体位変換手順 1.目的 介護施設 ○○園における自力で寝返りのできないご利用者に対して、身体各部への圧迫を和らげて循 環障害による褥創などを予防するのとともに、同一体位による生理機能の低下を防止し、さらに同一体 位による苦痛を取り除いて精神活動を活発化することを目的とする。 2.責任 体位変換表は、特別養護老人ホームでは機能回復委員会が責任を持って作成・内容確認を行い、老人保 健施設では受け入れ担当者と看護師が責任を持って作成し、内容確認は居室担当ワーカーが行う。 体位変換実施は、担当ケアワーカー、看護師が責任をもって実施する。 3.手順とフローチャート 工程 担当者 手順 確認 ケアワーカー 看護師 ・居室にある各利用者の体位変換表で、 体位変換表 体位変換を行う利用者を確認する。 ・麻痺などの為に、自力で寝返りのでき ない利用者に行なう。 ・日中、座位がとれる利用者は昼間の体 位変換対象としない。 居室訪問 ケアワーカー 看護師 ・体位変換表がある居室を訪問する。 声かけ ケアワーカー 看護師 ・身体の向きを変えることについて、声 かけ。 体位変換 ケアワーカー 看護師 ・体位変換実施。 <一般的な体位変換方法> ①下になる腕を曲げる。 ②手前の足を引き反対側の足は膝を 立てる。 ③肩と膝の2点をしっかり支え、半回 転させる。 ④身体を安定させる為に、座布団など 支える物を背中側に置く。 ・体位変換が終わったら、体位変換実施 記録をチェックする。 備考(参照文書、記録等) 体位変換実施記録 体位変換手順 2/2 注意点 ・下側の手が身体の下にならないよ うにする。 ・褥瘡のできやすい場所には、円座 などをあてる。 ※エアーマット使用者には、円座 などは使用しない。 ・シーツ、寝衣にしわをつくらないよ うにする。 4.特記事項 ≪体位変換表の管理≫ 体位変換の必要のあるご利用者に対して、体位変換表を作成し、体位変換実施の計画を策定する。 体位変換表作成はケアワーカーが行い、機能回復委員会にて内容確認する。 体位変換表は前もってパターンの決まった様式もあるが、体位変換表作成時にご利用者の状態にあわせ て頻度・時間・体位変換順序など適宜調整すること。 ≪体位変換実施記録の管理≫ 記録済の体位変換実施記録は、専用ファイルにファイルする。
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