J F P S P 日本精神分析的 自己心理学研究グループ ニューヨークツアー報告 The Japanese Forum for Psychoanalytic Self Psychology 講義風景 Dr. Lachmann 講義終了後、メンバー全員で フランク・ラックマン博士による 講義と事例検討セッション 2012年夏、当グループは正会員向けにニューヨー クツアーを実施しました。全部で6日間にわたる講 義の5・6日目は、F. Lachmann博士にご担当いただ 自己心理学の臨床と技法 乳児研究と成人の精神分析 臨床場面におけるやり取り 共構築され続ける相互交流の理論 ジョゼフ・リヒテンバーグ、 ジェームズ・フォサーギ フランク・ラクマン 著 角田 豊 監訳 ベアトリス・ビービー、 フランク・ラックマン 著 富樫公一 監訳 きました。乳児研究からの知見を大人の精神分析に 援用する視点を 中心に講義いた だき、参加メン バー発表の2事例 についても全体 で検討を行いま した。 母-乳児の相互交流を記録したビデオ JFPSPニューヨークツアー2012 翻訳されているF. ラックマン博士の著書 1 J F P S P 乳児研究から大人の精神療法へ スティーブン・ノブロック博士による 間主観性さまざま 講義と事例検討セッション マンハッタンでは4日間の講 義を体験しました。最初の3日 間はTRISP自己心理学研究所講 ベアトリス・ビービー、 スティーブン・ノブローチ ジュディス・ラスティン ドライアン・ソーター 著 丸田俊彦 監訳 師陣より現代自己心理学概論 (G. Powell博士)、希望と恐れ・ 自己心理学的診断(A. Rohde博 士)、嗜癖(H. Paul博士・R. Ulman博士)、トラウマ(D. Brothers博士)に関する講義 と、3名の参加メンバーによる 精神療法という音楽 事例検討会を行いました。こ の講師陣のほかに、C. Strozier スティーブン・ノブロック著 朝井 知・黒澤麻美 訳 博士をはじめとする数名の TRISP所属分析家より、事例を 中心にコメントをいただく機会 に恵まれました。 そして4日目は精神分析的主 観性研究所のS. Knoblauch博士 より、精神分析の中の音楽と 題する講義を受けました。 Dr. Knoblauch 音楽家でもある博士の講義 翻訳されている S. ノブロック博士の著書 ハインツ・コフート その生涯と自己心理学 では、患者−治療者の間でインプリシットに介在する音楽(リズム・テンポ・小 休止)に着目し、そこで生じる相互交流調整に目を向けることで、患者が主体と チャールズ・B・ストロジャー著 羽下大信・富樫公一・富樫真子 訳 しての自己を感じられる手助けをしてい くという内容でした。さらに参加メンバ ーが発表した音楽にまつわる事例につい て博士を交えて討議を行いました。 数年後にも同様の通訳つきツアーを行 う計画を立てています。次回はみなさま とご一緒できることを、JFPSP一同、楽 しみにしています。 事例発表場面 翻訳されている C. ストロジャー博士の著書 JFPSP ■お問い合わせ・会員希望■ 栄橋心理相談室 〒732-0821 広島市南区大須賀町15-8 ライオンズステーションプラザ605 TRISP主催講義終了時のパーティ。 中央はJFPSPメンターのDr. Brothers。 右はDr. Rohde。 2 Tel: (082) 262-1251 Email: [email protected] Web: www.jfpsp.org JFPSP ニューヨークツアー2012
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