石川県警察サイバー犯罪捜査検定要綱の制定について

○石川県警察サイバー犯罪捜査検定要綱の制定について
平成24年9月19日生環甲達第30号、
務甲達第72号、人育甲達第179号
石川県警察本部長から所属長あて
サイバー空間の脅威が増大する中、サイバー犯罪捜査を担う人材の育成が喫緊の課
題となっていることから、サイバー犯罪に従事する捜査員の基礎的能力の習得と普及
を図り、サイバー犯罪に係る捜査体制の構築と、適任者の登用、人材育成に向けた戦
略的な人事配置等に資するため、別添のとおり「石川県警察サイバー犯罪捜査検定要
綱」を制定したので、効果的な取組に努められたい。
別添
石川県警察サイバー犯罪捜査検定要綱
第1
趣旨
この要綱は、サイバー犯罪捜査に必要となる知識と技能の向上を図ることを目的
に実施する石川県警察サイバー犯罪捜査検定(以下「サイバー検定」という。)に
関し、必要な事項を定めるものとする。
第2 委員会の設置等
1 設置
サイバー検定を適正に実施するため、警察本部に石川県警察サイバー犯罪捜査
検定委員会(以下「委員会」という。)を置く。
2 委員会の構成
委員会は、委員長、副委員長及び委員をもって構成し、その構成は次のとおり
とする。
(1) 委員長 生活安全部長
(2) 副委員長 生活安全部首席参事官
(3) 委員 警務部警務課長、同部人材育成課長、生活安全部生活環境課長及び情
報通信部情報技術解析課長
3 任務
委員会は、次に掲げる事務について審議するものとする。
(1) サイバー検定の実施に関すること。
(2) サイバー検定の合格者の決定に関すること。
(3) 委員長が必要と認める事項に関すること。
4 運営
(1) 委員長は、必要に応じて委員会を招集し、議事を主宰する。
(2) 委員長は、必要があると認めるときは、副委員長及び委員以外の者に対し、
委員会への出席を求めることができる。
(3) 委員会の運営に関し必要な事項は、委員長が定める。
5
委員会の庶務
委員会の庶務は、生活安全部生活環境課において処理する。
第3 サイバー検定の実施等
1 級位及び実施
サイバー検定の級位は、初級及び中級とし、初級は年に1回以上、中級は必要
に応じて実施するものとする。
2 受検資格
サイバー検定の級位ごとの受検資格は次のとおりとする。
(1) 初級
採用時教養を修了した警察官
(2) 中級
サイバー検定初級を取得後、おおむね1年以上の経験を有する者
3 サイバー検定の方法及び基準等
サイバー検定の級位ごとの検定方法、検定項目及び合格基準は別表のとおりと
する。
第4 サイバー検定の申請
1 所属長は、所属の警察官にサイバー検定を受検させるときは、サイバー犯罪捜
査検定受検申請書(様式第1号)により委員長に申請するものとする。
2 石川県警察学校で実施されるサイバー犯罪に関する専科入校者及び生活環境課
において実施されるサイバー犯罪対策に関する教養受講者については、その申請
があったものとみなすものとする。
第5 合格証書の交付等
1 委員長は、委員会においてサイバー検定の合格者を決定したときは、サイバー
犯罪捜査検定受検成績表(様式第2号)により、警察本部長に報告するものとす
る。
2 委員長は、合格者をサイバー犯罪捜査検定合格者名簿(様式第3号)により、
警務部警務課長及び当該合格者の所属長に対し通知するものとする。
3 委員長は、サイバー検定の合格者に対し、サイバー犯罪捜査検定合格証書(様
式第4号)を交付するものとする。
4 委員長は、サイバー犯罪捜査検定合格者台帳(様式第5号)を備付け、合格者
について登載するものとする。
第6 特例
委員会は、サイバー検定の対象となる知識及び技能を有すると認められる者につ
いて、サイバー検定に合格したものとみなし、相当する級位を付与することができ
る。
附 則
この要綱は、平成24年9月19日から施行する。
別表、様式(略)