第一興商、国連本部にて国連の友主催の 自然災害後の人道支援活動

報道資料 120530
(お知らせ)
2012 年 5 月 30 日
株式会社 第一興商
(JASDAQ 7458)
第一興商、国連本部にて国連の友主催の
自然災害後の人道支援活動報告会に参加(報告)
~Post Disaster Management Ceremony at the United Nations Headquarters~
株式会社第一興商(以下 第一興商、東京都品川区
代表取締役社長 林 三郎)は、国連の友 Asia-Pacific(
以下国連の友、理事長&CEO ノエル ブラウン博士)の
展開する、「Friends of the United Nations Sing for Smile
Program」に全面協力しております。
こうした活動への貢献が認められ、5月16日(NY時間)
に、NY国連本部において、世界で初の試みとなった“カ
ラオケカー帯同した巡回医療活動”を含めた自然災害後
の心のケア、人道支援の重要性と被災地での評価に関す
る報告会「Post Disaster Management Ceremony at the
United Nations Headquarters」に招待を受け参加。
国連本部・本会議場において、林社長がノエル ブラウ
ン博士より感謝状を受けとるとともに、特設デリゲーション
ルームにおいて「Friends of the United Nations Sing for
Smile Program」におけるカラオケカーの活動報告を行い
ました。
カラオケカーの活動報告を行う林社長
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林社長とノエル ブラウン博士
また、この活動報告を受け、国連の友 理事 アンワルル K. チャウ
ドリー大使(第66回国連総会議長最高顧問・前国連事務次長)と弊社
代表取締役社長 林 三郎が、「カラオケ」が社会に貢献する可能性に
ついて興味深い対談を行いましたので、概要をご報告いたします。
林社長とチャウドリー大使
アンワルル K. チャウドリー大使(以下、チャウドリー大使):
まずは、国連の友 Asia-Pacific の被災者支援活動「Friends of the United Nations Sing for Smile」に
多大なるご協力を頂き感謝申し上げます。無料での巡回心療および長期にわたる被災地への心のケ
ア(PTSD 防止)プログラムが実現可能となりましたのも第一興商様のご支援のお陰と認識しております。
現地の活動報告を聞き、先ずは今も仮設にお住まいの方々のニーズに応えるメンタルヘルス活動に深
い意義を感じました。またカラオケカーやセラピードッグを帯同する活動は世界でも例がなく、誰もがそ
の活動の様子を創造できる「イマジネイティブ・アイデア(Imaginative Idea)」だと感心しました。これは被
災地人道支援の NEW WAVE として世界に紹介すべきです。
株式会社第一興商 代表取締役社長 林 三郎(以下、林社長):
私共も、被災に遭われた方々に少しでも企業として貢献できる
ことを光栄に感じております。チャウドリー大使は、人道支援の中
でとりわけ長年に渡って女性の権利、社会進出の問題を国際社
会に投げかけ、国連決議 1325 号の安保理理事会決議にもご提
案者の一人としてご尽力されていますね。ご存知のように日本は
高齢社会となる中、女性がリーダーシップをもって人と人とを繋ぐ
コミュニケーションの中心となってきています。また高齢者だけで
はなく、仕事を持ち社会に参画し、「新しいことにチャレンジ」する
ことを恐れない女性が増えております。しかしその反面、ストレス
を抱える女性が大変増えているのも事実です。「カラオケ」は、こうした社会で活躍する女性のストレス
発散に役立っています。
チャウドリー大使:
全く同感です。ひと昔前は、女性の仕事は(家の中の)家事という地域が専らでしたが、職業の幅も拡
がり、プロフェッショナルな人生を歩む女性が増えている中で、ストレスを抱える女性も確かに増えてい
るでしょうね。一見、女性問題と「カラオケ」とは結びつかないのですが、生活補助やコミュニケーション
のツールとして大きな役割りを果たすことができると認識を新たにしました。
林社長:
「カラオケ」は、仕事を持つ女性だけではなく、子育て世代の女性における家族や地域の方々とのコ
ミュニケーションの場としても、互いに子育ての相談をしたり、ストレス解消の場として楽しみながら活用
いただいております。また近年、高齢者の健康増進、介護予防の研究に努めております。その教室でも
女性のインストラクターがキーパーソンとなっているのも事実です。
チャウドリー大使:
カラオケと健康増進、介護予防という着眼点は非常に興味深いですね。
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林社長:
「カラオケ」は、世界中の誰もがどこででも気軽に楽しめて、健康(維持・増進)に効果があるということ
が鍵だと思います。日本では、高齢者が食べ物をうまく飲み込めず、喉に詰まらせて亡くなる例が増え
ています。また、それに加えて、多くの高齢者が、飲み込む機能の衰えにより、食べ物や飲み物が雑菌
と共に気管に流れ込んで肺炎となって亡くなっているそうです。これは唾液の捻出力が弱まっているこ
とが原因だと言われています。つまり、昔は大家族で、家族間の会話が多く、唾液が絶えず捻出されて
いましたが、今は核家族化が進み、高齢者が会話する時間がめっきり減少したことが一因なんですね。
そこで、「カラオケ」で歌を歌うことが会話時間の減少を補い、唾液の捻出力を高める助けになるので
す。
チャウドリー大使:
それは新しい発見ですね。核家族化の問題は単に心の問
題だと思っていましたが、肉体的問題にも影響を与え、「カラ
オケ」がその健康問題にも効果的であるとは考えもつきませ
んでした。
林社長:
辛いトレーニングなら続けられませんが、楽しいことなら続
けられる・・それには「カラオケ」が最適だと思うのです。
チャウドリー大使:
今のお話を伺い、カラオケは単なる娯楽だけではないということが理解できました。せっかくの効用・
活用方法を、もっと世界に紹介すべきだと思うのですが、カラオケは日本語以外の言語でも用意されて
いるのですか?
林社長:
英語、中国語、韓国語、マレーシア語、タイ語などがあります。
チャウドリー大使:
これからは、フランス語、アラビア語も必要ですね。なぜならアフリカ大陸の多くの国々はフランス語
を公用語としている国が多く、またご存知のように多くのアフリカの国々は紛争・貧困など国際・国内問
題を抱えています。こうした国々で「カラオケ」が活用され、コミュニケーションが潤滑に進めばコミュニ
ケーションツールとして一役買えるかも知れません。一方、イスラムの人々は日本人と同じようにシャイ
な人が多く、「カラオケ」を上手く歌えることは自分に自信を持つことに結びつくのではないでしょうか。
それにイスラムの人々は世界の国々の中でも音楽や、ダンスを好む民族といえます。
林社長:
日本でも 40 年ほど前(=「カラオケ」が誕生する以前)は、なかなか人前でマイクを持って歌うという
こともなかったのですが、今では 1 億総アーティストというか、自発的主張が大切な時代になりました。
「カラオケ」は、特に女性の方々に牽引していただけるツールといえます。また、「カラオケ」は国際交流
にも有効であると思っています。先日韓国を訪れましたが、他の国の方々と短期間で一番仲良くなれた
のは、相手の国の歌を相手の言語で歌った時でした。
チャウドリー大使:
そのお話しは具体的でイメージしやすい例ですね。相手を知るには相手の文化や風習を知ることが
不可欠であり、最良の方法ですね。歌にはそうした文化・風習が沢山詰まっていますから。ところで今後
はどのような地域にカラオケを広めていくのですか?
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林社長:
現在はアジアを中心に行っていますが、今回NYもカラオケを楽しめる場所に数箇所行って参りまし
た。多くの人たちが、人種関係なくカラオケを楽しんでいる姿を見て、英語はもちろん、先ほど大使から
のお話もありましたように、アラビア語でのカラオケの可能性も考えていきたいと思いました。しかし、事
業を展開するには曲の選択から啓発方法まで、総合的なプロデューサーの存在が必要です。
チャウドリー大使:
そうですね。その国、地域の文化・慣習などに精通しているエキスパートの協力は確かに必要ですね。
15 年ほど前から比べるとカラオケ機器は大変洗練されていますね。文化と技術の融合は日本が得意と
する分野で、アジア地域でもミャンマーをはじめ、まだまだ市場が拡大できますね。カラオケは単なるエ
ンタテインメントではなく、人間形成のためのツールであると、今日のお話を伺いながら感じました。例
えば、この歌をうたえば自分に自信が持てる・・といったパッケージや、自己啓発に役立つパッケージだ
とか、「心」の問題に直結するアプローチ方法もあるでしょうね。
林社長:
なるほど。それは良いアイデアですね。カラオケが心身ともに人々の役に立つものとなるように今後
も研究・開発をして参ります。今日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
チャウドリー大使:
こちらこそ、新たな発見をさせていただきました。これからも歌や音楽を通じて世界の人々の心を繋
いでくださることを心より望んでおります。
以 上
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Post Disaster Management Ceremony at the United Nations Headquarters 概要
日 時:2012年5月16日(水)午後12時30分*ニューヨーク現地時間
場 所:ニューヨーク国連本部特設デリゲーションルーム
参加者:
Ambassador Anwural K. Chodwhury
アンワルル K. チャウドリー大使 (第 66 回国連総会議長最高顧問)
John Ging, Director of Operations for the U.N. Office for the Coordination of Humanitarian
Affairs
ジョン ギング氏 (国連人道問題調整事務所 (OCHA) /ニューヨーク代表)
Mr. Alf Blikkberg, UN office, Asia-Pacific Section, OCHA
アルフ ブリクバーグ氏 (国連人道問題調整事務所 (OCHA) /アジア-パシフィック担当)
Dr. Jacob Kumaresan, Director WHO UN Headquarters Liaison Office
ジャコブ クマレサン博士 (世界保健機関 (WHO) /ニューヨーク代表)
Ms. Marie Francise Bernadel, Prime Secretary, Mission of Haiti
マリエ フランシス ベルナデル女史 (ハイチ共和国政府代表団/第一秘書官)
Mr. Andy Rachmianto, Counselor, Mission of Republic of Indonesia
アンディー ラチアント氏 (インドネシア共和国政府国連代表団/参議官)
Fernando Cabezas, Mission of Chili - is responsible for the Humanitarian affairs at the Mission.
フェルナンド カベサス氏 (チリ共和国政府国連代表団/人道支援政府担当者)
Dr. Amandeep Garg, India
アマンディープ ガーグ博士 (インド共和国政府国連代表団/政府担当者)
Mary Robin Harriell Bank of America. Financial Institutions Group
マリー ロビン ハレル女史 (バンク・オブ・アメリカ財務研究所グループ)
Heather Ibrahim-Leathers Global Fund for Widows
ヘザー イブラハム レザーズ女史(国連 NGO グローバル ファンド フォー ウイドウ/創設者)
Chris Herlinger, Church World Service, Communications Officer, Development and Humanitarian
Assistance
クリス ハーリンガー氏 (国連 NGO チャーチワールド人道支援担当理事)
Yohei Suzuki Gaia Media
ヨヘイ スズキ氏 (国際ガイアメディア)
Taj Hamad, Secretary General,
タジ ハマッド氏 (国連 NGO 協会 事務総長)
Sherrill Kazan, President, World Council of Peoples for the United Nations
シェリル カザン女史 (国連 NGO、WCPUN 理事)
Leslie Wright Convener, VGIF UN Committee
レシル ライトコンベナー女史 (国連 VGIF 基金 理事)
第一興商グループが、“うたの力”で人と人をつなげるカラオケ・音楽の事業者として、被災地と日本を応援する「Sing for
Smile プロジェクト」。“うたの力”が、被災地の方々にとって少しでも心のケアの一つになってほしいという思い、そして、一日
でも早く、勇気・希望・笑顔を取り戻してもらいたいという願いを込めたプロジェクトです。
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