2012. 6. 10(毎月1回10日発行) 武 術 太 極 拳 (第3種郵便物認可)No.272 本部研修センター増設に関する提案 2012年5月30日 第77回理事会承認 1.現況: 公益社団法人日本武術太極拳連盟は,2006年3月から,㈱島村商店との間で賃貸契約を締結して,本部研修セン ター施設(1階,2階,3階)計1,534.35平方メートル(464.14坪)を賃借して,現在に至っている。以来6年間, 同センターは,本連盟の主要事業を開催する拠点として活用され,選手強化事業,指導者育成講習会事業,地域普 及活動の各分野で成果を挙げてきた。また,大阪トレーニングセンターと連携した選手強化事業は今後さらに発展 する展望を備えている。 一方,各事業の発展にともなって会場の稼働率が高まった結果,各事業,各活動が制約を受けるようになってきた。 同センターの1階部分には,953. 13平方メートル(288.83坪)のスペースがあり,従来,他の企業が賃借使用し ていたが,この2年間以上,空家となっている。この空きスペースを併せて,全館借り上げることについて,昨年 11月に事務局が検討を開始し,家主との賃借条件の交渉を重ねてきた。 家主の㈱島村商店は嶋村文男社長が社業の他に地域貢献活動に熱心で,昨年6月には江戸川区武術太極拳連盟を 設立して理事長となっている。武術太極拳に協力する姿勢が顕著であり,懸案の賃借条件の交渉においても,最終 的に譲歩的な条件が得られた。これにより,連盟事務局として下記の条件で,センター増設をすることを提案する。 2.新賃借条件: 1)現行の1, 534. 35平方メートル(464. 14坪)は坪単価4,500円(消費税別)で,月家賃は税別2,088,630円であり, 年間税込家賃/諸経費込みで30,516,738円となっている。交渉の結果,現行の施設に1階追加部分953. 13平方メ ートル(288.83坪)を加えた全館借り上げ面積2, 487. 48平方メートル(752. 97坪)の坪単価は3, 800円が提示された。 この単価での月家賃は2,861,286円,年間税込家賃/諸経費込みで47,286,175円となる。現行より16,769,437円の増 加となる。 2)増設改修費用: 家主側から,増設改修費用として概算費用5千5百万円が提示されている。また,日本連盟が購入し,支給, 設置する諸設備(絨毯,マット,肋木,カーテン,音響設備,荷物棚等)に約1千2百万円程度が見込まれる(合 計6千7百万円) 。この初期費用について精査し,さらに減額を図った上で,本年度補正予算案として,6月の 第78回理事会,第47回通常総会において承認を経たうえで執行する。 3.収支見通し: 1)2011年度センター講習会事業の実績: 特別講習会事業(3段特別,2段特別,推手特別)の収支差益は,2, 273万円となっている。 また,太極拳・カンフー一般教室の収支差益は,677万円である。両事業の合計収益は2, 950万円となっている。 2)上記の事業収益は,現行の年間家賃/諸経費込みの3, 051万円とほぼ同額である。両事業に含まれない公認指導 員認定,技能検定,受験対策講習会等の諸事業の会場費支出要素等を考慮し,さらに,諸事業の事業計画立案の 利便性を考慮すれば,センターの運営が公益事業を推進するうえで,大きく貢献していると言える。そのうえで, スポーツ団体として最重要課題である強化選手の訓練拠点を確保していることを評価しなければならない。 3)来年度以降の本部研修センターの新規事業の展開: ⑴現在の特別講習会事業に加えて,本年12月から始まる「4段位昇段研修会」および関連「継続研修会」が定期 的に開催される。4段位・5段位昇段関連の技術講習等を新設,増設して増収を図る。 ⑵指導者層の拡充を図る事業を展開する。 ⑶中高年愛好者の新規開拓,拡充を図る事業を展開する。 ⑷青少年愛好者の新規開拓,拡充を図る事業を展開する。 ⑸地域普及を拡充する。 4.拠点活動の拡充: 2019年から始まる武術太極拳の国体公開競技化に備えて,各年代の愛好者,競技者を拡充するための中・長期 発展計画を策定し,増設した本部研修センターを,諸事業の活動拠点として利用し,人材育成の拠点とする。 以上 — 10 —
© Copyright 2024 Paperzz