物質化学実験4-2

物質化学実験4-2
(学修単位) 担当者: 野坂,平山,渡辺,山﨑,野尻
Experiments in Chemical and Biological Engineering 4-2
高分子材料実験室,材料工学
5C
5 単位( 必 修 )
前期 6 時間/週
講義室:
実験室,微生物学実験室,他
有機材料(樹脂,液晶)の合成法や無機材料の物性および合成装置の評価法,生体内物質の分析や微生物
授業概要:
の培養などについて,実験を通して内容を理解し,その技術の習得する。
予備知識: 専門科目の講義で学習した基礎的な知識と,物質工学実験1~3での実験操作法の習得が必要。
授業項目及び内容
【前期内容】
材料化学実験
フェノール樹脂の合成
熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂をフェノールとホルマリンから合成する。
尿素樹脂の合成
尿素とホルムアルデヒドの付加縮合により尿素樹脂を合成する。
液晶(p-ブトキシ安息香酸)の合成
p-ヒドロキシ安息香酸のブチル化を行い液晶を合成する。
電気炉の温度分布測定
円筒型電気炉の温度分布測定を行い,電気炉特性・均熱帯等を調べる。
電気抵抗の温度依存性
金属あるいは半導体の温度変化に伴う電気抵抗を測定し,材料による温度特性を調べる。
ゼーベック効果
市販ペルチェ素子を用いて温度差と発生する熱起電力を測定し,材料特性を評価する。
生物化学実験
植物プロトプラストの作成・観察とカルスの培養
植物の遺伝子を直接かき混ぜる事の出来る状態;プロトプラストを酵素を使ってつくり,
その形状を顕微鏡で観察する。
DNAの抽出と遺伝子増幅(PCR)実験
魚の臓器からDNAを取り出し観察する。また、無菌室で遺伝子増幅(PCR)実験を行い,
DNA鑑定を試みる。
生物化学関連のインターネットリテラシー
生物化学関連の情報入手法を修得し,有用なグラフィックスを操作して
生体高分子の構造を分析する。
グルコースの定量(酵素法)
ピペットマンによる溶液の希釈法を習得する。また,酵素を使ったグルコースの定量を行う。
還元糖の定量
ソモギー・ネルソン法により還元糖の測定を行い,未知試料中の還元糖の定量を行う。
タンパク質の定量
ローリー法により,タンパク質の検出を行い,試料中のタンパク質量を測定する。
到達目標: 安全かつ適切な実験操作ができる。実験装置等を安全かつ適切に操作できる。実験を計画的かつ協調的に
進めることができる。実験結果に対する適切な解析と考察ができ,期限内に報告書を作成できる。
評価方法 :
評価基準
実験準備20%,実験態度20%,報告書60%(有機合成については,実験態度10%,合成物60%,報告書
30%)として評価し,同実験4-1と平均して60点以上を合格とする。
佐世保高専教育目標:1),3)
JABEE基準1(1): d-2b,d-2d,h
JABEE対応学習教育目標: D-1,D-4,E-2,E-3
教科書:
自製プリント
バイオテクノロジーの基礎実験 鈴木隆雄 三共出版
参考書、補助教材等:生物工学実験書 日本生物工学編 倍風館
実験
授業形式:
学生が用意するもの:白衣,電卓,ノート
オフィスアワー:月曜日16:00~17:00(山﨑),月・金曜日16:00~17:00(平山,渡辺),火・木曜日の
16:00~17:00(野坂,野尻)
備 考: