平成 19 年度 先端レーザー科学教育研究コンソーシアム(CORAL) パイロットプログラム受講者募集 平成 19 年 9 月 13 日 対象: 東京大学大学院理学系研究科、東京大学大学院工学系研究科、 電気通信大学大学院電気通信学研究科、慶應義塾大学大学院理工学研究科 の修士課程に在籍する大学院生 期間: 平成 19 年 10 月 9 日(火)~12 月 20 日(木) 場所: 東京大学大学院理学系研究科化学本館内 化学本館地図(http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/01program/index03.html) 当プログラムの目的、構成機関、参加企業等、詳しい内容につきましてはウェブサイト (http://www.coral-ut.org/)をご参照ください。 今回のパイロットプログラムは、講義と実験実習の2つから成り立っています。「講義」には定員は ありませんが、「実験実習」には機材の数に限りがあるために定員があります。 「講義」受講希望者は、会場の準備の都合がありますので、あらかじめ受講希望科目を別添の申 込書に記入の上、9 月 25 日(火)までに CORAL 事務局([email protected])までご 返送ください。 「実験実習」受講希望者は、1回の受講者の人数に限りがあるため、別添の申込書に、受講希望 の項目に優先順位をつけた上で、9 月 25 日(火)までに CORAL 事務局 ([email protected])までご返送ください。 それぞれの項目において、定員をオーバーした場合は希望順位の高い方を優先させていただき ます。調整結果については、9 月末日までに申込者に通知します。 「実験実習」の項目のそれぞれについては、関連する「講義」が開講していますので、あわせて受 講することをお勧めします。 なお、10 月 9 日(火)午前 10 時より、講義に先立ち、プログラム全体の説明を 15 分程行います。 CORAL パイロットプログラム 講義 参加希望申込書 日程:毎週火曜日 午前 10 時 15 分から 11 時 45 分まで 場所:東京大学理学部化学本館2階講義室 人数の把握のため、ご希望の講義に○をつけて 9 月 25 日(火)までに、CORAL 事務局 ([email protected])までご返送ください。いくつでも聴講は可能です。 御所属大学・研究科・専攻名: 御名前: [ ] 10/9 (火) ハイテクを支えるものづくり(シグマ光機) [ ] 10/16(火) 量子カスケードレーザーとその応用(浜松ホトニクス) [ ] 10/23(火) 回折光学からナノ光学まで(キヤノン) [ ] 10/30(火) バイオセンサのフォトニクス(富士フイルム) [ ] *11/1 (木) レンズ設計に必要となる光学の基礎(ニコン) [ ] 11/6 (火) 産業用レーザーの現在 I(三菱電機) [ ] 11/13(火) 産業用レーザーの現在 II(三菱電機) [ ] 11/20(火) 窒化物半導体レーザーの技術動向(日亜化学工業) [ ] 11/27(火) OTDR(Optical Time-domain Reflectmeter)の原理と産業への 応用(横河電機) [ ] 12/4 (火) 光MEMSデバイスとその応用について(ブイ・テクノロジー) [ ] 12/11(火) 光ディスクの原理と将来動向(リコー) [ ] 12/18(火) フェムト秒ファイバーレーザー(アイシン精機) 【注意】 * 11/1 のみ木曜日 13 時から 16 時 15 分まで化学本館4階講義室での開講となります。 CORAL パイロットプログラム 実験実習 参加希望申込書 日程: 10 月から 12 月の 火・水・木曜日 13 時から 16 時 15 分まで 場所: 化学本館地階 CORAL 実験室 実施日および内容をシラバスでよくご確認の上、[ ] 内に希望順位を(1, 2, 3 ・・)つけて、 9 月 25 日(火)までに、CORAL 事務局([email protected])までご返送ください。 御所属大学・研究科・専攻名: 御名前: 光学デバイスの取り扱い、光学応用システムによる加工・評価(シグマ光機) [ ] 10/9(火), [ ]10(水), [ ] 11(木) (同じ内容の実験実習を3回開講) 量子カスケードレーザーとその応用(浜松ホトニクス) [ ]10/16(火), [ ] 17(水), [ ]18(木) ] 24(水), [ ] 25(木) (同じ内容の実験実習を3回開講) ナノ光計測制御(キヤノン) [ ] 10/23(火), [ (同じ内容の実験実習を3回開講) レンズ設計・基礎から実戦まで(ニコン) [ ] 11/8, 15, 22, 29(木) (4回の実験実習のすべてに出席できることが条件) OTDR を用いた光ファイバ伝送路評価に関する演習(横河電機) [ ] 11/27(火), [ ] 28(水) (同じ内容の実験実習を2回開講) DMD による映像表示に関する実習(ブイ・テクノロジー) [ ] 12/4 (火), *[ ] 13(木) (同じ内容の実験実習を2回開講) 光ディスクの中身を覗く(リコー) [ ] 12/11(火), [ ] 12(水), *[ ] 13(木)(同じ内容の実験実習を2回開講) フェムト秒ファイバーレーザーを用いたモードロックと非線形効果の観測(アイシン精機) [ ] 12/18(火), [ ] 12/19(水), [ ] 12/20(木) (同じ内容の実験実習を3回開講) 【注意】 * 両方を選択することはできません。どちらかのみとなります。 〔講義〕 先端光科学講義 開講時期 冬学期(10月~12月) 火曜日 2時限(10:15~11:45) 教室 理学系研究科化学本館2階講義室 (11/1(木)の講義は 13:00~16:15 に4階講義室にて行う) 日付 タイトル 内容 10/9 (火) ハイテクを支えるものづくり (シグマ光機) 光源、位置制御、光学部品などのユニットは、目的に応じた形で組み合わされることによって、最先 端アプリケーションシステムの構築に応用されている。個々の構成要素がいかに組み合わされて、最 新システムが構成されているかを学ぶ。 10/16(火) 量子カスケードレーザーとその応用 (浜松ホトニクス) 量子カスケードレーザーの特性と、その動作原理を学ぶ。中~遠赤外光源としての量子カスケードレ ーザーの可能性と、その応用について理解を深める。 10/23(火) 回折光学からナノ光学まで (キヤノン) 格子干渉計測技術(ナノ計測)、超解像リソグラフィ技術や近接場光リソグラフィ技術(ナノ加工)、色 収差補正の望遠レンズや偏光素子(ナノ光学素子)について、基本動作原理と産業応用の実例につ いて解説する。 10/30(火) バイオセンサのフォトニクス (富士フイルム) ナノフォトニクス技術を用いたバイオセンサの原理、およびバイオセンサ関連機器について学ぶ。今 後のシステム構築には欠かせない光技術、材料技術について解説する。 11/1 (木) レンズ設計に必要となる光学の基礎 (ニコン) レンズ設計を実体験を通して理解する。光学技術の概論説明に引き続いて、レンズ設計に必要とな る光学の基礎について学ぶ。 11/6 (火) 産業用レーザーの現在 I (三菱電機) 産業用 CO2 レーザー開発の最先端について概説する。産業用レーザーから派生した光応用技術 の幅広い適用事例を紹介し、産業用レーザーの重要性について学ぶ。 11/13(火) 産業用レーザーの現在 II (三菱電機) 産業用固体・波長変換レーザーの開発動向や、開発事例を紹介するとともに、企業における研究開 発と大学における研究との違いを学ぶ。 11/20(火) 窒化物半導体レーザーの技術動向 (日亜化学工業) 青紫色窒化物半導体レーザーの開発経緯とその特性を学ぶ。さらに、最近開発された青色半導体 レーザーと蛍光体を組み合わせた超高輝度な白色点光源について、その構造、特性およびその応用 について紹介する。 11/27(火) OTDR(Optical Time-domain Reflectmeter)の原理と産業への応用 (横河電機) 光ファイバ線路の評価法を学び、光ファイバ線路技術への理解を深める。そして、光ファ イバセンシング技術について学ぶ。 12/4 (火) 光MEMSデバイスとその応用について (ブイ・テクノロジー) MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)は、インクジェットヘッド、圧力センサ、加速度センサー、 ジャイロスコープ、DMD(Digital Micro-mirror Device)などに活用されている。MEMSデバイスの構造 と製造方法を説明する。 12/11(火) 光ディスクの原理と将来動向 (リコー) 光ディスク開発の歴史を紹介し、CD/DVD システムとその原理、そして、最新の光メモリ技術につい て学ぶ。 12/18(火) フェムト秒ファイバーレーザー (アイシン精機) フェムト秒パルス発生とファイバーレーザーの基礎、そしてファイバー中の非線形効果を学び、フェム ト秒ファイバーレーザーとその最新の応用について学ぶ。 〔実験実習〕 先端光科学実験実習 開講時期 冬学期(10月~12月) 火・水・木 3・4時限(13:00~16:15) 教室 理学系研究科化学本館地階1006号室 日付 タイトル 内容 10/9 (火), 光学デバイスの取り扱い、光学応用システムによる加工・評価 (シグマ光機) 10(水), 基本的な光学特性である干渉、偏光、回折、屈折、反射などを理解するため、干渉計や投影光学 系、エリプソメータなどの光学系を組み、配置や調整方法、光学素子・光学部品の取り扱いについて 学ぶ。自分の目で見、自分の手で操作すると言う体験によって理解を深めると同時に、理論を実現化 する際に注意すべき箇所や部品の性能による影響などを認識する。また、レーザー加工機を実際に 使用し、シリコン基板等の加工および評価を行う。 11(木) 10/16(火), 量子カスケードレーザーとその応用 (浜松ホトニクス) 17(水), 18(木) はじめに量子カスケードレーザーの動作特性を学ぶ。赤外吸収分光光学系をセットアップし、吸収 スペクトルを取得・解析し、レーザーを光源とした吸収分光法の優位性や、今後解決すべき課題を検 討する。また、大気や排気ガスなどを測定対象として分析装置としての実証実験を行う。 10/23(火), ナノ光計測制御 (キヤノン) 24(水), 回折光学素子にレーザー光を照射し、回折光を合成・干渉させその強度を計測する。回折格子に ピエゾ素子を取り付け微動させると、微動距離に応じて干渉光強度が周期的に変化する。逆に干渉 光強度の変化からナノメートルレベルの微動距離量を計測することができる。個別の光学部品や電気 部品を組み合わせて計測系を製作し、ナノメートルレベルの精度で所望の位置に固定・移動等の位 置制御が可能であることを確認する。 25(木) 11/8,15,22, レンズ設計・基礎から実戦まで (ニコン) 29(木) レンズ設計ソフトウェアを実際に操作しながら、設計に必要なデータや評価量について学ぶ。実習 後半ではカメラレンズの設計にチャレンジし、最終回で各自が成果報告会を行うと同時に、講師が設 計結果を講評・ランキングする。 11/27(火), OTDR を用いた光ファイバ伝送路評価に関する演習 (横河電機) 28(水) 光ファイバ通信の際に必要となる光ファイバ線路の評価法、そしてファイバ損傷の測定法を、実習を 通じて学び、光ファイバ線路技術への理解を深める。 12/4 (火), DMD による映像表示に関する実習 (ブイ・テクノロジー) 13(木) 実際に MEMS デバイスである DMD を使用した簡易プロジェクタを作成し、任意の映像パターンを 投影、カラー階調制御を行う。静止画と動画表示技術および色表現を行うための画像情報転送と各 素子間のタイミング制御を実習する。 12/11(火), 光ディスクの中身を覗く (リコー) 12(水), 13(木) 光ピックアップの焦点検出、トラック検出信号を観測し、その原理について学ぶ。また、回折限界ま で光を絞り込むための、対物レンズの光学調整の難しさを体験する。さらに、実際の DVD ドライブ (市販品)を分解しつつその構造を知る。 12/18(火), フェムト秒ファイバーレーザーを用いたモードロックと非線形効果の観測 (アイシン精機) 19(水), フェムト秒ファイバーレーザーを用いて、モードロックされた状態でのパルス列、スペクトルをリアルタ イムで計測し、その動作特性について学ぶ。レーザーの出力ファイバーを延長し、非線形効果である ラマン効果を観測する。ファイバーへの入力を変えるとラマンパルスの波長が変わることを確認する。 20(木)
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