技術士第二次試験 筆記試験当日の注意事項

受験講座 第2講
第 10 回(最終回)
技術士第二次試験 筆記試験当日の注意事項
8 月 5 日の試験日まで少し早いですが、第2講の締めくくりとして、この回では筆記試験当
日の注意事項の重要なポイントを、受験票に同封されてくる注意事項に多少重複しプラスし
て記載しています。これまでの学習の成果と実力が十二分に発揮できることを願っています。
1)試験当日は体力・気力勝負になるので、前日は持参品の確認をして早く就寝する。
受験票とともに送られてきた筆記試験に関する注意事項等をよく読んでおく。
2)必携品:受験票、使い慣れた書きやすい(軽い)シャープペンシルまたは鉛筆数本
(Bか 2B)、消しゴム 2 個、定規、時計、タオル
(当日の昼食の弁当、飲み物)
等
(万一受験票を忘れたりした場合、本人確認のための免許証等)
(イスが堅いので、汗取りの薄いクッション、または大きめのタオル等を準備するとよい)
3)リラックスできる軽装、ただし場所により冷房が効き過ぎると感じることがあるの
で、その対策。
(冷房が苦手な冷え性の方は特に注意、部屋毎の温度調整ができない)
4)昼食の弁当は持参する。学内食堂・売店は休日で休業、周辺の食堂・売店は遠い。
5)交通機関のトラブル等に備え、会場へは少なくとも 30 分以上前には到着。
受験者が多くて複数の会場・建物で行われる地区では会場、建物、部屋、席を間違
えないよう、会場に初めて行く受験者は時に早めに到着してよく確認。
(何が起きるかわからない。リスク管理を!
また会場の大学キャンパスは広い。スタートでつま
ずくとあせって、よいコンデションで受験できない)
6)携帯電話は、必ずOFFして鞄等にしまう。(時計代わりに使用すると不正と見なされる)
7)解答用紙、問題用紙の順で配られ、試験開始時間 15 分前から説明が行われ、受験
番号、部門、選択科目等の記入が指示される。
試験開始時間の 15 分前までにトイレ等を済ませ、着席しておく。
8)指定された席の不都合、例えば机面の凹凸、イスの不具合、冷風吹き出し口等でベ
ストな状態あるいは公平でないと感じる状態では、試験監督員に試験開始後でも申
告すれば席替えが可能になることがある。
9)極度に緊張するのが普通であるが、冷静になるために深呼吸をして心を落ち着けて
から始める。
時間は十分ある。
10)問題文をよく読み、よく考えて題意、記述を要求している事項を正確に把握する。
早とちりによる、問題文の読み違い、読み落しは結構多い。
出題形式は毎年同じとは限らない。題意に沿った解答を心がける。
11)答案は問題文を見てすぐ書きはじめず、目次、フロー、項目、キーワードなどを問題
用紙の余白にメモするなど、構想をじっくりまとめて準備してから書きはじめる。
1800 字の論文は慣れていても、論理的に一気には書けるものではない。
12)予想・準備していない問題が出ても、自分の努力と能力を信じてこれまで努力して準
備した論文のフレーズ、キーワードを駆使し、全力をつくして最後まであきらめず
書き終える。みんな同じ条件である。完結していれば評点は与えられる。
13)最初から最後まで同じ字の調子で書くよう、ペース配分に心がける。
最初は丁寧に書けても、後になるほど疲れや残り時間が気になって字が乱れなぐり
書きになりやすい。最後までていねいに書き、完結する。(以上、あるいは完、終わりと
結ぶ) 完結できていなければ途中までいくらよい答案でも、評点は付かない。
また答案マス目の枠外にはみ出して記述(校正部分を除く)したり、裏面に記述した
りしても、その記述部分は評価対象外になるので、注意。
14)使うべき用語、漢字がどうしても思い出せず出てこない場合、別の用語で言い換える
のも能力の一つ。(誤字、大事なキーワードをひらかなで書くのは減点)
公式の用語以外はやたらと外国語(カタカナ語)を使わない。
15)解答用紙は指定枚数以外に余分には配られない。また書き損じ、汚損等による交換も
できないので取り扱いには注意。
16)冷房の中でも緊張と連続筆記で手にかなりの汗が出る。タオル・飲み物(ペットボト
ル:水筒類と保冷カバーは不可))は必需品。ただし飲み物はのどを湿らす程度に。
17)トイレには申告すれば途中で行けるが、時間のロスになることを覚悟。
逆にがまんをしていると思考力、集中力が低下するので、早めに申告していく。
18)午後は答案用紙 6 枚と専門の2問題(問題数が 3 問の科目もある)とが一緒に配られ
る。どの問題から手をつけるかは自由だが、各問題の記述時間の配分には十分注意。
19) 書き終わった後の再読、再確認・校正の時間を確保する。
最後の最後まで試験時間は一杯使って再読、再々読して見直す。
誤字、脱字、記述もれ、言い換え、見苦しくない程度に加筆、修正、訂正を分かり
やすく加える。消し跡はきれいに消す。
20) 受験番号、部門、選択科目、特に選択した問題番号の記入もれに注意。 空欄がない
か再度確認
(記入もれで失格となる受験者が毎回必ずいる。)
ケアレスミスで失格になったら、泣くに泣けない。
21)試験監督員の指示に従い、不明の点は質問して確認する。
22)次のステップのために、試験時間終了の最後まで残って問題用紙(書いた下書き)を
持ち帰る。
(最後まで残らないと、問題用紙は持ち帰れない。勝手に持ち帰ると失格)
23) 試験が終わって帰宅したら、疲れて当分鉛筆を持ちたくもない、字は書きたくない状
態になっているが、忘れないうちに論文記述の要点(少なくとも項目概要程度)は
記録しておく。できれば、書いた論文の内容を下書きから思い出して再現しておく。
さらに記述が足りなかった部分があれば補足しておく。口頭試験で内容を質問され
る場合があり、適切に答えるために必要になる。
健闘を祈ります!
自分の努力を信じて最善を尽くせば、必ずいい結果が得られます。
筆記試験の合格発表は
10 月 25 日(木)
[予定]
です
例年同日の午前 6 時頃から 公益社団法人 日本技術士会HP http://www.engineer.or.jp/
で合格者の受験番号を確認できます。合格発表後数日後、成績通知そして合格者へは技術的体験
論文の提出指示と口頭試験の日時、場所の通知が届きます。
8 月 5 日に筆記試験が終了後、各科目(必須科目、各専門科目)の試験問題についての所
見をこの HP にて約 1 週間以内に掲載する予定です。
(試験問題は日本技術士会の HP に公表されると思われますので、今年度は本 HP には掲載しません)
本講座第3講は 10 月上旬頃から開始します。筆記試験合格に続く次のステップである、
技術的体験論文のまとめ方と口頭試験への準備についての解説をします。また第 3 講の中
で 10 月 25 日発表の筆記試験結果の統計値(福岡での受験者数、合格者数、合格率など)
が分かれば速報する予定です。
ぜひまた HP をご覧下さい。