http://eibi-navi.com 理容・美容の仕事 職業ガイド③ メイクアップアーティスト ― 高度なメイク技術と柔軟な感性で「美」の演出に一役買う ― 仕事の内容・求められる適性 テレビや映画の製作現場、雑誌や広告写真の撮影現場、ファッションショーの舞台裏などで、タレントやモ デルにメイクアップを施す。単にモデルの個性や美しさを引き立たせるだけでなく、現場のテーマに応じたさ まざまなメイクを行なう必要があるため、柔軟な感性と多彩で高度な技術が求められる。流行のファッション を取り入れ、最新の化粧品も使いこなせるよう、常に研究を怠らない姿勢も大切である。また、現場ではヘア メイクの役割も兼ねることが多いので、美容師としての技術と資格を持っていると有利である。 就業までのルート メイクアップが学べる美容系専門学校で技術を身につけるのが一般的ルート。特に取得が必要な資格はない が、先に述べたように、ヘアメイクに関する技術も求められる場合が多いので、美容師の資格を持っていると 有利。そのため、メイクの専門学校を出た後、美容師の専門学校へ入学し、国家資格取得をめざす者(またはそ の逆のコースを進む者)も少なくない。必要な技術を身につけた後は、メイクアップ専門の事務所に所属、また はプロとして活躍するアーティストのアシスタントになり、実力と経験に磨きをかけたうえで一人前のアーテ ィストとして認められる。 また、美容院やブライダル関連会社でメイクを担当したり、化粧品会社に就職して美容部員として勤務、さ らに商品の企画・開発に携わるという道もある。 専門学校の現状 −志望校選択のヒントに!− メイクアップを学べる専門学校は近年ますます増えている。メイクアップに限らず、ヘアメイク、エステ、 ネイル、着付けなど、関連するさまざまな技術を学べるところが多い。1年次にそれらすべてを幅広く学び、 2年次にコースを選択してより高度かつ専門的に学んでいくというスタイルが多いようだ。 カリキュラムは学校ごとにさまざまであり、学費もそれに応じて異なる。自分のめざすルートをあらかじめ 設定し、そのために必要な授業が用意されている学校を選ぶことが大切である。 就職状況 メイクに関する仕事は、芸能関係から一般の人を対象としたものまであらゆる分野にニーズがあり、先に述 べたようにさまざまな活躍の場が用意されているが、美容の仕事の中でも人気の職種であるため、競争率は高 いようである。また、美容院や化粧品会社などに就職する場合は収入も比較的安定しているが、アーティスト としての一本立ちをめざして修業を積む場合は、プロとして認められるまで経済的に厳しい状況になることは 覚悟した方が良いだろう。 これからの志望者には、メイクアップアーティストの多彩な活躍の場の中から、自分のめざす道をあらかじ め設定し、そのために最も適した学校を選び、必要な技術の習得に全力を注ぐことが必要といえるだろう。
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