2012 Jul, 利用いただけるシステムです。 Vol. 148 また、Plaza 財務会計は Access2000 までし かサポートしていないため、Vista 等では動作し ませんが i は、Office2007 も含む、最新のコン ピュータ環境で動作します。但し、Plaza-i はコ ンピュータのリソースを多めに必要としますの で、XP(SP2 以上)であれば 2GB 以上、Vista であれば 3GB 以上のメモリーを推奨していま す。 News Letter Plaza財務会計のユーザ様へ 昨年 10 月からサポート期間の更新を迎える Plaza 財務会計のユーザの皆様にご案内してお ります通り、Plaza シリーズのサポートが残す ところあと 2 年(2 回の年次更新)となりまし た。 また Plaza 財務会計では総勘定元帳照会並 びに印刷で、期を跨いだ出力が出来ませんでし たが、Plaza-i では期を跨いで会計期間を指定し 出力することが可能になりました。 - 目 次 - また、Plaza-i は、四半期財務諸表対応、PDF への出力、グリッド画面のエクセル転送、消費 税の伝票別税抜き処理による消費税申告書の出 力、電子帳簿保存法への対応等、最新の会計シ ステムが備えるべき機能を備えています。 スルガ銀行 vs 日本 IBM 事件の真相 数多くのお客様が既に Plaza-i へマイグレー ションしていただいておりますが、Plaza 財務 会計を一人で利用しているというお客様が、移 行しきれずにいらっしゃいます。 スタンドアロン版-低価格モデル 従って、Plaza 財務会計のユーザの皆様には、 Plaza のデータがコンバージョン可能で、なお かつ、最新コンピュータ環境で稼働する、機能 的にも進化した Plaza 財務会計が登場したとお 考えいただければ幸いでございます。 .NET Framework 4 と Plaza-i Plaza-i はバイリンガル、多通貨という特徴 を持つ中小・中堅企業向け ERP システムとして 既に 150 社以上の会社でご利用いただいており ますが、今回、上記のような Plaza 財務会計を 一人で利用しているお客様の為に、Plaza-i のス タンドアロン版を用意しました。 このスタンドアロン版は、機能的には Plaza-i と同じですが、一台のコンピュータで利 用することを前提に、ライセンス価格を従来の Plaza 並に押さえた低価格モデルです。Oracle も Personal Edition(PE)という 4 万円でご提 供可能なライセンスを使用します。 Plaza-i給与計算-3 月リリース Plaza-i 試算表照会 固定資産につきましては、既に、減損会計 並びにリース会計に対応した Plaza-i 固定資産 をご利用いただいておりますが、給与計算につ きましても、.NET Framework 環境に対応した Plaza-i 給与計算を本年 3 月にリリースいたしま す。 サーバ仮想技術 Hyper-V Plaza-i 給与計算は、給与台帳、賃金台帳で、 最新の「ゼロ金額を印刷しない」オプションをサポー Plaza-i バージ ョ ン 情報 最新環境で稼働するPlaza財務会計 トし(無駄な項目を印字しなくなりました)、 また、暦年を超えた年月を範囲指定して印字で きるようになりました。 退職所得課税の改正 スタンドアロン版で提供する Plaza-i はバー ジョン 2 という、.NET Framework という最新 の環境で動作するプログラムです。 また、Plaza-i 給与計算モジュールのみ、移 行期間中については当面 Access2000 の MDB をサポートします。但し、他の Plaza-i モジュー ルと同じく、近い将来 Oracle に一本化していく 予定ですので、この機会に Personal Edition も 含む Oracle データベースへの移行も合わせて ご検討下さい。 グリ ーン 投資減税の即時償却の創設 Plaza-i バージョン 2 はバイリンガル、多通 貨、マッチング等の Plaza 財務会計の便利な機 能はそのままに、しかし、ERP を強烈に意識し たバージョン 1 のようにマスター管理、ユーザ 管理などに分かれておらず、1 つのプログラム から全てのメニューを起動することが出来る Pl お問い合わせ 〒 108-0075 東 京 都 港 区 港 南 2-5-3 オ リ ッ ク ス 品 川 ビ ル 4 階 ㈱ビ ジ ネス・ ア ソ シ エ イ ツ TEL03-5715-3315 FAX03-5715-3318 aza 財務会計のユーザ様にも違和感なくご TEL03-5715-3316 〒 1 0 8 - 0 あいわ税理士法人 075 東 京 都 港 区 港 南 2-5-3 オ リ ッ ク ス 品 川FAX03-5715-3318 ビル 4 階 ㈱ビ ジ ネス・ ア ソ シ エ イ ツ TEL03-5715-3315 FAX03-5715-3318 あいわ税理士法人 TEL03-5715-3316 FAX03-5715-3318 スルガ銀行vs日本IBM事件の真相 地裁がIBMに 74 億円の支払いを命令 勘定系システムの開発失敗を巡りスルガ銀 行が日本 IBM(本稿では単に、IBM とします) を訴えた裁判で、東京地方裁判所は 2012 年 3 月 29 日に約 74 億円の賠償を IBM に命じる判決 を下しました。 スルガ銀行が IBM を訴えていた事件はシス テム業界では有名なことでしたが、ついに(IBM は上告していますので、まだまだこれからかも しれませんが)、地裁の判決がでましたので、 これを伝える日経コンピュータの 2012 年 4 月 12 日号、6 月 7 日号の記事を中心に事件の概要 をお伝えすると共に、経営と IT の大きな狭間に ついて考えてみたいと思います。 至らなかったものの、IBM の作業により、業務 上の“基本仕様”はかなり決まったはずですの で、IBM 側は過失相殺を求めていました。 今回の判決では、スルガ銀行側の協力態勢に 関し“書面上の”大きな落ち度はなく、一方、 仕様面の成果物に対する価値もまったく認めら れませんでした。確かに、パッケージを変更し てしまっては、基本となる前提が変わるので、 詳細仕様設計はやり直しになるとしても、業務 仕様についても IBM の作業価値をまったく認め ないというのは少し行きすぎにようにも思われ ます。ただ、3 年前にかなり精度の高い合意(“議 事録”という文章に残っている)をしておきな がら、完成間際にパッケージを変更するという 「ちゃぶ台返し」のようなことをしてしまった のでは、信用できないとされても、仕方が無い 面も大いにあると思われます。 経営とITの狭間 システムの仕様決定に至らなかった スルガ銀行は 2004 年に IBM と結んだ「約 90 億で 2008 年 1 月にシステムを稼働させる」 という“基本合意書”に基づき、IBM が当初選 定したパッケージに 9 億、プラス、個別契約に 基づき IBM に仕様確定作業等の名目で 65 億支 払いました(合計 74 億)が、2007 年 4 月にな って、IBM が仕様確定がうまく行かないので、 パッケージを変更したいと申し出てきたため、 当初の計画通りにはシステムは完成しないと判 断し、開発の中止と個別契約の解除を通知しま した。 システム開発を巡る一般的なトラブルでは、 システムは一応完成したが、動かしてみると機 能が不足している(開発者は言われたとおり作 っているが、ユーザにとっては思った通りでは ない、もしくは例外処理が多く対応できない)、 もしくは、致命的なバグが多い、パフォーマン スが悪すぎる等が問題となることが多いもので すが、今回は、当初選択したパッケージによる システムを、当初稼働予定の 9 ヶ月前になって 変更するわけですので、殆ど、仕様確定ができ なかった、つまり、システム完成うんぬん以前 の問題であったと言わざるを得ません。 過失相殺は認められなかった こうしたビジネスシステムの開発では、ユー ザ側(スルガ銀行側)の協力は不可欠ですし、 “実装方法論まで確定した”詳細仕様決定には 全社を巻き込むような IT システム、即ち基 幹系ビジネスシステムを構築する場合、経営・ 業務側と、システム開発・IT 側には大きな溝が 横たわっています。 経営側は、自らの業務上の問題点を把握し切 れていない中で、その希望(夢)を抽象的な言 葉でしか表現できません。一方、システム側は、 システム構築のプロフェッショナルという立場 にありながら、業務内容には詳しくなく、「プ ログラムのレベルで詳細に定義された機能」以 外は作りません(言われたことしか絶対にやり ません)。 当然 IBM も優秀な社員をプロジェクトに参 加させ、そのリスクは十分に理解していたはず です。判決ではこのような結果となっています が、現場レベルで大きな落ち度があったとは考 えにくいと思われます。また、私見になります が、特に日本の場合は、細かな機能、細かな品 質に対する拘りが強すぎること、経営と IT のブ リッジとなる優秀な触媒(コンサルタント)が 少ないことから、システム側が必要以上の重荷 を負担させられるケースが多いように思います (IBM のようなビッグネームがこの議論に当て はまるかどうかは別として、IBM 社員の証言は 議事録がないため採用されなかったとの記述も 日経コンピュータの記事にありました)。 やはり、こうした問題を解決するには、ユー ザ側、システム提供側、いずれも、担当者レベ ルだけではなく、経営者が、まず「経営と IT の 狭間はあまりにも大きい(通常の努力では越え られないくらい大きい)」、それが偽らざる現 状であることを認識し、トップレベルで(この ような問題に至るであろう、そのきっかけとな る)現場の問題をタイムリーに解決していくと いう姿勢が必要なのではないかとあらためて認 識しました。 .NET Framework 4 とPlaza-i 今後 Plaza-i は、.NET Framework(以降.NET) 2.0 対応の Plaza-i V2.0 から、.NET 4 対応の Plaza-i V2.1 として、お客様にご提供させていた だく予定ですので、宜しくお願い申し上げます。 別紙にて「Plaza-i V2.1 御案内」としてお知らせ がございますので、ご参照ください。 はじめに Microsoft 社の開発用フレームワークであ る.NET 2.0 が 2005 年にお目見えしてから、は や 7 年が経過致しました。 その間に.NET は 3.0、 3.5 と機能が追加されていきましたが、CLR (Common Language Runtime/共通言語ランタ イム)と呼ばれる.NET の実行環境、すなわ ち、.NET 対応プログラムが使用する共通動作環 境のバージョンは、2.0 のまま変わっていません でした。 .NET 4 は 2010 年 4 月に登場し、 Windows 7 などの新しいプラットフォームとマルチコア化 などハードウェアの進化に対応、CLR も 4 とな り、パフォーマンス改善などが施され一新され たバージョンとなっています。 新しいプラットフォーム Microsoft 社の OS のサポート期間という側 面においては、Windows XP は 2014 年 4 月、 Windows Server 2003(R2 を含む)は 2015 年 7 月に、それぞれサポート終了日を迎える予定 となっています。したがいまして、今後 3 年以 上サポートされる OS としては、Windows Vista、 Windows 7、Windows Server 2008(R2 を含む)、 そして Windows 8、Windows Server 2012 とシ フトしていきますので、.NET も今から 3.5 より は 4 以降を中心に開発していくことが必要と考 えられます。 なお、今年市場に現れる予定の Windows 8 には.NET 4.5 が搭載され、.NET 4 対応アプリケ ーションは、.NET 4.5 下でそのまま動作すると の情報があります(当然ながら、今後弊社でも 別途動作テストを行う予定でございます)。 デュアルコアからマルチコア・メニーコアへ 今や CPU の、マルチコア・メニーコアも珍 しいことではなくなりました。.NET 4 では並列 処理や非同期処理の機能も強化されていて、今 後の新しい.NET のバージョンでもこの傾向は 続くようです。 従来から、前述の処理を実装する、並列プロ グラミングや非同期プログラミング自体はあり ましたが、デッド・ロックなどの深刻なバグを 出すことなく、しかも、パフォーマンスのよい 正しい制御を行うことは、経験豊富な開発者で ないと難しいと言われています。この実装 が.NET の進化によって容易になり、多くの開発 者にとっての敷居が低くなることは、パフォー マンスの向上、特に操作性の改善に繋がる技術 の一つとして歓迎されるものと思います。 おわりに 現在のところ Microsoft 社は.NET を基盤と した技術に引き続き注力しているようですし、 開発者がこれまで培ってきた言語のスキルを活 かすことができ、かつ、安全で生産性の高い環 境をすべての開発者に(スキルのレベルに関係 なく)提供するとしています。 .NET 対応アプリケーションのパッケージソ フト Plaza-i を持つ弊社のように、継続的なバー ジョンアップをエンドユーザ様にリリースして いくプロダクトを持つ会社にとりまして、.NET 4 とその開発環境は、良い選択肢と判断してい ます。 Plaza-i試算表照会 試算表照会メニューは Plaza-i GLS 一般会 計をご利用の方には利用頻度の高いメニューと 思います。 ◇もっと迅速に調査、分析したい。 ◇まずは会計取引の全体像を確認したい。 ◇特定のプロジェクトの状況を確認したい。 そのように感じておられる方はいらっしゃ いませんか? 今回は主に V2.00.35.09 で追加された上記 をかなえる便利な機能についてご紹介させてい ただきます。 迅速に調査、分析する 試算表照会メニューの試算表タブのレイア ウトが変わったことは新しいバージョンをご利 用の方はご存じでしょうが、上部グリッドには 従来通り科目別試算表が表示されています。そ の下に内訳金額が表示されるようになりました。 これまでも明細別試算表タブで組織や取引 先、プロジェクトといった明細区分別の内訳を 表示することが可能でしたが、さらに明細別試 算表の区分に加えてどの機能から作成された仕 訳か(仕訳グループ)、仕訳計上日、相手勘定 科目といった勘定分析機能が追加されました。 サブモジュールと金額が一致しないため調 査するということはありませんか?発生元の機 能(仕訳グループ)別にご確認いただくと、想 定外の機能から発生していないか、債権であれ ば計上側か入金側かといった確認が今回の試算 表照会では行えるようになりました。 また明細区分別の内訳から総勘定元帳への ジャンプ機能と同様にこれらの勘定分析の内訳 から仕訳明細照会メニューへジャンプし、そこ から仕訳伝票へ、さらにはサブシステム科目で あれば売上伝票や債務伝票、さらに仕入伝票へ とドリルダウンできるようになりましたので、 試算表照会画面からそのまま発生元伝票まで一 気にさかのぼって確認することができます。 さらに債権や債務、在庫科目に関してはサブ システムの売掛金状況照会や債権残高明細照会 といった残高確認メニューへもそのままジャン プすることができるようになりましたので、残 高の調査に関しても迅速に行うことができます。 スピードという観点では、 明細別試算表が表 示されるまでに時間がかかると思われている方 は試算表タブをぜひ一度お試しください。明細 別試算表タブでは初めに内訳項目まで読込を行 うため、表示を行った後の切替は早いのですが、 最初の読込に時間がかかります。特に仕訳件数 が多く、プロジェクト等、明細区分の内訳の件 数が多い場合には表示までの時間の差を感じて いただけると思います。 試算表タブではその都度、 選択した項目につ いてのみ内訳を表示しますので表示が早くなり ますが、移動の都度、読込を行うため、科目の 移動に少し時間がかかる、そう感じておられる 方は、スクロール中に「Alt」キーを押しながら スクロールしてみてください。キーを押してい る間は内訳の読込を行いませんので目的の勘定 科目へ高速に移動できます。 また Plaza-i ではおなじみの機能ですが試算 表照会メニューでもパラメータ保存機能がご利 用いただけるようになりました。毎月確認する 項目や注意すべき項目をパターンとして保存し ておくことでいつもの仕事を効率化できます。 会計取引の全体像を把握する 試算表は個別の入力科目単位でご確認頂く ことが多いとは思いますが、全体像を把握した い場合にちょっと細かすぎるなと感じたことは ありませんか?そのような場合には試算表照会 画面上で集計科目単位で確認する機能が追加さ れていますのでご利用ください。 範囲指定タブの右下に入力科目区分という コンボボックスがありますので、集計科目を選 択すると集計科目単位で試算表が表示されます。 また集計科目単位で表示した場合には画面 下部の内訳科目を選択して頂くと入力科目ごと の内訳もご確認いただけます。 特定プロジェクトの状況を確認する 特定のプロジェクトの状況やある取引先に 関する試算表を確認したいという場合には範囲 指定条件に追加された明細区分の条件をご利用 ください。 試算表照会メニューであれば未承認仕訳も 含めてご確認いただけます。 またプロジェクト取引先別に残高管理を行 う設定の場合には特定のプロジェクトを指定し て試算表を表示した後に例えば仕入を仕入先別 に確認するということが試算表で可能です。 おわりに 今回は試算表照会メニューの新しい機能に ついて簡単にご紹介させていただきました。 もっと詳細を確認したいと思っていただけ た方はぜひ弊社担当までお問い合わせください。 またユーザーズガイドにはより詳細な記載がご ざいますので合わせてご利用ください。 サーバ仮想技術Hyper-V 仮想化というキーワードを良く耳にする機 会も増え、興味を持たれている方もいると思い ます。 仮想環境も複数バリエーションがあり、機能 や価格も様々ですが、今回は Microsoft 社の仮想 サーバ技術 Hyper-V についてご紹介致します。 Hyper-V は、Windows Server 2008 で新しく 導入された仮想マシンサービスです。1 台のコ ンピュータに複数の仮想マシンを作成し、複数 のコンピュータが稼働しているかのように使用 することができます。Hyper-V は従来からあっ た Virtual Server 2005 や Virtual PC 2007 のバー ジョンアップ版ではなく、新しく登場した仮想 化環境となります。 Hyper-Vのアーキテクチャ概要 従来の Virtual Server は「ホスト OS 型」と いう方式で、仮想ソフトウェア(Virtual Server) をインストールし、その上で OS を動かしてい ました。 しかし、OS と Virtual Server の両方からハ ードウェア制御をされる為、安定性や 64 ビット OS の実行が不可等、パフォーマンスに問題があ りました。 Virtual Server2005 の問題を解決する為、新 たなアーキテクチャとして「ハイパーバイザー 型 」 を 採 用 し た Hyper-V が 登 場 し ま し た (Hyper-V の名前の由来もハイパーバイザーか ら来ています)。 ハイパーバイザー型とはハードウェアを制 御する為に OS を使用せず、ハイパーバイザー という専用の仮想化ソフトを使用する方式です。 仮想化に特化したソフトウェアを使用する 事で、オーバヘッドがなくなり、高い信頼性と パフォーマンスで仮想マシンを実行出来る様に なりました。 Hyper-V の構成として、管理用の物理マシン を親パーティションと呼び、管理マシンの事を 子パーティションと呼びます。デバイスの制御 は親パーティションで処理され、この方式を「マ イクロカーネルハイパーバイザー」と呼びます。 ホストOS WindowsServer2008 Standard/Enterprise/Datacenter Edition の x64 版。ただし、初期出荷の Windows Server 2008 に 収 録 し た Hyper-V7 件 は ベ ー タ 版 で す 。 Windows Update を実行するか、マイクロソフ トのダウンロードサイトで更新プログラムをダ ウンロードして実行します。 プロセッサ 仮想化支援機能の Intel VT や AMT-V と、 DEP(データ実行防止)機能を実装した x64 プ ロセッサ(Intel 64 または AMD 64 プロセッサ)。 インテル製 Core2 シリーズのプロセッサなら E5000 番台以降が必須となります。プロセッサ が仮想化支援機能や DEP に対応していても、 BIOS でこれらの機能を無効化している場合や、 BIOS がこれらに非対応のときは Hyper-V を使 用できません。BIOS が非対応の時は、BIOS を 最新版にアップデートすることで対応できる場 合があります。 メモリとHD(ハードディスクドライブ)、 CPU サーバを仮想化すれば、サーバも容易に増設 できますので急遽サーバを追加する場合も容易 に対応出来ます。 メモリや HD の容量に関しては、親パーティ ションのホスト OS となる Windows Server 2008 の要件を満たした上で、子パーティション で実行するゲスト OS とアプリケーションに応 じたスペックが必要です。 仮想サーバは物理サーバと比較するとレス ポンスが劣る点もありますが、1 台のサーバに 複数の仮想マシンを構築し、1 台のコンピュー タを複数のコンピュータとして活用すれば、ハ ードウェア資源を有効活用して、運用コストを 下げられます。何台もサーバ購入するより安上 がりですし、消費電力や設置スペースの節約に もなります。 たとえば、ホスト OS が Windows Server 2008(最低メモリ 512MB)で、ゲスト OS で Exchange Server 2007(最低メモリ 1GB)を運 用するのであれば、最低でも 1.5GB のメモリが 必要になります。メモリもかなり安価になって きましたので、大容量メモリを搭載してもコス トは昔ほどはかからなくなって来ています。 CPU については親パーティションと全子パ ーティションのシステム全体での日常的なプロ セッサ使用率が約 80%以下にとどまるようにし てください。 HDD は親パーティション、子パーティショ ンの総計に十分な容量が必要です。物理サーバ HDD はある程度余剰がある方が望ましいでし ょう。 パフォーマンスを向上させるためには、複数 の HD を装備し、なるべくアクセスが分散する ように、複数の HD に仮想 HD を分散させるの が理想的です。 ネットワークインタフェース 親 OS と仮想 OS でインタフェースを共有し ます。1 つのインタフェースを共有して使用す ることもできますが、パフォーマンスやセキュ リティを考慮すれば、ホスト OS 用のインタフ ェースとは別にゲスト OS 用のインタフェース があった方が良いかもしれません。 Hyper-V の仮想環境構築と聞くと難しい様 に 思 わ れ ま す が 、 最 新 の Windows Server 2008R2 であればサーバの役割追加から容易に 行えますので、Windows サーバを操作した経験 のある方にとっては比較的敷居は低いと思いま す。 仮想化のメリットとして、1 台のサーバに、 メールサーバ、Web サーバ、テストサーバなど の複数のサーバ機能をインストールして混合サ ーバとするより、機能ごとにサーバを構成する 単機能サーバの方がシンプルで安定し、メンテ ナンスも容易な構成を 1 台のサーバで実現出来 る事です。 クライアント PC を仮想化して、シンクライ アントで業務を行えば PC 管理の手間とコスト も軽減も期待出来ますので、利用形態は幅広く 適用可能です。 仮想化技術の普及・進歩により今後業務にも さまざまな革新がもたらされるのではないかと 筆者は考えます。 最新のPlaza-iバージョン情報 平成 24 年 7 月 23 日現在までリリースして おります最新のバージョン情報をお届けします。 Plaza-i.NET V2.01.01.01 Plaza-i 経費精算システム V2.00.38.10 Plaza-i 給与計算システム V2.0.4.21 なお、Plaza-i給与計算システムは弊社ホー ムページ(http://www.ba-net.co.jp/) NEWS and TOPICS にも掲載しております。 退職所得課税の改正 平成 24 年度税制改正により、退職所得課税 が見直され、勤続年数 5 年以下の役員等の退職 手当等について 2 分の 1 課税が廃止されること になりました。以下、具体的な取り扱いについ て説明いたします。 1.改正趣旨 退職所得については、長期間にわたる勤務の 対価(給与)が一時期にまとめて後払いされる ものであることや、退職後の生活保障的な所得 であること等を考慮し、退職所得控除額を控除 した残額の 2 分の 1 を退職所得金額とされてき ました。 上記の課税方法を前提に、短期間のみ在職す ることが当初から予定されている法人役員等が、 給与の受取は少なくして、退職金を高額に受け 取ることにより、税負担を回避している事例が 指摘されてきました。 このように、一般従業員の退職金とは相当に 異なる事情にあることを踏まえ、勤続年数 5 年 以下の役員等の退職所得について 2 分の 1 課税 が廃止されることになりました。 3.特定役員の範囲 ① 法人税法第 2 条第 15 号に規定する役員 ② 国会議員及び地方議会議員 ③ 国家公務員及び地方公務員 4.適用時期 平成 25 年分以後の所得税について適用され、 個人住民税は平成 25 年 1 月 1 日以後に支払わ れるべき退職手当等について適用されます。 5.具体例 <前提> ① 入社してから使用人として 30 年間勤務した 後、取締役に就任して 2 年で退職 ② 使用人分と取締役分の退職金については、 役員退任時(平成 25 年以後)に一括して支 払う(使用人分:2,000 万円、役員分 1,000 万円) <退職所得の計算> ① 特定役員退職所得控除額 40 万円×2 年=80 万円 2.改正内容 ② 一般退職所得控除額 勤続年数 5 年以下の特定役員は、特定役員退 職手当等に係る退職所得の金額の計算について、 退職所得控除額を控除した残額を 2 分の 1 とす る措置が廃止されることになりました。 800 万円+70 万円×(32 年-20 年)-①= 1,560 万円 ③ 特定役員退職所得 1,000 万円-①=920 万円 ④ 一般退職所得 (2,000 万円-②)×1/2=220 万円 <改正前> 退職所得に係る所得税額=(収入金額-退職 所得控除額(※))×1/2×税率 ⑤ 退職所得金額 (③+④)=1,140 万円 <改正後> 退職所得に係る所得税額=(収入金額-退職 所得控除額)×税率 グリーン投資減税の即時償却の創設 ※退職所得控除額 平成 24 年 7 月 1 日より再生可能エネルギー の固定価格買取制度が開始となりました。 勤続年数 退職所得控除額 20 年以下 40 万円×勤続年数(80 万円に満 たない場合には、80 万円) 20 年超 800 万円 +70 万円(勤続年数-20 年) 再生可能エネルギーの固定価格買取制度と は、再生可能エネルギー源(太陽光、風力、水 力、地熱、バイオマス)による発電を促進する ことを目的として再生可能エネルギーを用いて 発電された電気を、国が定める一定の価格で電 気事業者が買い取ることを義務付ける制度です。 制度開始により、再生可能エネルギーを導入す る企業や家庭が増えることが予想されますが、 税制面からも促進を促す政策が図られています。 されるまでに時間を要しましたが、このたび再 エネ特措法施行規則として経済産業省より公表 されました。(平成 24 年 6 月 18 日公表) 平成 24 年度税制改正では、従来の環境関連 投資促進税制(グリーン投資減税)の対象資産 のうち、太陽光発電設備と風力発電設備の定義 が改められ、固定価格買取制度の認定要件を満 たす設備のうち一定のものについては、従来の 特別償却・特別控除に加え、即時償却が認めら れる制度が創設されました。なお、太陽光発電 設備と風力発電設備以外の設備については、従 来の取扱いに変更はありません。 認定要件には下記のようなものが挙げられて います。 【従来のグリーン投資減税】 (2) 設備を設置する場所及び設備の仕様が 決定していること 青色申告書を提出する法人又は個人が、グリ ーン投資減税対象設備を取得し、その取得等の 日から 1 年以内に事業の用に供した場合には、 取得価額の 30%の特別償却又は 7%の税額控除 を受けることができます。 (3) 電気事業者に供給する再生可能エネル ギー電気量が的確に計測できる構造で あること ※税額控除は中小企業者等に限ります。 (1) 調達期間にわたり点検及び保守を行う ことを可能とする体制が国内に備わっ ており、かつ、設備に修理が必要な場合 その事由が生じてから三月以内に修理 することが可能である体制が備わって いること (4) 太陽光発電設備である場合には、その太 陽電池の種類に応じて定められた変換 効率以上の性能を有するものを利用す る設備であること 等 【即時償却制度の創設】 即時償却が認められる太陽光発電設備及び風 力発電設備は、下記の要件を満たすものとされ ています。 ① 平成 24 年 5 月 29 日から平成 25 年 3 月 31 日までの間に新規取得等し、その取得等の 日から 1 年以内にその法人又は個人の事業 の用に供していること。(貸付の用・電気 事業の用に供した場合を除く) ② 再生可能エネルギー電気の調達に関する特 別措置法(再エネ特措法)の認定発電設備 に該当するものであること ③ 一定の規模以上であること 太陽光発電設備 10kw 以上 風力発電設備 1 万 kw 以上 (※)平成 24 年 5 月 29 日以降に取得する太陽 光発電設備及び風力発電設備において、上記の 要件を満たさない場合には、従来のグリーン投 資減税の適用もできないため注意が必要です。 上記②の固定価格買取制度の認定基準につい ては、新制度であるため基準の詳細が明らかと (その他詳細な要件については、経済産業省の HP で確認することができます。) なお、特別償却・税額控除・即時償却の適用 を受ける場合には、「再生可能エネルギー発電 設備の認定申請書」の写しと、経済産業大臣が 「再生可能エネルギー発電設備を用いた発電の 認定をした証明書類」の写しを確定申告書に添 付する必要があります。 認定発電設備のうち太陽光発電設備と風力 発電設備については、既存の特別償却・税額控 除に加え、即時償却という選択肢が増え今後太 陽光発電装置等の導入が促進されることが期待 されています。 Visit our web sites at http://www.ba-net.co.jp http://www.aiwa-tax.or.jp
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