2007年7月26日付 インターナショナル・ヘラルド・トリビューンより ・・・「お飲み物はどうされますか?」私はメニューから何を選べばよいか分からずにいた。ラメシュ氏は「インド・ワインはどうでしょう か?」と提案してくれた。インド・ワインか。インドのワインなど聞いたことない。どのような味なのだろう。私が迷っているのを察し たラメシュ氏はこう勧めてくれた。「スラ・ヴィンヤーズのワインはどうでしょう。フランスやイタリアなどで高く評価されているワイン です。」彼の言葉を聞いても私のためらいが完全に無くなったわけではなかったが、インド・ワインへの期待が持てた。複雑な感覚を 覚えながら、スラのソーヴィニヨン・ブラン2006を頼んでみた。 そのワインは濃厚なハーブの香りがした。飲んでみると軽い衝撃を受けた。なんて素晴らしいワインだ!インド・ワインは料理と同じ ように強いスパイスの味わいだろうという私の予想とは全く逆であった。驚くことに、それは適度な酸と上品な甘味を持つ完璧なバ ランスのワインであった。「インド料理との相性抜群ですよ。」とラメシュ氏。私はマサラ・パパドというインドのクラッカーを食べ、ワイ ンを飲んでみた。マサラのスパイシーな味わいがワインの軽く甘味のあるものに変化した。「なんて素晴らしいコンビネーションだろ う!」そう感心していると、ラメシュ氏も誇らしげに微笑んだ。 インドの白ワインが本当に素晴らしかったので、赤も試したくなった。ラメシュ氏はスラのシラーズを持ってきてくれた。そのワインと 一緒にシシ・カバブ、スパイシーなマトンのミンチを串焼きにした料理、とタンドリー・チキンがサービスされた。スパシーなシシ・カバ ブはマトンの濃厚な味わいとシャキッとしたたまねぎの食感に溢れたものであった。タンドリー・チキンはとても柔らく、ヨーグルトと マイルドなスパイスを感じることができた。滑らかな舌触りのシラーズは、これらの料理をより美味くした。このコンビネーションはか なりお勧めである。・・・
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