこで動作するモバイルアプリケーションの
ム、デバイス、ツールから構成されます(図 2)。SAP
使い勝手と、それを支える信頼性およびパフォーマン
の新しいモビリティプラットフォームは、一元管理型か
スです。企業が独自のモバイルアプリケーション開発
つ統合型の MEAP を構築するための強力な基盤とな
に関する役割とガイドラインのフレームワークを確立
主な特長
ネイティブの
モバイルアプリケーション
Sybase Unwired
Platform クライアント
■ API ■ データ保管
SAP 以外の
ネイティブの
モバイル SDK
■
シンクライアント
(ブラウザー)
パッケージ済み
モバイルソリューション
デバイス管理
■ データ同期化エンジン
■
SDK
Sybase Unwired Platform
データのステージング /
キャッシングサービス
ツール
サードパーティー
ソリューション向けの
シンデータ
統合レイヤー
SAP の
モバイル SDK
DOE コネクター / Web サービス / JCO / ゲートウェイ
SAP NetWeaver Mobile(DOE)
BAPI ラッパー
J2EE
SAP SAP SAP SAP SAP SAP
CRM SRM SCM HCM PLM EAM
.NET
SAP ERP
JDBC
SAP バックエンドシステム
レガシーシステム
Microsoft
SharePoint
Microsoft
Exchange
Lotus Notes
企業システム
sapinsider.wispubs.com| JAN
モバイルデバイス、ユーザー、
アプリケーション、
セキュリティ
の機能を完全に統合
モバイルデバイス / アプリケーション / ユーザー / セキュリティ管理ツール
モバイルアプリケーション
モビリティ IT インフラ
SAP が提供、保守、開発する
エンタープライズクラスのモビ
リティプラットフォームを利用
し、統合モバイルエンタープラ
イズアプリケーションプラット
を確立
フォーム
(MEAP)
バックエンドシステム
複数のモバイルデバイスと
OS をサポート
図2 ▼
モバイルテクノロジーインフラの例と
SAP 以外のソリューション向
けのシン統合レイヤーがあら
かじめパッケージ化されてい
るため、外部ソリューションの
追加もすぐに可能
複数の異なる SAP および
SAP 以外のバックエンド
システムをサポート。外部
サービスにも対応
サードパーティーの
Web サービスプロバイダー
■
FEB
■
MAR 2011
3
する際も、コンシューマーアプリケーション市場から
データのアクセスと取得を、
「知る必要のある」ユー
多くを学ぶことができます。こうしたガイドラインは、
ザーのみに確実に限定できます。また、個人所有か業
直感的に操作でき、優れたパフォーマンスを発揮し、
務用かを問わず、あらゆるユーザーデバイスのセキュ
信頼性も高い全社規模のモバイルアプリケーションを
リティを確保することも必要です。さらに、バックエン
作成するために役立ちます。
ドシステムとデバイスの間で転送されるビジネスデー
また 、ビジ ネ ス モビリティの 領域 で モ バ イルソ
タについては、OTA の暗号化も含め、エンタープラ
リューションが受け入れられ、成功するどうかは、アプ
イズクラスのエンドツーエンド暗号化ツールを使用す
リケーションを支える各種サービス(たとえばユー
べきです。
ザーサポート)の品質にも大きく影響されます。SAP
エンタープライズ
モビリティ戦略を確立すれば、
最先端のモバイルテクノロジーを
速やかに、
しかも持続可能かつ
安全な方法で採用することが
できます。
8. モビリティガバナンス戦略。モバイルテクノロ
のモバイルアプリケーションはコアビジネス機能をモ
ジーの世界では、どのような企業も対応しきれない速
バイル化するものであり、ビジネス上の複雑で重要な
さでイノベーションが進行しています。この猛烈なス
意思決定に利用される機会も多いことから、その定着
ピードに遅れをとらないことを至上命題としてモビリ
や成否はこうした要因に敏感に左右される可能性が
ティの採用を進めるのは、企業にとって負担が大きす
あります。
ぎ、リスクを呼び込みかねません。そのため、モビリ
5. モバイルデバイス / デバイス管理戦略。モバイ
ティ戦略の一要素として、モビリティガバナンスを盛
ルデバイスメーカーによるイノベーションが爆発的な
り込む必要があります。専用の部署を設置し、組織内
勢いで進行する中、デバイスの選択肢は iPhone、
のモバイルテクノロジーの採用状況と、承認されたエ
iPadをはじめとするタブレット端末、BlackBerry のよ
ンタープライズモビリティ戦略の遂行状況を監督させ
うなハンドヘルド端末、Android 搭載端末、Windows
るべきでしょう。この部署の機能を、モビリティCOE
Phone 7 など、まさに百花繚乱であり、今なお増え続
(センター・オブ・エクセレンス)が受け持つことも
けています。こうした乱立状況をコントロールするに
可能です。モビリティCOE の構成員には、社内外の
は、多様なモバイルデバイスおよび OS の中から管理
モビリティ専門家や重要なビジネスユーザーも含まれ
可能で安全なものだけに職務使用を制限するモバイ
ます。モビリティCOE が果たすべき大きな責任の 1 つ
ルデバイス戦略を最初に定義します。
は、「モバイルテクノロジーを活用して、ビジネスと
この戦略では、モバイルデバイス管理計画を定義
IT のイノベーションを推進する」という文化を浸透さ
する必要もあります。承認された全モバイルデバイス
せることです。また、各種の企業ポリシーがモバイル
をライフサイクル全体にわたって効果的に管理できる
ビジネスソリューションとモバイルデバイスに対応し
見通しを立てるのです。たとえば業界をリードするエ
ているかを精査し、必要に応じた改訂を検討するの
ンタープライズクラスのモビリティ管理ソリューション
も、この COE の役割です。
である Afaria は、ネイティブの SAP IT 運用管理ソ
SAP の新しい拡張モビリティプラットフォームおよ
リューションと組み合わせて使用でき、プロビジョニン
びアプリケーションは、ビジネスとIT 双方の重要な柱
グから廃棄まで、モバイルデバイスのライフサイクル
に支えられた確固たるモビリティ戦略の導入を支援す
全体を管理できる信頼性の高いツールセットです。
るのはもちろん、エンタープライズモビリティの将来
6. モバイルアプリケーション管理戦略。企業は、モ
を定義する取り組みにも重要な貢献を果たします。す
バイルアプリケーションのライフサイクルを最初から
でに世界中の SAP のお客様が、ビジネスに耐えるモ
最後まで管理するためのツールとプロセスを完備しな
バイルデバイスおよびアプリケーションを駆使して競
ければなりません。この取り組みに役立つのは、OTA
争優位性を獲得するという点で、真のチャンスを生み
(over-the-air)
リモート方式でアプリケーションのプ
出しつつあります。
ロビジョニング / 更新 / 設定を行えるツールを検討する
ことです。モバイルアプリケーションの利用状況、パ
モビリティの変革:すべては計画から始まる
フォーマンス、セキュリティポリシー、設定などを予防
実践的であると同時に柔軟性も備えたエンタープライ
的に監視できる体制を整備することは、モビリティ戦
ズモビリティ戦略を策定し、周知と実行を徹底するこ
略の重要な要素です。Afaria は、モバイルアプリケー
とで、お客様は既存および将来の SAP 投資から新た
ションのライフサイクル全体の管理に必要となる、こ
なビジネス価値を引き出していただくことができま
うした機能をすべて備えています。
す。モビリティ戦略を確立することで、最先端の革新的
7. モバイルセキュリティ管理フレームワーク。モビ
なモバイルテクノロジーを速やかに採用し、持続可能
リティでは、情報セキュリティと個人情報保護の懸念
かつ安全な方法で「モバイルエンタープライズ」への
に対処するための追加レイヤーが必要となります。企
変革を遂げることが可能となります。それがひいては、
業は、適切なポリシーとプロセスを確立した上で、エ
モバイル化がさらに進んだ将来もビジネスを支える確
ンタープライズクラスのモバイルセキュリティ管理
かな基盤となるのです。詳細については、sap.com/
ツールを整備することを通じて、全社規模でセキュリ
mobile および www.pwc.com/techforecast を
ティポリシーを導入、監視、徹底していく必要があり
ご覧ください。■
ます。たとえばデバイス認証機能を利用すれば、企業
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MAR 2011| sapinsider.wispubs.com