八幡浜市長が反対意見 愛媛新聞ONLINE 2016年1月23日(土) 11時3

伊方再稼働の住民投票条例案、八幡浜市長が反対意見 愛媛新聞ONLINE 2016年1月23日(土) 11時31分
愛媛県
八幡浜市は22日、臨時市議会に提出する四国電力伊方原発(伊方町)の再稼働をめぐる住民投票条例案に関し、「制定し
ないよう求める」とした大城一郎市長の反対意見を公表した。大城市長は6項目にわたる反対の見解を提示。原子力発電
所立地に伴う経済活動によって生活を営んでいる人の一方、反対活動を継続してきた人がいるとして「双方の立場が両立
することは困難であり、このような案件について市民の間に対立の軸を持ち込むべきではない。政治の場において、市民の
意向を広くとらえて、総合的に判断すべきものと考える」とした。住民投票が再稼働の賛否を問う二者択一式であることには
「多様な観点から論じられるべき事項について、単に結論のみの記載を求める投票はふさわしいと認められない」と主張。
また、再稼働に向けた作業が進行しているとして「住民投票を実施することは非現実的であり、必要性は認められない」とし
た。意見は地方自治法に基づくもので、条例案の提出時に市議会でも表明する。
「復興必ず成し遂げる」
ダボス会議、内堀知事が世界に発信 福島民友新聞 2016年1月23日(土) 8時16分スイス東
部のダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)年次総会「ダボス会議」で22日、内堀雅雄知事が「福島の再生
世
界への教訓」をテーマにしたセッション(討論会)に参加した。内堀知事は「復興のキーワードは『挑戦』。復興を必ず成し遂
げる」と強調、震災と原発事故からの早期復興を世界に誓った。また「震災から5年を迎えるが、各国から数多くの支援をい
ただいた」と英語で述べ、支援に感謝した。討論は、日本再建イニシアティブ理事長の船橋洋一氏が進行役を務めた。内
堀知事が本県の現状や課題を説明し、聴衆のメディア関係者や研究者から質問を受ける形で行われた。内堀知事は、原
発事故からの復興を目指す上での重要施策として、除染、食の安全、県民の健康確保の3点を挙げた。既存産業の再生と
再生可能エネルギーの推進など新産業の創出の重要性も訴え「福島の使命として進める」と語った。若い世代を中心とした
人材育成が復興を進めるために不可欠との認識を示し、ふたば未来学園高の開校を例に挙げ「人材育成の可能性を示し
た。時間はかかるが、若い世代が戻れる環境をつくる」と語った。各国の支援については「福島に来て、課題や前進を実感
してもらうのが一番のサポート」と語り、支援継続を呼び掛けた。東京都知事を除く地方の首長がダボス会議に出席するの
は異例で、県知事では初。内堀知事の討論は約250のうちの一つで、インターネットで生中継された。討論に先立ち、内堀
知事は21日(日本時間22日)、会議のレセプション「ジャパンナイト」に参加。各国の要人らに県産日本酒を振る舞い、魅力
をPRした。
高速SAで汚染検査
全国初、2月浜岡事故避難訓練 @S[アットエス] by 静岡新聞 2016年1月23日(土) 8時15分
静岡県は22日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の過酷事故を想定して2月3日に実施する原子力防災訓練の概要を
発表した。県が策定中の広域避難計画の検証が目的で、避難退域時に放射能汚染を調べる検査場所の一つに新東名高
速道路上りの静岡サービスエリア(SA)を利用する。避難退域時検査の訓練で高速道路SAを使うのは全国で初めて。訓練
は地震と津波で浜岡原発から外部に放射性物質が放出される事故が発生したという想定。原発から31キロ圏内7市町の住
民計約300人が参加する。住民は各市町の一時集合場所からバスなどに乗り込み、避難退域時検査場所に向かう。検査
場所は新東名静岡SAと、県浜松工業技術支援センター(浜松市北区)の2カ所。御前崎市内で昨年度、放射線防護対策
が完了した特別養護老人ホーム2施設では、入所者を屋内退避区域へ誘導する訓練に取り組む。原発から31キロ圏の人
口は約94万6千人。県原子力安全対策課は「避難手順や関係機関の連携などを確認し、広域避難計画に生かしたい」と話
す。
ロボット開発、復興加速
福島、国と協定締結へ
研究都市構想 産経新聞 2016年1月23日(土) 7時55分
東京電
力福島第1原発事故で被災した福島県沿岸部を中心とする地域の新たなまちづくりを目指す「福島・国際研究産業都市
(イノベーション・コースト)構想」について、政府と県が連携して計画を推進するための協定を締結することが22日、分かっ
た。最先端のロボット開発や農業技術の研究などを国と県が一体となって進め、福島の復興を加速させる。内堀雅雄知事
が近く発表する。協定には、復興に不可欠な原発の廃炉技術の早期確立や雇用創出効果が期待できるロボット開発の促
進、新たな農林水産技術の開発などに向けて国と県が連携して取り組むことに加え、それぞれの役割の明確化なども盛り
込まれる。同構想では、福島第1原発の周辺地域を小型無人機「ドローン」など災害対応ロボットの研究開発拠点とする。
柱となる廃炉技術の研究は、国内外の企業や研究機関などのノウハウを結集して進める。また、風力やバイオマス、水素な
どのエネルギー関連産業を集積することなども計画されている。政府は平成28年度予算案に関連経費として145億円を計
上している。原発事故の影響が色濃い福島県沿岸部の再生を目指す同構想は26年1月、政府が研究会を発足させ、県と
ともに具体化に向けた検討を進めてきた。国や県は段階的に施設を整備し、東京五輪・パラリンピックが開催される32年を
構想実現の目標時期に設定している。
震災から5年…福島の子供、肥満傾向に改善の兆し 産経新聞 2016年1月22日(金) 18時38分東日本大震災後、福
島県で高止まりしていた「肥満傾向」と判定される子供の割合が3年ぶりに改善したことが22日、文部科学省の平成27年度
学校保健統計速報で分かった。東京電力福島第1原発事故後の屋外活動制限による運動不足や生活習慣の変化に対し、
各学校などで運動量の確保や食育に取り組んだことが改善要因とみられ、文科省は「おおむね震災前に戻った」と評価し
ている。統計調査は、全国の幼稚園と小中高校で昨年4~6月に行われた健康診断の結果から抽出。身長別標準体重より
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20%以上重いと「肥満傾向」とされ、その割合を示すのが出現率となる。福島県では27年度の出現率が調査対象13学年
のうち、10学年で前年度より改善した。同県では、震災後の24年度に7学年で出現率が全国最多となり、25、26の両年度
も高止まり傾向を示していた。福島県教育委員会は「従来通り部活動や体育の授業ができるようになり、改善の兆しが見ら
れる」と話している。
「規制委、能力強化を」
IAEA、原子力規制を評価 産経新聞 2016年1月22日(金) 12時28分国際原子力機関(IAE
A)の専門家チームは22日、日本の原子力の安全や規制の取り組みについて、12日間の調査を終えた。原子力規制委員
会を「東京電力福島第1原発事故を教訓に迅速に成果を出した」と評価した上で、「技術的能力をさらに強化する必要があ
る」と勧告する暫定評価を公表した。最終報告書は約3カ月後に提出され、3年後には、指摘した事項が実際に行われたか
どうか点検する調査が行われる。この日は規制委で最終会合が開かれ、IAEA原子力安全・セキュリティー局のカルロス・レ
ンティホ事務次長が「よい方向に生まれ変わっていると確信している」と述べた。IAEAチームは、規制委が「独立性と透明
性を体現して原発の再稼働に向けた審査を行っている」と評価し、「福島第1原発事故の教訓を日本の新たな規制の枠組
みに迅速かつ実効的に反映させた」と認めた。一方で、原子力施設や放射線利用施設に対する規制委の検査の実効性が
不十分だとして、法令の改正を勧告。さらに「規制委は職員の力量の向上に取り組むべきだ」とも指摘した。IAEAは、加盟
国の要請に基づいて、規制機関や原発の検査などを評価する「総合規制評価サービス」(IRRS)を行っている。日本が評
価されるのは平成19年以来2度目。前回は、経済産業省の傘下にあった原子力安全・保安院を経産省から切り離す必要
性を指摘し、独立機関として24年9月に規制委が設置された。
ヨウ素剤、玄海原発5キロ圏の唐津市民に追加配布 佐賀新聞 2016年1月22日(金) 12時19分
佐賀県と唐津市は2
8、31日、2月7日の3日間、九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の半径5キロ圏の唐津市民を対象に、事故時の甲状腺被
ばくを軽減する安定ヨウ素剤の追加配布を実施する。5キロ圏の全地区で配布説明会を開いたが、配布率は64・4%にとど
まっている。県と唐津市、玄海町は2014年9月末から半年かけ、3歳以上の住民を対象に圏内全39地区で説明会を開いた。
ヨウ素剤を受け取るには医師立ち会いの説明会に参加し、問診票を提出して既往歴やアレルギーを調べる必要がある。昨
年夏も3カ所で追加配布したが、対象住民7976人に対し、受け取ったのは5137人だった。今回の対象者は唐津市民で、転
入者を含むこれまで説明会に参加していない人や、4月に3歳を迎える幼児、1錠追加となる13歳を迎える子どもら約2千人。
説明会は鎮西公民館が28日午後7時からと、31日午後4時、同7時からの計3回。旧呼子中学体育館が2月7日午後4時から
と同7時から。県医務課は多くの住民に参加を呼び掛けているが、これまでに配布したヨウ素剤の有効期限は来年3月まで
で、それまでに対象の全住民に対して回収と再配布が必要になる。
海外から不正アクセス
核物質管理センターで情報流出/青森・六ケ所
Web東奥 1月23日(土)11時7分配信
国
内の施設で核物質が適切に管理されているかを確認する公益財団法人「核物質管理センター」(東京都)は22日、職員の
業務用パソコンが海外のサーバーから不正アクセスを受け、情報流出があったことを明らかにした。センターは「機密情報
は含まれていなかった」と説明しているが、所管する原子力規制委員会には報告していなかった。センターによると、青森
県六ケ所村の事業所で、核物質の査察に必要な測定機器を管理する40代の男性主査のパソコンが昨年9月、計約40回の
不正アクセスを受けたという。業務データの一部が漏えい、中国のサーバーに送信されたが、パソコンには核物質防護など
の機密情報は入っていなかった。男性主査が、センター内で使用が禁じられているファイル管理ソフトをインストールしたの
が原因とみられる。センター内部の情報管理業務を委託されている情報セキュリティー会社が不正アクセスに気付いた。
<核検査機関情報流出>複数共有ソフト使用か
毎日新聞 1月23日(土)7時30分配信
原子力施設への核査察など
を担う公益財団法人「核物質管理センター」(東京都)の職員のパソコンからファイル共有ソフトを介してデータが流出した
問題で、同センターは22日記者会見し、2種類の共有ソフトの使用を認めた。一方、同センター内ではそれ以外の共有ソ
フトも無断で使われていたとみられることが関係者への取材で分かった。他にも不正アクセスを受けた可能性があり、同セン
ターが調査を進めている。【酒造唯】
◇昨年10月、不正使用幹部に報告
毎日新聞の報道などを受けた同センター
の発表によると、「迅雷」という中国製の共有ソフトを職員が無断でインストールし、データが流出したほか、昨年7月に同セ
ンターが購入した台湾製のハードディスクに「ビットトレント」という別の共有ソフトが入っていた。昨年8月には、このビットトレ
ントを介して米国などのサーバーから698回の不正アクセスを受けた。データ流出はなかったという。同センターは会見で
「この2種類のソフト以外は使用していない」と説明した。しかし、同センターの内部資料によると、昨年1月には「eDonkey」
というさらに別の共有ソフトによる外部との通信が確認されていた。データ流出の有無は確認できていないが、同月末に職
員に対してファイル共有ソフトの削除を命じる通知が出された。さらに、同センターは昨年8月下旬、情報漏えい対策のため、
民間会社に委託して外部との通信の常時監視を始め、その結果をまとめた内部資料に「多くの不正なメール、Web閲覧、
P2P(ファイル共有)ソフトの不正使用が検知された」と記されていた。この資料は、昨年10月29日に開かれた村上憲治理
事長ら幹部職員が全員出席する同センターの企画運営委員会で報告された。ところが、22日の会見で責任を問われた村
上理事長は「(今月まで)私に報告はなかった」と釈明し、謝罪も拒否した。会見によると、中国製ソフトをインストールしたの
は、同センターの「六ケ所保障措置センター」(青森県六ケ所村)勤務の40代男性主査。昨年9月に中国のサーバーとの不
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正アクセスが発覚し、データの流出が確認された。同センターは、常時監視の開始以前に流出したデータがないかなどを
調べている。◇核物質管理センター
原子炉等規制法に基づき、核物質が平和利用に限って使われているかを調べる指
定検査機関。職員は約160人。原子力施設が保有するウランやプルトニウムの量を調査したり、国際原子力機関(IAEA)
の査察に同行して核物質の濃度や組成を分析したりする役目がある。1972年に民間の出資で設立され、99年に指定機
関になった。青森県六ケ所村のほか、原子力施設が集まる茨城県東海村にも事務所がある。
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