平成 17 年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充 ・延長) (財務省国際局) 制 度 税 名 特別国際金融取引勘定における源泉所得税等の免除措置について 目 所得税、法人税 要 望 特別国際金融取引勘定(オフショア勘定)において経理された預金等の利子の非 課税制度について、恒久化を図ること。 の 内 容 減税見込額 (平年度) ⑴ 0 百万円 政策目的 新 設 ・ 拡 充 又 は 延 長 を 必 要 と す る 理 由 本邦オフショア市場は、外国為替及び外国貿易法第 21 条第 3 項に基づく恒久的 な金融市場であり、我が国の金融市場が国際金融センターとなり、金融機関の国際 業務の発展と円の国際化等の観点から有意義である。 現に昭和 61 年 12 月の発足以来、市場規模は約2.8倍(昭和 61 年 12 月末約 15 兆円→平成 16 年 6 月末約 42 兆円)となり、今後も一層の発展が期待されてい る。 ⑵ 施策の必要性 さらなる円の国際化(非居住者による円の使用・保有の拡大)の推進を図るた め、金融・税制上の制約を少なくすることで、非居住者による資金の運用、調達を 円滑に行う必要がある。 また、世界主要国のオフショア市場において源泉所得税が課せられないなかで、 将来東京市場だけが課せられることとなれば、本市場は国際的整合性を欠き、市場 の空洞化を招くこととなる。 ⑶ 要望の措置の適正性 我が国金融市場を国際金融センターとしてより一層発展させるためには、そこで の取引をできるだけ規制のないものとしていくことが望ましく、利子に係る源泉所 得税については、 ① 各国オフショア市場において課税されていないこととの整合性、 ② 昭和 61 年の制度創設から、15 年以上経過し、制度としても定着したものと 考えられること、 ③ 制度の安定化により、市場参加者の信任を得て、取引の拡大を図る、 といった観点から、我が国においても、非課税措置の恒久化を図ることが必要で ある。 オフショア勘定の残高の過去 3 年間(平成 13 年末、平成 14 年末及び平成 15 年 こ れ ま で の 末時点の残高)の平均は約 46 兆円であり、我が国金融市場の国際化及び円の国際 政 策 効 果 化に貢献している。 政 策 の 我が国金融市場の国際化及び円の国際化の推進 達 成 目 標 租税特別措 置の適用又 は延長期間 同 上 の 期 間 中 の 達 成 目 標 前回要望時 の達成目標 前回要望時 からの達成 度及び目標 に達してい ない場合の 理由 当 該 要 望 項 金利規制 目 以 外 の 預金保険制度 支 援 措 置 準備預金制度 の対象外 我が国金融市場の国際化・円の国際化の一層の促進を図る観点から昭和 61 年 12 月にオフショア市場が創設され同市場において取引が活発に行われるためには、金 これまでの 融・税制上の制約ができる限り少ない環境整備を行うことが必要との見地から、預 要 望 経 緯 金等の利子の非課税措置が採られており、これまで 2 年毎の見直しが行われてい る。
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