レジュメ

神戸大学経営学研究会通常部会
「国家の道路戦略の失敗に見る政策の本来あるべき姿」
文責 山本尉貴
<部会の概要>
現在日本は世界に類を見ない道路大国になっている。戦後の荒廃した国土をこれほどまで
急速に発展させてきた国はない。道路の発展の影には優れた政策の存在があるが、誤った
政策もまた存在する。その原因とそれがもたらす結果を道路をもとに検討する。
Ⅰ, 国土開発と道路
土建国家日本
日本の国土開発=道路(特に高速道路)中心
理由:道路特定財源
自民党一党支配体制 etc
Ⅱ, 高速道路の仕組み
(1) 高速道路の建設
日本の高速道路は無料公開の原則に則って運営されている
→高速道路整備の遅れは経済発展のボトルネックになりうる
日本の高速道路のほとんどは財政投融資などにより調達した建設費(借入金)を利用料金で
まかなう償還主義をとっている。→償還が完了した段階で無料開放
(2)高速道路の管理
上下分離方式の採用
Ⅲ, 高速道路問題
(1)赤字路線
日本では 5 路線以外はすべて赤字路線
少数の黒字⇔多数の赤字
※料金プール制…全国の高速道路を 1 本と見なし、道路ネットワーク全体の収支に基づい
て料金を決定するシステム
<メリット>
① 同質の高速サービスの提供
② 建設コストの地域間格差の是正
③ 利用水準および徴収期間の一貫性、一体性
④ 借入金償還の円滑化
ではこの制度のデメリットは???→
(2)道路特定財源
① 内容:高速道路網整備のために使われる金をその利用者が負担するシステム
② 導入の背景
1950 朝鮮特需
1954 自動車保有台数 100 万台突破(車や輸送需要の増大)
→全国的な高速道路網の建設の必要性
余裕がなかった当時の財力を補うための方法として考案された(1953;田中角栄内閣)
2009 年度より一般化したが実態は・・・?
Ⅳ, 結論
道路問題に絞ってみても多くの問題が存在する。今後社会保障費の増大が見込まれる中、
少しでもムダを省き真に国民に貢献する政策のみを実施するべきだ。それは政府、国会だ
けでなく間接的にではあるが政治に関与する我々国民の責任でもある。政策を表面上の結
果だけでなく幅広い視点から分析できる政策を見抜く力を養いたい。
<参考文献>
『道路をどうするか』五十嵐敬喜、小川明雄著 岩波新書 2008 年
『クルマと道路の経済学』柴田徳衛、中西啓之著 大月書店
国土交通省 HP http://www.milt.go.jp/ 閲覧 2013,11,15
経済産業省 HP http://www.meti.go.jp/ 閲覧 2013,11,15
1999 年