企業の成長とキャッシュフロー・マネジメント - American Express Global

企業の成長とキャッシュフロー・マネジメント
営業収益が健全であっても、キャッシュフローが安定していなければ、
成長に向けた戦略は継続できないかもしれません。
Revenue is vanity, profit is sanity, but cash flow is reality
(売上や利益はゆめまぼろし、キャッシュフローだけが現実)
-- ビジネスの古いことわざ
ただし、ビジネスの成長に向けた準備に取りかかる際に役立つ様々な
ツール、ヒントや成功事例があります。
1. 人材の確保:成長のための最大の課題
アメリカン・エキスプレス中堅企業調査結果では、日本の中堅企業の 56% が、今後 6 カ月間に発生する恐れのある
キャッシュフロー課題を懸念しています。
しかし、経営責任者が常に頭を悩ませているのは資金調達だけではありません。
成長を資金面で支えるスマートなキャッシュフロー・マネジメントを選択することも、
また優先事項とされるべきです。
成長を続ける中堅企業が直面している最大の課題とは?
29%
30%
調査対象となった
日本の中堅企業のうち:
優秀な人材の確保
23%
20%
新規顧客の開拓
56%
14%
事業展開における経費および
コスト高への対応
10%
が今後 6 カ月にわたって
キャッシュフローで課題が
生じると予想。
8%
0
キャッシュフローおよび資本の調達
2. 事業優先度の正確な予測
アメリカン・エキスプレス中堅企業調査の対象となった企業の半数以上が、懸念事項のトップ 3 のひとつにキャッシュフロ
ーを挙げています。
こうした課題に取り組むことは事業の健全性を保つうえでも重要と言えます。その第一歩として運転資
金サイクルを検証してみてはどうでしょう。Lee Swinerd 氏(英国 KPMG Turnaround and Transformation 社取締役)は、
事業本来が持っている運転資金サイクルの理解または投資を行ううえで、正確な事業予測こそ重要であると強調しています。
中堅企業の意思決定先が最も懸念するキャッシュフロー問題とは?
事業で運用されるキャッシュフローを
正確に把握する能力
売掛金の回収
19%
17%
17%
その他
新規ビジネス獲得のための
十分な手持ち資金
3. 売掛・買掛に対する考え方の転換
ひとたび事業予測が立てば、サプライヤーやベンダーへの支払配分方法について考えてみたいと思われるのでないでし
ょうか。そこで3 つの提案があります。
:
1. 優先順位の
設定:
3. サービスの活用:
2. スケジュール化:
支払期限および支払利息に
応じた支払の優先順位の設定
債務支払いをスケジュール化し
仕入部門を支援するサービスを
キャッシュフローに柔軟性を持たせる
活用し、
プロセスを効率化
4. 財務経理チームへのリソースとサポート提供
調査回答のなかで、解決しやすいと思われるキャッシュフロー問題のひとつは、経費管理に対する信頼性の改善です。
46%
70%
一元化された経費管理システムの導入
現状の経費管理システムに満足
キャッシュフロー・マネジメントは依然として重要な課題であることに変わりはありません。
何をすべきでしょうか?
1. 話し合い:
2. アップグレード:
3. 技術的リソースの改善:
出張経費の管理と報告方法に関する
経費管理システムをアップグレー
課題の見通しを踏まえ、キャッシュフロー
出張する従業員との話し合い
ドする必要があるかを確認
をさらに管理しやすいようにする技術的
リソースの改善方法を検討
貴社のキャッシュフローは、成長に向けた戦略を支えられますか。以下の点から考えてみてください。
業務プロセスおよびリソースを
改善するための機会を検討
財務経理チームに
最高水準のキャッシュフロー
管理ツールを提供
海外進出の際に対象国の
規制や制約など
一般ルールを理解
キャッシュフロー・マネジメント、
成長戦略についての情報、
新たな課題に向けた事業準備のための情報につては、
こちらのウェブサイトへ business.americanexpress.com (英語のみ)
GLOBAL
CORPORATE PAYMENTS
1. アメリカン・エキスプレス® 中堅企業調査は、オンラインにより日本の中堅企業(年間収益 5 億 1,000 万円∼1,020 億円)200 社を対象に、財務に関し意思決定権をお持ちの
方々に対して実施されたものです。インタビュー調査は 2014 年 6 月 2 日から 19 日にかけて Ebiquity Reseach 社により行われました。
2. Lee Swinerd氏(英国 KPMG Turnaround and Transformation 社取締役)へのインタビュー。Contently Media LLC 社により実施(2014 年 10 月 20日)。