「ゼミの日大商学部 」 と言われる理由。

[ キヌタ ]
D e c. 2 0 1 0
NIHON
UNIVERSITY
COLLEGE OF
COMMERCE
特集
「ゼミの 日 大 商 学 部 」
と 言 われる 理 由。
2 010・砧 祭 レポ ート
学部
長室
ス
ニュー
トップ
から
第 2 回 東 アジア・シンポジウムを 終 えて
ゼミナ ー ル 入 室 へ の 誘 い
チタイムで中 国から
教 示 いただきました 。また 商 学 部と提 携 のある慶 熈
です。本 年 4月に実 施されたF O Cでの開 講 式の折に
来られた教員や留学
大 学の先 生 方より、韓 国における研 究の動 向と、日韓
生、台湾からお招きし
の共 同 研 究の現状について報告していただきました。
基 礎力」
を育んでくれるからなのです。社 会では、この
基 礎 力として 、 前 に 踏 み 出 す 力( アクション )と
考 え 抜く力(シンキング )
チームで 働く力
た研 究 者 、
さらに本 学の教員も加わった中 国 の 歌 の 大
講 演 後 の 休 憩 時 間や、懇 親 会 の 席で、留 学 生 のみ
合唱で幕を閉じました。
ならず、日本の学 生たちも講 演をしていただいた研 究 者
この 東 アジア・シンポジウムは、日本 大 学 商 学 部で
の方々を囲んで質 問している姿が目に付きました。なか
博士号を取られた先生方をお招きして、本学の教職員、
にはパク先 生の問 題 提 起を受け、修 士論 文で取り上げ
学生、
とりわけ大 学 院 生との交 流を図ろうという企 画で
たいという学 生もいました。この東アジア・シンポジウム
あり、今 回は第 2 回になります。今 回のシンポジウムは、
が 、本 学 出身 者と留 学 生との交 流にとどまらず、多くの
「 東アジアの経済発展と教育ネットワークの課題 」
という
よって培うことができるのです。
3月期 決 算の業 績に多 大な影 響を及ぼすことは必 至
です。一部の大企業ですが、1ドル70円にも対応できる
例 年 のことですが 、砧 祭が 終わりますとインゼミ
企業戦略を検討し始めたということを伝えた日刊新聞
大 会が 開 催されます。インゼミ大 会は、商 学 部 固 有
もあります。こうした経 済 環 境からの脱 却には相 当の
の 研 究 発 表 の 場であり、2 年 次 のゼミナリステンが
時間がかかるものとみられております。このことを皆さん
部 門 別 に 分 かれて 、プレゼンテーションや 討 論を
におき換えますと、
「 就 活 」環 境が激 変していると言う
行ったりするのです。こうした活動を通して、皆さんは、
テーマのもとに、
ドイツ、中 国 、台 湾 、韓 国から研 究 者を
平 澤 克 彦 教授
日本 大 学 名 誉 教 授( 元 商 学 部 教 授 )
には、商 学 部 の 教 育目標である「 高 い 専 門 性 に 裏
長 谷 川 啓 之 先生
日本 大 学 名 誉 教
ゆる分野、多くの言葉、
そして新しい言葉についても掲載
授、長 谷 川 啓 之先生
したいと考えました。ひとくちにアジアといっても大変幅が
が 監 修し、激 動 する
広いため、
この事典では日本と密接な関わりを持つ北東
アジアを徹 底 解 剖し
アジア、東 南アジア、南アジアを範 囲としました。また、
た 総 合 事 典『 現 代
学 生から社 会 人まで役 立つように深い知 識をわかりや
アジア 事 典 』が 第 5
すく記 載しています 」。長 谷 川 先 生がアジアに興 味を
回 樫 山 純 三 賞を受
持ち、学び始めた頃はアジアに関する資料や文献がほと
賞しました 。樫 山 純
んどなく、それなら自分で事 典を作ろうと思い、構想から
三 賞とは、社 会 科 学
約 2 0 年の 歳月をかけて作り上げたそうです。
「 事 典で
分 野 の 現 代 アジア 研 究 における独 創 的 で優 れた 業
すが 読 み 物としても面 白いと思 いますので、アジアに
績 の 著 者 へ 授 与される賞です。長 谷 川 先 生 にお話を
興味のある学生はぜひページをめくってもらいたいです。
うかがいました。
今 回 、受 賞したと聞いたときはびっくりしましたが、
これを
です。こうした「 力 」を体 得していれば 、自信をもって
「 就 活 」に望むことができるのです。
( 2 0 1 0 年 1 0月3 0日)
(研究委員会副委員長)
長谷川 啓之名誉教授監修
『 現 代 アジア 事 典 』が 第 5 回 樫 山 純 三 賞 受 賞
「 社 会 人 基 礎力 」を養うことができるのです。最 終 的
いかがでしたでしょうか。1 年 次 生に申し上げたいこと
ております。
お招きして講演をしていただきました。
打ちされた良き地 球 市 民 」になっていただきたいの
本年度から半期授業として導入された初年次教育は
学 生にさまざまなインパクトをあたえるものだったと感じ
まず基 調 講 演として、本学の提 携 校でもあるドイツの
(チームワーク)
での 円 高が 進んでおり、このまま推 移すれば 、来 年
1年次生の皆さん、大学生活も後期に入りましたが、
を受け、本 学 出 身の 先 生 方より各 国 の 大 学 院 の 現 状
必ずチャレンジし、是 非とも入 室していただきたいの
これらの「 力 」は 、ゼミに 入 室し、努 力をすることに
まで以上に極めて重要な課題となっております。
りました。この10月に
大 学の先 生 方より留 学 生たちの中 国での就 職 問 題を
急 激な円 高です。1 0月の最 終 週には、1ドル8 0 円 台
ことです。つまり、学 生 生 活をいかに過ごすかが、これ
問 題を提 起していただきました。パク先 生 の 問 題 提 起
と就職問題について講演していただき、
さらに重慶医科
ゼミは学生にとって非常に重要な課題である「 社会人
いないわが国 経 済 社 会に追い打ちをかけているのが
での 研 究 の 重 要 性と、企 業や 大 学などの 人 材 確 保 の
開催された東アジア・
何故、私がゼミへの入室にこだわるのかと言いますと、
2008年9月のリーマンショックから完全に立ち直って
の午 後のキャンパス
に中国の歌が響き渡
シンポジウムは、ラン
送る大前提がゼミへの入室にあると考えております。
勝山 進
ベルリン自由 大 学の元 教 授であるパク先 生より、海 外
は、来 年 2月8日と9日に行われる「ゼミ入 室 試 験 」に
申し上 げたことですが 、私 は 有 意 義な学 生 生 活を
商 学 部 長・大 学 院 商 学 研 究 科 長
閑 散とした土 曜日
きっかけに多くの 人にアジアを知ってもらい 、より深い
議論ができるようになることを期待したいです」。
Contents
0 1 学 部長室から
02 トップニュース
01
03
11
15
特 集 「ゼミの日大 商 学 部 」
と言われる理由。
2 0 10・砧 祭レポート
授業拝見
Kinuta 07
December 2010
16
17
18
私的好奇心
最 上 階からのパノラマビュー
掲示板
Kinuta 07
December 2010
02
学部
長室
ス
ニュー
トップ
から
第 2 回 東 アジア・シンポジウムを 終 えて
ゼミナ ー ル 入 室 へ の 誘 い
チタイムで中 国から
教 示 いただきました 。また 商 学 部と提 携 のある慶 熈
です。本 年 4月に実 施されたF O Cでの開 講 式の折に
来られた教員や留学
大 学の先 生 方より、韓 国における研 究の動 向と、日韓
生、台湾からお招きし
の共 同 研 究の現状について報告していただきました。
基 礎力」
を育んでくれるからなのです。社 会では、この
基 礎 力として 、 前 に 踏 み 出 す 力( アクション )と
考 え 抜く力(シンキング )
チームで 働く力
た研 究 者 、
さらに本 学の教員も加わった中 国 の 歌 の 大
講 演 後 の 休 憩 時 間や、懇 親 会 の 席で、留 学 生 のみ
合唱で幕を閉じました。
ならず、日本の学 生たちも講 演をしていただいた研 究 者
この 東 アジア・シンポジウムは、日本 大 学 商 学 部で
の方々を囲んで質 問している姿が目に付きました。なか
博士号を取られた先生方をお招きして、本学の教職員、
にはパク先 生の問 題 提 起を受け、修 士論 文で取り上げ
学生、
とりわけ大 学 院 生との交 流を図ろうという企 画で
たいという学 生もいました。この東アジア・シンポジウム
あり、今 回は第 2 回になります。今 回のシンポジウムは、
が 、本 学 出身 者と留 学 生との交 流にとどまらず、多くの
「 東アジアの経済発展と教育ネットワークの課題 」
という
よって培うことができるのです。
3月期 決 算の業 績に多 大な影 響を及ぼすことは必 至
です。一部の大企業ですが、1ドル70円にも対応できる
例 年 のことですが 、砧 祭が 終わりますとインゼミ
企業戦略を検討し始めたということを伝えた日刊新聞
大 会が 開 催されます。インゼミ大 会は、商 学 部 固 有
もあります。こうした経 済 環 境からの脱 却には相 当の
の 研 究 発 表 の 場であり、2 年 次 のゼミナリステンが
時間がかかるものとみられております。このことを皆さん
部 門 別 に 分 かれて 、プレゼンテーションや 討 論を
におき換えますと、
「 就 活 」環 境が激 変していると言う
行ったりするのです。こうした活動を通して、皆さんは、
テーマのもとに、
ドイツ、中 国 、台 湾 、韓 国から研 究 者を
平 澤 克 彦 教授
日本 大 学 名 誉 教 授( 元 商 学 部 教 授 )
には、商 学 部 の 教 育目標である「 高 い 専 門 性 に 裏
長 谷 川 啓 之 先生
日本 大 学 名 誉 教
ゆる分野、多くの言葉、
そして新しい言葉についても掲載
授、長 谷 川 啓 之先生
したいと考えました。ひとくちにアジアといっても大変幅が
が 監 修し、激 動 する
広いため、
この事典では日本と密接な関わりを持つ北東
アジアを徹 底 解 剖し
アジア、東 南アジア、南アジアを範 囲としました。また、
た 総 合 事 典『 現 代
学 生から社 会 人まで役 立つように深い知 識をわかりや
アジア 事 典 』が 第 5
すく記 載しています 」。長 谷 川 先 生がアジアに興 味を
回 樫 山 純 三 賞を受
持ち、学び始めた頃はアジアに関する資料や文献がほと
賞しました 。樫 山 純
んどなく、それなら自分で事 典を作ろうと思い、構想から
三 賞とは、社 会 科 学
約 2 0 年の 歳月をかけて作り上げたそうです。
「 事 典で
分 野 の 現 代 アジア 研 究 における独 創 的 で優 れた 業
すが 読 み 物としても面 白いと思 いますので、アジアに
績 の 著 者 へ 授 与される賞です。長 谷 川 先 生 にお話を
興味のある学生はぜひページをめくってもらいたいです。
うかがいました。
今 回 、受 賞したと聞いたときはびっくりしましたが、
これを
です。こうした「 力 」を体 得していれば 、自信をもって
「 就 活 」に望むことができるのです。
( 2 0 1 0 年 1 0月3 0日)
(研究委員会副委員長)
長谷川 啓之名誉教授監修
『 現 代 アジア 事 典 』が 第 5 回 樫 山 純 三 賞 受 賞
「 社 会 人 基 礎力 」を養うことができるのです。最 終 的
いかがでしたでしょうか。1 年 次 生に申し上げたいこと
ております。
お招きして講演をしていただきました。
打ちされた良き地 球 市 民 」になっていただきたいの
本年度から半期授業として導入された初年次教育は
学 生にさまざまなインパクトをあたえるものだったと感じ
まず基 調 講 演として、本学の提 携 校でもあるドイツの
(チームワーク)
での 円 高が 進んでおり、このまま推 移すれば 、来 年
1年次生の皆さん、大学生活も後期に入りましたが、
を受け、本 学 出 身の 先 生 方より各 国 の 大 学 院 の 現 状
必ずチャレンジし、是 非とも入 室していただきたいの
これらの「 力 」は 、ゼミに 入 室し、努 力をすることに
まで以上に極めて重要な課題となっております。
りました。この10月に
大 学の先 生 方より留 学 生たちの中 国での就 職 問 題を
急 激な円 高です。1 0月の最 終 週には、1ドル8 0 円 台
ことです。つまり、学 生 生 活をいかに過ごすかが、これ
問 題を提 起していただきました。パク先 生 の 問 題 提 起
と就職問題について講演していただき、
さらに重慶医科
ゼミは学生にとって非常に重要な課題である「 社会人
いないわが国 経 済 社 会に追い打ちをかけているのが
での 研 究 の 重 要 性と、企 業や 大 学などの 人 材 確 保 の
開催された東アジア・
何故、私がゼミへの入室にこだわるのかと言いますと、
2008年9月のリーマンショックから完全に立ち直って
の午 後のキャンパス
に中国の歌が響き渡
シンポジウムは、ラン
送る大前提がゼミへの入室にあると考えております。
勝山 進
ベルリン自由 大 学の元 教 授であるパク先 生より、海 外
は、来 年 2月8日と9日に行われる「ゼミ入 室 試 験 」に
申し上 げたことですが 、私 は 有 意 義な学 生 生 活を
商 学 部 長・大 学 院 商 学 研 究 科 長
閑 散とした土 曜日
きっかけに多くの 人にアジアを知ってもらい 、より深い
議論ができるようになることを期待したいです」。
Contents
0 1 学 部長室から
02 トップニュース
01
03
11
15
特 集 「ゼミの日大 商 学 部 」
と言われる理由。
2 0 10・砧 祭レポート
授業拝見
Kinuta 07
December 2010
16
17
18
私的好奇心
最 上 階からのパノラマビュー
掲示板
Kinuta 07
December 2010
02
日大商学部の学びの最大の特長で
指導が受けられ、1つのテーマを掘り
下げて学 ぶことで、様 々なスキル
アップが望めます。現在83のゼミ、
総合研究があり他大学にも誇れる
ほどのラインナップ。
しかし、未だに
その加入率は5割弱程度といいま
す。
これからゼミを選ぶ1年生も、昨年
入りそびれてしまった2年生も、ぜひ
ともゼミの魅力を知って、新しい学び
の世界に飛び込んでみてください。
嶋 先 生 日大 商 学 部 のゼミは、長 い 伝 統を
授 業 はゼミの 楽しい 一 面 だと思 います 。
研 究があります 。第 一 希 望 のゼミに 入れな
持つ 学びのシステムです。一 般 的に大 学の
勉 強 が 苦 手という人もゼミに 入ることで 、
かった からとい ってあきらめ ず 、少しでも
ゼミは3 年次から始まりますが 、日大 商 学 部
大 関さんのように 勉 強 好きに 変わることが
気 になるゼミが あれ ば チャレンジしてもら
では2 年次から始まります 。2 年次では基 礎
あると思いますよ。
い たい です 。また 、2 年 次 にゼミに 入り損
的な学 びを、3 年次では 応 用を、そして 4 年
大 関さん 特 に 2 年 次 のインゼミ大 会 はと
ね た 学 生も、3 年次 からでも間 に 合 います
次 の 卒 業 論 文まで、段 階 的にじっくりと腰を
てもい い 経 験 でした 。大 勢 の 人 の 前 で 今
の で 、ぜ ひもう一 度 ゼミに 興 味 を 持 って
据えて学 ぶことができる、こんな環 境は他に
↓
もあるゼミ。少人数制で、
きめ細かな
もらいたいです 。ゼミは 学 生 に 与 えられた
はなかなかありません。
権 利なのですから。
大関さん 他の大 学より1 年 間 長い分 、基 礎
大関さん ゼミは、単 に 聴くだけの 授 業では
をしっかりと 習 得 できる の が い いと 思 い
なく、自分で課 題を見 つけたり、発 表したり、
ます 。また 、大 教 室 の 授 業と違って少 人 数
議 論したりと大 学らしい 学 び の 場だと思 い
制 なので 、先 生との 距 離 が 近く、質 問もし
ます 。その 他 に 、コン パ や 合 宿 など楽しい
や す いです 。勉 強 が 苦 手 な 人も 安 心 だと
こともたくさんあります 。大 学で、ゼミに 入ら
思います 。
ないなんてもったいないと思いますよ。
嶋先生 私は他 大 学でも教えているので比
嶋 先 生 ここは「 ゼミの 商 学 部 」といわれて
べると明らかなの ですが 、通 常 ですとゼミ
いるくらいですから、大 勢 の 学 生に参 加して
の 入 室 試 験 が 行われている2 年次 の 後 期
もらいたいですね 。
↓
↓
ゼ ミに 入 ら な い な ん て 、もっ た い な い!
第36回 インゼミ大会を終えて
頃 に 、日 大 商 学 部 の 学 生 は す で に プ ロ
ジェクト研 究をして 、考える力や 文 章をまと
める力 、コミュニケーション力を身 につけて
1 2 月 5 日( 日 )、第 3 6 回インゼミ大 会
いる。この 差は非 常 に 大きいです 。商 学 部
が 開 催されました 。今 大 会 は 、討 論 部 門
の 就 職 率 の良さとも、つながっているのかも
5 0グループ 、プレゼン 部 門 4 5グループ
しれません。ただし商 学 部 内で見てみると、
の 参 加となりました 。プレゼン 部 門 は 、昨
年 度 から設 けられましたが 、特 殊 な 研 究
ゼミに 入っている人と入っていない 人 の 差
テーマでも単 独で参 加できることから、前
が 歴 然としているのもまた事 実です 。
大 会よりも1 2グループ 増えました。
大 関さん 私 自身を振り返ってみても、ゼミ
例えば 仲 間との 横 のつながり、先 輩や 後 輩
ました 。また 、プレゼン 部 門 では 、学 科 の
03
Kinuta 07
December 2010
↓
た議 論 の 応 酬 が 各 会 場 に 繰り広 げられ
との 縦 のつながりと人 間 関 係がとても広が
特集
「ゼ ミの
日 大 商 学 部」と
言 わ れ る 理 由。
大 会 当 日 、討 論 部 門 では 、熱 のこもっ
に 入って 変 わったことがたくさんあります 。
までの 研 究 成 果を発 表 することは 達 成 感
壁を超えてブロックを組 んだことにより、
りました 。また 、ゼミに 入った 当 初 は 正 直 、
もありますし、他 のゼミの 活 動もわかるので
多 様 なテーマ の 研 究 発 表 が 行 わ れ 、参
勉 強 が あまり好きではなかった のですが 、
これからの 刺 激 にもなりました。
加 者は 、日頃 の 専 門 的な研 究とは 異なる
仲 間と一 緒 に 学 んでいくうちに 楽しくなっ
嶋 先 生 これは私からゼミ連 委 員 長 の 大 関
てきました。
さんにお 願いしたいのですが 、ぜひとも1 年
嶋先生 ゼミは本 来 勉 強する場ですが 、それ
生 にもインゼミ大 会 の 様 子を公 開してもら
以 外にコミュニケーションの場でもあります。
いたいですね 。先 輩たちが 真 剣 に発 表する
商 学 部 のゼミは 学 科を問 わず に 選 ぶこと
姿 や白 熱して議 論する様 子 に 、1 年 生も何
互 いに 研 鑽し合う場として、インゼミ大 会
ができるので、学 科 以 外 の 仲 間ができると
か感じるはずです 。
を充 実・発 展させていきたいと思います 。
嶋 正 教授
いったこともあるでしょう。毎 週 、顔を合 わ
大関さん 私もそう思います 。そうできるよう
ゼミナール連 合 協 議 会 委員長
せる仲 間と共に学び 、磨き合うことで、成 長
に努 力してみます 。
することが できます 。また 合 宿 などの 課 外
嶋先生 商 学 部には8 3のゼミナール・総 合
学務担当
大関 蘭さん
Kinuta 07
December 2010
知 識 に 接 することが でき、良 い 刺 激を受
けたことと思います 。
最 後 に 、日 曜 日にもかかわらず 、助 言
講 師を引き 受 けてい ただい た 諸 先 生 方
に 感 謝 申し 上 げます 。今 後も 、学 生 が お
大関 蘭 本間 未樹
(日本 大 学 商 学 部ゼミナール 連 合 協 議 会 )
04
日大商学部の学びの最大の特長で
指導が受けられ、1つのテーマを掘り
下げて学 ぶことで、様 々なスキル
アップが望めます。現在83のゼミ、
総合研究があり他大学にも誇れる
ほどのラインナップ。
しかし、未だに
その加入率は5割弱程度といいま
す。
これからゼミを選ぶ1年生も、昨年
入りそびれてしまった2年生も、ぜひ
ともゼミの魅力を知って、新しい学び
の世界に飛び込んでみてください。
嶋 先 生 日大 商 学 部 のゼミは、長 い 伝 統を
授 業 はゼミの 楽しい 一 面 だと思 います 。
研 究があります 。第 一 希 望 のゼミに 入れな
持つ 学びのシステムです。一 般 的に大 学の
勉 強 が 苦 手という人もゼミに 入ることで 、
かった からとい ってあきらめ ず 、少しでも
ゼミは3 年次から始まりますが 、日大 商 学 部
大 関さんのように 勉 強 好きに 変わることが
気 になるゼミが あれ ば チャレンジしてもら
では2 年次から始まります 。2 年次では基 礎
あると思いますよ。
い たい です 。また 、2 年 次 にゼミに 入り損
的な学 びを、3 年次では 応 用を、そして 4 年
大 関さん 特 に 2 年 次 のインゼミ大 会 はと
ね た 学 生も、3 年次 からでも間 に 合 います
次 の 卒 業 論 文まで、段 階 的にじっくりと腰を
てもい い 経 験 でした 。大 勢 の 人 の 前 で 今
の で 、ぜ ひもう一 度 ゼミに 興 味 を 持 って
据えて学 ぶことができる、こんな環 境は他に
↓
もあるゼミ。少人数制で、
きめ細かな
もらいたいです 。ゼミは 学 生 に 与 えられた
はなかなかありません。
権 利なのですから。
大関さん 他の大 学より1 年 間 長い分 、基 礎
大関さん ゼミは、単 に 聴くだけの 授 業では
をしっかりと 習 得 できる の が い いと 思 い
なく、自分で課 題を見 つけたり、発 表したり、
ます 。また 、大 教 室 の 授 業と違って少 人 数
議 論したりと大 学らしい 学 び の 場だと思 い
制 なので 、先 生との 距 離 が 近く、質 問もし
ます 。その 他 に 、コン パ や 合 宿 など楽しい
や す いです 。勉 強 が 苦 手 な 人も 安 心 だと
こともたくさんあります 。大 学で、ゼミに 入ら
思います 。
ないなんてもったいないと思いますよ。
嶋先生 私は他 大 学でも教えているので比
嶋 先 生 ここは「 ゼミの 商 学 部 」といわれて
べると明らかなの ですが 、通 常 ですとゼミ
いるくらいですから、大 勢 の 学 生に参 加して
の 入 室 試 験 が 行われている2 年次 の 後 期
もらいたいですね 。
↓
↓
ゼ ミに 入 ら な い な ん て 、もっ た い な い!
第36回 インゼミ大会を終えて
頃 に 、日 大 商 学 部 の 学 生 は す で に プ ロ
ジェクト研 究をして 、考える力や 文 章をまと
める力 、コミュニケーション力を身 につけて
1 2 月 5 日( 日 )、第 3 6 回インゼミ大 会
いる。この 差は非 常 に 大きいです 。商 学 部
が 開 催されました 。今 大 会 は 、討 論 部 門
の 就 職 率 の良さとも、つながっているのかも
5 0グループ 、プレゼン 部 門 4 5グループ
しれません。ただし商 学 部 内で見てみると、
の 参 加となりました 。プレゼン 部 門 は 、昨
年 度 から設 けられましたが 、特 殊 な 研 究
ゼミに 入っている人と入っていない 人 の 差
テーマでも単 独で参 加できることから、前
が 歴 然としているのもまた事 実です 。
大 会よりも1 2グループ 増えました。
大 関さん 私 自身を振り返ってみても、ゼミ
例えば 仲 間との 横 のつながり、先 輩や 後 輩
ました 。また 、プレゼン 部 門 では 、学 科 の
03
Kinuta 07
December 2010
↓
た議 論 の 応 酬 が 各 会 場 に 繰り広 げられ
との 縦 のつながりと人 間 関 係がとても広が
特集
「ゼ ミの
日 大 商 学 部」と
言 わ れ る 理 由。
大 会 当 日 、討 論 部 門 では 、熱 のこもっ
に 入って 変 わったことがたくさんあります 。
までの 研 究 成 果を発 表 することは 達 成 感
壁を超えてブロックを組 んだことにより、
りました 。また 、ゼミに 入った 当 初 は 正 直 、
もありますし、他 のゼミの 活 動もわかるので
多 様 なテーマ の 研 究 発 表 が 行 わ れ 、参
勉 強 が あまり好きではなかった のですが 、
これからの 刺 激 にもなりました。
加 者は 、日頃 の 専 門 的な研 究とは 異なる
仲 間と一 緒 に 学 んでいくうちに 楽しくなっ
嶋 先 生 これは私からゼミ連 委 員 長 の 大 関
てきました。
さんにお 願いしたいのですが 、ぜひとも1 年
嶋先生 ゼミは本 来 勉 強する場ですが 、それ
生 にもインゼミ大 会 の 様 子を公 開してもら
以 外にコミュニケーションの場でもあります。
いたいですね 。先 輩たちが 真 剣 に発 表する
商 学 部 のゼミは 学 科を問 わず に 選 ぶこと
姿 や白 熱して議 論する様 子 に 、1 年 生も何
互 いに 研 鑽し合う場として、インゼミ大 会
ができるので、学 科 以 外 の 仲 間ができると
か感じるはずです 。
を充 実・発 展させていきたいと思います 。
嶋 正 教授
いったこともあるでしょう。毎 週 、顔を合 わ
大関さん 私もそう思います 。そうできるよう
ゼミナール連 合 協 議 会 委員長
せる仲 間と共に学び 、磨き合うことで、成 長
に努 力してみます 。
することが できます 。また 合 宿 などの 課 外
嶋先生 商 学 部には8 3のゼミナール・総 合
学務担当
大関 蘭さん
Kinuta 07
December 2010
知 識 に 接 することが でき、良 い 刺 激を受
けたことと思います 。
最 後 に 、日 曜 日にもかかわらず 、助 言
講 師を引き 受 けてい ただい た 諸 先 生 方
に 感 謝 申し 上 げます 。今 後も 、学 生 が お
大関 蘭 本間 未樹
(日本 大 学 商 学 部ゼミナール 連 合 協 議 会 )
04
商業学科
ゼミ長 への 1 問 1 答
商 業 学 科 2 年 井川
陽介さん
岡 田 太ゼミナール
研 究
テーマ
リスクマネジメント
ゼミに
Q. なぜ、
入ろうと思ったのか?
特集
「ゼ ミの
日 大 商 学 部」と
言 わ れ る 理 由。
Q. 今のゼミを
選んだ理由は?
A . サッカー部に所 属しているのです
A . サッカー部の先 輩が入っていたの
が、サッカーばかりじゃなくて勉強もやっ
がきっかけですが、実際にゼミを見学に
た方がいいと思っていたので。少 人 数
行って、楽しそうだと思ったからです。
制 のゼミなら流されずにちゃんと勉 強
すると思ったからです。
Q. ゼミの
雰 囲 気は?
ゼミに入って
Q. よかったところは?
最後に
Q. メッセージをどうぞ。
A. 和気あいあいとしています。そして、
A . 友 達がたくさんできました。あと、
A . ゼミは堅 苦しいイメージがあります
オンとオフの切り替えがしっかりしてい
パソコンのスキルなど社会人になっても
が、入ってみるととても楽しいです。大学
ますね。
役立つことを学べたことです。
生 活にもメリハリが出てくると思います
ので、自分に合ったゼミを見つけてほし
いと思います。
O B インタビュー
株式会社 日立 製 作 所 勤 務
平 成 1 9 年 度 卒 業 荒井 祐樹さん
大学でのすべての経験が
自分 の 糧 になる。
岡田 太 准教授
05
とにかく大 学 時 代は、積 極 的 にいろ
に なり、海 外 事 業 に 興 味を 持 つきっ
な体 験もできました。
私たちのゼミでは、個 人 や 企 業 、政 府が
いく作 業をしています。昨 年ですと
“観光”
や
いろな経 験をするようにしていました 。
かけにもなりました。
海 外 事 業を行う日 本 企 業 で 営 業と
直 面 する問 題 点(リスク )と対 応 に つ いて
“婚活”
といった 身 近 で 旬 なテーマが 挙 げ
大 学 1 年 の 時には、マーケティングコン
そして大 学 のゼミでは、普 通 の 授 業
して 働く現 在を考えると、大 学 時 代 に
思 考 、分 析 、発 表を行い、討 論を重ねながら
られました。研 究 結 果はインターゼミの 全 国
サ ル ティング 会 社を立ち 上 げました 。
では経 験できない
“ 議 論する場 ”
を求め
経 験したことは、どれも今 の自分につな
問 題 解 決力を養うことを狙いとしています。
大 会で報 告することが目標です。
すでに 起 業している友 人をはじめいろ
て岡 田ゼミに 入りました。せっかく大 学
がっていると思います 。ゼミで学んだこ
2 年 次 で は イン ゼ ミ 大 会 を 目 標 に 、
私 のゼミでは情 報 教 室を使い 、学 生たち
いろな人 にアドバイスをもらいながら、
に 入 った の だから一 方 的 に 学 ぶ だけ
とを挙 げてみても、仮 説を立 てて 検 証
グループで興 味 のある課 題を見 つけ 、それ
はパワーポイントを使って資 料をまとめてい
会 社 経 営というものを経 験しました 。
でなく、アウトプットする場 が 欲しいと
するといったものの 考え方は今 の 仕 事
について分 析し、わかりやすくまとめ 、発 表
ます。単にソフトを使いこなすということだけ
大 変 なことばかりでしたが 、会 社 経 営
思ったからです 。当 時 、岡 田 ゼミでは
では日常 的なことですし、プレゼン力は
するといったことを行い 、学 習 の 基 礎となる
ではなく、人にわかりやすく説 明するために 、
の 実 際がわかったし、経 営 者 の 視 点を
4 ∼ 5 つ の 他 大 学との 合 同 発 表 会 が
営 業として自 社 の 製 品を 売り込 む 際
リテラシーを身につけます 。
考 えながらまとめていくといった 過 程 は 、
身 に つけることができました 。また 、休
ありましたので 、まさに自 分 にぴったり
に 役 立っていると思 います 。ですから、
3 年 次ではエンターテインメントといった
社 会 人 になっても 役 立 つ スキル だと思 い
みを使って 海 外 旅 行 にもたくさん 行き
でした 。さらに 研 究 の 際 には 、企 業 の
学 生 の 皆さんも 大 学 は 社 会 人 になる
広 いテーマの 中から、自 分たちで課 題を見
ます。ゼミの 学 習を通じて、学 生たちに社 会
ました。違う文 化や生 活 、価 値 観にふれ
部 長クラスの 方たちと話をする機 会が
上での 訓 練だと思って、いろいろなこと
つけ、
リスクを探して仮 説を設 定し、検 証して
人 基 礎 力を養ってもらいたいですね 。
ることで 、日本という国を意 識 するよう
あったりと現 場 の 方 の 声が 聞ける貴 重
にチャレンジしてもらいたいです 。
Kinuta 07
December 2010
Kinuta 07
December 2010
06
商業学科
ゼミ長 への 1 問 1 答
商 業 学 科 2 年 井川
陽介さん
岡 田 太ゼミナール
研 究
テーマ
リスクマネジメント
ゼミに
Q. なぜ、
入ろうと思ったのか?
特集
「ゼ ミの
日 大 商 学 部」と
言 わ れ る 理 由。
Q. 今のゼミを
選んだ理由は?
A . サッカー部に所 属しているのです
A . サッカー部の先 輩が入っていたの
が、サッカーばかりじゃなくて勉強もやっ
がきっかけですが、実際にゼミを見学に
た方がいいと思っていたので。少 人 数
行って、楽しそうだと思ったからです。
制 のゼミなら流されずにちゃんと勉 強
すると思ったからです。
Q. ゼミの
雰 囲 気は?
ゼミに入って
Q. よかったところは?
最後に
Q. メッセージをどうぞ。
A. 和気あいあいとしています。そして、
A . 友 達がたくさんできました。あと、
A . ゼミは堅 苦しいイメージがあります
オンとオフの切り替えがしっかりしてい
パソコンのスキルなど社会人になっても
が、入ってみるととても楽しいです。大学
ますね。
役立つことを学べたことです。
生 活にもメリハリが出てくると思います
ので、自分に合ったゼミを見つけてほし
いと思います。
O B インタビュー
株式会社 日立 製 作 所 勤 務
平 成 1 9 年 度 卒 業 荒井 祐樹さん
大学でのすべての経験が
自分 の 糧 になる。
岡田 太 准教授
05
とにかく大 学 時 代は、積 極 的 にいろ
に なり、海 外 事 業 に 興 味を 持 つきっ
な体 験もできました。
私たちのゼミでは、個 人 や 企 業 、政 府が
いく作 業をしています。昨 年ですと
“観光”
や
いろな経 験をするようにしていました 。
かけにもなりました。
海 外 事 業を行う日 本 企 業 で 営 業と
直 面 する問 題 点(リスク )と対 応 に つ いて
“婚活”
といった 身 近 で 旬 なテーマが 挙 げ
大 学 1 年 の 時には、マーケティングコン
そして大 学 のゼミでは、普 通 の 授 業
して 働く現 在を考えると、大 学 時 代 に
思 考 、分 析 、発 表を行い、討 論を重ねながら
られました。研 究 結 果はインターゼミの 全 国
サ ル ティング 会 社を立ち 上 げました 。
では経 験できない
“ 議 論する場 ”
を求め
経 験したことは、どれも今 の自分につな
問 題 解 決力を養うことを狙いとしています。
大 会で報 告することが目標です。
すでに 起 業している友 人をはじめいろ
て岡 田ゼミに 入りました。せっかく大 学
がっていると思います 。ゼミで学んだこ
2 年 次 で は イン ゼ ミ 大 会 を 目 標 に 、
私 のゼミでは情 報 教 室を使い 、学 生たち
いろな人 にアドバイスをもらいながら、
に 入 った の だから一 方 的 に 学 ぶ だけ
とを挙 げてみても、仮 説を立 てて 検 証
グループで興 味 のある課 題を見 つけ 、それ
はパワーポイントを使って資 料をまとめてい
会 社 経 営というものを経 験しました 。
でなく、アウトプットする場 が 欲しいと
するといったものの 考え方は今 の 仕 事
について分 析し、わかりやすくまとめ 、発 表
ます。単にソフトを使いこなすということだけ
大 変 なことばかりでしたが 、会 社 経 営
思ったからです 。当 時 、岡 田 ゼミでは
では日常 的なことですし、プレゼン力は
するといったことを行い 、学 習 の 基 礎となる
ではなく、人にわかりやすく説 明するために 、
の 実 際がわかったし、経 営 者 の 視 点を
4 ∼ 5 つ の 他 大 学との 合 同 発 表 会 が
営 業として自 社 の 製 品を 売り込 む 際
リテラシーを身につけます 。
考 えながらまとめていくといった 過 程 は 、
身 に つけることができました 。また 、休
ありましたので 、まさに自 分 にぴったり
に 役 立っていると思 います 。ですから、
3 年 次ではエンターテインメントといった
社 会 人 になっても 役 立 つ スキル だと思 い
みを使って 海 外 旅 行 にもたくさん 行き
でした 。さらに 研 究 の 際 には 、企 業 の
学 生 の 皆さんも 大 学 は 社 会 人 になる
広 いテーマの 中から、自 分たちで課 題を見
ます。ゼミの 学 習を通じて、学 生たちに社 会
ました。違う文 化や生 活 、価 値 観にふれ
部 長クラスの 方たちと話をする機 会が
上での 訓 練だと思って、いろいろなこと
つけ、
リスクを探して仮 説を設 定し、検 証して
人 基 礎 力を養ってもらいたいですね 。
ることで 、日本という国を意 識 するよう
あったりと現 場 の 方 の 声が 聞ける貴 重
にチャレンジしてもらいたいです 。
Kinuta 07
December 2010
Kinuta 07
December 2010
06
経営学科
ゼミ長 への 1 問 1 答
商 業 学 科 3 年 難波
佑紀子さん
高 井 透ゼミナール
研 究
テーマ
経営戦略論および国際経営
特集
「ゼ ミの
日 大 商 学 部」と
言 わ れ る 理 由。
ゼミに
今のゼミを
Q. なぜ、
Q.
入ろうと思ったのか?
選んだ理由は?
A. せっかく大学に入ったからには、ゼミ
A. 個別ゼミで先輩の説明を聞いて、や
に入ってしっかりと勉 強したいと思いま
りがいがありそうだと思いました。また先
した。面接など試験があるので不安でし
輩たちが輝いていたのも印象的でした。
たが、
ゼミで得られることもたくさんあると
思い、
チャレンジしました。
Q. ゼミの
雰 囲 気は?
ゼミに入って
Q. よかったところは?
最後に
Q. メッセージをどうぞ。
A. うちのゼミは厳しいです。課題も多い
A. 成長できたところです。苦手だった
A. ゼミは 学 生 生 活 の 中 でも大きな
ですし、高いレベルを求められます。いい
パソコンもレジュメを作る中で克服しまし
ウエイトを占めると思うので、ぜひいろ
意味での緊張感があります。
た。性格的なところで言うと、
ゼミ長になっ
いろなゼミを見て、自分の目的や目標に
てみんなを引っ張っていく役となり、積極的
合った場所を見つけてもらいたいです。
になったと思います。また、お互い刺激し
合える仲間に出会えたのもよかったです。
O G インタビュー
全日本空輸 株式会社 勤 務
平 成 1 6 年 度 卒 業 杉原 伊都子さん
人との 関 わりが
夢 を 叶 える自 信 に なった 。
ゼミは今でも私の思い出の場所です。
疑 問 に 思ったことを突き詰 めて 考える
聞き、
うれしい発 見やなるほどと思うこと
高 井ゼミは厳しいことでも知られており、
「リサーチ・クエスチョン 」という思 考 の
がたくさんあります。それが 今 の 仕 事 の
私たちは普 段の生 活において問 題を与え
2年次は研究調査の方法論を中心に学習
たちは夏 休みも学 校に出て勉 強しています。
週 2 回 のゼミの 他 にも準 備 することが
訓 練をしていました。例えばお客 様から
やりがいでもあります。
られていることに 慣 れてしまっているので、
し、サブゼミで自主的に経営戦略論を学んでも
学 生 に は 常 に“ 自 分 を 枠 に は め るな ”と
たくさんあったので、仲 間とともに学んだ
ご意見があった場合、単純な謝罪で片付
人 は 人と関わることで成 長できるの
面白い社会現象を目の前にしても当たり前で
らいます。他大学とのゼミ間交流もあります。
言っています。限 界を決めてしまっては人は
3 年 間はとても有 意 義で濃 密な時 間で
けるのではなく、それに 至る何かしらの
だと思 います 。私もゼミの 先 生 や 仲 間
あると看 過し、疑 問を持つということを忘れて
3年次では各自で研究テーマを決め、理論
成 長しません 。経 営 学 は日々 進 歩している
した。苦 労した分 、私にとって大きな力と
原 因があったのだと考えます。その原 因
の おかげ で 成 長 できました 。後 輩 たち
しまっています。我々のゼミでは、社会現象に
と事 例 の 両 方を視 野 に 入れながら分 析し、
学 問ですので、私 自身も最 前 線を勉 強し、
なりましたし、就 職 活 動でも自信を持っ
をとことん考えることで、根 本 的な解 決
には、大 学は4 年 間もあるのだから人と
何 故という疑 問を 持 つ「リサ ーチ・クエス
プレゼンテーションしてもらいます 。2 つ の
学 生とともに知 的 刺 激に満ちた時 間を過ご
て臨むことができたように思います。
を導きだすことができ、お 客 様 にとって
関わって、大きく成 長してほしいと思い
チョン」力を養うことを目的としています。また、
インター大会(関東大会と全国大会)に参加
していきたいです 。
今 、私 は A N A の 客 室 乗 務 員として
も、将 来 的 にも、よりよいサービスへと
ます 。サークル や ア ル バイトもい い の
それをどのように論理的に解いていくかという
し、今年は見事予選を突破しました。
お客 様と接する仕 事をしています。意 外
つながっていくと思います。
ですが 、ゼミは大 学 時 代でしか経 験でき
ことにも力を入れています。
私 のゼミは 課 題も多く厳しい ので、学 生
かと思うかもしれませんが 、当 時ゼミで
また 、ゼミでの 討 論 は自 分 の 気 づか
ない ので 、ぜひゼミで 有 意 義な時 間を
学 んだことは 、今 の 仕 事 にもしっかり
なかったことを発見でき、成長できるいい
過ごしてもらいたいです。
活かされています。高井先生のゼミでは、
機 会でした。今でもお 客 様 の 声を直 接
07
Kinuta 07
December 2010
高井 透 教 授
Kinuta 07
December 2010
08
経営学科
ゼミ長 への 1 問 1 答
商 業 学 科 3 年 難波
佑紀子さん
高 井 透ゼミナール
研 究
テーマ
経営戦略論および国際経営
特集
「ゼ ミの
日 大 商 学 部」と
言 わ れ る 理 由。
ゼミに
今のゼミを
Q. なぜ、
Q.
入ろうと思ったのか?
選んだ理由は?
A. せっかく大学に入ったからには、ゼミ
A. 個別ゼミで先輩の説明を聞いて、や
に入ってしっかりと勉 強したいと思いま
りがいがありそうだと思いました。また先
した。面接など試験があるので不安でし
輩たちが輝いていたのも印象的でした。
たが、
ゼミで得られることもたくさんあると
思い、
チャレンジしました。
Q. ゼミの
雰 囲 気は?
ゼミに入って
Q. よかったところは?
最後に
Q. メッセージをどうぞ。
A. うちのゼミは厳しいです。課題も多い
A. 成長できたところです。苦手だった
A. ゼミは 学 生 生 活 の 中 でも大きな
ですし、高いレベルを求められます。いい
パソコンもレジュメを作る中で克服しまし
ウエイトを占めると思うので、ぜひいろ
意味での緊張感があります。
た。性格的なところで言うと、
ゼミ長になっ
いろなゼミを見て、自分の目的や目標に
てみんなを引っ張っていく役となり、積極的
合った場所を見つけてもらいたいです。
になったと思います。また、お互い刺激し
合える仲間に出会えたのもよかったです。
O G インタビュー
全日本空輸 株式会社 勤 務
平 成 1 6 年 度 卒 業 杉原 伊都子さん
人との 関 わりが
夢 を 叶 える自 信 に なった 。
ゼミは今でも私の思い出の場所です。
疑 問 に 思ったことを突き詰 めて 考える
聞き、
うれしい発 見やなるほどと思うこと
高 井ゼミは厳しいことでも知られており、
「リサーチ・クエスチョン 」という思 考 の
がたくさんあります。それが 今 の 仕 事 の
私たちは普 段の生 活において問 題を与え
2年次は研究調査の方法論を中心に学習
たちは夏 休みも学 校に出て勉 強しています。
週 2 回 のゼミの 他 にも準 備 することが
訓 練をしていました。例えばお客 様から
やりがいでもあります。
られていることに 慣 れてしまっているので、
し、サブゼミで自主的に経営戦略論を学んでも
学 生 に は 常 に“ 自 分 を 枠 に は め るな ”と
たくさんあったので、仲 間とともに学んだ
ご意見があった場合、単純な謝罪で片付
人 は 人と関わることで成 長できるの
面白い社会現象を目の前にしても当たり前で
らいます。他大学とのゼミ間交流もあります。
言っています。限 界を決めてしまっては人は
3 年 間はとても有 意 義で濃 密な時 間で
けるのではなく、それに 至る何かしらの
だと思 います 。私もゼミの 先 生 や 仲 間
あると看 過し、疑 問を持つということを忘れて
3年次では各自で研究テーマを決め、理論
成 長しません 。経 営 学 は日々 進 歩している
した。苦 労した分 、私にとって大きな力と
原 因があったのだと考えます。その原 因
の おかげ で 成 長 できました 。後 輩 たち
しまっています。我々のゼミでは、社会現象に
と事 例 の 両 方を視 野 に 入れながら分 析し、
学 問ですので、私 自身も最 前 線を勉 強し、
なりましたし、就 職 活 動でも自信を持っ
をとことん考えることで、根 本 的な解 決
には、大 学は4 年 間もあるのだから人と
何 故という疑 問を 持 つ「リサ ーチ・クエス
プレゼンテーションしてもらいます 。2 つ の
学 生とともに知 的 刺 激に満ちた時 間を過ご
て臨むことができたように思います。
を導きだすことができ、お 客 様 にとって
関わって、大きく成 長してほしいと思い
チョン」力を養うことを目的としています。また、
インター大会(関東大会と全国大会)に参加
していきたいです 。
今 、私 は A N A の 客 室 乗 務 員として
も、将 来 的 にも、よりよいサービスへと
ます 。サークル や ア ル バイトもい い の
それをどのように論理的に解いていくかという
し、今年は見事予選を突破しました。
お客 様と接する仕 事をしています。意 外
つながっていくと思います。
ですが 、ゼミは大 学 時 代でしか経 験でき
ことにも力を入れています。
私 のゼミは 課 題も多く厳しい ので、学 生
かと思うかもしれませんが 、当 時ゼミで
また 、ゼミでの 討 論 は自 分 の 気 づか
ない ので 、ぜひゼミで 有 意 義な時 間を
学 んだことは 、今 の 仕 事 にもしっかり
なかったことを発見でき、成長できるいい
過ごしてもらいたいです。
活かされています。高井先生のゼミでは、
機 会でした。今でもお 客 様 の 声を直 接
07
Kinuta 07
December 2010
高井 透 教 授
Kinuta 07
December 2010
08
会計学科
ゼミ長 への 1 問 1 答
経 営 学 科 3 年 鈴木
特集
「ゼ ミの
日 大 商 学 部」と
言 わ れ る 理 由。
信吾さん
壹 岐 芳弘ゼミナール
研 究
テーマ
財務会計論
ゼミに
Q. なぜ、
入ろうと思ったのか?
Q. 今のゼミを
選んだ理由は?
A. 1年次に会計学の授業を受けたの
A. 将 来は商 業 科の教員になりたいと
ですが 、通 常の授 業ではさわりの部 分
思っているので、今の自分に財務会計
しか学 べないと思い 、もっと専 門 的な
の専門知識が足りないと思い志望しま
知 識を身につけようとゼミへの 入 室を
した。個別ゼミで雰囲気がよかったのも
希望しました。
決め手になりましたね。
Q. ゼミの
雰 囲 気は?
ゼミに入って
Q. よかったところは?
最後に
Q. メッセージをどうぞ。
A. 先生の人柄もあると思うのですが、
A. 大学で、これだけは自信を持って学
A. 友達の意見などに流されず、自分が
雰 囲 気がとても温かいゼミです。アット
んだと思えることができたことですね。
本当に学びたいと思うゼミに入った方が
ホームなので、質問がしやすい環境だと
いいと思います。そうすれば、ゼミで学ん
思います。
だことが自分の自信につながっていくと
思います。また、個別ゼミで雰囲気などを
参考にすることもおすすめします。
O B インタビュー
有限責任監査法人 トーマツ
平 成 2 1 年 度 卒 業 富田 直樹さん
勤務
未来に役立つ
知 識 が 身 に つく。
壹 岐 芳 弘 教授
09
私は会計士を目指していたので、自分
ので。そういった意 味で、少 人 数で和 気
一 緒 にチームで動くプロジェクトがほと
私 のゼミでは財 務 会 計を学んでいます 。
教 科 書を輪 読し、グループでレジュメを作 成
の 学 びと連 動する会 計 のゼミに 入ろう
あいあいと学 べるゼミは自 分 にとって
んどです の で 、ゼミで 学 ん だコミュニ
財務会計とは企業の会計情報を外部の投資
して発 表し、それをもとに全 体で討 論しながら
と決 めていました 。ゼミを見 学した 際 、
とても 楽しい 時 間 でした 。まさに 試 験
ケ ーション 力 が 役 立 って い ると 思 い
家などに公 開する際に、
どのような考え方で
ゼミを進めていきます。
壹 岐 先 生 のゼミはアットホームな雰 囲
勉 強と学 校 の 両 立があってこその 合 格
ます。さらに社 会 人になると自分の意 見
財 務 諸 表を作 成し、
どのように公 開するかと
ゼミでの 学びで、会 計 の 専 門 的な素 養や
気だったので、ゼミでは楽しく学 びたい
だったと思います。
を述べる場 面がたくさん出てきます。そう
いった領域です。
財 務 諸 表 作 成 の 論 理を身 に つけられると
と考えていた自 分 にぴったりだと思 い
また 、専 門 学 校 での 学 び が 試 験 に
いった時 に自分 の 考えを論 理 的 にまと
2 年 次 では 基 本 的な教 科 書 の 輪 読から
思います。税 理 士や会 計 士を目指す学 生に
選 びました 。私が 会 計 士 になるための
受かるための 勉 強だとしたら、ゼミでの
めて、相 手 に 伝えるといったスキルも、
はじまり、グループでレジュメを作 成し、発 表
とって財務会計は試験科目ですし、
そうでない
勉 強と学 校 の 勉 強を 両 立させていく
学 びは実 際 に 会 計 の 仕 事 に 就いた今
ゼミで の 発 表 などで 培 わ れ て い ると
してもらいます 。2 年 生 は 1 2 月にインゼミ
学 生にとっても会 計の専 門 的な視 野を持つ
上 で 特 に 気をつけたことは 、集 中 する
でも役 立 つ 本 質 的な学びでした。知 識
思います。
大会がありますので、その 研 究 成 果を9月の
ことは社 会 人になって役に立つことと思いま
時 間と楽しくリラックスする 時 間との
においてもそうですが 、それだけでなく
ゼミで 何 を 学 ぶ か は 、人 それ ぞ れ
合 宿でも発表してもらいます。
す。また、勉 強を通じて仲 間を作るといった意
メリハリをつけることでした。人 間ずっと
先 輩たちとの 接し方やグループ 学 習 に
です 。けれども学べることはたくさんある
3 年 次では、
さらにレベルの高い財 務 会 計
味でも、ゼミは大 学 生 活にとって有 意 義な場
集 中し続けることは不 可 能ですし、だら
おけるチームワークといったこともそう
の で 、迷っているくらいなら、ぜひとも
の 知 識を身 につけてもらうために 、上 級 の
所であると思いますよ。
だら勉強しても身に付かないと思います
です 。現 在 の 私 の 仕 事 は 、先 輩たちと
ゼミに入ることをおすすめします。
Kinuta 07
December 2010
Kinuta 07
December 2010
10
会計学科
ゼミ長 への 1 問 1 答
経 営 学 科 3 年 鈴木
特集
「ゼ ミの
日 大 商 学 部」と
言 わ れ る 理 由。
信吾さん
壹 岐 芳弘ゼミナール
研 究
テーマ
財務会計論
ゼミに
Q. なぜ、
入ろうと思ったのか?
Q. 今のゼミを
選んだ理由は?
A. 1年次に会計学の授業を受けたの
A. 将 来は商 業 科の教員になりたいと
ですが 、通 常の授 業ではさわりの部 分
思っているので、今の自分に財務会計
しか学 べないと思い 、もっと専 門 的な
の専門知識が足りないと思い志望しま
知 識を身につけようとゼミへの 入 室を
した。個別ゼミで雰囲気がよかったのも
希望しました。
決め手になりましたね。
Q. ゼミの
雰 囲 気は?
ゼミに入って
Q. よかったところは?
最後に
Q. メッセージをどうぞ。
A. 先生の人柄もあると思うのですが、
A. 大学で、これだけは自信を持って学
A. 友達の意見などに流されず、自分が
雰 囲 気がとても温かいゼミです。アット
んだと思えることができたことですね。
本当に学びたいと思うゼミに入った方が
ホームなので、質問がしやすい環境だと
いいと思います。そうすれば、ゼミで学ん
思います。
だことが自分の自信につながっていくと
思います。また、個別ゼミで雰囲気などを
参考にすることもおすすめします。
O B インタビュー
有限責任監査法人 トーマツ
平 成 2 1 年 度 卒 業 富田 直樹さん
勤務
未来に役立つ
知 識 が 身 に つく。
壹 岐 芳 弘 教授
09
私は会計士を目指していたので、自分
ので。そういった意 味で、少 人 数で和 気
一 緒 にチームで動くプロジェクトがほと
私 のゼミでは財 務 会 計を学んでいます 。
教 科 書を輪 読し、グループでレジュメを作 成
の 学 びと連 動する会 計 のゼミに 入ろう
あいあいと学 べるゼミは自 分 にとって
んどです の で 、ゼミで 学 ん だコミュニ
財務会計とは企業の会計情報を外部の投資
して発 表し、それをもとに全 体で討 論しながら
と決 めていました 。ゼミを見 学した 際 、
とても 楽しい 時 間 でした 。まさに 試 験
ケ ーション 力 が 役 立 って い ると 思 い
家などに公 開する際に、
どのような考え方で
ゼミを進めていきます。
壹 岐 先 生 のゼミはアットホームな雰 囲
勉 強と学 校 の 両 立があってこその 合 格
ます。さらに社 会 人になると自分の意 見
財 務 諸 表を作 成し、
どのように公 開するかと
ゼミでの 学びで、会 計 の 専 門 的な素 養や
気だったので、ゼミでは楽しく学 びたい
だったと思います。
を述べる場 面がたくさん出てきます。そう
いった領域です。
財 務 諸 表 作 成 の 論 理を身 に つけられると
と考えていた自 分 にぴったりだと思 い
また 、専 門 学 校 での 学 び が 試 験 に
いった時 に自分 の 考えを論 理 的 にまと
2 年 次 では 基 本 的な教 科 書 の 輪 読から
思います。税 理 士や会 計 士を目指す学 生に
選 びました 。私が 会 計 士 になるための
受かるための 勉 強だとしたら、ゼミでの
めて、相 手 に 伝えるといったスキルも、
はじまり、グループでレジュメを作 成し、発 表
とって財務会計は試験科目ですし、
そうでない
勉 強と学 校 の 勉 強を 両 立させていく
学 びは実 際 に 会 計 の 仕 事 に 就いた今
ゼミで の 発 表 などで 培 わ れ て い ると
してもらいます 。2 年 生 は 1 2 月にインゼミ
学 生にとっても会 計の専 門 的な視 野を持つ
上 で 特 に 気をつけたことは 、集 中 する
でも役 立 つ 本 質 的な学びでした。知 識
思います。
大会がありますので、その 研 究 成 果を9月の
ことは社 会 人になって役に立つことと思いま
時 間と楽しくリラックスする 時 間との
においてもそうですが 、それだけでなく
ゼミで 何 を 学 ぶ か は 、人 それ ぞ れ
合 宿でも発表してもらいます。
す。また、勉 強を通じて仲 間を作るといった意
メリハリをつけることでした。人 間ずっと
先 輩たちとの 接し方やグループ 学 習 に
です 。けれども学べることはたくさんある
3 年 次では、
さらにレベルの高い財 務 会 計
味でも、ゼミは大 学 生 活にとって有 意 義な場
集 中し続けることは不 可 能ですし、だら
おけるチームワークといったこともそう
の で 、迷っているくらいなら、ぜひとも
の 知 識を身 につけてもらうために 、上 級 の
所であると思いますよ。
だら勉強しても身に付かないと思います
です 。現 在 の 私 の 仕 事 は 、先 輩たちと
ゼミに入ることをおすすめします。
Kinuta 07
December 2010
Kinuta 07
December 2010
10
悪 天 候 を 乗り越 え 、
み んなとつ ながった 3 日 間 。
砧祭実行 委員会委員長
平 田 光 司 さん
今年の砧祭は、初日から台風の到来と
いう非常に厳しい状況にありました。事前
にガレリア内にも舞台を設置したり、屋台
ドは 商
パレー
に重しをのせておくなど台風対策は万全
学
正
部の
出 発!
門から
に行っていました。砧祭当日はやはり雨で
不安もありましたが、
自分たちの気持ちだけ
開会式で挨拶をする勝 山 学 部 長 。
は曇らさないようにと、出来る限りのことを
実 行 委員のみんなで力を合わせて行い
ました。砧 祭は地 域の方々、特に小さな
子どもたちもたくさん訪れるイベントです。
万 一 、子どもたちに怪 我があってはいけ
日本大学鶴ヶ丘高校の華やかな演技に地元
の人たちも足を止めて見物していました。
ないと、苦渋の決断ではありましたが、初日
は14時でのイベント中止を決定しました。
る 神 輿 。別 名
に よる 迫 力 あ
体 連 メン バ ー
こに 。
こ
が
由
理
とも言われる
“ 男 祭り”
自分が実行委員長になって掲げた目標
は「今年は新しいことをはじめよう。みんな
おいしい匂いに誘われて、多くのお客さまが
足を運びました!
でレベルアップをしよう」ということです。
新しいことに取り組むためにみんなが 頑
張って成長すれば、必ずよい砧 祭になる
と確信していました。2日目以降は天気も
日本 大 学 吹 奏 楽 研 究 会の力強い演 奏に合
わせて、商店街をパレード。
持ち直し、すばらしい砧祭を開催すること
きぬたま
ができました。まさに今年のテーマ「 砧魂
∼限 界を超えて∼ 」にあるよう、それぞれ
が限界を超えて挑 戦したからこその成 果
人と
つながる
楽しい仮 装でお客さま
をお
出迎え。
熱 気あふれるキャンパスで、学 生たちO B 、
だと思います。
地 域の人たちなど、子どもから大 人まで
たくさんの人とのつながりがありました。
て、和 服 姿でお客 様
茶 道 部では茶 室を作っ
。
をおもてなし
安 全に楽しく運 営するために、会 場 の 案 内
や見回りをしています。
ート
ポ
レ
祭
砧
・
0
1
20
限 界 を 超 え て、
魂 が つ な がった 瞬 間 。
こ こ ろ
11
Kinuta 07
December 2010
第1 5 回 ホームカミングデー
カラフルでにぎやかな手 作り看 板。
1 0月3 0日
(土)
おいしく出来 上がりました!
商 学 部 の 卒 業 生を学 校にお招きして、交 流を深めて
もらうイベントです。講 演 会や立 食パーティなどを催し、
悪 天 候 にも関わらず大 勢 の 卒 業 生 の 方 々にご参 加
いただきました。皆さん母 校での再 会を懐かしんでおら
れる様 子でした。
懇 親 会での鏡 割り。今 年も大いに盛り上が
りました。
Kinuta 07
December 2010
12
悪 天 候 を 乗り越 え 、
み んなとつ ながった 3 日 間 。
砧祭実行 委員会委員長
平 田 光 司 さん
今年の砧祭は、初日から台風の到来と
いう非常に厳しい状況にありました。事前
にガレリア内にも舞台を設置したり、屋台
ドは 商
パレー
に重しをのせておくなど台風対策は万全
学
正
部の
出 発!
門から
に行っていました。砧祭当日はやはり雨で
不安もありましたが、
自分たちの気持ちだけ
開会式で挨拶をする勝 山 学 部 長 。
は曇らさないようにと、出来る限りのことを
実 行 委員のみんなで力を合わせて行い
ました。砧 祭は地 域の方々、特に小さな
子どもたちもたくさん訪れるイベントです。
万 一 、子どもたちに怪 我があってはいけ
日本大学鶴ヶ丘高校の華やかな演技に地元
の人たちも足を止めて見物していました。
ないと、苦渋の決断ではありましたが、初日
は14時でのイベント中止を決定しました。
る 神 輿 。別 名
に よる 迫 力 あ
体 連 メン バ ー
こに 。
こ
が
由
理
とも言われる
“ 男 祭り”
自分が実行委員長になって掲げた目標
は「今年は新しいことをはじめよう。みんな
おいしい匂いに誘われて、多くのお客さまが
足を運びました!
でレベルアップをしよう」ということです。
新しいことに取り組むためにみんなが 頑
張って成長すれば、必ずよい砧 祭になる
と確信していました。2日目以降は天気も
日本 大 学 吹 奏 楽 研 究 会の力強い演 奏に合
わせて、商店街をパレード。
持ち直し、すばらしい砧祭を開催すること
きぬたま
ができました。まさに今年のテーマ「 砧魂
∼限 界を超えて∼ 」にあるよう、それぞれ
が限界を超えて挑 戦したからこその成 果
人と
つながる
楽しい仮 装でお客さま
をお
出迎え。
熱 気あふれるキャンパスで、学 生たちO B 、
だと思います。
地 域の人たちなど、子どもから大 人まで
たくさんの人とのつながりがありました。
て、和 服 姿でお客 様
茶 道 部では茶 室を作っ
。
をおもてなし
安 全に楽しく運 営するために、会 場 の 案 内
や見回りをしています。
ート
ポ
レ
祭
砧
・
0
1
20
限 界 を 超 え て、
魂 が つ な がった 瞬 間 。
こ こ ろ
11
Kinuta 07
December 2010
第1 5 回 ホームカミングデー
カラフルでにぎやかな手 作り看 板。
1 0月3 0日
(土)
おいしく出来 上がりました!
商 学 部 の 卒 業 生を学 校にお招きして、交 流を深めて
もらうイベントです。講 演 会や立 食パーティなどを催し、
悪 天 候 にも関わらず大 勢 の 卒 業 生 の 方 々にご参 加
いただきました。皆さん母 校での再 会を懐かしんでおら
れる様 子でした。
懇 親 会での鏡 割り。今 年も大いに盛り上が
りました。
Kinuta 07
December 2010
12
ート
2010・砧祭レポ
ート
2010・砧祭レポ
ミス日 本 大 学 商 学 部
限 界 を 超 え て、
魂 が つ な がった 瞬 間 。
経営学科3年 神
限 界 を 超 え て、
魂 が つ な がった 瞬 間 。
山 紗 貴 さん
こ こ ろ
こ こ ろ
ミスコンに参加することが決まってとても
慌しい日々だったのですが、多くの友達や
家族から励ましや温かい言葉をいただき、
賞というよりもステージを楽しもうと思い当日
に臨みました。ですから、
グランプリに自分の
来 場したお 客
様 にソフトバン
クの 袋 に 入っ
プログラムを配
た
布。
名前が呼ばれて、本当にびっくりしました。
リリー
オープ ニングセレモニーでのバ ルーン
て。
をのせ
の夢
ス。みんな
これから就 職 活 動がはじまるので、この
賞が自信になるといいなと思っています。
協力してくれたスポンサーを紹 介 。階 段も下
から見 上げると宣 伝スペースに。
」
「 近所なので、毎年 来ています!
ゴミの分別も徹底。未来のキャンパスのため
に、今できることを。
ドリンクメーカーとタイアップをとって教室内での
イベントを開催していた「広告学研究会」。
自己 PRでは、得意 の英 語でスピーチ
を披 露。
社会と
つながる
「 面白そうなイベントがたくさんありますね」
毎年協賛していただいている真野美容専門
学校。
未来と
つながる
砧祭をきっかけに夢を見つけた人 、
砧 祭は地域の人たちが多く訪れる学園祭。
未 来へ踏み出す人など、明るい明日へと
また各イベントは、企業との
つながりで成り立っています。
どんなゼミに入ろうかと検 討 中の1 年 生 。
つながる有 意 義な3日間でした。
低 価 格で丁 寧な技 術が 体 験できると女 性
たちに大 人 気!
今年も大 勢の 地域 の人たちが 訪れま
した。
ミニチュア電 車が
て、
子どもたちの 夢をのせ
走ります 。
アジアからの留 学 生も多く在 籍する高 久 保
ゼミは国 際 色 豊かな雰 囲 気でした。
美 容 師 の 卵である専 門 学 校 の 学 生たちが
キレイにしてくれます。
地 域の
賑わいをみ せたフリーマーケット。
たちが 出店しています。
ここから未来の漫画家が生まれるかも!?
悪天候を吹き飛ばすような勢いだったコミック
バンド。
盲導犬の紹介や点字体験ができる教室展示。
人
放送研究 会による公 開ラジオ放 送 。
インカレの ボランティア サークル「
IVUSA」
によるよさこい踊り。
砧とゆかりのある円谷プロによるウルトラマン
ショー。子どもたちも毎 年 楽しみにしている
イベントです。
13
Kinuta 07
December 2010
大 学の見 学に来た高 校 生 。志 望 校に合 格
するといいですね。
JAZZ研究 会による迫 力のある生 演奏。
Kinuta 07
December 2010
14
ート
2010・砧祭レポ
ート
2010・砧祭レポ
ミス日 本 大 学 商 学 部
限 界 を 超 え て、
魂 が つ な がった 瞬 間 。
経営学科3年 神
限 界 を 超 え て、
魂 が つ な がった 瞬 間 。
山 紗 貴 さん
こ こ ろ
こ こ ろ
ミスコンに参加することが決まってとても
慌しい日々だったのですが、多くの友達や
家族から励ましや温かい言葉をいただき、
賞というよりもステージを楽しもうと思い当日
に臨みました。ですから、
グランプリに自分の
来 場したお 客
様 にソフトバン
クの 袋 に 入っ
プログラムを配
た
布。
名前が呼ばれて、本当にびっくりしました。
リリー
オープ ニングセレモニーでのバ ルーン
て。
をのせ
の夢
ス。みんな
これから就 職 活 動がはじまるので、この
賞が自信になるといいなと思っています。
協力してくれたスポンサーを紹 介 。階 段も下
から見 上げると宣 伝スペースに。
」
「 近所なので、毎年 来ています!
ゴミの分別も徹底。未来のキャンパスのため
に、今できることを。
ドリンクメーカーとタイアップをとって教室内での
イベントを開催していた「広告学研究会」。
自己 PRでは、得意 の英 語でスピーチ
を披 露。
社会と
つながる
「 面白そうなイベントがたくさんありますね」
毎年協賛していただいている真野美容専門
学校。
未来と
つながる
砧祭をきっかけに夢を見つけた人 、
砧 祭は地域の人たちが多く訪れる学園祭。
未 来へ踏み出す人など、明るい明日へと
また各イベントは、企業との
つながりで成り立っています。
どんなゼミに入ろうかと検 討 中の1 年 生 。
つながる有 意 義な3日間でした。
低 価 格で丁 寧な技 術が 体 験できると女 性
たちに大 人 気!
今年も大 勢の 地域 の人たちが 訪れま
した。
ミニチュア電 車が
て、
子どもたちの 夢をのせ
走ります 。
アジアからの留 学 生も多く在 籍する高 久 保
ゼミは国 際 色 豊かな雰 囲 気でした。
美 容 師 の 卵である専 門 学 校 の 学 生たちが
キレイにしてくれます。
地 域の
賑わいをみ せたフリーマーケット。
たちが 出店しています。
ここから未来の漫画家が生まれるかも!?
悪天候を吹き飛ばすような勢いだったコミック
バンド。
盲導犬の紹介や点字体験ができる教室展示。
人
放送研究 会による公 開ラジオ放 送 。
インカレの ボランティア サークル「
IVUSA」
によるよさこい踊り。
砧とゆかりのある円谷プロによるウルトラマン
ショー。子どもたちも毎 年 楽しみにしている
イベントです。
13
Kinuta 07
December 2010
大 学の見 学に来た高 校 生 。志 望 校に合 格
するといいですね。
JAZZ研究 会による迫 力のある生 演奏。
Kinuta 07
December 2010
14
授業拝
見
受講生はわずか4人で、全員女 子学 生。
しかも授業が行われているのは先 生の研究 室というユニークな
授業があるというので、さっそく訪ねてみることにしました。
吉 原 令 子 准教授
「 外 国 語 科目研 究Ⅱ」
やって来たのは 吉 原 令 子 准 教 授 の 研 究 室 。
女 性 の 、女 性 による、
女 性 のための
少人数制授業。
ここでは 毎 週「 外 国 語 科 目 研 究Ⅱ」の 授 業 が
行 わ れ て います 。授 業 は 、
『 女 性 社 会と企 業
社 会 』というテキストを用 いた講 読 形 式 。毎 回 、
決 められた 範 囲を読 んできて 、そこに 書 かれて
こん だ
まさき
根田 正樹教授
(図書館長、商法担当)
いることについて 全 員で 議 論します 。参 加 者が
椅 子を並 べるとほぼ 定 員といった感じの 研 究 室
での授 業は、大 教 室での講 義とは随 分とイメージ
読むのはもちろん、ご自身も多くの本を
一 人 一 人 が 自 分 の 頭 で 考 えて自 分 の 意 見を
執 筆・編 集されています。本への愛 情あふれる
自分 の 言 葉で語ることが 求められます 。
楽しいお話をおうかがいしました。
アットホームな雰 囲 気で始まった授 業も議 論
を重ねるうちに次 第に熱を帯びてきます。
「それっ
いいと思う?」
「この 間 、こんな記 事もあったよ」、
きを与えたり、問 題 意 識を喚 起したりしながら、
ところで生まれました。大変雪深い里で、軒下まで
ありますが、特に学生時代に読む本には、考えるた
さらに 議 論 を 活 性 化 、深 化 させ て い きます 。
雪が積もるようなところでした。田舎で生まれ育っ
めの道具を手に入れるといった側面があると思いま
研 究 室 には 、少 人 数 制 ならではの 密 度 の 濃 い
た私がなぜ 法 律 学を志すようになったかと言い
す。ですから、学生にはぜひとも本をたくさん読んで
時 間が 流 れます 。
ますと、昭和30年代後半の頃、
「 弁護士プレストン」
もらいたいです。読書をあまり難しく考えずに、
ななめ
咲くこともあるとか。
「 女 性 同 士だからできる会 話
先生の著書
『 企 業 取引法 』
著者:根田 正樹 弘文堂 ¥3 , 2 5 5
もあります。恋 話だって大いに結 構 。女 性が 抱え
るさまざまな悩 みや 問 題を本 音で語 れる機 会 や
(原題:T h e D e f e n d e r s )
というアメリカのテレビ
読みでも、飛ばし読みでもいいと思います。気に
ドラマがきっかけでした。弁 護 士の親 子が 法 廷で
入った本を積んでおく
「つんどく」でも構いません。
社会正義を実現するといったドラマで、自分もそう
今ならiPadなどの電子ブックリーダーを試してみる
した人の役に立つ、社 会の役に立つ職 業に就き
のもいいでしょう。とにかく本に触れる習 慣を身に
たいと思い、法学部を選びました。
つけてもらいたいのです。
「 読 書 」への目覚め
場 所は非 常に少ないので、この授 業がそういう場
となればいいと思 います 」と吉 原 准 教 授 。
商学部図 書 館は
宝の山
大学3年のときに、いわゆる
「日大紛争」が起き、
研 究 室 の 中 で 膝 を 接し て 意 見 を 交 わし 、
それが全国の大学に野火のように燃え広がりまし
商学部の図書館には、専門図書に限られますが
た。当時、授業らしい授業はなく、毎日本を読んで過
約45万冊という膨大な数の本が書架に並んでい
ごしていました。手当たり次第読むといった乱読で
ます。雑誌や新聞もあり、非常に充実しています。
はありましたが、
この時期に法律書以外の本をたく
・・・・・
さん読む、本 当の意 味での読 書を経 験しました。
パソコンから図書館のデータベースにアクセスする
だけの 授 業 。
「 現 在 の日本 女 性が 置かれている
と電子ジャーナルなども読むことができます。これを
状 況を見 つ め 、それを自 分 自 身 にもかかわりの
ここで本当の意味と言ったのには、理由があります。
利用しない手はありません。また、図書館には優秀
ある身 近 な 問 題として 捉え、考える過 程を通し
私が大学のゼミに入ったばかりの頃、指導教授の
なライブラリアンがいて、皆さんの勉強のお手伝い
て 、彼 女 たちが 一 人 の 女 性として 、また 社 会 人
高梨公之先生(後の日本大学総長)に「あなたは
をしています。私が図書館長として思うことは、いつ
として 生 きて いくた め の スキ ルを 身 に 付 け て
毎日本を読んでいますか?」
と尋ねられ、私は「はい」
の時代になっても、図書館の責務は利用者である
もらえたらと思 います 」。そんな 吉 原 准 教 授 の
と答えました。が、よくよく聞くと教 授が言っている
研 究 者や学 生の必 要な情 報をいかに早く、的 確
読書というのは「専門書以外の本」のことだったの
に提 供するかということです。これからも、
さらに
です。専門書は当たり前、
それ以外の本を読むこと
図書館を充実させて、学生たちに親しまれる図書館
こそが世界を広げてくれるというのでした。
にしていきたいと考えています。
日本と海 外における女 性 の 働き方や 社 会 制 度 、
文 化 の 違 いを 比 較しながら 、そこに 存 在 する
Kinuta 07
ますと、一生の中で学生時代ほど自由に本を読める
時期はないと思います。読書にはいろいろな側面が
議 論が 脱 線して、いわゆるガールズ・
トークに花が
15
界へと行くことができることでしょうか。振り返ってみ
私は、山形県新庄市の近くにある荻野村という
好きな女 子 学 生と気さくな女 性 准 教 授 。時 には
本 棚 には学 生 に 贈られた小 物 入れも
『舞姫』
なんかは、今読んでも胸が熱くなります
(笑)。
吉 原 准 教 授 はさまざまな 投 げ かけをして 、気 付
とはいえ、少 人 数で授 業を共にするおしゃべり
吉 原 准 教 授 の 専 門 に 関する書 籍
学生時代は特に森鷗外が好きで集めていました。
読書の魅力は、お金がかからずに、瞬間的に違う世
なぜ法律学を
志したのか?
て、本 当にそうなのかな?」
「あなた自身も、それで
授 業で使われるテキスト
学生時代の読 書は
貴重な体験
ご自身のことを活 字 中 毒と語る根 田 先 生 。
が 違います。ここではただ講 義を聴くのではなく、
問 題 点 や 矛 盾 点 に つ い て 考 察を 重 ねる 女 性
熱 い 思 いに 満ちた 授 業 でした 。
December 2010
先生の愛読書
『 舞姫 』
著者:森 鷗外 集英社文庫 ¥3 3 0
電子書籍端末
i P ad
詳しくはアップルホームページへ
http: / / www. appl e. com / j p/
Kinuta 07
December 2010
16
授業拝
見
受講生はわずか4人で、全員女 子学 生。
しかも授業が行われているのは先 生の研究 室というユニークな
授業があるというので、さっそく訪ねてみることにしました。
吉 原 令 子 准教授
「 外 国 語 科目研 究Ⅱ」
やって来たのは 吉 原 令 子 准 教 授 の 研 究 室 。
女 性 の 、女 性 による、
女 性 のための
少人数制授業。
ここでは 毎 週「 外 国 語 科 目 研 究Ⅱ」の 授 業 が
行 わ れ て います 。授 業 は 、
『 女 性 社 会と企 業
社 会 』というテキストを用 いた講 読 形 式 。毎 回 、
決 められた 範 囲を読 んできて 、そこに 書 かれて
こん だ
まさき
根田 正樹教授
(図書館長、商法担当)
いることについて 全 員で 議 論します 。参 加 者が
椅 子を並 べるとほぼ 定 員といった感じの 研 究 室
での授 業は、大 教 室での講 義とは随 分とイメージ
読むのはもちろん、ご自身も多くの本を
一 人 一 人 が 自 分 の 頭 で 考 えて自 分 の 意 見を
執 筆・編 集されています。本への愛 情あふれる
自分 の 言 葉で語ることが 求められます 。
楽しいお話をおうかがいしました。
アットホームな雰 囲 気で始まった授 業も議 論
を重ねるうちに次 第に熱を帯びてきます。
「それっ
いいと思う?」
「この 間 、こんな記 事もあったよ」、
きを与えたり、問 題 意 識を喚 起したりしながら、
ところで生まれました。大変雪深い里で、軒下まで
ありますが、特に学生時代に読む本には、考えるた
さらに 議 論 を 活 性 化 、深 化 させ て い きます 。
雪が積もるようなところでした。田舎で生まれ育っ
めの道具を手に入れるといった側面があると思いま
研 究 室 には 、少 人 数 制 ならではの 密 度 の 濃 い
た私がなぜ 法 律 学を志すようになったかと言い
す。ですから、学生にはぜひとも本をたくさん読んで
時 間が 流 れます 。
ますと、昭和30年代後半の頃、
「 弁護士プレストン」
もらいたいです。読書をあまり難しく考えずに、
ななめ
咲くこともあるとか。
「 女 性 同 士だからできる会 話
先生の著書
『 企 業 取引法 』
著者:根田 正樹 弘文堂 ¥3 , 2 5 5
もあります。恋 話だって大いに結 構 。女 性が 抱え
るさまざまな悩 みや 問 題を本 音で語 れる機 会 や
(原題:T h e D e f e n d e r s )
というアメリカのテレビ
読みでも、飛ばし読みでもいいと思います。気に
ドラマがきっかけでした。弁 護 士の親 子が 法 廷で
入った本を積んでおく
「つんどく」でも構いません。
社会正義を実現するといったドラマで、自分もそう
今ならiPadなどの電子ブックリーダーを試してみる
した人の役に立つ、社 会の役に立つ職 業に就き
のもいいでしょう。とにかく本に触れる習 慣を身に
たいと思い、法学部を選びました。
つけてもらいたいのです。
「 読 書 」への目覚め
場 所は非 常に少ないので、この授 業がそういう場
となればいいと思 います 」と吉 原 准 教 授 。
商学部図 書 館は
宝の山
大学3年のときに、いわゆる
「日大紛争」が起き、
研 究 室 の 中 で 膝 を 接し て 意 見 を 交 わし 、
それが全国の大学に野火のように燃え広がりまし
商学部の図書館には、専門図書に限られますが
た。当時、授業らしい授業はなく、毎日本を読んで過
約45万冊という膨大な数の本が書架に並んでい
ごしていました。手当たり次第読むといった乱読で
ます。雑誌や新聞もあり、非常に充実しています。
はありましたが、
この時期に法律書以外の本をたく
・・・・・
さん読む、本 当の意 味での読 書を経 験しました。
パソコンから図書館のデータベースにアクセスする
だけの 授 業 。
「 現 在 の日本 女 性が 置かれている
と電子ジャーナルなども読むことができます。これを
状 況を見 つ め 、それを自 分 自 身 にもかかわりの
ここで本当の意味と言ったのには、理由があります。
利用しない手はありません。また、図書館には優秀
ある身 近 な 問 題として 捉え、考える過 程を通し
私が大学のゼミに入ったばかりの頃、指導教授の
なライブラリアンがいて、皆さんの勉強のお手伝い
て 、彼 女 たちが 一 人 の 女 性として 、また 社 会 人
高梨公之先生(後の日本大学総長)に「あなたは
をしています。私が図書館長として思うことは、いつ
として 生 きて いくた め の スキ ルを 身 に 付 け て
毎日本を読んでいますか?」
と尋ねられ、私は「はい」
の時代になっても、図書館の責務は利用者である
もらえたらと思 います 」。そんな 吉 原 准 教 授 の
と答えました。が、よくよく聞くと教 授が言っている
研 究 者や学 生の必 要な情 報をいかに早く、的 確
読書というのは「専門書以外の本」のことだったの
に提 供するかということです。これからも、
さらに
です。専門書は当たり前、
それ以外の本を読むこと
図書館を充実させて、学生たちに親しまれる図書館
こそが世界を広げてくれるというのでした。
にしていきたいと考えています。
日本と海 外における女 性 の 働き方や 社 会 制 度 、
文 化 の 違 いを 比 較しながら 、そこに 存 在 する
Kinuta 07
ますと、一生の中で学生時代ほど自由に本を読める
時期はないと思います。読書にはいろいろな側面が
議 論が 脱 線して、いわゆるガールズ・
トークに花が
15
界へと行くことができることでしょうか。振り返ってみ
私は、山形県新庄市の近くにある荻野村という
好きな女 子 学 生と気さくな女 性 准 教 授 。時 には
本 棚 には学 生 に 贈られた小 物 入れも
『舞姫』
なんかは、今読んでも胸が熱くなります
(笑)。
吉 原 准 教 授 はさまざまな 投 げ かけをして 、気 付
とはいえ、少 人 数で授 業を共にするおしゃべり
吉 原 准 教 授 の 専 門 に 関する書 籍
学生時代は特に森鷗外が好きで集めていました。
読書の魅力は、お金がかからずに、瞬間的に違う世
なぜ法律学を
志したのか?
て、本 当にそうなのかな?」
「あなた自身も、それで
授 業で使われるテキスト
学生時代の読 書は
貴重な体験
ご自身のことを活 字 中 毒と語る根 田 先 生 。
が 違います。ここではただ講 義を聴くのではなく、
問 題 点 や 矛 盾 点 に つ い て 考 察を 重 ねる 女 性
熱 い 思 いに 満ちた 授 業 でした 。
December 2010
先生の愛読書
『 舞姫 』
著者:森 鷗外 集英社文庫 ¥3 3 0
電子書籍端末
i P ad
詳しくはアップルホームページへ
http: / / www. appl e. com / j p/
Kinuta 07
December 2010
16
N
撮 影日 : 1 0月2 7日 1 2 時 3 4 分
スカイツリー
ホテルニューオータニ
2 号 館 の 6 階からの 眺めは、知る人ぞ知るパノラマビューです。
ご 存 知 で す か?
最 上 階 からの パ ノラマビュー
お 天 気 が いい日には 、話 題 のスカイツリーや 六 本 木ヒルズ 、
そして 富 士 山 なども 見えます 。まさに日 大 商 学 部 の 展 望 台!
N
知らな か ったという人 は 、ぜ ひ チェックして み てください 。
N T Tドコモ代々木ビル
東京都庁舎
防衛省
N
東 京ミッドタウン
六 本 木ヒルズ
セルリアンタワー
東 京タワー
汐留
N
東 京 電力横 浜 火力発 電 所
横 浜ベイブリッジ
横 浜ランドマークタワー
N
インターコンチネンタルホテル
クイーンズスクエア横 浜
撮 影日 : 1 1月1 0日 1 6 時 1 5 分
N
富士山
丹沢
17
Kinuta 07
December 2010
掲示板
日本 大 学 商 学 部 公 開 講 演 会 、盛 況 に 開 催
11月6日( 土 )の 午 後 1 時より、日本 大 学 商 学 部
松 本 亨 氏( 昭 和 5 5 年 卒 業 )が『 事 業 承 継 における
公 開 講 演 会『“ 知 識 ”
と
“ 暮らし”
の 融 合6』∼ 暮らしと
納 税 猶 予 制 度 』に つ いて 、それぞれ 難 解 な 税 制を
税 金 ∼( 協 賛:日本 税 理 士 会 連 合 会・東 京 税 理 士
噛み砕いて、要 点を衝いて解 説されました。
会 、後 援:世 田 谷 区 )が 、開 催されました。
後 半 の パネル ディスカッション( 座 長:平 野 嘉 秋
今 回 の 講 演 会 は 、会 計 学 研 究 所( 所 長:小 関 勇
教 授 )では 、講 演 後 に 寄 せられた 質 問 に 対して、講
教 授 )の 企 画 により、とりわけ 高 齢 化 社 会 にとって
師が 丁 寧 に回 答をしました。質 問 の 内 容はいずれも
切 実な問 題 である税 金をテーマとしました 。講 師を
個 別 的 か つ 具 体 的 で 、当 日 配 布された『 やさしい
つとめたのは 、本 学 部 出 身 の 税 理 士 です 。当 日の
税金教室』
(日本 税 理 士 会 連 合 会 編 集 )が 大 いに
来 場 者は1 3 3 人 に 及 び 、いずれも真 剣な面 持ちで
役 に 立ちました。また、会 場からの 質 問 のなかには、
講 演に耳を傾けていました。
税 理 士 記 章(バッジ)に関する小 学 6 年 生からの質 問
講 演では 、永 野 宏 氏( 昭 和 4 2 年 卒 業 )が『 金 融
もあり、ひととき、会 場 内が 和 みました。いつ の 間 に
商 品 』について 、山 元 俊 一 氏( 昭 和 6 0 年 卒 業 )が
か予 定 の 時 間を超 過し、公 開 講 演 会は、盛 況 のうち
『 退 職 金 の 一 時 金と年 金 受 給 』について 、そして 、
に終 了しました。
女 子 テ ニス 学 部 別 対 抗 試 合 で 優 勝!
日大 商 学 部 のテニスサークル「 アップル 」の 女 子
大 会でベスト1 6なのですが 、目標とするベスト8を狙
チームが日本 大 学 の 学 部 別 対 抗 試 合で優 勝しまし
いたいです」
と今 後の目標を力強く語ってくれました。
た。ここ数 年は文 理 学 部の優 勝が続いていましたが、
今 年は商 学 部が 見 事 栄 冠を手 に 。試 合 に出 場した
3 年の新 井 美 寿々さんは「 正 直 優 勝できると思ってな
かったのですが、勝ち上がっていくに連れて、チームの
団 結力が高まり、仲 間の応 援もあって優 勝することが
できました。本 当に嬉しかったです」。また、キャプテン
で会 計 学 科 3 年の丸 山ひとみさんは「 私たちのチーム
は、波に乗って強くなっているところ。今 、関 東連 盟の
Kinuta 07
December 2010
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日本大学商学部 広 報 誌「 」についての
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K i n u t a[キヌタ]/日本 大 学 商 学 部 広 報 誌/VOL.07(No.180)
/2 010 年12月13日発行/編集:日本大学商学部広報委員会
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