平成22年度 財団法人羽島市地域振興公社の事業報告書 Ⅰ 業務に関する事項 1 概況 当公社は指定管理者として、文化センター、中央公民館、老人福祉センター 羽島温泉、各コミュニティセンター、歴史民俗資料館、老人福祉センターの管 理運営を行い、平成22年度は、第2期(21 年度から 25 年度)の2年目に当 たり、第1期の取り組みを生かしつつ、お客様への目線に立ったいっそうの利 用者サービスの向上及び市民福祉の充実に邁進してきました。 平成22年度の業績は、収入 475,256,568 円 支出 463,715,941 円、当期の 収支差益が 11,540,627 円であります。昨年度と比較しますと収入が 20,014,679 円 4.4 ㌫の増、支出が 22,366,179 円 5.1 ㌫の増 でありました。 公社を取り巻く環境は、世界的な金融危機以来、経済環境が厳しい中、一部 企業に回復の兆しが見られましたが、景気の本格回復には至らない状況にあり、 各施設の利用状況等が懸念されることから、厳しい状況が予測されています。 今後も公社一丸となって経費の見直しなど、いっそう効率的な事業運営を図 り、 (財)地域振興公社の目的である「市民サービスの向上促進、市民福祉の増 進と文化の振興」に努力するとともに、お客様の視点に立った事業推進を行っ ていきます。 2 各施設に関する事項 (1)文化センター 文化センターは開館以来、文化芸術活動と生涯学習の中核施設として市民が 優れた演劇、音楽等の文化及び芸術を享受することが出来る場を提供、及び各 種学習活動が展開できる施設として市内外を問わず地域の方々にご利用いただ きました。 自主企画事業は 24 事業を実施し、クラシック音楽コンサート・舞台・講演会 等をより多くの方に、より高い水準の芸術を提供しました。また、子どもたち が伝統文化を体験できる「創造、政策型自主企画事業」の展開を理念として、 文化センター・文化団体・市民(子どもたちも含む)との連携を保ち、芸術の 高揚と文化の継承を基本に、市民とともに結びつくホール運営に努めるととも に、文化センターと繋がりが深い各種文化団体発表の場として「サタデ-ラン チタイムコンサート・夕べのコンサート」を 25 回開催しました。また、新しい アウトリーチ活動として、市内福祉施設等を中心に6カ所を訪問し、音楽等を 楽しんでいただきました。 文化センターの利用者数は 183,454 人で、前年度比 282 人 0.15 ㌫減、利用 料収入は 32,794,590 円 同 532,420 円 1.6 ㌫ 減 でありました。 今後、いっそう市民サービスの向上に努め、更なる効率的な事業運営に努め てまいります。 (2)中央公民館 会館の 2 階と3階の全てを管理、その共通部分の割合は 15 ㌫、文化センター と複合施設となっているので、相互に補完しあうことから、利用率の向上に努 め、主に各種講座等をはじめ、行政・一般の各種会議等に多く利用されました。 利用者数は 43,964 人で前年度比 3,080 人 6.5 ㌫減、利用料収入は 4,399,040 円、同 249,500 円、5.4 ㌫ 減でした。 (3)羽島温泉 当施設は、昭和53年3月に開館、 「温泉利用者の健康増進と心身の保養の場 として広く利用され、開業以来の入館者は、8,706,161 人となりました。主な業 務は、開館日数 339 日で受付及び利用料の徴収、老人健康相談(毎月第 2 水曜 日)及び緊急修繕等 39 件の施設修繕を実施しました。 利用者数は 225,641 人 前年度比 14,782 人 6.1 ㌫の減、1日平均 665 人で した。その内訳は、有料入場者が 214,359 人、身体障がい者などの無料入場者 が 11,282 人でした。 利用料金収入は 36,997,000 円で、前年度比 1,778,000 円 4.5 ㌫の減で、1 日平均 109,136 円です。また、主な取組みとして ① 「温泉亭」の営業 うどん(素麺・そばを含)は、17,369 食(前年度比 2,285 食、11,6 ㌫減) 、 おにぎり・ご飯ほか 31,462 食を販売。売上金額は 11,724,411 円(前年度比 730,135 円 6,6 ㌫ 増) 。1日平均 34,585 円、経費は 11,947,508 円です。 ② 「風呂の日(毎月26日) 」事業の実施 売上冊数は 5,766 冊(5 冊減) 、売上金額は 10,000,000 円(23,500 円減) 。 回数券購入者に粗品を進呈。 ③ 「利用者感謝日」及び高齢者「長寿祝い」の粗品を進呈 ・ 12 月 28 日と 30 日に「長いお付き合い」として、トイレットペーパーを それぞれ632人、746人の方に進呈しました。 ・ 「毎月 15,000 人並びに前後者3名」に粗品進呈。 ・ 9 月 19 日~22 日に、市内 75 歳以上の高齢者の来館者 370 人(前年度 409 人)に、長寿を祝して粗品(タオル)を進呈しました。 ④ 「老人健康相談及びまちの保健室(協力) 」の開催 老人健康相談を毎月第2水曜日に開催し、受診者 82 人(前年度 116 人) でした。また、まちの保健室は4回開催、受診者数 79 人(前年度 77 人) でした。 ⑤ 「年末・年始」 (12月29・30日、1月3日)の開館 3日間の利用者数は2,327人(前年度比 108人の減) 。 入館料は502,100円( 同 92,700円の増) 。 ⑥ 「利用者の満足度アンケート調査」などの実施 10月1日 / 721人に実施。回収率約86.1㌫。内容は、特に「満足 度、接客対応及び施設管理」について、2.6 ㌫ 56 人(前年度 4.7 ㌫ 32人) の利用者から「やや不満 不満 悪い 非常に悪い」という結果でした。また、 意見箱を設置し、要望・意見等の把握に努めています。アンケート調査で、利 用者から多くの意見が寄せられた風呂場の清掃は、朝・昼・晩に清掃を行って います。また、意見箱で寄せられたロビー南側へのグリーンカーテンの設置要 望は、ゴーヤカーテンの設置を行いました。 今後、 「公衆マナーの遵守」を周知するとともに、市に施設改修の要望等を行 い、施設改善に努めていきます。併せて、お客様へおもてなしの応対を徹底し、 「利用者に親しまれ、喜ばれる羽島温泉」に邁進します。 (4)各コミュニティセンタ-(11 ヶ所) 当施設は、平成 18 年度から各地域のコミュニティ活動の拠点としての役割を 担う施設と位置づけられ、多くの事業を行いました。 主な事業としては、各地域の生涯学習活動の推進をはじめ、自治会、社会福 祉協議会、福祉委員、老人クラブ、遺族会など、各種団体の支援を行いました。 特に、生涯学習の拠点として「シニアパソコン教室」「料理教室」「ヨーガ教室」 「親子パンづくり教室」「メタボ予防教室」「防災に強いまちづくり教室」 「シニア フラダンス教室」 「音楽健康教室」など、多くの講座を開設、参加者の募集を行 い実施しました。その他、各種講演会、研修会等の開催、また夏祭り、盆踊り 大会、町民運動会、文化祭等各種行事の実施に努めました。 各施設の利用者総数は 153,316 人、対前年度比 3,836 人 約 2.4 ㌫減、利用 料収入は、3,271,560 円 対前年度比 53,110 円 1.7 ㌫ 増でした。 更に、各施設が良好な環境で利用していただくために、屋上・壁面の防水修 繕をはじめ、冷暖房空調機の修理、冷蔵庫の入替、畳取替、じゅうたん張替、 網戸の張替などを行いました。 また、円滑な運営を行う目的に、館長・指導員会議、副館長会議、館長会、 指導員会、館長・副館長・指導員合同会議を、教育委員会コミュニティ推進室 とともに開催し、情報交換等を行い、積極的な事業推進を図りました。 今後、地域課題や生活課題の把握に努め、社会的要求・住民ニーズにあった 各種事業に積極的に取組んでいきます。 (5)歴史民俗資料館 歴史民俗資料館の主な事業は、22年度の「企画展」として「映画黄金時代 銀幕のスターたち」 「わが町の歴史と史跡(足近町) 」 「昔のくらしと道具展(戦 争と人々のくらし) 」 「市民の人形展」の4回を開催し、来館者から好評とのご 意見を多々聞くことができた。特に、新聞・テレビ等のマスメディアを通じて 紹介されたことにより、遠方の来館者も多く、また30年から60年前に上映 された映画を鑑賞する「映画のつどい」の年間入館者も多く、本年度は 2,119 人(前年度比 91 人、4.1 ㌫減)となったが、3年連続で 2,000 人を超えました。 また映画資料館は、岐阜県観光振興「飛騨・美濃じまん運動」の平成21年 度「じまんの原石」として認定され、平成22年度においての県の観光情報誌 に紹介されることにより、今後の事業展開に弾みがつきました。 その他、古文書学習会、マイコレクション、夏休み親子歴史教室及び小学校 の社会科学習の手助けなど、市民に開かれた資料館の運営に努めました。 利用状況として、平成22年度の入館者数は 12,188 人 前年度比 1,862 人 18.0 ㌫ 増。6年連続1万人を超えました。一方、入館料収入は 1,605,500 円、 前年度比 375,750 円 30.6 ㌫ の増加となりました。 当資料館における22年度の資料収集及び整理状況については、歴史民俗資 料 240 点及び映画資料 5,524 点の受納・整理をし、現在の歴史民俗資料の収 蔵量 18,484 点及び映画資料の収蔵量 106,905 点あり、収蔵場所の早急な確保 が必要である。 今後においても、羽島市歴史民俗資料館の特色を生かした「企画展」 「映画の つどい」 「夏休み親子歴史教室」等の積極的な開催をするとともに、マスメディ ア(新聞・テレビ・各種雑誌など)の力を活用したPRを行うなど、充実した 事業展開に努めます。 (6)老人福祉センター 老人福祉センターは、平成 19 年度から当公社が指定管理者となって老人の健 康増進・福祉の向上等に資するため、老人クラブへの支援、指導助言及び健康 相談(47 回、818 人) ・生活相談の実施、レクリェーションの機会を提供するほ か、老人クラブ等の会議や「民謡、水墨画、習字、音楽、茶道、音楽健康体操、 社交ダンス、カラオケ、フラダンス、ヨーガ、健康体操」など、11サークル を支援するとともに、シルバー大学講座や教養教室を開催しました。 教養教室は「フラダンス、ヨーガ、音楽健康体操、謡曲・仕舞、ストレッチ 体操、ボールルーム、歌謡塾、水墨画、紙バンド」の9教室を開催しました。 また、大広間新畳入れ替えや、女子浴場タイルの張り替え補修及び扉の修繕、 消防用設備誘導等の更新を実施しました。 利用者数は 28,786 人、利用料収入は、1,170,200 円で、前年度を 161,850 円、 12.2 ㌫下回りました。 今後は、次のことに重点に老人福祉センターの運営に当たっていくこととし ています。 1 3年以上の教室をサークルに切り替え、自立して継続活動していくよう指 導する 2 高齢者が容易に多数参加できる新しい教室を模索し、積極的に開校してい く 3 医師・看護師による健康相談・指導等を開催し、高齢者の日々の健康管理 について、指導等をお願いする 4 羽島市老人クラブ連合会の事業・運営等を自立に向け指導していく
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