中勢三期地区広域農道事業

三重の土地改良アラカルト
中勢三期地区広域農道事業
1.はじめに
中勢三期地区広域農道
事業は、平成 4 年度に完
了し供用しているグリーン
ロード(中勢地区、中勢二
期地区)の延伸計画とし
て、平成 7 年度に事業着
手しました。現在の津市
(旧 2 市 4 町 2 村)と松阪
市北部(旧嬉野町、旧三
雲町)の農地 12,030ha か
ら出荷される農産物を生
産地から各種農業近代化
施設へ、さらに三重県地方卸売市場へと流通する基幹道
することから協議
路として、二期地区終点の津市白山町国道 165 号から松
調整に数年間を費
阪市曽原町国道 23 号に至る 22.8km を事業計画区間とし
やし、本格的な工
ており、うち 5.9km を広域農道事業で整備しました。
事は平成 20 年度に
着手しました。ゴ
なお、この 5.9km は「嬉野三雲工区」
「一志工区」
「白
山工区」を合わせた延長となります。
ルフコースは 100m
2. 嬉野三雲工区
ダーパスし、直後
の函渠 工でアン
を 10 万 m3 の流用
嬉 野 三 雲 工 区 は、
県道松阪久居線から
土を用いた各種盛
グリーンロード全体の
土工法で築造する
終点となる松阪市曽
など、三期地区最
原町国道 23 号までの
大の難所となりま
3.0km の区間で、平成
した。23 年度まで
8 年度から 16 年度に
に始点終点の交差
かけて整備しました。県道松阪久居線側より、近鉄山
点改良を終え、本
田線と交差して現在の中勢バイパスの立体交差部まで
年度の舗装工、安
2.4km を現道拡幅整備、それより JR 紀勢本線と交差し
全施設設置をもって完了となることから、25 年 3 月末日
て国道 23 号までの 0.6km を新設整備しました。途中、 に竣工式、同日より供用を開始する予定です。
JA 一志東部カントリーエレベーターと接し、終点から三
5. おわりに
重県地方卸売市場を望む区間になります。
現在、中勢バイパスが建設中ですが、中勢地域を南北
に縦断する道路は、国道 23 号とグリーンロードの2系統
3. 一志工区
一志工区は、県道白
でした。このため、グリーンロードは農産物の流通はも
山 小 津 線 から 県 道 一
ちろん、地域の主要道路として広く利用されてきたこと
志 美 杉 線に接 続する
から、これを延伸する中勢三期地区にも大きな期待が寄
1.2km の新設整備区間
せられています。農道整備区間 5.9km は本年度で完了す
で、平成 9 年度から 13
ることから、今後は二期地区終点の国道 165 号から県道
年度に整備しました。
二本木御衣田線までのバイパス区間 1.1km の整備が待ち
望まれています(津建設事務所が用地調査中)
。一日も
早くグリーンロード全線が結ばれ、中勢地域の農業の振
4. 白山工区
興、農村の生活環境の向上に寄与することを期待します。
最終となった白山工区は、県道久居美杉線から県道白山
小津線まで 1.7km の新設整備区間です。ゴルフ場を横断
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