第2学年音楽科学習指導案

第2学年音楽科学習指導案
指導者
橘田 美喜恵
1.身に付けさせたい力
楽曲を特徴付けているリズム感じ取って聴くことができる(音楽を聴く力)
楽曲を特徴付けているリズムを理解して表現を工夫することができる(音楽を表現する力)
リズムの特徴を意識しながら合唱をすることができる(音楽をあわせて楽しむことができる力)
2.題材
「リズムの特徴を理解して表現しよう」
【題材の意図】
この題材は,学習指導要領の第2学年及び第3学年の目標(1)「音楽の楽しさを体験することを通して,
音や音楽への興味・関心を高め,音楽によって生活を明るく豊かなものにし,生涯にわたって音楽に親しん
でいく態度を育てる」及び内容「A表現」(1)キ「音色,リズム,旋律,和声を含む音と音とのかかわり合
い,形式などの働きを理解して表現を工夫すること。」を実現するための題材である。
私達は生活の中で様々な音楽を耳にしている。日常生活において音楽を聴いている時に,
「この曲はいいな」
というような印象をもつ時とはどんな時だろうか。歌詞や旋律が心に残る場合もあるだろうが,リズムが残
る場合もあるのではないかと思う。「ノリがいい曲」という言葉を使うことがあるが,これはまさしくリズム
が聴く人の心に残った場合ではないだろうか。今回,音楽の三要素の一つであるこのリズムを取り上げるこ
とにより,リズムが音楽の楽しさや感動へとつながる,その大きな役割をもっていることを再認識する機会
にさせたい。
第2学年及び第3学年の内容「A表現」(1)に示されている。音楽の構成要素からリズムを取り上げ,リ
ズムの特徴を表現や鑑賞の活動をとおして理解させることで,生徒にとっての音楽をつくり上げる喜び,楽
しさを導き,より音楽を身近に感じることができるのではないかと考えた。
そうした授業を設定することが,生涯にわたる音楽活動の基礎となる能力の育成にもつながると考えこの
題材を設定した。
【題材の目標】
・リズムの特徴を捉え豊かに表現する
3.生徒の実態
男子20人,女子19人,計39人のクラスである。クラスの雰囲気は,女子は落ち着いているが,それ
に比べると男子の一部の生徒が集中力に欠け,幼い感じを受ける。しかし,全体的には明るく,元気なクラ
スである。クラスの中に交流学級(情緒)に在籍している生徒が1名いる。
昨年度(H17)4月と今年9月に取った音楽アンケートの結果は次のとおりである。今年度転入生があり,
昨年度より男子が1名多くなっている。
1
音楽は好きですか
H17 4月
H18 9月
2
音楽の授業は好きですか
H17 4月
H18 9月
男子
女子
17
19
男子
女子
18
19
男子
女子
11
18
男子
女子
15
19
2
2
むずかしいから2
8
1
5
-1-
鑑賞が好きでない2
楽器を弾くことが少ない
から1
覚えることがあるから2
3
授業の中で好きな分野は
歌唱(合唱)
H17 4月
男子
女子
H18 9月
器楽(楽器演奏)
H17 4月
H18 9月
12
18
7
男子
女子
12
18
8
男子
女子
15
17
男子
女子
18
17
男子
女子
17
16
男子
女子
16
14
1
1
苦手1
音程がずれる3
歌うことが嫌い1
面倒1
一人で歌う方が好き2
恥ずかしい1
4
2
2
2
楽器が吹けない2
苦手1
好きではない1
鑑賞
H17 4月
H18 9月
4 楽譜について
①楽譜を見て階名読みができますか
2
3
3
5
聴いて書くのが苦手5
演奏する方が好き2
感想を書くのが面倒1
はい :31人(男子13
いいえ: 8人(男子 7
女子18)
女子 1)
②音符や休符の長さがわかりますか
はい :22人(男子 7
いいえ:17人(男子13
女子15)
女子 4)
③音符や休符の名前がわかりますか
はい :17人(男子 5
いいえ:22人(男子15
女子12)
女子 7)
④音符を見てリズム唱ができますか
はい :22人(男子 9
いいえ:17人(男子11
女子13)
女子 6)
⑤曲想記号の意味がわかりますか
はい :28人(男子12
いいえ:11人(男子 8
女子16)
女子 3)
⑥初めて渡された楽譜でも抵抗なく歌うことができますか
はい :32人(男子14
いいえ: 7人(男子 6
女子18)
女子 1)
5 何か楽器ができますか
ピアノ(男子3人 女子11人) エレクトーン(女子1人)
トランペット(女子1人) トロンボーン(女子1人) サクソフォーン(女子1人)
フルート(女子1人) クラリネット(女子1人)
<アンケート結果から>
音楽について嫌いという生徒は一人少なくなったが,転入生が嫌いと答えたため変わらず2名である。音
楽の授業については多少であるが好きと答えた生徒が増えた。ただし,音楽の授業が嫌いと答えた生徒は「授
業が難しいから」という理由であったが,個別に聞いてみると「鑑賞の授業が難しいと感じるから」という
ことであった。鑑賞が好きではないと答えた生徒に聞いてみると,書くことが苦手な生徒が多い。また,鑑
賞をしていることよりも歌を歌ったり,リコーダーを吹いたりして演奏してることの方が好きだからという
理由であったり,定期テストのために覚えることが多いのでという理由だった。
鑑賞の授業においては,入学当初よりただ聴くだけではなく,聴き比べをしたりポイントを絞り段階を踏
-2-
んだ聴き方をさせるよう心がけた。また,LDやDVD,ビデオを活用して視覚からも感じ取らせるよう工
夫してきた。そうすることで少しでも聴いて書くことの難しさをあまり感じさせないように工夫してきたつ
もりだったが,今後まだまだ指導方法の検討が必要であると感じた。
書くことについては,他の授業や日常の生活の中で生徒達の様子からも個人差を感じることが多い。また,
感じる内面的な感動経験が少ないと思われる生徒が目立つ。音楽を始め,いろいろな場面で感性を育てるよ
うな取組を意図的に仕組む必要があると考える。
読譜力については,音符や休符の名前がわからなかったり音符の長さがよくわからない生徒がまだまだい
ることがわかった。しかし,初めて渡された楽譜に対して抵抗なく歌えるという生徒が多いという傾向もあ
る。①~⑥の問に対して否定的な回答をした生徒の中で,音符の名前も長さもよくわからないと答えた生徒
は4人であった。この結果から,生徒が楽譜と対面したときに読譜力ではなく耳から感じ取って表現する生
徒が多いクラスであることがわかる。リズムを主体とした本題材において,リズム視奏から読譜力を少しで
も身に付けさせていきたい。
授業の中での好きな分野については,歌唱(合唱)については男子が1名増えたのは,転入生の分であり,
数に変動はなかった。一人一人に自信をもたせるような指導や声かけが必要と感じた。器楽の分野において
は,現在アルトリコーダーを授業で扱っているが,指使いがよくわからないから苦手という生徒が多かった。
今後,リコーダーの学習を進めていく上で個別指導やペア学習を多く取り入れていきたいと思う。
楽器の経験については,ピアノを習ったことがある生徒が14人いる。そのうちクラス合唱でも伴奏がで
きる生徒が2人である。Tp,Tb,Sax,Cl,Fl,については現在吹奏楽部に所属している。
4.教材と教材選択の理由
(1)教材名
表現教材:
「風になりたい」
作詞・作曲:宮沢和史
編曲:源田俊一郎
鑑賞教材(民族音楽):サンバ「マンゲイラの打楽器」(ブラジル),
トーキング・ドラム「オバタラ」(ナイジェリア)
エイサー(日本:沖縄)
(2)教材選択の理由
【 表現教材 】
「風になりたい」
シンコペーションが効果的に使われ,生き生きとした曲である。4拍子で楽譜は書かれているが,サン
バのリズム(2拍子)が曲全体をノリの良い感じに仕上げられている。男子パートにメロディをもってき
ているため,音が取りやすく声を出しやすい。女子パートにおいてはやや音が高いように感じるが,ノリ
のよさでカバーできるのではないかと思う。伴奏はピアノだけでなくパーカッションも加えて編曲されて
いるため,さらにサンバのリズムを歌いながら感じることができる。すなわち,リズムと音楽のつながり
を感じ取るのには適切な教材であると考えた。
【 鑑賞教材 】
<ブラジル系の音楽(サンバ)>
ポルトガルの植民地としての統治期間が長かったブラジルの代表的な民族音楽。2拍子系のリズムを基
本として1920年代に確立された。サンバは植民地として支配したヨーロッパ人,さらに奴隷としてア
フリカから渡った黒人達の音楽など,さまざまな音楽からの影響が見られるといわれている。リオ・デ・
ジャネイロを中心とした地域に住む黒人達によって生み出されたもの。ダンス音楽がカーニバルと結び付
いて発展した音楽である。
<トーキング・ドラム>
アフリカの音楽はサハラ砂漠の南端を境界線に南北に分かれるが,南の文化圏をブラック・アフリカと
呼ぶ。黒人系の人々が太鼓の類を打ち鳴らして踊るといったアフリカ音楽のイメージは,ブラック・アフ
リカに由来している。ナイジェリアのドラムも当然,ブラック・アフリカの音楽の特徴を示す。その一つ
がトーキングドラム(鼓に似たアフリカの打楽器。真ん中がくびれた胴の両端に皮が張ってあり,両端の
皮をつないでいる複数のひもを締めることで音程が変えられる。J字形のスティックを使用する。)であ
る。出生,死去,結婚,祭り,戦争などの公的な情報を,太鼓の音によって伝達する。ブラック・アフリ
カ地域では音楽と言葉が実に密接に結び付いている。
<エイサー>
「エイサー」は沖縄における盆踊りである。男性は太鼓をもって踊り,女性は扇や手巾を持って手踊り
することが多いためか,どちらかといえば男性の踊りは力強く,女性の踊りは柔らかい印象がある。琉球
音階の響きが独特の雰囲気を醸し出している。
3曲とも打楽器を用いている民族音楽である。地域が違うと音楽の雰囲気も違ってくるが,反対に離れ
ている地域でも何らかの関係がある地域であれば音楽にも共通点を感じる。サンバの基となるブラジル音
楽はラテン系音楽の中の一つであるが,歴史的背景をたどるとアフリカ音楽にルーツがある。この3曲を
-3-
聴き比べることで,より強くサンバの音楽についての特徴を感じることができると考えた。
5.校内研とのかかわり
【研究仮説とのかかわり】
(1)「学習活動において」
(2)「一人一人に考えをもたせ,かかわり合いを工夫すれば」
(3)『確かな学力』が育成されるであろう
<音楽科における目指す生徒像>
音楽のよさや美しさを感じ取り,自ら表現しようとする生徒
<教科における確かな学力>
①音楽を聴く力
②音楽を表現する力
③音楽をあわせて楽しむことができる力
<確かな学力を育成する手だて> *今回の授業において
・楽曲を特徴付けている要素を感じ取って聴くことができるようにする。
・音楽の諸要素の働きを活かした表現をすることができるようにする。
<生徒の変容の確認> *今回の授業において
・聴き比べをしたプリント、聴く活動の観察によって変容を見る。
・小グループで演奏させ,終了後に自己評価させる。
【校内研と音楽科とのかかわり】
★ 一人一人に考えをもたせ,かかわり合いを工夫
音楽科としては。
一人一人に考えをもたせるために → 聴き比べをしたことを自分のプリントに書く。
自分で表現の工夫を試みる。
かかわり合いの工夫 → 小グループで演奏させ互いに聴きあう。
小グループ同士の演奏を聴きあう。
本校の研究仮説「学習活動において一人一人に考えをもたせ,かかわり合いを工夫すれば『確かな学
力』が育成されるであろう」を具現化するため,音楽科では発言はもとより,鑑賞して感じたことや考
えたことを自分のプリントに記述させるようにしている。また表現活動ではねらいを焦点化する中で,
技能の習熟の程度にかかわらず自ら表現の工夫を試みる場を設定している。
さらに,かかわり合いの工夫として,学習形態に小グループを活用し,グループ内で演奏を互いに聴
き合ったり,グループでのアンサンブルを相互に聴き合ったり評価しあう活動を通して,演奏のよさや
工夫に気付いたり,あわせて楽しむことができる音楽の力に結び付けていきたいと考えている。
本校音楽科は,平成14年度から16年度まで,基礎学力向上やまなしプランの指定校として音楽科
の『確かな学力』等について研究実践を行ってきた。この研究を踏まえ,『確かな学力』等を,次のよう
にとらえている。
<教科における『確かな学力』>
①音楽を聴く力
②音楽を表現する力
③音楽をあわせて楽しむことができる力
<音楽科における目指す生徒像>
音楽のよさや美しさを感じ取り,自ら表現しようとする生徒
このような『確かな学力』を育成し,目指す生徒像実現のための手だてとして,授業で扱う音楽の諸
要素を焦点化した題材を構想し,年間指導計画に位置付けている。各題材では「楽曲を特徴付けている
要素を感じ取って聴く」活動や「音楽の諸要素の働きを活かした表現をする」活動を取り入れて,表現
と鑑賞の一体化した授業を目指している。
また,こうした力の実現状況を見取る評価についても,目標との関連から絞り込みを図っている。『確
かな学力』の確実な定着を目指し,指導と一体となった評価を心がけている。
-4-
6.指導の目標
リズムの特徴を捉えることで,この曲のもつよさををより一層豊かに表現することができる。
7.評価規準
ア音楽への関心・
意欲・態度
イ音楽的な感受や
表現の工夫
○
○
歌唱
ウ表現の技能
エ鑑賞の能力
○
器楽
創作
鑑賞
○
ア
音楽への
関心・意欲・態度
○
イ音楽的な感受や
表現の工夫
ウ表現の技能
エ鑑賞の能力
題
材
の
評
価
規
準
リズムと音楽の関係や
他の要素とのつながり
に関心をもち,自己の
イメージや感情を生か
して曲にふさわしい歌
唱表現をすることに意
欲的である。
旋律のフレーズ感とリ リズムと旋律の関係を 旋律のフレーズ感とリ
ズムの反復や非拍節的 理解し,それを生かし ズムと,曲想とのかか
なリズムの自由な動き て歌唱表現をしている。わりを理解し,楽曲全
のつながりを感じ取り,
体を味わって聴いてい
表現を工夫している。
る。
具
体
の
評
価
規
準
①サンバのリズムに関 ①フレーズ感と、リズ ①サンバのリズムを意 ①サンバのリズムの演
心をもち,イメージ
ムの反復のかかわり
識して歌唱表現をし
奏の効果を理解して
を生かして歌唱しよ
を感じ取っている。
ている。
聴き取っている。
うとしている。
②サンバのリズムに合
わせて自分なりに歌
唱表現の工夫をしよ
うとしている。
8.指導計画及び評価計画
指導計画
1
評価規準A
キーワード
評価規準B
Cの生徒への手だて
評価方法
○課題を知る。
ア-①
・楽曲を鑑賞し,歌唱す ◇テン ポを感 サンバのリズムに関 ◆近くで手拍子をとっ 行動観察
る曲を自分なりにイメ
じな がらの 心をもち,イメージ
て歌唱する。
ージする。
練習
を生かして歌唱しよ
○旋律を覚える。
◇リズ ムを取 うとしている。
・各パートの旋律を歌え
りな がらの
るように練習する。
歌唱
○自己評価する。
・本時の活動について自
己評価する。
-5-
2
○他のパートとの合わせ。
・2パートごとの合わせ ◇フレ ーズと
をする。
リズ ムのか
○鑑賞する。
かわ りがわ
・伴奏を聴き,リズムの かる記述
特徴を聴き取る。
◇リズ ムの繰
○伴奏との合わせ。
り返 しを聴
・伴奏に合わせて歌える
き取 った発
ようにする。
言
○自己評価する。
・本時の活動について自
己評価する。
3
○鑑賞する。
・前時の学習を思いおこ
学習
しながら,サンバのリ
プリント
ズムを聴き取る。
イ-②
○リズムの表現を工夫す ◇フレ ーズを サンバのリズムを感 ◆歌唱と演奏が同時に 行動観察
る。
生か した表 じ取り,メロディに
できない場合は,リ
・実際にリズムを自分で 現
合わせて自分なりに
ズムパターンを変え
打ってみる。
◇歌唱 とのバ 表現の工夫をしよう
させる。
・小グループに分かれ,
ラン スを考 としている。
仲間と一緒にリズム打 えた演奏
ちをする。
・この曲のメロディにリ
ズムを入れてみる。
○自己評価する。
・本時の活動について自
己評価する。
本
時
4
○前時までの確認をする。
・
「風になりたい」を三部 ◇リズ ムにの
合唱で歌う。
った歌唱
○リズムと音楽の関係を ◇フレ ーズの
理解し,表現する。
まとまりが
・合唱に自分なりにリズ ある歌唱
ムを入れてみる。
○これまでの学習を振り ◇反復 される
返る。
リズ ムにつ
・サンバを鑑賞する。
いての記述
○自己評価する。
◇フレ ーズと
・本時の活動について自
リズ ムにつ
己評価する。
いての記述
イ-①
フレーズ感とリズム ◆リズムパターンを指 発言
の反復のかかわりを
を折って数えるなど 学習
感じ取っている。
意識して聴かせる。 プリント
◆メロディを口ずさみ 行動観察
ながら聴かせる。
ウ-①
サンバのリズムを意 ◆近くで手拍子をとっ
識して歌唱表現をし
て,リズム感をもた 実技の
ている。
せる。
聴取
エ-①
学習
サンバのリズムの演 ◆これまでの学習を思 プリント
奏の効果を理解して
いおこさせる記述を
聴き取っている。
学習プリントにして
返す。
-6-
9.本時の授業(第3時)
(1)日 時
(2)場 所
(3)本時の目標
(4)展 開
過程
(時間配分)
平成18年10月24日(火) 第5校時
浅川中学校 音楽室
サンバのリズムの特徴を理解して,表現を工夫する。
学習のねらい
学習活動及び教師の指導・支援
評価・備考
うけとめる サンバのリズムの特徴を 前時に鑑賞した「風になりたい」の伴奏リズムを
感じ取る
もとに「リオのカーニバル」の一部分,「トーキ
ングドラム」の一部分と「エイサー祭り」の一部
分を聴き比べる。
(10分)
*打楽器を使った音楽であるが,聴き比べの中
からブラジル系音楽の雰囲気を感じ取る。
*アフリカの音楽に似ていることにもふれ,歴
史的背景を知らせる。
考える
「風になりたい」のイメ
ージを生かしたリズム伴 この曲のリズムを自分で打ってみる。
奏を工夫する
(各自,手作り楽器やソプラノリコーダーの
頭部管を用意する)
イ-②
サンバのリズムを
*全員で2小節のリズム(3パターン)を打つ 感じ取り,メロデ
*グループに別れてリズムを打つ
ィに合わせて自分
(グループ内で割り振る)なりに表現の工夫
をしようとしてい
*リズムをメロディに合わせてみる
る。
*他のグループと合わせたり,聴き合ったりし 【行動観察,
(30分)
てみる。
学習プリント】
わかる
「風になりたい」を歌唱 *この曲のメロディに自分でリズムを入れてみる。
とリズム伴奏であわせる。 また仲間と一緒にリズムを打ってみる。
*このリズムがこの曲の雰囲気をより効果的にし
ていることを理解させる。
(10分)
自己評価する。
*自己評価を次時の指導に生かす。
-7-
10.資料
「 風になりたい 」
2年
組(
1.この曲を聴いて,,
,。どんな感想をもちましたか。そして,どんなふうに歌ってみたいですか。
メロディについて
歌詞について
リズムについて
2.練習経過
A:たいへんよくできた B:よくできた C:もう少し努力が必要 D:努力が必要
1回目
月
日
今日の目標が達成できたか( A B C D )
月
日
今日の目標が達成できたか( A B C D )
月
日
今日の目標が達成できたか( A B C D )
(感想)
2回目
(感想)
4回目
(感想)
3.この曲を仕上げたあとの感想
( 自分の思いが音にできたか:A B C D )
自分なりに気をつけて歌ったところ
-8-
)
「 風になりたい 」
NO.2
2年
組(
1.「風になりたい」の伴奏を聴き、リズムで気づいたこと
2.聴きくらべ
1曲目: (
※「風になりたい」のリズムを思い出しながらくらべましょう
同じ
やや同じ
違う )
同じ
やや同じ
違う )
理由は
2曲目: (
理由は
3曲目: (
同じ
やや同じ
違う
)
理由は
3.授業を振り返り
3回目
月
日
今日の目標が達成できたか( A B C D )
(感想)
-9-
)
8.指導計画及び評価計画
ア サンバのリズムに関心を ◇具体的な評価方法【演奏中の表情や態度の観察】
① もち,イメージを生かし サンバのリズムに関心をもち,イメージを生かして歌唱しようとしている。
て歌唱しようとしている。◇Cと判断される状況への働きかけ
歌
【観察】
近くで手拍子をとって一緒に歌唱する。
唱
◇Aと判断するキーワード
□テンポを感じながらの練習
□リズムを取りながらの歌唱
イ フレーズ感と、リズムの ◇具体的な評価方法【演奏中の表情や態度の観察】
① 反復のかかわりを感じ取 フレーズ感とリズムの反復のかかわりを感じ取っている。
っている。
◇Cと判断される状況への働きかけ
歌 【観察・学習プリント】 リズムパターンを指を折って数えるなど意識して聴かせる。
唱
メロディを口ずさみながら聴かせる。
◇Aと判断するキーワード
□フレーズとリズムのかかわりがわかる記述
□リズムの繰り返しを聴き取った発言
イ サンバのリズムに合わせ ◇具体的な評価方法【演奏中の表情や態度の観察】
② て自分なりに歌唱表現の
サンバのリズムを感じ取り,メロディに合わせて自分なりに表現の工夫を
工夫をしようとしている。 しようとしている。
歌
【観察】 ◇Cと判断される状況への働きかけ
唱
歌唱と演奏が同時にできない場合は,リズムパターンを変えさせる。
◇Aと判断するキーワード
□フレーズを生かした表現
□歌唱とのバランスを考えた演奏
ウ サンバのリズムを意識し ◇具体的な評価方法【演奏中の表情や態度の観察】
① て歌唱表現をしている。
サンバのリズムを意識して歌唱表現をしている。
◇Cと判断される状況への働きかけ
歌
【観察】
近くで手拍子をとって,リズム感をもたせる。
唱
◇Aと判断するキーワード
□リズムにのった歌唱
□フレーズのまとまりがある歌唱
エ サンバのリズムの演奏の ◇具体的な評価方法【演奏中の表情や態度の観察】
① 効果を理解して聴き取っ サンバのリズムの演奏の効果を理解して聴き取っている。
ている。
◇Cと判断される状況への働きかけ
鑑 【観察・学習プリント】 これまでの学習を思いおこさせる記述を学習プリントにして返す。
賞
◇Aと判断するキーワード
□反復されるリズムについての記述
□フレーズとリズムについての記述
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