北陸学院 My Mission エッセイ・作文コンテスト 小学生部門 大賞作品 吉田 明寛 (北陸学院小学校6年) 「友達とのハーモニー」 「ドレミファソラシド・・・。なんでこの音たちが曲になるんだろう?」 小さいときにぼくの感じた疑問です。一つ一つの音はバラバラなのに、集まると、きれいなハーモニー が生まれます。これは、友達との関係によく似ているとぼくは思います。ぼくがそう思うきっかけとなったの がページェントです。 ぼくの学校では毎年クリスマスにページェントという劇を学校のみんなで行い、クリスマスをお祝いしま す。低学年は劇で役を演じ、高学年は聖歌隊として歌を歌います。四年生になって、初めて聖歌隊 になったとき、ぼくは正直いって聖歌隊を好きになれませんでした。「聖歌隊は出番もあまりないし、目 立たないし・・・。」自分一人くらい歌わなくても、変わらないだろうと思っていました。そんな時、学校の 礼拝の時間に、先生がこんなお話をしてくれました。「ピアノは一つ一つの弦が助け合って曲ができる。 だから、音が汚いから、使わない音だからといって弦を切ると、その曲はだいなしになってしまう。」これを 聞いて、ぼくはページェントも一緒だなと思いました。ページェントが一曲の曲なら、ぼくたち一人一人は ピアノの弦一本一本に当たります。みんなが助け合ってはじめてページェントができ、イエス様を賛美す ることができるのだと。それからは、ぼくはみんなと一緒に声を合わせて歌の練習をがんばりました。本 番、みんなで歌った歌声は神様に届いたような気がしました。 今、ぼくは地元の合唱団に入っています。自分一人の声では、なかなかお客さんを感動させること はできません。でも、仲間と協力し、声を合わせて歌ったとき、たくさんの人の心に歌が届きます。友達 とつくるハーモニーにはたくさんの力が眠っています。人を勇気づける力、励ます力感動させる力・・・。そ んな助け合いから生まれる友達とのハーモニーを大切に、ぼくはこれからもたくさん歌を歌っていきたいで す。
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