○行政情報ネットワークシステム運営要綱の制定について 平成22年11月2日 道本情第4472号 /警察本部各部、所属の長/警察学校長/各方面本部長/各警察署長/あて 行政情報ネットワークシステムの運営については、これまで行政情報ネットワークシステ ム運営要綱の制定について(平17.3.11道本情第484号)の通達に基づき実施してきたとこ ろであるが、別添のとおり「行政情報ネットワークシステム運営要綱」を改め、平成22年11 月2日から実施することとしたので、所属職員に周知徹底の上、適正な運用に努められたい。 なお、行政情報ネットワークシステム運営要綱の制定について(平17.3.11道本情第484 号)の通達は、平成22年11月2日付けで廃止する。 記 1 改正の趣旨 行政情報ネットワークシステムについては、平成17年3月から運用を開始し、電子申請 の拡充、電子メールを利用した情報発受信、道警ホームページによる警察情報の提供、行 政機関相互の情報共有等の行政情報化施策を実現し、道民に対する情報提供の充実と警察 行政運営の簡素化、効率化を図っているものであるが、今般、行政情報ネットワークシス テムの利用目的に新たな事項を追加することとなったため所要の見直しを行ったものであ る。 2 改正の概要 行政情報ネットワークシステムの利用目的にメールマガジンを活用した情報の発信を追 加した。 別添 行政情報ネットワークシステム運営要綱 第1 1 総則 趣旨 この要綱は、行政情報ネットワークシステムの運営について必要な基本的事項を定め るものとする。 2 用語の定義 この要綱において、次の各事項に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各事項に定める ところによる。 (1) 行政情報ネットワークシステム インターネット、総合行政ネットワーク(地方公共団体間を相互に接続する行政ネ ットワークをいう。)等の外部ネットワークと接続して、電子申請手続の処理、ホー ムページ及び電子メールによる情報の発受信等を行うため、北海道警察が設置したサ ーバ、端末装置及びこれらを接続するデータ伝送回線並びにこれらの用に供するプロ グラムを組み合わせたもの(以下「行政情報ネット」という。)をいう。 (2) 電子申請手続 北海道(方面)公安委員会及び北海道警察に係る行政手続等を北海道が構築した汎 用電子申請システムを活用してインターネットで行えるように電子化したものをい う。 (3) システム設計 行政手続等を電子化又は電子申請手続を変更しようとする場合において、当該手続 の内容を分析及び検討して情報の処理の手順を定め、当該情報の処理を実現するため に必要な機器及びプログラムの構成を設計することをいう。 (4) 北海道警察ホームページ 北海道警察の諸活動に係る情報の発信及び収集を行うため、行政情報ネットを利用 してインターネット上に開設したホームページ(以下「道警ホームページ」という。 ) をいう。 (5) メールマガジン 行政情報ネットのメール配信システムを利用して、北海道警察に係る情報を、配信 を希望する多数の相手に電子メールで配信し情報提供できる仕組みをいう。 (6) 利用者 行政情報ネットの利用を許可された北海道警察職員をいう。 (7) ユーザー名 行政情報ネットの利用者を識別するために利用者に付与された文字列をいう。 (8) パスワード 行政情報ネットを利用しようとする者が利用者であるかどうかを検証するため、ユ ーザー名と組み合わせて用いられる文字列をいう。 (9) 端末装置 行政情報ネットを構成する電子計算機にデータを入力し、又は出力するための装置 をいう。 3 運営方針 行政情報ネットは、行政手続等の電子化、道民に対する情報提供の充実、行政機関相 互の情報共有等の行政情報化施策を実現し、ITの利活用による道民の利便性の向上と 警察行政運営の簡素化、効率化及び透明性の向上を図るものとする。 4 行政情報ネットの利用目的 (1) 電子申請手続の受付及び処理 (2) 道警ホームページを利用した情報の発信及び収集 (3) 電子メールを利用した情報の発信及び受信 (4) ホームページの閲覧による情報の収集 (5) メールマガジンを活用した情報の発信 (6) その他警察行政事務の情報化を推進すると認められるもの 第2 管理体制 1 システム総括責任者 (1) 警察本部にシステム総括責任者を置き、総務部長をもって充てる。 (2) システム総括責任者は、行政情報ネットの運営に関する事務を総括する。 2 システム管理者 (1) 警察本部にシステム管理者を置き、情報管理課長をもって充てる。 (2) システム管理者は、システム総括責任者の事務を補佐するものとする。 3 業務主管課長 (1) 警察本部に業務主管課長を置き、次の者をもって充てる。 (2) 電子申請手続に係る業務主管課長は、電子申請手続を主管する警察本部の所属の長 をもって充て、電子申請手続の運用に関し必要な事務を行うものとする。 (3) 道警ホームページに係る業務主管課長は、広報課長をもって充て、道警ホームペー ジの運用管理に関し必要な事務を行うものとする。 (4) メールマガジンに係る業務主管課長は、メールマガジンを主管する警察本部の所属 の長をもって充て、メールマガジンの運用管理に関し必要な事務を行うものとする。 4 運用管理者 (1) 所属に運用管理者を置き、それぞれ当該所属の長をもって充てる。 (2) 運用管理者は、所属における行政情報ネットの運用に関して次の事務を行うものと する。 ア 利用者の管理に関すること。 イ ウ エ オ カ キ 電子申請手続の運用管理に関すること。 道警ホームページの運用に関すること。 電子メールの運用管理に関すること。 メールマガジンの運用管理に関すること。 行政情報ネットの障害対策に関すること。 その他所属における行政情報ネットの運用についてシステム総括責任者が必要 と認める事項に関すること。 5 運用管理補助者 (1) 運用管理補助者は、所属の行政情報ネットを管理する警部以上の階級の警察官又は 同相当職にある職員をもって充てる。 (2) 運用管理補助者は、4の⑵に掲げる運用管理者の事務を補佐するものとする。 第3 システムの運用 1 利用者の管理 (1) システム総括責任者は、行政情報ネットの利用目的ごとに利用者及び利用者の権限 を定め、利用者にユーザー名及びパスワードを付与するものとする。 (2) システム総括責任者は、行政情報ネットの利用者が第4の4の定めに違反したと きは、期間を定め、行政情報ネットを利用させないことができるものとする。 (3) システム総括責任者は、⑵によるほか、行政情報ネットの円滑な運営を図るため、 必要があると認めた場合は、利用を制限できるものとする。 2 利用状況に関する記録 システム総括責任者は、行政情報ネットに係る利用状況を記録し、管理しなければな らない。 また、その記録を定期的に分析し、必要に応じて適切な措置を執らなければならない。 第4 安全性の確保 1 不正アクセスの防止 システム総括責任者は、不正アクセスの疑いがあると認めたときは、直ちに事実の調 査を行い、不正アクセスが明らかとなったときは、速やかに不正アクセスの防止措置を 講じなければならない。 2 コンピュータ・ウイルス等による被害の防止 ⑴ 利用者の責務 ア 利用者は、コンピュータ・ウイルス等の行政情報ネットを侵害するおそれのある 不正プログラムの侵入及び拡散の防止に努めなければならない。 イ 利用者が、電子メールの受信及びホームページ閲覧により、コンピュータ・ウイ ルス検知事案を認知した場合は、接続されているネットワークケーブルを取り外し、 感染防止のための措置をとるとともに、運用管理補助者を経て運用管理者に報告し なければならない。 ⑵ 運用管理者の責務 運用管理者は、コンピュータ・ウイルス検知事案の報告を受けた場合、システム管 理者へ即報しなければならない。 3 運用管理者の遵守事項 運用管理者は、道警ホームページ、電子メール及びメールマガジンを利用して発信す る情報について、社会的な信用を失するなどの事故がないよう内容を精査するとともに、 問題が発生し、又はそのおそれがある場合は、速やかに関係所属と協議を行い問題の解 決又は回避に努めなければならない。 4 利用者の遵守事項 (1) 利用目的以外の目的で不正に行政情報ネットを利用しないこと。 (2) 付与されたユーザ名により他人に行政情報ネットを利用させ、又は他の利用者のユ ーザ名を用いて行政情報ネットを利用しないこと。 (3) 電子申請手続業務、電子メール及びメールマガジンの担当者は、パスワードを随時 更新し、パスワードを他人に知られることがないようにすること。 (4) 個人情報は、外部に漏れることのないように取扱いについて十分配意し、情報漏洩 を防止するための措置をとらなければならない。 (5) 行政情報ネットで取り扱う情報は、電子申請手続に係る申請データ、メールマガジ ン、道警ホームページコンテンツ、 ホームページから得た情報及び運用管理者が認め た公開を前提とした電子メールとする。 (6) 行政情報ネットの端末装置のハードディスクには、直ちに一般に公開を前提とする 情報を除き、警察情報を保存してはならない。ただし、ハードディスクに保存した情 報は、使用の都度保存の適否を判断し、必要のない情報は削除すること。 (7) システム総括責任者が認めた場合を除き、行政情報ネットに対し、次に掲げる行為 を行わないこと。 ア 行政情報ネット以外の端末装置及びその他の機器を接続すること。 イ 機器の増設、交換もしくは改造を行い又はソフトウエアの追加、削除若しくは変 更すること。 ウ 機器を警察の庁舎外に持ち出すこと。 (8) その他行政情報ネットの安全性を低下させる行為を行わないこと。 第5 システムの維持管理 1 設備の維持管理 システム総括責任者は、行政情報ネットを構成するサーバ、端末装置及びこれに付帯 する装置等(以下「設備」という。)について、次に掲げるところにより適切な維持管 理を行うものとする。 (1) 設備の保守・点検の方法を定めること。 (2) 設備の重要度に応じて、予備機器の整備等に努めること。 (3) 保安装置の整備等安全性の確保に努めること。 2 端末装置の設置場所 運用管理者は、行政情報ネットの端末装置を関係のない者がその画面に表示された内 容を容易に見ることができない場所に設置しなければならない。 3 職員以外の者への業務の委託 サーバ、端末装置等の保守又は試験その他の行政情報ネットに関する業務を職員以外 の者に委託するときは、あらかじめ当該委託に係る業務の実施場所及び当該委託に係る 業務に従事する者の範囲、個人情報又は行政情報ネットの安全上秘密を要する事項の漏 えいを防止するため執るべき措置等を明確に定めた特約を締結して行わなければならな い。 第6 障害発生時の措置 1 通報等の要領 システム総括責任者は、行政情報ネットに関する障害が発生した場合において執るべ き措置を定めるとともに、その内容を利用者に周知するものとする。 2 復旧手続 システム管理者、業務主管課長及び運用管理者は、協力して速やかに障害の状況及び 原因を調査し、復旧等適切な措置を執らなければならない。 第7 補則 1 この要綱に定めるもののほか、行政情報ネットの運営に関して必要な事項については、 システム総括責任者が別に定めるものとする。 行政情報ネットの情報セキュリティに関する事項は、この要綱に定めるもののほか、 北海道警察情報セキュリティに関する訓令(平成16年警察本部訓令第7号)及び北海道 警察情報セキュリティ対策基準(平21.3.12道本情第1019号)に定めるところによる。 2
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