第104回 平成27年 6月号 伊奈病院 健康管理課 腸内環境を整えよう 腸は、食べ物の栄養価を消化・吸収し、便をつくり排泄する消化器官という役割だ けでなく、体内に侵入した細菌やウィルスから身を守る免疫器官としても重要な役割 をもちます。腸内環境が悪化すると、免疫力が低下してしまい、様々な病気にかかり やすくなります。 動物性脂肪のとりすぎ 体内リズムの乱れ ストレス 肉類・乳製品などの動物性脂肪を多くとり、 野菜不足で食物繊維が不足した食生活は、 腸内の悪玉菌を増やします。 夜更かし・朝ごはんを食べない・便意を我慢する など生活リズムが乱れることで、消化・吸収・排泄 などの腸リズムが狂います。 心配事や緊張が続くと、腸の働きが悪くなります。 腸は、第 第二の脳と呼ばれています。 腸の神経細胞の数は脳に次いで多く、腸は脳の指令を受け ずに自発的に動くこともできます。脳と腸は密接な関係があ り、ストレスや緊張が続くと、下痢や便秘を引き起こすこと にもつながります。 運動不足 あまり動かない生活を送っていると、腸管運動が鈍くなり、 腸機能が低下します。 内・外環境の変化 腹部を冷やすと、腸管運動が抑制されるため、 便秘や下痢などの腸トラブルを起こしやすくな ります。 40歳を過ぎたら、大腸がん検診を受けましょう。 大腸がんは、早期発見・早期治療で、生存率を高めます。しかし、大腸がんの初期 は、自覚症状がないことが多いため、年に1回、大腸がん検診をお受けになることを お勧めします。 伊奈町・大腸がん検診のご案内 開始時期:6 月 10 日~9 月 30 日 対象 :40 歳以上の男女 費用 :400 円(70 歳以上無料) ・ 検査方法:便潜血検査 お申し込みは、各医療機関に直接予約申し込みとなります。 ご予約のお問い合わせ先 伊奈病院 健康管理センター TEL 048-723-6071(直通) 電話受付時間・午前 9:00~午後 5:00(土曜日 9:00~12:00) 腸の働きを良くする食生活 例えば、朝食では・・・・・ 卵かけごはん 生卵・生魚・胚芽大麦に多く含まれ、 小腸の免疫機能を高めます。 味噌汁 植物性乳酸菌は、生きたまま腸まで届きます。 みそ・しょうゆ・漬物・キムチなどに含まれます。 パンにオリーブオイル 主成分であるオレイン酸は、腸に吸収されに くく、食べかすと混ざって腸管内の滑りを良く して、排便を促します。 食事と一緒に1日大さじ2杯ほどが効果的 です。バターやジャムの代わりに、パンにつけ たり、サラダにかけるのもお勧めです。
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