お姉ちゃんへ (PDFファイル)

〔エッセイ部門〕1 位
『
鈴木
三紀さん
お姉ちゃんへ 』
今月 6 月、2 人目の子ども(弟)が産まれた。お姉ちゃんは 2 歳 6 か月。
今まで我が家では主役だったお姉ちゃん。産後 1 か月ぐらいは機嫌最悪。
『病院戻って(弟のみ)』『お外にポイする。』と散々な言いよう。赤ちゃん返り&
イヤイヤ期とでお姉ちゃんの方がよく泣いていたんじゃないかな。
だいぶ 2 か月頃から落ち着いてきて家族の一員と認めたようで、
ママ『弟、可愛い?』
ママ『えっ!?』
姉『可愛くない』
姉『でも好き~』それはそれで微妙・・・。
姉『弟、何か変な顔しているよ』
変な物でも食べていないかとかけよってみれば、本当に普通の顔
をしてたり。 失礼な(笑い)
3 か月たった今では弟が可愛くて可愛くてほっぺたは伸ばす、手はブンブン振り
回す、泣いたらダッシュで走っていく。ママはハラハラしながら見てますよ(笑)
この前は散歩の途中で近所の人から『可愛い赤ちゃんだね。おばさんもらってもい
い?』て聞かれたら『絶対ダメ。やっと産まれた大事な赤ちゃんなんだから』って
言ってたね。日中、ママが忙しい時は率先して弟に歌を歌ってあげたり、踊ってく
れる。 弟がぐずって大変な時は、一人で黙って本を読んで待っていてくれる。
まだ 2 歳なのに、色々と葛藤しながら頑張っている。いつも怒ってばっかりで、
本当にごめんね。でもちゃんと頑張ってくれてるのも、気づいているよ。パパも
ママも今はどうしても弟の方に手がかかってるけど、もう少しだけ待っててね。
この前『ママ、もうどこにも行かないでね。ずっと私と一緒にいてね』
(出産で病
院に入院していた時のこと、思い出して言っている。)きっと、本当に寂しい思い
したり、我慢したりしてるんだろうなって。逆にずっとママの側にいてほしいよ。
これからも楽しくて、優しくてたまにうるさいお姉ちゃんでいてね。
ありきたりな言葉だけど、そんなお姉ちゃんが大好きだよ。