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「ハイテクニュータウン向陽台」建築協定書
(目的)
第1条 この協定は、建築基準法(昭和25年法律第201号。以下「法」という)第69条及
びこれに基づく国東市建築協定に関する条例(平成18年3月31日国東市条例第211号)
第2条の規定に基づき、第5条に定める建築協定区域(以下「協定区域」という)内における建
築物の敷地、位置、構造、用途、形態、意匠及び建築設備に関する基準を定めることにより、住宅地
としての良好な居住環境及び景観を高度に維持増進することを目的とする。
(名称)
第2条 この協定は「ハイテクニュータウン向陽台」建築協定(以下「協定」という)と称する。
(用語の定義)
第3条 この協定における用語の定義は法及び同法施行令(昭和25年政令第338号。以下「政
令」という)に定めるところによる。
2 この協定において「土地所有者」とは、第5条に定める区域内の土地所有者及び建築物の所有
を目的とする地上権又は賃借権(一時使用のため設定されたものは除く。)を有する者をいい、
「協定者」とはこの協定を締結した者をいう。
3 「建築物の高さ」とは地盤面からの高さとし、階段室、昇降機塔、装飾塔、物見塔、屋窓その他こ
れらに類する建物の屋上部分を含むものとする。
(協定の設定)
第4条 この協定は、建築基準法第76条の3第1項の規定に基づき、大分県住宅供給公社が設定
し、第5条に定める区域内の土地所有者等となった者へ継承する。
(協定の区域)
第5条 この協定の目的となる土地の区域は、国東市武蔵町向陽台及び国東市安岐町向陽台の別
紙に定める区域内とし、宅地を戸建住区、集合住宅住区、生活利便施設地区及びその他の地区に
区分する。
(建築物等の基準)
第6条 前条に定める区域のうち、宅地部分における建築物等の敷地、位置、構造、用途、形態、意匠
及び建築設備は、次の各号に定める基準に適合しなければならない。
(1) 戸建住区
一 建築物は、1区画1戸建てとする。ただし、付属建築物である物置及び車庫は除く。
二 建築物の用途は、専用住宅及び政令第130条の3に規定する兼用住宅とする。
三 建築物の高さは、地盤面から12メートル、軒の高さ9メートルをそれぞれ超えないもの
とする。
四 住区内の建蔽率は50%、容積率は100%とする。
五 道路境界から内側60㎝及び隣地境界から内側30㎝の部分は植栽帯とし、生け垣を連
続させる。
ただし、門、勝手口の出入口及び駐車場部分を除く。
また、道路境界に面する生け垣の高さは1.5メートルを超えないものとし、植栽帯には
門柱・門扉・柵・車庫の柱等の工作物を設置してはならない。
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六 建築物の外壁の中心線から隣地境界線までの後退距離は以下による。
ただし、壁を有しない車庫はこの限りではない。
(あ)東西側の隣地境界線からの後退距離は合計で3メートル以上とし、一方側からの最小
距離を1メートル以上とする。
(い)南側の隣地境界線からの後退距離は、住宅の主な居住室にあっては6メートル以上と
し、その他の部分にあっては4メートル以上とする。
(う)北側の隣地境界線からの後退距離は、2メートル以上とする。
(え)その他の隣地境界線からの後退距離は、1.5メートル以上とする。
七 建築物の外壁の中心線から道路境界線までの後退距離は以下による。
ただし、壁を有しない車庫はこの限りでない。
(あ)東・西側道路に接道する敷地は、道路境界より1.5メートル以上とする。
(い)南側道路に接道する敷地は道路境界より4.0メートル以上とする。
(う)北側道路に接道する敷地は道路境界より2.5メートル以上とする。
(え)その他の道路に接道する敷地は道路境界より1.5メートル以上とする。
八 住宅の主な居住室の南側外壁の中心線から居住室側へ2メートルを超える部分において
冬至の日における日照時間は、原則として4時間以上確保する。
九 幹線及び補助幹線道路から駐車場へ直接車を乗り入れることを禁止する。
十 建築物の色彩は、原色や華美な色を避け、自然環境及び周囲の住環境に調和するものとす
る。
(2) 集合住宅住区
一 建築物の用途は、共同住宅、寄宿舎、又は宿泊施設のある研修所等とする。
二 建築物の高さは、地盤面から15メートルを越えないものとする。
三 住区内の建蔽率は60%、容積率2 00%とする。
四 建築物の色彩は、原色や華美な色を避け、自然環境及び周囲の住環境と調和するものとす
る。
(3) 生活利便施設地区
一 建築物の用途は、集会所、診療所、政令第 130 条の3第 1 項第 1 号から第 7 号に掲げる事
務所及び店舗、並びに政令第 130 条の4第 1 項第 1 号から第 5 号に掲げる公益上必要な建
物とする。
二 建築物の高さは、地盤面から12メートルを越えないものとする。
三 地区内の建蔽率は8 0%、容積率 200%とする。
2 区画の分割、併合、敷地の形態及び地盤高の変更をしてはならない。
3 道路境界及び隣地境界に面する垣根若しくは柵の構造は生け垣とし、コンクリートブロック
塀等の工作物は設置してはならない。
ただし、隣地境界に面して、生け垣と併用して設置する地盤面からの高さ1.2 メートル以下の
ネットフェンス等の格子状の見透かせる形態のものについては、設置を妨げない。
4 協定区域内に設けるその他の建築物、工作物、その他これらに類するものの高さは、地盤面か
ら15メートルを超えないものとする。
5 建築物の屋根及び敷地内には、テレビ等のアンテナを設置しないものとする。
6 建築物の屋根に太陽熱発電、太陽熱温水器等を設置する場合は平板型とし、架台又は太陽熱温
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水器にあっては貯湯タンクを設けない。
7 植栽帯を含め宅地内及び公園・道路の緑化に努めるものとし、建築物の引渡し後一年以内に
宅地内の植栽を行うものとする。
樹種の選定にあたっては、当核地域の環境に適合するよう心がけるものとする。
ただし、かいづかいぶき及びヒマラヤ杉の植栽はこれを禁ずる。
(建築計画の承認)
第7条 建築物の建築を行う場合、あるいは工作物の築造を行う場合は第 6 条の規定に適合し、か
つ第 10 条に定める委員会の承認を得たうえ、建築行為の手続きを行うものとする。
(有効期間)
第8条 この協定の有効期間は、効力の発生した日から 10 年間とする。
ただし、有効期間満了前において、この協定にかかる区域、建築物等の基準及びこの協定に違
反した協定者(以下「違反者」という。)に対する措置の変更は妨げない。
2 前項の有効期間満了後、過半数の協定者からこの協定の廃止についての申立てがない限り、引
続き 10 年間有効期限を延長し、以後はこの例によるものとする。
(協定の変更)
第9条 土地所有者等は、この協定にかかる区域、建築物等の基準、有効期間及び違反者に対する
措置を変更しようとするときは、その全員の合意によらなければならない。
2 土地所有者等は、この協定を廃止しようとするときは、その過半数の合意によらなければなら
ない。
(委員会)
第 10 条 この協定の運営に関する事項を処理するため、「ハイテクニュ-タウン向陽台」建築協定
委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
2 委員会は、協定者の互選により選出された委員をもって組織する。
3 委員の任期は 2 年とする。ただし再任を妨げない。
4 委員が欠員となった場合における補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(役員)
第 11 条 委員会に次の役員を置く。
委員長 1 名
副委員長 1 名
委員 5 名(委員長、副委員長、会計を含む)
会計 1 名
監査員 2 名
2 委員長は、委員の互選により選出する。
3 委員長は委員会を代表し、協定運営の事務を総括する。
4 副委員長及び会計は、委員の中から委員長が選任する。
5 副委員長は委員長を補佐し、委員長に事故があるとき、又は委員長が欠けたときはその職務を
代理する。
6 会計は、委員会の経理に関する業務を処理する。
7 監査委員は、この委員会の会計監査を行う。
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(違反者の措置)
第 12 条 委員長は、違反者に対して委員会の決定に基づき、工事の施工の停止を請求し、かつ文
章をもって相当の猶予期間を設け、その期間内に当該行為を是正するための必要な措置をとる
ことを請求するものとする。
2 違反者は、前項の請求を受けるときは請求の指示に従わなければならない。
(裁判所への提訴)
第 13 条 委員長は、違反者が前条 1 項の請求に従わないときは、委員会の決定に基づきその強制
履行又は違反者の費用をもって第三者にこれをなさしめることを裁判所に請求できるものとす
る。
(補則)
第 14 条 この協定に規定するもののほか委員会の組織、運営、議事等に関して必要な事項は別に
定めることができる。
(附則)
1 この協定は知事の認可の日から 3 年以内において第5条に定める区域内の土地の所有者等が
2以上となった時より効力を発する。
2 前項の規定によりこの協定が発効した場合は、第 4 条に定める協定の設置者は、その旨を知事
に報告するものとする。
3 この協定は、4 部作成し、2 部を知事に、1 部を国東市長に提出し、1 部を委員長が保管する。
4 土地の所有者等が全体の過半数に達する日までの間は、大分県住宅供給公社理事長が委員会
の事務を代行する。
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