ティーボールの競技とルールについて Ⅰ ティーボールとは ティーボールは、野球やソフトボールに極めて類似したゲームである。ティーボールが野球やソ フトボールと大きく異なるところは、本塁プレートの後方に置いたバッティングティーにボールを 載せ、その止まったボールを打者が打つことである。したがって投手はいない。 このゲームは1988年に、IBA(国際野球連盟)とISF(国際ソフトボール連盟)が協力 して、野球やソフトボール入門期の子どもたちのために考案されたものである。 日本においては、1993年 11 月、大学スローピッチソフトボール研究会(吉村正会長・1981 年 5 月創設)が中心となって「日本ティーボール協会」 (会長海部俊樹)を発足させた。これは、 健康医学、スポーツ科学、野球、ソフトボール、ゴルフの研究者や指導者が協力して組織されたも のである。そこでは、アメリカのルールを参考にして、日本式ティーボールが考案された。以下が その中心となるルールと遊び方である。 Ⅱ ① 競技方法とルール 競技者の数 試合は,1 チーム 10 人が選手として出場できる。 ② 競技者の名称と守備位置 守備者は 10 名とし、10 名の守備者は、本塁手(ホームベースマン)と、1 塁手(ファーストベ ースマン) 、2 塁手(セカンドベースマン)、3塁手(サードベースマン)、第 1 遊撃手(ファース トショートストップ)、第2遊撃手(セカンドショートストップ)の6人の内野手と、左翼手(レ フトフィルダー)、左中翼手(レフトセンターフィルダー)、右中翼手(ライトセンターフィルダー) 、 右翼手(ライトフィルダー)の4名の外野手に分かれる。(守備位置はある程度自由) ③ 競技場規程(詳細は、以下の図を参照) ・ 塁間は 16mとする。センターを40m とするグラウンドをとる。 8m 40m 16m 4m 半径 1m 16m 2m 半径 3m 8m 半径1m 4m 半径1m 2m 1m ④ 試合 ・ 2チームが攻撃と守備に分かれ,攻撃側の 10 人の打者が打撃を完了した時点で攻守を交代し, 規程の回数(イニング)を終えたときに得点の多いチームが勝者となる。 (時間制限を設ける場合あり) ・ 残塁の走者は次の回に引き継ぎます。 ・ 攻守の決定は,試合前に行われるじゃんけんによる。 ・ 球審によって, 「プレーボール」が宣告されると,試合は開始される。 ・ フェアボールとファールボールは,野球やソフトボールと同じであるがバッターズサークルフ ェア地域内,ライン上で野手がボールに触れたり,ボールが止まったときはフェアボールとす る。 ・ インフィールドフライのルールは適用しない。 ・ 登録された選手は,1試合につき最低1イニング以上プレーするか1度は打席に立たなければ ならない。 (15名登録であれば、15名全員が試合に出る) ⑤ 得点 ・ 走者がその回終了までに,正しく1塁,2塁,3塁,本塁に触れた場合1点が記録される。 ⑥ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ⑦ 審判員 審判員は2人制で行う。2人は球審と塁審(1塁)に分かれる。 球審は,打者の正面横に立つ。 塁審は,1塁手の後方1塁ファウルライン上に,立つ。 球審は,3塁と本塁周辺のプレーをジャッジする。 塁審は,1塁と2塁周辺のプレーをジャッジする。 球審と塁審は,打者走者の進塁が一段落しボールが内野手か本塁手にもどったら「タイム」を かけ,次のプレーに移るように指示する。 本塁手規定 本塁手は打者が打撃を完了するまでは、バッターズサークルの外にいなければならない。 ⑧ 打者規程 ・ 打者は審判がプレイを宣告した後、バッティングティーに載せたボールを打つ ・ 打撃時の軸足移動は一歩までとする 2 歩以上動かした場合には、ワンストライクが加えられる。 ツーストライク後にこの行為を行った場合には打者は三振である。 ・ 打者がボールを打たないで、ティーを打ったときは、ワンストライクが加えられる。ツースト ライク後にこの行為を行った場合には打者は三振である。 ・ ツーストライク後からのファールは打者アウトである。 ・ バントやプッシュバントを行った打者はアウトである。 ⑨ 走塁規程 ・ 走者は打者が打った後、離塁することができる。走者の離塁が早いときは、走者は離塁アウト になる。 ・ 盗塁、スライディングした走者はアウトになる。 ・ 1塁、2 塁、3塁での駆け抜けは認められる。 (走者はベースを駆け抜けた後、進塁の意思がな ければ野手にタッチされてもアウトにならない。 ) 【その他の試合のルールに関しては,日本ティーボール協会公式規則「日本協会発行」に準拠する。 】
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