労働災害に遭わない新聞配達業務の安全ポイント 福山労働基準監督署 最近、バイク、自転車による新聞配達中に重篤な交通災害が発生しています。朝刊配達の 時間帯の道路では、周囲の車の乱暴な運転、自然環境、道路環境による危険性の増加など 様々な不安全要因や思わぬ危険が潜んでいますので、交通労働災害防止対策の徹底や安 全運転・行動に努めましょう。 スピード超過運転 乱暴運転 まあいいか運転 法規無視運転 過労運転 居眠り運転 不安全要因 危険性 飲酒・酒気帯び 運転 雨天・寒さなどの 悪天候 夜明け前後の 判断・反応遅れ ポイント 1 自分自身を守るための 8 つの準備 ① バイク、自転車に乗る時は必ずヘルメットを被り、あご紐も締めましょう。 ② 前照灯を必ず点灯し、できるだけハイビームとしましょう。 ③ 反射機能付き安全ベスト、反射チョッキを着用しましょう。 ④ 服装は、動きやすく、履物は滑りにくいものを履きましょう。 ⑤ 出発前に自転車、バイクのライト、ウィンカー、ブレーキの 効き具合など車両点検をしましょう。 ⑥ 出発前に天候や路面の状況を確認しましょう。 ⑦ 積み込んだ新聞の荷崩れ防止のため、ネットやカバーで固定しましょう。 ⑧ 自転車やバイクに積み込む新聞の量は、運転操作に支障のない量で、 前後のバランス等も考慮した上で、標準量を設定しておきましょう。 ポイント 2 「かもしれない運転」を! バイク等の運転中においては、絶えず前後左右の状況に応 じ、必要に応じ危険予知しましょう。例えば、次のようなところで はでは、「大丈夫だろう運転」でなく「危ないかもしれない運転」 に努めましょう。 ☆相手が進行してきた交差点 (不測の行動や運転をするかも) ☆障害物のあるところ (見えない状況で相手が存在するかも) ☆雨天や凍結により滑りやすい路面 (路面がすべりやすいかも) ☆道路の左右に配達先が散在しているところ (道路を横切って走行している時、側方後方からの車が来るかも) ポイント3 危険予知トレーニングなどによる交通安全意識 配達員はいつもの配達先を運転していると慣れ により安全意識が低下したり、ときには「いそぎ」、 「あせり」など通常と異なる心理状態となって不安 全な行動をとることもあります。事業主と従業員は 一緒になって、基本的なルールの確認、交通事 故・ヒヤリハット事例の紹介や危険予知トレーニン グなどにより、定期的に交通安全指導を実施し、 安全意識を維持向上させましょう。 交通安全教育、研修会 危険予知活動 (KYK・KY活動)は、作業を 行う前、ミーティング等で、作業にひそむ危 険を短時間で話し合い、危険に気付き、こ れに対する対策を決め、行動目標を立て て、一人ひとりが危険を回避する行動を実 践する活動です。危険予知活動、ヒヤリハッ ト事例については、中央労働災害防止協会 などのホームページを活用しましょう。
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