平成24年度11月号③ 11月21日(水)発行/宿泊教室、明日に迫る。 宿泊教室明日に迫る! 本年度の宿泊教室が明日から1泊2日で 始まります。ご家庭での準備はもうお済み でしょうか?この行事は元々小学部の行事 だったこともあり、実行委員を小学部6年 の男子と同じく6年の女子が引き受け準備 を進めてきました。中学部の男子2名は宿 泊教室がスムーズに進むよう側面から役割 を担い2人を支えています。 今回の宿泊教室のめあては「ルールを守 り、協力し、みんな楽しい宿泊教室にしよ う。 」です。また宿泊教室のルールは ◆ ルールを守る ◆ 5分前行動をする ◆ 全員で協力する ◆ 苦手なことにチャレンジする ◆ 自分のことは自分でやる の5つです。 子どもたちの係は4つです。 ○ 班長(実行委員長) ○ セレモニー係 ○ レクレーション係 ○ 保健・食事係 そして、活動班は2つです。 ① <S(Study).P(Play).W(Walk)>班 6年男子、5年男子、中1男子、 小4女子、小2女子、小2女子 ② <Otima Averutura>班 小6女子、小4男子、小3男子、 中1男子、小2女子、小1女子、 小5男子 全員の力を合わせて、楽しく思い出に 残る宿泊教室にしたいと思います。 写真は宿舎のホテル・サンタアマーロと周辺 クラブ通信(2学期) 2学期のクラブは、子どもたちのリクエ ゴゴー等)を実際に紹介していただき、そ れと共に演奏もして見せていただきました。 ストもあり、ブラジルを代表する打楽器で また、パンデイロのソロ演奏では、アジュ ある“パンデイロ”を使ってブラジルの多 リナンさんの目にも止まらぬ手・指さばき 様なリズムを勉強したり、演奏したりしな に、子どもたちは歓喜の声を上げていまし がらブラジルの文化や音楽に親しむ活動を た。そして、アジュリナンさんのソプラノ 行っています。幸い学校にはクラブに参加 サックスの演奏するブラジルの有名な曲に する子どもたちの数だけパンデイロがそろ 合わせて、子どもたちがパンデイロを叩い っています。 て一緒に演奏させてもらいました。 ブラジルはリズムの宝庫と言われるだけ あり、地域によっても様々な興味深いリズ ムが存在します。リオで生まれたサンバや ショーロ、ボサノヴァ、北東部地方のバイ アゥン、コーコ、フレーヴォ、マラカトゥ ー等、枚挙に暇がありません。 クラブ活動では、後期部長の中1男子、 副部長の中1男子を中心に毎回取り組む内 容を事前にしっかりと打ち合わせを行い、 準備をしながら進めてきました。 最初はリオで生まれたサンバのリズムを 中心に練習しました。サンバといっても大 変奥が深く、いくつかの叩き方があり、 「サ ンバ1」 「サンバ2」・・・と種類ごとに練 習を行いました。次にフォフォーと言われ るブラジルの北東部起源のお祭りでよく演 奏される「バイアゥン」というリズムに挑 戦しました。このリズムはなかなか叩くの は難しいのですが、子どもたちは、切れの いいスピード感のあるリズムをとても気に 入り、演奏できるようになろうと熱心に練 習を行っています。 10月5日(金)には、ドラマー、パー カッショニストでサックス奏者でもある音 楽家のアジュリナン氏を学校に招き、 「全校 クラブ」を行いました。ここでは、ブラジ ルに存在する様々なリズムや、よく使われ るパーカッション(ザブンバ、スルド、ト ライアングル、タンタン、タンボリン、ア 今年のクラブ活動のまとめとして、子ど 返事でこのアイデアにのってきました。そ もたちからは日本語で歌うサンバを歌おう して、朝活動の時間を利用して、クラブに ということになり、The Boom のヒット曲 参加していない1、2年生の児童とも一緒 「風になりたい」のCDをみんなで聴きま に練習をしました。1、2年生はアジュリ した。子どもたちの中には昨年度歌ったこ ナンさんの特別講座に参加したこともあり、 とのある子や、過去に聴いたことがある子、 進んでパンデイロの練習に取り組み、直ぐ 初めて知った子など様々でしたが、皆この に演奏しながら「風になりたい」の歌を大 歌を気に入り、一緒に歌うことにしました。 きな声で歌えるようになりました。 全員で歌った後、パンデイロを使って歌え そして迎えた連邦大交流。部長の中1男 ばどうなるかを中学部の2人を中心に話し 子と副部長の中1男子の進行の下、全校児 合いを行い、アカペラ部分、パンデイロで 童生徒で全体交流の舞台に立ちました。最 サンバを演奏する部分、自由にパンデイロ 初は中学生の合図とともに「サンバ」と「バ を叩く部分に分けて練習を始めました。 イアゥン」をパンデイロで披露し、大きな 最初は歌いながらパンデイロを叩くのは 拍手をもらいました。特にブラジル北東部 難しそうでしたが、徐々に歌詞を覚えてパ 起源のリズムを日本人の子どもたちが演奏 ンデイロ演奏に集中できるようになってい できたことに連邦大の学生さんたちは驚い きました。そして、自由にパンデイロを叩 ていたようでした。そして、最後にみんな く場面では、肘や拳、頭を使ってオリジナ で「風になりたい」を歌う場面がやってき ルの音を出すなど、子どもたちのアイデア ました。部長の合図と共に「おお~きな が様々出てきて、ユニークで楽しい日学な を立てて~♪」と、連邦大の学生さん、先 らではの和風サンバ「風になりたい」にな 生、応援に来てくださった保護者の方々、 っていきました。 日学の先生たちも一緒になって大きな声で 帆 歌いました。みんなのパンデイロの音に合 わせて、ブラジル人、日本人、そこにいる 全員が日本のサンバを熱唱していました。 とても気持ちいい雰囲気の下、あっという 間に演奏が終了し、盛大な拍手を受けるこ とになりました。後で話を聞くと、アンコ ールの声も出ていたほどだったそうです。 こうして連邦大交流でのクラブ発表は大盛 況のうちに幕を閉じました。 「風になりたい」の演奏をしながら、今 までの練習の成果を発表する場として連邦 大交流の際に、学生たちと一緒にこの曲を 歌う案を提案しました。子どもたちは二つ してくれることをねがっています。 そして、12月6日(木)には、今年最 後の全校クラブの企画で、ゲストにブラジ ルを代表する作・編曲家でピアニストのジ ウソン・ペランゼッタ氏とサックス・フル ート奏者のマウロ・セニーゼ氏を迎えて特 別クラブを行います。2人ともブラジルの 国内外でもさかんにコンサートを行ってい る名だたる音楽家です。今回は打楽器に限 らず、我々の住むブラジルの音楽の魅力や 様々なリズムをピアノやサックスを通して 聴かせてもらい、子どもたちのパンデイロ の演奏を一緒にさせてもらい、交流したり する機会としたいと考えています。保護者 の皆様のご来校と子どもたちへの温かい励 ましをよろしくお願いいたします。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 宿泊教室のしおりの表紙の写真撮影 交流会の後の振り返り学習では、 「最初は 緊張したけど連邦大のみなさんと一緒にサ ンバが歌えてとてもよかった!」など、子 S.P.W 班の打ち合わせ どもたちは全員とても満足しているようで ha した。今回のクラブ活動を通して、子ども たちは自分たちの住むブラジルの文化や音 楽についてこれまで以上に触れたことで、 さらにブラジルのことを好きになったので はないかと思います。そのことを一つの足 がかりにして、日々の生活を充実して過ご Otima Aventura 班の打ち合わせ 教育プラザ「ポウコ・ア・ポウコ」より 打ち上がったそばは、ぐらぐら煮立った 11月13日(火)本年度の教育プラザ 湯で茹でて、直ぐに氷水でさっと冷やして 「ポウコ・ア・ポウコ」 (PTA学習会)を 締めます。これがそばの腰を出すのだそう 開催しました。本来は子育てのあり方や悩 です。出来上がったそばは、先ず子どもた みを交流する機会として昨年度から始めた ちから試食をさせていただきました。そし 学習会ですが、今回は保護者のリクエスト て、試食後そばを切る藤木さんの「すご技」 に応える形で、 「ブラジル・リオで手に入る を子どもたちに見せていただきました。 食材を使った子どものためのレシピ」とい うテーマで、在リオ日本国総領事館総領事 公邸の料理人である藤木貴徳さんを講師に 迎え、日系協会のコジーニャを会場に開催 しました。渡邉優総領事様のご配慮があっ たからこそ実現した企画でした。 今回の学習会のサプライズは藤木さんの 「手打ちそば」の実演と試食でした。学習 会は午後0時半からでしたが、講師の藤木 さんは午前11時前には来校され、アシス タントの礒崎さんと藤内さんも一緒に試食 用のそばの準備に入られました。 そばのネタを持参された藤木さんは「江 戸打ち」という3本の棒を使って狭い場所 で行う「そば打ち」を実演してくださいま 学習会は時間通り始まりました。藤木さ した。保護者の皆さんも「江戸打ち」の実 んが用意された子どものためのレシピを元 演を興味深そうに参観されました。 に、たくさん質問も出され、和気あいあい とした充実した学習会になりました。 渡邉総領事様、藤木様、ありがとうございました!
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