日本電子計算株式会社 - マイクロフォーカス

日本電子計算株式会社
本 社:東京都江東区
解かり易いSilk Performerを推奨ツールに。
社内利用が3倍に急増、品質向上に大貢献。
設 立:1962年12月
The company
日本電子計算株式会社
資 本 金:24億 6千万円
従 業 員 数:1,198 名(2014年4月1日現在)
事業内容:証券、金融、公共、産業、BPO
(Business Process Outsourcing)
分野を中心としたシステム開発、
システムサービスの提供
https://www.jip.co.jp/
負荷テストツールとしてはそれなりに実績がありま
日本電子計算株式会社は、
1962年の創立以来、
したが、使いこなすのが難しい製品でした。利用
豊富な業務知識と技術で、社会やビジネスに必要
申請を受けると生産管理部が使用説明会を開い
不可欠なサービスを提供してきたシステムインテグ
て技術移転を行うのですが、一日たっぷり時間を
レータです。特に、
「 SIGMA」をはじめとする証券
かけないと実際に使えるようにはなりませんでした。
分野の総合システムや、総合行政サービスである
それだけでなく、使い始めてからも何かと問い合わ
「WizLIFE」で豊富な実績を持つほか、金融業
せが寄せられます。そのつど着手していた仕事を
務、大学、教育機関などの分野でも多くのシステ
中断して対応することが余儀なくされていました。
ムやサービスを提供。「社会を支え、未来をつくる
こうした課題を解消するため、
2012年、
別の負荷
技術」をスローガンに、NTTデータグループの一員
テストツールを探すことになりました。
として、経済活動のインフラシステムづくりに貢献
しています。
同社の技術本部には生産管理部という部署が
The solution
日本電子計算株式会社 技術本部 生産管理
あります。生産管理部では、金融事業部、証券事
部 田沼祐介氏は、選定候補として3つの製品を
業部、公共事業部、産業事業部、
BPO事業部など
ピックアップしました。厳密に比較検討した結果、
事業部共通の生産技術の標準化を推進しており、
最終的に選ばれたのがマイクロフォーカスのSilk
市場にあるさまざまな開発ツール、
管理ツール、
テス
Performerでした。田沼氏は選定の理由を次の
トツールを検証し、最終的に選び出したものを推奨
ように語ります。
ツールとして各事業部に紹介します。それとともに、
「負荷テストツールの中には、
テスト担当者がス
事業部から
「ツールを使いたい」
と依頼を受けると、
クリプトをプログラミングで作成しなければならな
その事業部へツールを導入する支援も行ってい
いものがありますが、当社の場合、
テスト担当者が
ます。
プログラム作成できるとは限らないため、
プログラミ
ングは避けたいと思いました。そうした中でSilk
The challenge
Performerは、GUI画面がとてもわかりやすく設
同社生産管理部では、数年前からある負荷テス
計されていました。一連の手順がワークフロー
トツールを選定して、社内利用を進めてきました。
バーで表されているため、操作が初めてでも自分
プロジェクト
生産管理部
ライセンスの
有効活用
利用申請
利用VU数・利用日・利用目的・テストシナリオ
申請受理&日程調整
作業時間が
半減!
デモスクリプトの作成
日本電子計算株式会社
技術本部 生産管理部 生産技術担当
田沼祐介氏
説明会の開催(技術移転)
手戻りが
ほぼなし!
利用
問合せ
有無
無
日本電子計算株式会社
産業事業部 文教ソリューション部
長谷見友紀氏
有
対応
日本電子計算株式会社
組織横断的に推奨可能な負荷テストツールの選定
円滑な負荷テストツール利用体制の確立
が今どのプロセスにいるのかすぐ把握できます。
タが豊富なのもいいですね。S erver Analysis
スクリプトの編集自体も直接書くのは最低限で済
module(SAM)
を使用することでサーバーの統
むのでテスト担当者の負担が少ないと感じました」
計データが取得でき、それとテスト結果の相互関
これに加えて評価されたのは、
クロスブラウザや
係を見ることでキャパシティプランニングを充実さ
モバイル、
クラウドなどへの対応です。こうした
せることができました」
環境面の選択肢の多さも同社にとっては魅力が
インターネット出願サービスはリリースしてすぐ
ありました。特にモバイルは同社がこれから本格
に2大学での利用が始まり、問題なく今年の受験
的にシステム開発を進めていこうという分野である
シーズンを乗り切りました。
ため、長く使っていくのに好都合だと判断されま
Silk Performerを導入して、2013年は同社内
した。
における負荷テストツール利用実績件数が3倍に
そのほか、Silk Performerはライセンス形態が
なりました。
柔軟でシンプルという利点もありました。同時接
マイクロフォーカスによるSilk Performerのセ
続VU(Virtual User)数が 契 約総VU数を超え
ミナーは、単なる座学ではなく非常に実践的で、
ない範囲であればプロジェクト数に関係なく同時
興味を持った技術者が実力を伸ばすいい機会に
に使え、
またマシンも自由に選べるという点が同社
なっていると社内で高く評価されています。
の利用状況によく合っていたのです。
また、生産管理部ではプロジェクトに負荷テスト
ツールを導入するための作業として、事前にプロ
The result
ジェクトチームが実施したい負荷テストの概要を
同社では2013年からSilk Performerを本格的
把握し、その内容を盛り込んだスクリプトを作成。
に社内に展開し始めました。産業事業部 文教
プロジェクトチームに対して技術移転を目的とした
ソリューション部は、
その中でも利用頻度の高かっ
説明会を開催します。以前に使用していた負荷
た部門の一つです。当時、
この部門では、大学向
テストツールと比べ、Silk Performerは技術移転
けに「SakSak出願」
と呼ばれるインターネット出願
するための同部の作業時間が半減しました。さら
サービスをSaaSとして開発していました。大学は
に、
その後はプロジェクトメンバーが独力で負荷テス
同社にとって重要な顧客であり、
また大学入試と
トを進められるため、同部への問合せによる手戻り
いうエンドユーザーの学生にとっても人生の大き
がほぼなくなりました。
なイベントを扱う業務であることから、
このサービス
今後、同社ではSilk Performerから得られた
リリースは絶対に失敗できないという思いが同社
データを収集・分析し、性能データの精度向上を
にはありました。そこで徹底的に行ったのがSilk
めざしていきます。またシステム開発全体の自動
Performerでの負荷テストです。
化も大きなテーマになっており、
テストプロセスでは
日本電子計算株式会社 産業事業部 文教ソリュー
機能テスト自動化ツールなどの導入も検討してい
ション部 長谷見友紀氏は、
プロジェクトに入る前、
ます。 狙いは
“スマート化”
です。田沼 氏はこう
後々使うことになるだろうからとSilk Performerの
語ります。
セミナーを受講したそうです。本来はプログラマー
「日本のシステムは品質が良いと一般的に言わ
で、
このようなテストツール類はあまり使用した経
れますが、それはテストに時間をかけているから。
験がなかったとのことですが、Silk Performerに
しかし、競争力を高めるには市場投入スピードも
関してはすぐにコツをつかむことができたそうで
重要です。解決のカギはテストプロセス体制にあ
す。同氏はこの製品の使用実感を次のように語り
ります。いかに正確さを保ちながら時間短縮でき
ます。
るか。テストツールを組み合わせた連携ソリュー
「実際のプロジェクトでは、
SaaSであるため外部
ションでレベルを高めていきたいと考えています」
からのアクセスに対するパフォーマンスを測ること
高い意識で全事業部の技術力底上げに注力す
が重要でした。そこで生産管理部が推奨するSilk
る生産管理部。彼らのめがねにかなったのがマイ
Performerで300VU分、社 外のPCに 分 割して
クロフォーカスの負荷テストツールSilk Performer
インストール、連続実行しました。取得できるデー
でした。
※ 記載の会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
本ユーザ事例の内容は2014年9月に作成したものです。
MFC120-1409-2HA