ただ今、議長から、新潟市議会代表団のフランス訪問として、田村清議員、 金子益夫議員、水沢仁議員、松原藤衛議員、志田常佳議員、関口松柏議員、渡 辺和光議員、青木千代子議員の 8 名の議員を派遣するという提案がありました。 派遣の目的は、本市と交流協定を締結しているフランスのナント市を訪問し、 親睦、交友を深めるとともに、ナント市側から要請のある姉妹都市の提携につ いて、情報交換、意見交換を行う、また、ナント市で進められている都市交通 施策や文化を生かしたまちづくり等の先進的な取り組みについて調査するとし て、10 月 15 日~10 月 19 日の5日間の日程で行うものですが、我が党議員団 はこの度の提案には反対であります。 ナント市であれ、どこの国の市であっても交流を深めることや、文化交流を 深めることに反対するものではありません。この度の提案は、市長がフランス のナント市を訪問されたときに、ナント市の市長より、篠田市長に対して新潟 市と姉妹都市提携をしたい旨の申入れがあり、市議会への招請があったとのこ とであります。 それに対する派遣ならば、目的からみまして、議会を代表する議長の派遣で 目的の達成は充分可能であります。それなのに各会派から1名ずつ、大きな会 派からは2名ずつ派遣することなどでいこうとすることは合理的根拠を欠き、 税金のムダ遣いとの批判を免れないものであります。 今、市民生活の現状は、就学援助の縮減、生活保護所帯に対する高齢加算や 全国に誇れる事業でありました、夏期、年末の見舞品の廃止や、たとえば夫婦 2人の年金合計が月額 129,000 円で 75 歳の奥さんの年金額は月額 19,000 円、 そこから介護保険料を天引きされ、来年4月からは後期高齢者医療制度による 保険料の年金からの天引き、高すぎてなんとかしてほしいといわれる国民保険 料等々で大変な生活苦の中で市民がくらしているのであります。ましてや、今 般の議会では、個人所得割と法人税割が減収となり、市税収入が当初予算を下 回ることが報告されたばかりです。市長の提案説明でも、「(財政運営は)非常 に厳しい状況にある」と述べられています。 このように、市民生活の実態や本市の財政状況をまじめに受け止めるなら、 税金を使って行われる外国への議員派遣は、必要性の是非を真剣に検討しなけ ればなりませんし、派遣がどうしても必要だという場合も最小限にとどめるの が当たり前ではないでしょうか。 また、聞くところによれば、すでに何人かの議員が政務調査費を使ってナン ト市を視察された方が市議会にもおられるとのことですか、もしおられるので あれば、それらの議員からナント市の都市交通施策や、視察されて我が新潟市 に参考になると思われる諸点について必要ならばご報告いただければよいこと であります。 以上、述べた理由により、フランスのナント市へ 8 名もの議員を派遣するこ とに反対いたしまして、討論を終わります。
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