廃棄物処理手数料の改定について

平成19年(2007年)8月9日
区
民
委
員
会
資
料
区民生活部ごみ減量・清掃事業担当
廃棄物処理手数料の改定について
1
これまでの経緯
○平成17年11月 区長会
助役会報告「廃棄物処理手数料の改定について」を了承
報告の要旨
①清掃一組の持込みごみの手数料額については、現行の廃棄物処理原価算定
方式により算定された処理処分原価を反映させる。ただし、原価との乖離
を2段階で解消することとし、今回の改定はキロ当たり4円の値上げ(1
2.5円/kg から16.5円/kg に改定)とする。
②23区の事業系一般廃棄物処理手数料のうち収集運搬部門については、各
区が原価を基に手数料に反映させる額を決定し、処理処分部門は清掃一組
の持込ごみの手数料額と同額とする。
○その後、副区長会(助役会)等で改定に向け具体的事案を検討
○平成19年7月 区長会
これまでの副区長会等の検討を踏まえ、社会経済情勢や手数料改定の経緯等を
勘案した結果、以下のとおり改定方針を確認
①廃棄物処理手数料の改定は、収集運搬と処理処分、それぞれキロ当たり2
円の値上げとする(収集運搬は16円/kg から18円/kg に、処理処分は
12.5円/kg から14.5円/kg に改定)。
②改定の時期は、平成20年4月とする。
2 事業系一般廃棄物処理手数料の改定
(1)目 的
○受益者負担の適正化の観点から、廃棄物の処分原価と手数料との乖離を解
消する。
○事業者処理責任の徹底を通じた事業系一般廃棄物の削減を目指す。
(2)内 容
○事業系の廃棄物処理手数料の額をキロ当たり 4 円の値上げとし、現行の2
8.5円/kgを32.5円/kgに改める。
○改定の内訳は、収集運搬、処理処分それぞれキロ当たり 2 円の値上げとす
る。これにより収集運搬は、現行の 16 円/kg から 18 円/kg に、処理処
分は12.5 円/kg から14.5円/kg の改定となる。
-1-
○収集運搬部門については、平成 6 年の東京都清掃審議会による手数料原価
算定の考え方に則り試算すると、その原価は約18円/kg となることから、
今回の改定で原価との乖離を解消するためキロ当たり2円の値上げとする。
○処理処分部門については、平成17年の区長会で了承された改定額(キロ
当たり4円の値上げ)を踏まえつつ、収集運搬部門の値上げや今般の社会
経済情勢等を勘案し、キロ当たり2円の値上げにとどめる。
参
考
清掃一組廃棄物処理手数料については、区の処理処分部門の改定額と同
様、キロ当たり2円値上げし、現行の12.5円/kgから14.5円/
kg に改定する予定である。
区および清掃一組の改定後の廃棄物処理手数料等は、下表のとおり。
現
区事業系一般廃棄物
行
改定後
差
額
28.5円
32.5円
4 円
【内訳】収集運搬部門分
処理処分部門分
16.0円
12.5円
18.0円
14.5円
2 円
2 円
清掃一組事業系一般廃棄物
12.5円
14.5円
2 円
3 家庭系臨時・多量排出ごみ及び粗大ごみの処理手数料の改定
(1)手数料徴収の考え方
中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例では、多量に家庭系ごみを排出する
者には、
「1日平均10キログラムを超える量1キログラムにつき28円50銭を徴
収」し、臨時に排出(たとえば庭木などの剪定で払われた枝葉などで、個別に収集
するごみの排出)する者に対しては、
「1キログラムにつき28円50銭を徴収」す
ると定めている。
また粗大ごみについては、品目ごとの標準的な重量に「1キログラムにつき28
円50銭」を乗じた額を基礎に、手数料を算定(端数切捨てなどにより整理)して
いる。
こうした手数料の徴収は、行政サービスの受益に差があり、受益の程度と受益者
が特定される場合は、それに要する経費の合理的な部分を受益者が負担することが
公正に合致する(平成2年 東京都清掃審議会答申)との考え方に基づくものであ
る。
(2)手数料額の設定
家庭系の臨時・多量排出ごみの算定基準としている「1キログラムにつき28円
50銭」は、事業系一般廃棄物処理手数料の単価(以下「手数料単価」という。)と
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同額である。また粗大ごみについても、手数料単価を基礎に算定している。
この手数料単価と同額、あるいは基礎とする算定方式は、平成2年の東京都清掃
審議会答申「廃棄物処理手数料(ごみ処理手数料)制度の今後の基本的なあり方に
ついて」を踏まえ、東京都が平成3年より実施している。
平成3年当時の手数料単価はキロ22.5円であったが、平成 6 年の改定により
現行のキロ28.5円となった経緯がある。
(3)手数料の改定
①家庭系臨時・多量排出ごみ
○排出されるごみは、収集運搬から処理処分に至るまで、その作業工程は事
業系一般廃棄物処理と同一である。
○家庭系臨時・多量排出ごみは、個々の世帯から通常排出されるごみ量を超
えることから、平成2年の東京都清掃審議会答申に則り、公平性の観点か
ら受益者(排出者)に応分の負担を求めている。
○現行の処理手数料は事業系一般廃棄物処理手数料と同額(同一の手数料単
価)としている経緯を踏まえ、事業系の改定と同様、現行のキロ当たり2
8.5円を4円値上げして32.5円とする。
②粗大ごみ
○粗大ごみは、耐久消費財のケースが多く、ごみとして排出された場合は破
砕その他の処理に相当の費用を要することから、排出者の受益に応じて費
用負担を求めている。
○粗大ごみは、大きさや形状がさまざまで、そのため処理手数料は品目ごと
に標準的な重量を目安に、手数料単価を乗じて設定している。
○積算の基礎となる手数料単価が改定されることにともない、従前どおり品
目ごとに処理手数料を算定する。なお料金は、わかり易くするために端数
切り捨てなどをしたうえで設定する。
4
今後のスケジュール
平成19年8∼9月
関係団体等に説明(別途23区共同で関係団体等に説明)
区報・ホームページ等で改定の考え方などを周知
9月
第3回区議会定例会に条例改正案を提案
10月∼ 関係団体等に説明
区報・ホームページ等で周知
23区共同で作成するチラシの頒布とポスターの掲示
平成20年
4月
新手数料施行
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