電気通信以前 有線通信の発展 電話機・無線通信 マスコミ

情報の伝え方
電気通信以前
情報伝達の歴史:
速く 遠くまで 正確に 伝えることができるか
のろし
1653年
1663年
1793年
太鼓
飛脚
早馬
伝書鳩
フランスで公認の私設郵便業
日本で飛脚が公認
フランスのクロード・シャップによる セマホール
(望遠鏡&腕木 = 巨大な手旗信号)
1840年 イギリスで近代郵便制度が確立
1871年 日本で近代郵便制度がスタート
情報の伝え方
1844年
有線通信の発展
情報の伝え方
モールス電信機による通信実験
モールス符号
電話機・無線通信
電線を使って音声を送る研究
・・・ 短点,長点,間隔の組み合わせでアルファベットを
表す。 1837年に発明。
トン ツー (電気信号off) ・・・ 2つの値のみで表現
(モールスの電信装置発明と同じ時期)
1837年 アメリカのページが原理を発見
1876年
アメリカのグラハム・ベル(電話の父)が
実用的な電話を発明。
1895年 イタリアのマルコーニ 無線通信 を発明。
(ヘルツが発見した電波の応用)
1851年 英仏間のドーバー海峡に海底ケーブ
ルを敷設して国際通信を行なった。
1896年 無線電信会社を作り,ドーバー海峡で
英仏間の無線通信を実現。
1866年 大西洋海底ケーブル敷設。
(アメリカとヨーロッパが国際通信)
1920年 ラジオの発明?
※補足あり
1939年 テレビの発明?
※補足あり
情報の伝え方
マスコミ
マスコミュニケーション
コンピュータと情報通信
機械式・・・ (コンピュータとは言えない段階)
1642年 ・・・パスカルの計算機
パスカリーヌ
大勢への情報伝達手段。
活版印刷 1445年 ドイツのグーテンベルクが発明。
金属活字
ラジオ
テレビ
写真植字
電算写植
タイガー計算機 1923年大本寅治郎が発明。1960年代終わりまで使用。
電子書籍
1906年
1907年
1920年
1925年
マサチューセッツ州 実験放送局。
ド・フォレスト:三極真空管を発明。
アメリカのピッツバーグでKDKA局開局。
日本で東京放送局が本放送を開始。
1873年 スミス:光導電現象を発見。セレン元素は光の強弱を電気の
強弱に変える。
機械式・リレー式・電子式
電気的に遠くへ映像を送ろうと考えた。
1875年 多数のセレン元素を絵の各部に置いて,画像を伝送する方式が
考案された。
1884年 走査 (各部の明るさを順に伝送)実験。
1939年 NHK放送技術研究所による公開実験。
産業革命の終わりごろ・・・ 対数表や三角関数表を多用。
バベッジの階差機関・解析機関 ・・・1823年から機械式計算機開発研究。
リレー式計算機・・・ リレー(継電器)を使った論理回路で構成される。
情報を電気信号のオン・オフによって処理する。
MarkⅠ
1944年にハーバード大学で作られたリレー式計算機。
電子式計算機・・・ 真空管を使用。
ENIAC
1946年,ペンシルバニア大学で作られた電子式実用計算機。
長さ45m 幅1m 高さ3m
真空管18,000本
大砲の弾道の軌道計算の性能は,MarkⅠの100倍以上。
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コンピュータと情報通信
真空管による
コンピュータ
コンピュータの高性能化
コンピュータと情報通信 1960,70年代のコンピュータ
リレー式に比べて圧倒的に演算スピードが速い。
真空管は放熱が大きい(1本あたり10W以上) 。
真空管は寿命が短い(故障:多)。
1960年代 大型コンピュータ(メインフレーム)
1964年,国鉄の座席予約システム
1965年,銀行オンラインシステム
長時間の安定動作が難しい。
トランジスタ
1948年に発明された。
1970年代 小型コンピュータ(ミニコン)
トランジスタ式コンピュータ:
故障激減,小さく,軽い(数百kg)。
安くて汎用的に使える。
大学や工場等で利用が広がる。
集積回路(IC) トランジスタ,抵抗,コンデンサ等を
Integrated Circuit
装着して各種の機能を持たせた電
子回路のこと。1959年に発明された。
1971年
コンピュータは,より小さく,軽く(数十kg),格段に
速くなった。
1970年代
小型コンピュータ・マイクロプロセッサ
小型コンピュータ(ミニコン)
マイクロプロセッサ4004
登場。
ENIACと同等の性能が12mm2の大きさで実現。
世界初のCPUの開発に,日本人の嶋正利が携わった。
コンピュータと情報通信
1971年 マイクロプロセッサ4004登場
1970年代後半
1977年
1980年代のコンピュータ
マイクロプロセッサを利用した
パーソナルコンピュータが登場。
AppleⅡ
Apple社の創設者であるスティーブ・ウォズ
ニアック,スティーブ・ジョブズが販売した
パーソナルコンピュータ。
1980年代 パーソナルコンピュータ創設時代
従来のコンピュータメーカーも1981年頃から,ビジネス用のパーソ
ナルコンピュータを作るようになった。
日本はOAブーム
嶋 正利
パーソナルコンピュータ・ワードプロセッサが,企業を中心に普及。
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コンピュータと情報通信 1990年代放送と通信の融合
コンピュータと情報通信
インターネットの普及
1990年代 パーソナルコンピュータの普及期
企業では必要不可欠の道具となる。
90年代後半からは家庭へも浸透し始める。
1991年 インターネット:商用利用に開放
このことにより,
米国:インターネット利用が普及した。
日本:90年代後半にインターネット利用が
急速に普及し,ブロードバンド化も進んだ。
コンピュータは計算機からコミュニケーションの道具へ。
個人から世界へ情報を発信できるようになった。
双方向コミュニケーションが活用されはじめた。
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コンピュータと情報通信
ネット文化
ネット文化(オンラインコミュニティ)
インターネットの普及とともに生まれた,
現実世界には存在しなかった,独自の文化。
コンピュータの役割の変化 計算機として
コンピュータ(電子計算機)
目的:人間の代わりに計算を行うこと
ソフトウェアのソースコードを公開し,全世界の利用者が開発者
や開発協力者になることができる(オープンソース)。
そろばんなど計算を補助する道具
ネットワークを利用した,小説の執筆や作詞・作曲。
電子掲示板,チャット,メーリングリスト,・・・。
簡易なシステムで運用することが可能になったテレビ会議。
機械式計算機が作られる
ソーシャルネットワークサービス(SNS)。
ブログ,プロフ,ツイッター,・・・
等
コンピュータの役割の変化 数値計算以外での活用
コンピュータは・・・
純粋な数値計算以外の応用に広く使われている
電子回路を使ったコンピュータが開発される
コンピュータの役割の変化
現在のコンピュータは,次のような分野で応用されて使われる。
• 各種機械の制御
• 情報管理
• ビジネス計算と台帳書き換えのトランザクション処理
•文字・図・音声・動画等の情報を扱わせるマルチメディア技術
•数字でなく文字を扱わせるテキスト処理,記号処理技術
•コンピュータグラフィックス
•仮想空間を作るバーチャルリアリティ技術
•データを蓄積・検索するデータベース技術
•さまざまなデータを送るデータ通信技術
•人間の思考過程をまねる,人工知能技術
•音声認識・文字認識・画像認識などの認識技術
コンピュータの役割の変化
個人の道具として
まとめ
コンピュータが使われる目的
即ち
以前は
・・・ 数値計算
現在は
・・・ 文書処理, 画像処理,
マルチメディア, コミュニケーション
コンピュータは進化した道具=「電子文房具」
背景
鉛筆・万年筆・紙・本・電話・テレビ・・・
の機能を総合的に持つ,スーパー器具
コンピュータの進歩: より安く小さく,より使いやすく
⇒個人所有が可能になった
応用分野の広がり
(関連する複数の処理を連結して一つの処理単位にまとめて管理)
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科学のデータ解析・グラフ化
シミュレーション
コンピュータによる機械や建物の設計・デザイン
• マルチメディアを利用した発表
印刷・出版
コンピュータゲーム
• 文書作成・管理
電子メール・インターネットでの情報提供
コンピュータの役割の変化
これからの応用分野
コンピュータはゴマ粒よりも小さくなる。
1個が数円程度で生産できるほど安くなる。
あらゆるものにコンピュータが取り付けられる。
それらが互いに通信して情報をやりとりする。
きめ細かなサービスを提供し,人間生活を支える。
• 同時に飲むと危険な薬をメッセージで教える。
• ゴミをリサイクルするときの情報を提供する。
ユビキタス(ubiquitous)社会・・・
インターネットなどの情報通信ネットワークに,いつでもどこからでも接
続できる情報通信環境
・パソコン・携帯電話・家電製品・自動車・自動販売機…
情報セキュリティがより重要な課題になる(情報技術の安全性・情報の信頼性)。
情報通信ネットワークは,問題解決の道具として活用していくことが大切。
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