10月27日病院長交渉第Ⅱ弾！

２０１０年１２月２２日
第
６
号
金沢大学教職員組合医学系四分会
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内線２４９６（外線265-2496）
私達が『こんな風に働きたい！』
の声をあげていきましょう。
働く環境は自分たちの手で！
組合に入りましょう
病院長交渉第Ⅱ弾！
１０月２７日
病院のサービス残業の実態について病院当局の見解を求めました。
サービス残業がまかりとおっているよ！
サービス残業はあってはならないことだ。
実態があるなら教えていただきたい。
組合人員の問題はいろいろがあるが、現状と
して、サービス残業が常態化していることを
指摘しておく。組合としてはサービス残業が
常態化していることを見過ごしできない。
当局サービス残業はあってはならないことだ。
実態があるなら教えていただきたい。サービ
ス残業にならないように「申請したら超過勤
務手当に該当する」と考えている。
組合昨年、組合本会がとったアンケート（次頁
資料１）で、サービス残業が常態化していると
の回答が多数寄せられ私たちも衝撃を受けた。
組合日本看護協会は、2008年に、長時間労働
が原因で二人が死亡し、労働災害と認定され
たことに対して、全国の看護師に対し労働実
態調査を実施した。時間外労働の問題につい
て取り上げ討議されている。四分会組合とし
てもアンケートをとった。実際は超過勤務を
しているが、記録できない状態があることを
把握している。「超過勤務をするなと上司か
ら強く言われた」「申請してもそのとおりに
はできないよと上司から言われた」などの記
述が多く見られた。
過半数代表が行ったアンケートでも同様の
答えがある。
とんでもない違法状態だとご理解いただけ
ますよね。
当局事実とすればですね。
組合やらせのアンケートだとお考えか。
当局金沢大学の看護師だけが対象か。
組合この資料は去年の人勧に関するアンケー
トの自由記述欄の中に書かれた超過勤務に関す
る記述だ。超過勤務に関するアンケートでは
ない中での記述ということをご理解いただき
たい。
病院長時間外にがんばったなら申請、出して
ください。
組合書けない雰囲気があることが問題だと指
摘している。
病院長誰かが眼を光らせているか僕にはわか
らない。いえることは残業している事実であれ
ばであれば残業になる。
組合文書入力をしなければならないものがた
くさんあり、パソコンの使用時間が集中する。
台数が少ないため時間外にずれ込んでしまう。
原因は様々あり、雰囲気のみを原因とすべき
ではない。管理者には結果責任がある。結果
としてサービス残業が発生しない努力を求め
る。
当局なぜ超勤に繋がるか分析しなければなら
ない。お金で解決するのであれば、それに対
応した対策を考えるべきだ。
組合サービス残業の撲滅のため、タイムカー
ドの導入を検討してはどうか。タイムカードは
客観的な事実の記録になる。
当局対策としてありうるかと思うが、これま
で経験がないのでわからない。
組合客観的に労働時間を測定するということ
は出発点だ。
組合 2008年の労働災害の判例に示されている。
(資料２）。就業前の情報収集、看護研究、プ
リセプター業務、看護計画、サマリー作成、
業をしなくて済むような勤務体制にしなけれ
勉強会、研修会、係の仕事、大掃除など、す
ばならない。
べてを超過勤務として、認めている。当院で
超勤簿に書けない雰囲気があることは何と
は新人教育のプリセプターや上に立つスタッ
か改善しなければならない。
フは、たくさんの指導要綱を取り組んでいる。資料１組合本会の人勧に対するアンケートの自由記述抜粋
しかし、新人の教育は勤務外で行われている・休みの日に時間外勤務の仕事も多く年休もとれておらず、
超勤も多い中で引き下げは困ります。
のが実態だ。
・自宅へ持ち帰り仕事をすることや、休日病棟業務で出てく
当局個人的には、人件費という概念からでは
ることもあり、給与には加算されない。
なく病院経営全体の中で検討すべきだと考え・病院勤務は多忙で特に人手の少ない時間帯では十分な休憩
時間もとれずに働いている現状なのに、給与や手当てを引
る。必要性の高いところから実施する。
き下げるのはどうかと思います。超過勤務もしないと仕事
組合働いている立場として、超過勤務手当て
が終わらないのにそれも充分手当てがもらえず日々の生活
が苦しいです
は、実際労働をしているのだから認めるべき
・日々仕事量が増加する一方なのに、給与は減り、サービス
だと考える。
残業ばかり増え、人員も増やされず精神的にも体力的にも
当局サービス残業はあってはならないことだ。限界である。
同時に超過勤務をしないようにするための方・夜勤もあり、毎日忙しい。超過勤務手当ももらえない(取
りにくい、取れない)
策を考えていく。
・超過勤務を行っても、超勤手当ももらえず、さらに給料を
法的に義務付けられた伝達事項や研修など、
引き下げられたら困る。
多くの人が参加しやすい就業後におこなわざ資料２
過労死裁判
るを得ない。研修会等は超過勤務の概念にあ
国立医療センターの看護師Ｍさん（当時25歳）が、クモ
てはまるかどうかは、きちんとした方向付け膜下出血で死亡したのは「公務災害」だとして、死亡を
を出そうと思う。委員会については時間内の「公務外」とした厚生労働省の決定の取り消しを求めてい
た裁判。
実施が原則。時間外になった場合は手当を支
厚生労働省は「超過勤務命令簿」記載のとおりであると
給するかどうかの判断基準を統一しなければ主張し、サービス残業の存在を認めていませんでした。し
かし、裁判を通して以下の事項についてサービス残業（賃
ならないと思う。
金不払い労働）があったことを認めました。
組合病院の仕事にかかわるもので時間外のも
のは超勤です。古川理事の見解を求める。
厚生労働省が認めたサービス残業の実態。
当局内容を把握していないので判断できない。日勤後の２時間程度の時間外労働など恒常的な超勤の実態
や、国が勤務として認めなかった始業時刻前の情報収集、
組合トヨタ自動車は時間外の研修会議、打ち看護研究、プリセプター業務、新人看護師への指導、病棟
合わせ、引継ぎなど超勤として認めている。相談会・チーム会、看護計画、退院・転院サマリーの作成
(資料３)
当局内容を審議して判断する。病院内でコン
センサスを作っていかなければならない。
組合めどはいつごろと考えているか。
病院長「自己研鑽」と「ｍｕｓｔ」と二つあ
る。「ｍｕｓｔ」については超過勤務に該当
するため手当を出す。出していくことはいい
ことだと思う。
組合今後、基準つくりに前向きに取り組むく
意思があると理解する。
組合脇坂理事にサービス残業が常態化してい
ることについての感想を求める。
当局サービス残業の実態が仮にあるならば、
なくすことを実現していきたい。可能なもの
は勤務時間の中で実施する。一番の問題は残
などを労働時間として認め、それが超過勤務となっている
と認定しました。
資料３
ＱＣ活動は時間外労働
トヨタ自動車の堤工場（愛知県豊田市）に勤務していたＫ
さんが急死したのは、過酷な勤務が原因として、国に労災の
適用を求めた訴訟。裁判長は「死亡直前の１ヵ月間の時間外
労働は１００時間を超えた。職務上の精神的なストレスも大
きく、業務と死亡との関連性は強い」として、労災適用を認
めた。
訴訟では、品質管理について話し合う「ＱＣサークル活動」
や、業務上の改善点などを書面にまとめる「創意くふう提案」、
班長の役員としての社内活動などの自主的な活動を時間外労
働と認めるかどうかが争点。裁判長は「これらの活動は事業
活動に直接役立つ性質のもので、業務と判断するのが相当。
Ｋさんは会社にいる間、上司の指揮命令下で労務に従事して
いた」と判断し、労災適用が認められた。
これを受けてトヨタでは「ＱＣサークル活動」は業務とし、
残業代を支払うこととした。

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