行財政改革審議会会議録 (PDF形式:134KB)

宝達志水町行財政改革審議会
宝達志水町行財政改革審議会 会議録
議
題 1 平成 25 年度実績と今後の取り組みについて
2 財政状況の推移について
3 その他
日
時 平成26年3月26日(火)午後2時から午後4時00分まで
場
所 宝達志水町役場 2階 第2応接室
委 員 出 欠 中村俊夫委員、田邊とめ委員、金子淳人委員、細川松夫委員、坂室正昭委員、
中村清長委員、林玲子委員、津田栄委員、池田哲生委員、松永有史委員
事 務 局 津田町長、
(開会あいさつ)
、中谷副町長(推進本部長)
、
(総務課)米谷総務課長、安達補佐、長谷川主任
(財政課)松浦課長、坂井補佐
議
事 <町長あいさつ>
本町も合併いたしまして10周年になります。施設の統廃合を進めながら行財政改
革を行ってきましたが、急激に統廃合を実施して住民サービスが低下しないよう、少
しずつ実施していますおり、徐々に行財政改革の効果が出ていると思います。
図書館の統合や、今後少子化に伴う保育所、小学校の統合も必要です。本町だけで
なく全国的に少子化が進んでいますが、本町では、平成18年度に出生者数100人
を切り、だんだん減少しています。平成25年度の今日現在で出生者数は57人であ
り60人を切るところです。今年度は、
、5つの小学校の校下では、各校下とも10人
以上は生まれているので6年後の複式学級の心配はいりません。しかし、8人を切っ
た年が2年続くと複式学級となるので、中学校の統合、病院の移転新築、保育所小学
校の統合を実施しなければいけないと思っています。また、平成29年度から実施さ
れる第2次宝達志水町総合計画に載せていきたいと考えています。
財政状況については、近年は、集落要望もできるだけがまんして取り組んできまし
た。また、集落要望事業の一部負担、職員の給料カットも実施しています。平成27
年度には実質公債費率18%を切る見込みですが、平成31年度には、中学校の統合、
病院の移転新築があるので20%を超える状況になっております。計画どおりいけ
ば、順次、実質公債費率が下がることも見込んでいますので、引き続き財政の健全化
に取り組んでいきたいと思っています。
来年度から10年間続いていた特例措置が切れるので、5年間で約5億円の交付税
が削減される見込であり、更なる歳費の削減が必要であります。政権が交代し、本町
では約15億円の公共事業が増えています。しかしながら公共事業の実施により1億
円を超える一般財源が必要であり、一般財源に余裕がない実態ですので、引き続き財
政の健全化に取り組んでいきたいと思っています。
本日は、これまで進めてきました、行財政改革につきまして事務局から説明をさせ
ていただきます。委員各位には、忌憚のないご意見をいただくと共に、慎重な審議を
お願いいたします。
1
<議題>
1 平成 25 年度実績と今後の取り組みについて
2 財政状況の推移について
<議題に対する主な意見>
●財政状況の推移についての8ページを見ますと、実質公債費率は県内で一番悪く、
野々市市や能美市が良いということですね。
○財政状況については、合併後、大規模な建設事業も進められていましたが、その後、
事業も抑制し財政健全化に向かっています。しかしながら県内ではもっとも低い水準
であり、全国的にも低い水準には変わりありません。
●石川県も全国的に見て財政の水準が低いというのは本当か。
○石川県も県庁建設など大型事業が集中したため、財政状況が悪いと聞いています。
●苦しい財政状況で萎縮した中では、この町に家を建てる状況や雰囲気ではないので
はないか。こういうことも払拭していかなければならないのではないか。
○財政状況が悪いから本町が住みにくいわけではないと思います。できるだけ限られ
た財源の中でサービスや水準を落とさない結果が、財政状況を悪くしており、サービ
スを引き下げれば町民が住みにくくなるが財政状況が良くなる訳で、バランスを保つ
ことが大事だと思います。
●平成34年度に実質公債費率が18%まで下がっていますが、どのように下がりま
すか。また、町税の増加を見込んでいますか。
○合併前後に実施した、町民センターアステラスや南部保育所、小学校の食堂棟、耐
震工事の建設事業が集中しています。合併特例債の償還は10年なので平成26年度
から順次、借金の返済が終了していくため、実質公債費率が下がっていく推計となっ
ています。町税の歳入は横ばいもしくは減少を見込んでいますので、町税の増加では
ありません。
●平成34年度には人口はどれくらいを見込んでいますか。そのときの平均年齢は、
今とどれくらい違いますか。税収が違うと思います。
○人口の減少者数については、税務課で納税義務者数の見込みを立てた上で、算出し
ております。
●毎年どれくらい人口が減っていますか。減少のスピードが計画より早くなっている
のではないか。減少が早くなることにより納税義務者数も減るのではないか。
○合併してから1,000人程減少しています。1年で200人程減少しています。
●このような状況を維持しながら町の活性化を図ることが必要だと思う。交流人口の
拡大も大事なことであるが、永続する人口、定着人口のことを考えているのか見えて
こない。平成26年度は、商工関係に力を入れていくことを期待していますが、商工
会などと協力して将来のことを考えないと商店街や自営業がなくなってしまってい
ます。
○人口については、日本全国拡大は望めないので、維持又は減少率に歯止めをかけな
ければなりません。財政的な数字を押さえるときは、政策を実施しても効果がないと
言う現実もあるので、財源的なものもあるがメリハリのある政策も必要だと考えてい
ます。
●バイオマス発電所の実施はどうなっていますか。
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○現在は休止状態です。
●資本の投資で、どんな実績があったかわからない。広報ではバイオマス発電周辺整
備に2,000万円程投資しているが消えていってしまっている。行財政改革しよう
と言いながら、国の税金も投入されているので、しっかり実施してほしい。
●町民の人口が減ってきているので、議員定数を削減すればいいと思う。
●30ページに議員報酬の引き上げがありますが、議員定数を減らさないで経費だけ
上げるということですか。
○議会の改革委員会の中で委員が協議した結果であり、議会報告されたことを記載し
てあります。
●自分たちの権利は主張するが、町の財政について職員は自分たちの身を削っている
が議員は自分たちの身を削っていないように見える。
●羽咋市や内灘町は宝達志水町より人口が多いのに議員定数を削減しているので、議
員定数のことについても一般町民に問うことも必要ではないか。
●議員定数を削減して報酬を少しは上げても良いと思う。
●町も民間会社の経営と同じだと思う。9ページの将来負担比率が本町だけなぜ高い
のか、合併したから高いのか。
○合併当時ですが、合併の基本でサービスは高めに、負担は低めにという理念で調整
してきましたが、サービスを高い方に合わせたということもあり、そのことも大きく
影響しているのではないか。
●合併する前も両町とも悪かったのですか。
○合併する前に事業の実施をするという考えもありましたが、合併前後の積み重ねだ
と思います。
●中能登町は人口の減少率が一番少ない。
●志賀町も養豚場の跡地を造成しているし、志賀町消防署の周辺も造成して住民定着
の策を講じている。
●中能登町は移住すると300万円もらえる。七尾市から人口流失して中能登町に住
む人が増えている。
●この改革ですごく頑張っているのはわかるが、財政にどれくらいプラスになったか
わからない。この資料は財政の見通しだけで、わかるのは人件費だけである。職員の
給料を下げていることや、職員数の減少しかわからない。
●行財政改革の一番大きな問題は、保有土地の売却ですが、宝達駅前の東部用地は売
れていますか。
○宝達駅東口にある宅地分譲については、1 年間に1区画か2区画売れています。
●かほく市の看護大前の学園台の宅地は完売しています。どこも町が補助金を出して
おり、50万ほどの補助金では売れないと思います。
○中能登町は300万円の補助、かほく市の学園台は価格を下げて住民トラブルにな
っています。本町も100万円の補助を出して思い切った政策をしているつもりだ
が、他の市町から比べると PR の方法も足りないのかもしれない。石川県の土地の価
格は、下がってきている。
●土地価格を下げることも検討しなければならない。早く売らないと、借金そのもの
である。
○町の土地開発公社が解散して免田用地に太陽光発電を計画しているが、残った分譲
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宅地は、町が引き受けます。土地開発公社では短期借入になり、利子が発生して、
簿価計算するので価格的に下げにくいですが、町が引き受けることにより大胆に下げ
ることはできると思います。
●年寄りがいかに住みやすいかということでどこまで頑張れるかが大事である。
在宅での介護などを進めているので、地域の支えがあるということを、役場がサービ
スを考えて地域で実施することが重要です。年寄りが健康で、国民健康保険を使わな
い生活をすれば、町は潤います。年金が入ってくれば、税金も入ってくるので、年寄
のサービスも考えないといけない。
●町に住みたい若者がここに住めることが重要であり、頭脳が流出することが残念で
す。子供たちが将来、医者になっても町外に出てしまいます。町立の志雄病院を建設
して、町出身者で医者を雇ってほしい。若者の働く場所をつくらないといけない。
●先程、出生者が57名と言っていましたが、一番感じるのは、子供が近くに住み、
家を建て、結婚している地区があるので、このような地区を定着モデルにすれば、も
っと住み良い町になると思う。結婚することにより子供が増えるし、同居することに
より家族が子供を見てくれる。子供は宝だから、若者を連れてきて子供を産むことに
より人口が増えると思う。結婚したいけど、できない人がいっぱいいるし、一人や二
人で暮らしていると認知症が多くなる。
●勉強した人は、チャレンジしたいので外へ出たがるので、それを留めるのは難しい
と思う。
●宝達駅東部用地以外の遊休土地の資産の売却は進められているのか。
○遊休土地については、宝達東部用地をはじめ、他に国道159号線沿いのリカージ
ャンプの前に1万㎡ほど町有地がありますし、柳瀬の加能繊維の跡地にも遊休土地が
ある。以前、売却の公募をかけましたが、その時は値段が合わなくて売却締結には至
りませんでした。町としては、遊休土地は売却していきたいということに変わりない
ので、今後も公募という形を継続的に実施していきたい。売却のネックは土地価格で
あり、今年度も売却に向けて土地鑑定もしたので、時価に合わせた形で売却したい。
●簿価に対して高く売りたいということですか。
○できるだけ簿価で売りたいですが、土地価格が下がってきているので、時価評価し
ないといけないと考えています。
●遊休土地を購入したとき、町が借金していると思いますが、その金額がどれくらい
ですか。
○町は土地開発基金を使って、できるだけ借金をしないように取得していますので、
土地取得に係る利子の分ぐらいだと思います。
●最近、長い国債、20年債、30年債の金利が徐々に上がりはじめています。今後、
日銀が今度に緩和する段階が来ると思いますが、その後の金利上昇をみんなが見込ん
でいると思います。高い金利のまま持っていないで、早めに繰り上げ償還していった
ほうがいいと思います。
○以前の下水道債などは政府資金で金利が高いです。そういったものは国の許可も必
要ですが、できるだけ繰り上げ償還し、借り換えしながらやっていきたいと思います。
合併後実施している合併特例債については、小学校の耐震や給食棟など、合併特例債
については縁故債なので、償還は20年をにらみながら実施していますが、10年間
で、利率の見直しをするために借り換えを実施しています。
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最近では、土地開発公社解散のために11億8千万円借りましたが、当初10年償還
で1.2%見込んでいましたが、10年短期で0.75%にて落札しました。土地開
発公社が短期で借り換えしているよりも利率では低くなっていますので、こういった
借り換えをしながら、財政の健全化ができればと思っています。
●実質公債比率と将来負担比率が県内でも一番悪いですが、0.75%で借りる際、
0.01%とか0.02%とか補償がありますか。
○ありません。
○先程、ご質問のありました行財政改革の削減につきましては、第2次行革の平成2
3年度、平成24年度の2か年の合計額は1億5千200百万円あまり、主なものの
取組としては、職員の給与削減、管理職手当の20%削減、特別職の給与の減額、町
債の繰り上げ償還により利息の削減、押水庁舎の土地の売却があります。平成25年
度から平成27年度については2億1千7百万円あまり、土地開発公社の解散による
削減や繰り上げ償還により利息の削減を見込んでおります。合併してから平成22年
度までの第1次行革では、効果額は8億3千万円であり、職員の給与3パーセント削
減、管理職手当の20%削減、人件費の削減効果がもっとも多いわけですが、退職職
員の不補充、職員数の削減などです。
●それは、予想どおりだと思いますが職員が負担してきたということですね。先程か
らの説明でこれだけ実施していて最後は人件費なのですね。
○合併の主な目的は、人口減少に応じた職員数に減らすことです。
●職員数を減らしたが、合併することにより広範囲にすることでサービスの低下につ
ながらないのか。
○それは、あると思います。窓口センターを残すなどできるだけサービスを低下しな
いようにしているが、本庁舎まで来ないといけない場合もあるので、実際のサービス
は低下しています。
●ケーブルテレビの加入率はどれくらいですか。
○加入率は45%ぐらいです。
●前回1億はかかっていなかったと思いますが、コストはかかっていますか。
○コストはかかっています。番組制作を直営で実施していましたが、職員の年齢の上
昇と伴に製作コストも高くなりますので、一部が外注に出すようにしています。平成
26年度から機器の更新も始まりますし、非常に難しい判断をしなければならない時
期にきています。
●一旦始めてしまうと止められない世界でありますので、加入者数をどれだけ増やす
かによって財政の改善に繋がると思います。
○加入率を高めるのと経費をかけることは、反比例するところがありますが、財政課
としては苦しい立場です。
●昨年と今年で財政状況の推移ですが、昨年立てたもの今年の結果を見てみると乖離
した部分があります。10億円程違います。
○主な理由は国が年度末に行いました補正による経済対策です。
資
料 第2次行財政改革大綱実施計画進行管理表
財政状況の推移について
※ ●は質疑・意見、○はそれに対する回答
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