(APCS) 简报第1期PDF版

Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
APCS 通信 VOL-1【創刊スペシャル】日本語版
アジア太平洋都市サミット:Asian Pacific City Summit(APCS)は、コンテンポラリーな都市政策情報「APCS
通信」の発信を開始いたします。この APCS 通信は、これからの都市政策・都市運営のヒントとなるような情報
をピックアップし、APCS 会員都市のみならず、福岡市・APCS 事務局と交流の深い都市・研究機関・メディア・市
民の皆様にお届けしていきたいと考えています。
■アジア太平洋都市サミット:Asian Pacific City Summit(APCS)とは?
アジア太平洋都市サミット(APCS)は 1994 年に福岡市の提唱によって設立された国際都市ネットワ
ークです。都市レベルでの国際交流が重要な役割を担う、現代の社会情勢の下で「アジア太平洋の都
市の連携とネットワークの構築」を目指し、1994 年から隔年でアジア太平洋地域の首長が一堂に会す
国際会議を開催してきています。
現在の会員都市は 13 か国 29 都市(光陽市は入会予定)です。
●海外(20 都市)オークランド市(ニュージーランド),バンコク市(タイ王国),ブリスベン市(オーストラリア),釜山広域市(大韓
民国),大連市(中華人民共和国),広州市(中華人民共和国),光陽市(大韓民国),ホーチミン市(ベトナム社会主義
共和国),香港特別行政区政府(中華人民共和国),ホノルル市(アメリカ合衆国),イポー市(マレーシア),ジャカルタ特
別市(インドネシア共和国),済州特別自治道(大韓民国),クアラルンプール市(マレーシア),マニラ市(フィリピン共和国),浦
項市(大韓民国),上海市(中華人民共和国),シンガポール,ウルムチ市(中華人民共和国),ウラジオストク市(ロシ
ア連邦) ●日本国内(9 都市)鹿児島市,北九州市,熊本市,宮崎市,長崎市,那覇市,大分市,佐賀市,福岡市
VOL-1 のコンテンツ
Ⅰ.APCS-Special「創造・文化の都市づくり」
・2009年9月に開催する APCS 実務者会議 IN 福岡のテーマ「文化芸術活動による都市の魅力づくり」に関
連した「創造・文化の都市づくり」に関する情報を紹介します。第1回目はブリスベン市の事例です。
Ⅱ.Strategic City-Marketing 「国際都市ネットワーク」
・都市マーケティング戦略についての情報です。APCS のような国際都市ネットワークの形成政策が世界中で
よく見られるようになって来ています。数回にわたり、国際都市ネットワークに関する情報を提供していきたい
と考えています。第1回目は「世界の主要ネットワークの一覧」「主要会員都市が参加している世界のメジャ
ーネットワークの事例」です。
Ⅲ.Hot Research! 「都市の認知度調査」「英雑誌モノクル『住み良い都市ランキング 2009』」
・APCS 事務局がある「福岡アジア都市研究所(URC)」が収集した、都市に関するホット調査データをお届け
します。今回は、URC が実施した「都市の認知度調査」と英雑誌モノクルの都市ランキングを紹介します。
Ⅳ.これから参加できる注目の都市イベント・会議!
・都市政策を推進していく上で、参考になる面白い・ためになる都市のイベント・会議情報を、会員都市のな
かからピックアップし紹介していきます。
Ⅴ.報告書・書籍案内
【編集・発行】
アジア太平洋都市サミット事務局
(財)福岡アジア都市研究所 (Fukuoka Asian Urban Research Center : URC)
〒810-0001 福岡市中央区天神1-10-1 福岡市役所北別館6階
電:092-733-5687
FAX:092-733-5680
URL:www.urc.or.jp
E-mail: [email protected]
担当:山下永子・山本公平・大関麻里子
2009/6/30
1
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
Ⅰ.APCS-Special「創造・文化の都市づくり1」
1.クリエイティブな都市づくりへのアプローチ(ブリスベン市の事例)
創造都市づくりへの取組みは欧州から始まりました。都市再生を目標に掲げ、知識産業クラスターの形成と
ICT などの先端技術者の集積を図ると共に、文化芸術に携わるクリエイティブクラスの人材をひきつけることに
よって、新たな魅力をつくっていこうという政策がその主なものです。
今回紹介するブリスベン市の事例は、創造都市というよりも、「市民の豊かな創造性を取りいれようとする創
造的な都市づくり」の先駆的な例と考えられます。次号での紹介を予定している横浜市は「創造都市」を標榜し、
様々な事業を展開していますが、同時に「イマジン横浜」という市民を巻き込むエンゲージメント活動を展開して
います。ブリスベン市は、このエンゲージメントを都市の新たなビジョン「シティシェイプ」作りに活用しました。
創造的な都市づくりには、市民一人ひとりの創造性との協働と連携が必要ではないでしょうか。本事例は、そ
のアプローチを考えていく上で有用な情報と考えています。
●ブリスベン市ヒアリング
クイーンズランド州は移民や難民の受け入れや留学生誘致政策によって、人口が急増している。州政府は、州都であるブリス
ベン市に対して、現在約 100 万人の人口が 20 年以内に 120 万人に増加することを想定し、都市構造の変革と CBD エリアの再生
を要請した。ブリスベン市においても、新規住宅開発用地の不足と都心 CBD エリアにおけるスプロール化現象、及び郊外居住者
急増による交通渋滞の発生など、都市計画上の困難を抱えていたため、120 万人が居住することを前提とした新たな都市ビジョ
ン「City Shape」の策定に取組むこととなった。
「City Shape」の策定は、①バックグランドリサーチ、②エンゲージメント、③プランニング、④実行の4つのプロセスを経て行っ
た。この中で、今回最も力を入れたのが、②のエンゲージメントである。従来 20%の時間しか割いていなかった本段階に 50%の
時間をかけた。エンゲージメントは、一般的に「協働」と訳されるが、「巻き込んで力を借りる」との訳もあるように、行政側が深く市
民側に入り込んで、「協働を促す過程」も含んだプロセスと考えられる。尚、このエンゲージメント手法に関してはシアトル・バンク
ーバーなど先進取組み自治体などからアドバイスを受け学んだという。
これまでは、専門家のプランナーがリサーチを行った後に、たたき台となる大まかなドラフト案を作成し、この内容について市民
の意見を募っていたが、今回は、大まかな4つの都市構造案だけつくり、詳細を検討する前に、先にコミュニティに意見を求めた。
現在、ブリスベン市は約 100 万人の居住者とビジネス等で日中ブリスベンを利用するユーザーを 15 万人抱えているが、そのうち
55,000 人の意見を求めた。特に、学校などに協力を依頼し、子どもたちにも「ブリスベンの将来」のイメージを求めた。
これらの意見を募るにあたっては、様々な工夫を行った。意見を求める広報は、ナショナルマスコミでの公告、専用 HP の開設、
セミナー、シンポジウムなどで行ったが、全てにおいて 12 歳でもわかる内容を心掛けた。まずは、広報誌とイメージを求めるシート
を 12 歳の子どもたちに送付したからであるが、移民が多く英語を母国語としない住民にも理解ができるようにとの配慮でもあった。
また、セミナーやシンポジウムではフリーフードの提供や音楽会・モーターサイクルイベントの開催などを行い、普段関心を持たな
いような住民の参加を促した。本過程に 300 万ドルを投入した。フリーフードには批判もあったが、「巻き込む」ことの重要性を優先
した。
エンゲージメントによる市民の意見を収集した結果、都心を分散し、4つの副都心となる都市構造をつくっていく方向性を固めた
が、そのためには市民の意識を変える事が大切である。ブリスベン市の住民は 2 階建て程度の低層住宅を好み、中高層の住宅
は敬遠する。しかし、20 万人の住民を受け入れる為には、中高層住宅への居住を前向きに考えてもらう必要がある。中高層住宅
への住み替えによって自然や緑などの面積を増やし、同時に生態系の保護プログラムなどを展開することによって、市民にも自
然環境保護活動などに参加してもらう機会を増やしていく。都市構造や都心再生プランだけでなく、そういったネイバーフッドコミュ
ニティプランを示し、新しいブリスベンライフスタイルの提案を求めた。
都市ビジョン「City Shape」は都市構造の方向性や都心の再生よりも、ネイバーフッドプランニングに重心が置かれているのは、
それを受け入れて、日常のライフスタイルを変えていく市民の理解と計画実施への参加を大切にしているからである。
★ブリスベン市シティシェイプの HP http://www.brisbane.qld.gov.au/BCC:BASE::pc=PC_2074
2.創造的な都市づくりの情報源
国際交流基金が詳しい調査を行っています。報告書はこちらからダウンロードできます。
http://www.jpf.go.jp/j/about/survey/creative/index.html
2
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
Ⅱ.Strategic
City-Marketing「国際都市ネットワーク1」
1.世界の主要ネットワーク一覧
番
号
1
名称
事務局
所在地
アラブタウン連合
カイファン市 都市政策
the Arab Towns Organization (ATO)
イスラム首都・都市連合
メッカ市・
2 Organization of Islamic Capitals and
ジェッタ市
Cities(OICC)
世界冬の都市市長会
3 World Winter Cities Association for 札幌市
Mayors(WWCAM)
4
メイン
テーマ
平和市長会議
The Mayors for Peace
広島市
人間居住
冬の都市
問題
軍縮
設立年
概要
会員数
1967
アラブ地域の地方自治、都市自治の推進をテーマとする政治とイデ
アラブ22州
オロギーから独立した非政府組織。アラブの伝統とアイデンティティを
の400以上
守りつつ、都市を発展させていくための相互協力、またファンドや研
の市・町
究機関によるプロジェクトの実施を行っている。
1980
1980年にイスラム諸国会議機構(OIC)の外郭団体として設立された、
イスラム教国の首都・都市による「人間居住の持続的発展のフレー
ムワークにおけるゴールへの到達」をテーマとする都市ネットワーク。
54国の141
本部は聖地メッカとアラブ首長国連邦のジェッタにおかれている。現
市
在54国141都市がアクティブメンバーとなっているが、このほかに非
OIC国から6国8都市がオブザーバーとして、また国家省庁や研究機
関など14の団体がアソシエイトメンバーとして加わっている。
「冬」をまちづくりの課題としている都市が集まり、共通する課題につ
いて話し合い、快適な冬の都市を創造することを目的に、札幌市の
1994
11国の20
提唱により、1982年に「北方都市会議」を開催、1994年に会員制の組
(1982)
市
織として「北方都市市長会」を設立、2004年に会員対象を広げ、「世
界冬の都市市長会」に変更。
1982
1982年第2回国連軍縮特別総会において、広島市長によって提唱さ
れた「核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画」に賛同する世界各
127国・地
国の都市で構成された団体である。1990年に国連広報局NGOに、
域の2028
1991年には国連経済社会理事会よりカテゴリーII(現在は「特殊協議
市
資格」と改称)NGOとして登録されている。代表者は広島市長、事務
局も広島市におかれている。
アジア太平洋都市間協力ネットワー
ク
5 The Regional Network of Local
横浜市
Authorities for the Management of
Human Settlements(CITYNET)
都市間協
力
1987
アジア太平洋都市間協力ネットワーク(CITYNET)は、1982年に横浜
で第1回国連アジア太平洋都市会議(Y'LAP)が開催された際、そこで
生まれたアジア太平洋地域の都市間の絆と交流の機運を今後とも持
108会員
続させ、都市の居住環境の改善と自治体の能力向上を目的として、
(69市39グ
都市間の連携を促進しようという方向性が確認され、1987年に設立
ループ)
された。国連経済社会理事会に対する協議上の地位「特殊諮問資
格」(カテゴリーⅡ)を有する非営利の国際的組織。アジア太平洋地
域を代表する唯一の国際都市機関である。
大阪市ビジネスパートナー都市
6 Osaka Business Partnership
City(BPC)
ビジネス
振興
1990
相互の都市(自治体)が、リーダーシップをとって民間レベルでの経済
13国の13
交流を促進するという、新たな形の都市提携。毎年BPCラウンドテー
市
ブルを開催。
1990
地球環境の保全を目指す地方自治体のための国際的な環境協議機
関であり、国連環境計画(UNEP)や国際地方自治体連合(IULA)の
68国の716
提唱により1990年に設立され、2003年に名称を国際環境自治体協
市
議会から現在の名称に変更した。世界本部はカナダのトロント、日本
事務所は、有限責任中間法人イクレイ日本におかれている。
大阪市
持続可能性をめざす自治体協議会
7 International Council for Local
トロント市
Environmental Initiatives(ICLEI)
地球環境
保全
環黄海経
済圏の形
成
環黄海地域の貿易促進、技術共有化など環黄海経済圏の形成を促
進し、これによる相互都市発展を目的として、1991年に、北九州市と
下関市が環黄海地域のそれぞれの姉妹・友好都市に呼びかけ、母
体となる東アジア六都市会議を設立。その後、参加都市を10都市に 3国の10市
2004
拡充した後、体制を整え、より機能的な運営を行っていく為に、2004 10グルー
(1991)
年に「東アジア経済交流推進機構」と名称変更。現在①地域限定版
プ
「東アジアFTA」の創設推進②環黄海環境モデル地域の創出③
ニュービジネス創出システムの構築④環黄海観光ブランド戦略の展
開⑤技術交流・人材育成
アンカレッジ 北方圏問
市
題
1974年北海道の提唱で始まった北方圏環境会議を母体として、1991
1991 年に北方圏地域に共通する課題及び北方圏地域に影響を与える世 8国の15地
(1974) 界的規模の問題の解決を図るため、北方圏地域が協力して取り組ん
域
でいくことを目的として設立。
ニューヘブン
ピースメッセンジャー都市国際協会
市〈会長)
10 International Association of Peace
国際平和
事務局は移
Messenger Cities (IAPMC)
動
1991
国際連合よりピースメッセンジャーの称号を授与された都市によって
1991年に設立された協会である。国連は、第40回総会(1985年)に
て、「1986年を国際平和年とする」ことを正式に宣言、この平和年を
52国の87
記念した様々なプログラムの1つとして、「ピースメッセンジャー(平和
市
の使徒)」の称号の授与を決定。共同平和プロジェクトなどを実施して
いる。
東アジア経済交流推進機構
8 The Organization for the East Asia 北九州市
Economic Development(OEAED)
9
北方圏フォーラム
The Northern Forum
アジア太平洋都市サミット
11
Asian Pacific City Summit(APCS)
福岡市
都市問題
1994
アジア太平洋地域の諸都市の首長が一堂に会し、これまで都市行政
を進めてきた立場からお互いの経験を交えて率直な意見交換等を行
13国の28
うことにより、都市問題の解決に向けた相互協力、さらには、都市の
市
一層の発展に向けたネットワークの構築を推進する目的で、1994年
から隔年で開催。
世界歴史都市連盟
The League of Historical Cities
京都市
歴史都市
問題
1994
歴史都市という共通の絆で結ばれた都市が,将来にわたって日常的
な交流を促進するため、また歴史都市が直面している課題の解決に 50国の71
向けて歴史都市のさらなる発展のための事業を行うことを目的とし
市
て、1994年の第4回世界歴史都市会議を機に発足。
1994
大都市圏の開発プロセスをより良くコントロールし、市民の幸福を追
求していくことを目的として1994年に設立。3年ごとに国際会議を実
施、大都市における都市計画作成の補助、会員間における情報の
交換などを行う。100万人以上の大都市が対象。(UCLGとメンバー
シップ連携)
12
世界大都市圏協議会World
13 Association of Major Metropolises
(Metropolis)
バルセロナ 大都市問
市
題
3
92市
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
番
号
メイン
テーマ
設立
年
北東アジア地域国際交流・協力地方
政府サミット
Summit for International Exchange
14
鳥取県
and Cooperation of Regional
Governments around the Sea of
Japan
友好県省
道環境交
流協力
1994
鳥取県の友好交流先の知事や首長が一堂に会し、各地域の共同発
5国の5地
展、繁栄を話し合うことを目的に、1994年より各地域持ち回りで開
方政府
催。
コモンウェルス地方政府フォーラム
15 The Commonwealth of Local
ロンドン市
Government Forum(CLGF)
民主主義
と良政
1995
1995年設立。コモンウエルス(英連邦)国であることを入会条件とする
地方自治体、自治体協会、地方自治行政を管轄する国の機関、地方
42国の168
自治に関する研究を行う機関等からなるネットワーク。地方レベルの
会員
民主主義と自治の向上を目的として、様々なプログラムやアクティビ
ティを提供している。
1996
地方政府に関する10の連合によって1996年に設立された緩やかな
連合体である。地方自治の拡充 、国際社会において都市、自治体
の声を反映、国際協力における都市、自治体の役割の強化などを活
動目標に掲げ、世界自治憲章の採択を目指し、世界都市連帯基金
を設立、HABITATとの連携などを行いながら活動を進めている。本
部はスペインのバルセロナにおかれている。
不明
環境技術
協力
1997
アジア地域での環境協力を進め、さらに経済交流等へ発展させるこ
とで相互発展の促進に寄与することを目的に、北九州市で開催され
た「アジア環境協力都市会議」において1997年に設立合意。研修員
受入れや専門家派遣、セミナーの開催などを実施し、問題の解決に
向け、一緒に取り組んでいる。
5国の7市
18
科学技術
世界科学技術都市連合
大田広域市 都市の振
World technopolis Association(WTA)
興
1997
1997年に、中央政府の支援のもと開催されたワールド・テクノポリス・
27国の41
サミットで合意・設立。それぞれの地域の発展及び科学技術都市間
市とリサーチ
の交流・協力の推進と、科学技術を通じた人類の幸福とよりよい生活
パーク
の享受に対する貢献が目標である。
19
世界新城サミット
World New Castle City Summit
1998
新城市(日本)の提唱により発足。世界中の「新しい城」という意味の
名前を持つ都市が集まり、ネットワークを生かしたさまざまな交流や、 6国の8市
共通する課題の解決のための協議を行う。
1998
高知新港供用開始を機に4港と姉妹港・友好港提携。スリランカ国ア
シュラフ港湾開発復興大臣の提案で関係する姉妹港が一堂に会す
る会議が開催され、その際、姉妹港の国際ネットワーク組織の設立
6国の7港
が提案され参加港が同意。会員の友好的で調和の取れた共生を支
え、環境に優しい社会と平和で調和のとれた地球の実現を目的とす
る。
1999
参加地方政府の知事、観光行政、観光業界・大学といった「産・官・
学」の関係者が集い、相互理解を深め、域内交流を推進するととも
に、情報交換、人材開発、共同マーケティングを通じて、観光地とし
てのレベルアップを図り、この地域に世界各地からの観光客誘致を
図ることなどを目的に、各地域持ち回りで1999年より年1回開催。
環境技術
協力
2000
2000年の国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)主催の「環境
と開発に関する閣僚会議(MCED)」において、北九州市の公害克服・
都市再生の経験や取り組みをモデルに、公害が進むアジア・太平洋
地域の環境改善を着実に推進するための「クリーンな環境のための 18国の62
北九州イニシアティブ」が採択。これに基づいて創設された北九州イ
市
ニシアティブネットワークは、2006年12月現在、アジア太平洋地域18
カ国62都市が参加し、都市環境改善のために、セミナー、スタディー
ツアー、パイロットプロジェクトなどを行っている。
地球市民環境会議
高崎市〈事
23 The Global Citizen's Environmental
務局持回)
Conferences
友好都市
間環境協
力
2000
1990年、高崎市の友好姉妹5都市が高崎市に集まり第1回高崎サ
ミットを開催、1995年第2回高崎サミットにおいて、環境をテーマに持
ち回り合同会議を開催することを共同宣言。2000年第3回高崎サミッ
ト(高崎2000年環境会議)にて、地球市民環境会議を設立合意。
アジア大都市ネットワーク21
24 Asian Network of Major Cities
21(ANMC21)
東京都
大都市問
題
2001
21世紀においてアジアが更に発展し、国際社会でより重要な役割を
担うためには、アジアの頭脳部分であり心臓部分である大都市が先
11国の11
導役となって連携し、一層緊密な関係を形成して協力することが必要
市
であるとの考えのもと、大都市に共通する課題に共同で取り組むネッ
トワークとして2001年に設立。
アジア太平洋都市観光振興機構
The Tourism Promotion
25
Organization for Asian-Pacific
Cities (TPO)
釜山広域市 観光振興
2002
アジア太平洋地域の都市や団体が、相互にネットワークを構築し、協
13国の56
同して当該地域における観光の振興を図ることを目的に、2002年に
市
創設。
名称
事務局
所在地
世界都市・地方自治体協会調整機
関
バルセロナ
16 World Association of Cities and
地方自治
市
Local Authorities Coordination
(WACLAC)
アジア環境協力都市ネットワーク
17 Environmental Cooperation
Network of Asian Cities
北九州市
新城市
友好提携港国際ネットワーク
20 International Network of Affiliated
Ports(INAP)
高知県
東アジア地方政府観光フォーラム
21 East Asia Inter-Regional Tourism
Forum (EATOF)
江原道〈事
務局持回)
22
北九州イニシアティブネットワーク
Kitakyushu Initiative Network
都市・自治体連合
26 United Cities and Local
Governments(UCLG)
北九州市
サンパウロ
市(事務局
持回)
交流
姉妹港・友
好港提携
観光振興
概要
会員数
9国の9地
方政府
5国の5市
2004年1月に2つの地域自治体連合組織、国際地方自治体連合
(IULA)と世界都市連合(UTO)が、統合されてできた世界最大の自
2004 治体の連合組織である。本組織の目的は、民主的地方自治体の共
(IULA:191 同代表者となり、地方政府の協力のものとに、地方自治体の価値、
127国の
地方自治
3/UTO19 目的、関心事を国際社会に普及させることであり、各国政府へのロビ 2500会員
57)
イングや国連との連携によって、自治体の視点からの政策提案を
行っている。世界に7つの地域支部があり、独自の活動も行ってい
る。
4
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
2.事例:会員都市「バンコク」「クアラルンプール」「ジャカルタ」が参加している世界のメジャーネットワーク
バンコク都が参加している国際都市ネットワーク・国際機関
Asian-Pacific City Summit(APCS) *アジア太平洋都市サミット(福岡市)
International Council for Local Environment Initiative (ICLEI)
The International Network for Urban Development Association (INTA)
United Cities and Local Governments-Asia-Pacific (UCLG-ASPAC)
The Regional Network of Local Authorities for the Management of human Settlements Organizing Secretariat
of the Asia and Pacific (CITYNET) *アジア太平洋都市間協力ネットワーク(横浜市)
Tourism Promotion organization For Asian Pacific Cities(TPO)
The Asian Network of Major Cities 21 (ANMC21) *アジア大都市ネットワーク21(東京都)
Habitat Agenda (Istanbul+5)
The Asia-Kyushu Regional Exchange Summit *アジア九州地域交流サミット(大分県)
(バンコク都「YOUR KEY TO BANGKOK」2006年(原文英語)及びバンコク都へのヒアリング調査)
クアラルンプール市が参加している国際都市ネットワーク
United Cities and Local Governments-Asia-Pacific (UCLG-ASPAC)
The Regional Network of Local Authorities for the Management of human Settlements Organizing Secretariat
of the Asia and Pacific (CITYNET) *アジア太平洋都市間協力ネットワーク(横浜市)
The Asian Network of Major Cities 21 (ANMC21) *アジア大都市ネットワーク21(東京都)
Organization of Islamic Capital Cities(OICC)
Asian-Pacific City Summit(APCS) *アジア太平洋都市サミット(福岡市)
Council of Local Government Associations (CLGA)
The Commonwealth of Local Government Forum(CLGF)
Tourism Promotion organization For Asian Pacific Cities(TPO)
(クアラルンプール市へのヒアリング調査)
ジャカルタ州が参加している国際都市ネットワーク
United Cities and Local Governments-Asia-Pacific (UCLG-ASPAC)
The Asian Network of Major Cities 21 (ANMC21) *アジア大都市ネットワーク21(東京都)
Organization of Islamic Capital Cities(OICC)
Asian-Pacific City Summit(APCS) *アジア太平洋都市サミット(福岡市)
World Association of The Major Metropolis(Metropolis)
Dunia Melayu Dunia Islam(DMDI)
Tourism Promotion organization For Asian Pacific Cities(TPO)
The Asean City Councils Organization(ACCO)
Summit Conference of Major Cities of the World
(ジャカルタ首都特別州「HIMPUNAN NASKAH ORGANISASI INTERNATIONAL」2006年,(原文インドネシア語・英語))
*は、日本の都市・地域が主催・事務局を持つもの
5
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
Ⅲ.Hot Research!
1.都市の認知度調査
APCS 事務局である(財)福岡アジア都市研究所が行った都市イメージ調査結果の一部を毎月少しずつお届
けします。
■調査の概要
・方法:インターネット調査会社に委託し、オンラインアンケート調査を実施
・対象:中国3都市(広州、青島、大連)、韓国2都市(ソウル、釜山)、日本(福岡、広島)に居住する 20 歳以上 59 歳以下の男女
・サンプル数:広州(173S)・青島(176S)・大連(180S)、ソウル(176S)・釜山(170S)、福岡(210S)・広島(213S)
・期間:2009 年2月~3月
(1)日本・韓国における中国主要都市の認知度
●日本・韓国で知られている中国の主要都市
1位
2位
3位
4位
上海
北京
香港
広州
日本
北京
上海
香港
青島
韓国
5位
大連
6位
天津
7位
青島
8位
重慶
9位
深せん
広州
天津
深せん
大連
重慶
10 位
武漢
武漢
日本(福岡・広島)市民が聞いたことがある中国の都市 【複数回答】
福岡・広島計(n=423)
100
%
98 98 99
98 98 97
福岡(n=210)
広島(n=213)
94 94 93
79 81 77
80
77 79 75
77 78 75
73
78
68
71 70 72
60
37 36 38
40
35
39
31
20
0 1 0
0
上海
北京
香港
広州
大連
天津
青島
重慶
深せん
武漢
どれも聞いた
ことがない
韓国(ソウル・釜山)市民が聞いたことがある中国の都市 【複数回答】
ソウル・釜山計(n=346)
100
%
98 99 97
95 97 94
ソウル(n=176)
釜山(n=170)
96
92
89
80
73
67
60
60
63
61
55
49
40
40
53
52
51
44
44
37
36
34
28
19
20
14
18
10
1 1 1
0
北京
上海
香港
青島
広州
天津
6
深せん
大連
重慶
武漢
どれも聞いた
ことがない
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
(2)日本・中国における韓国主要都市の認知度
●日本・中国で知られている韓国の主要都市
1位
2位
3位
4位
ソウル
釜山
済州
大邱
日本
ソウル
釜山
済州
仁川
中国
5位
仁川
大邱
6位
大田
光州
7位
蔚山
浦項
8位
光州
蔚山
9位
浦項
大田
10 位
光陽
光陽
日本(福岡・広島)市民が聞いたことがある韓国の都市 【複数回答】
%
100
100
99 99
福岡・広島計(n=423)
福岡(n=210)
広島(n=213)
98 99 97
80
66
58
60
51
46
51
42
36 33 38
40
27 27 27
22 23 21
18 19 17
20
9 8 11
5 4 5
0
ソウル
プサン
(釜山)
チェジュ
(済州)
テグ
(大邱)
インチョン
(仁川)
デジョン
(大田)
ウルサン
(蔚山)
クァンジュ
(光州)
ポハン
(浦項)
クァンヤン
(光陽)
0 0 1
どれも聞
いたこと
がない
中国(広州・青島・大連)市民が聞いたことがある韓国の都市 【複数回答】
広州・青島・大連計(n=529)
広州(n=173)
青島(n=176)
大連(n=180)
%
100
96 9797 96
8483
88
81
80
66 6465
69
60
63
52
58
35
40
50
41
38
22
272630 27
20
2220
19
27
18 17
15
23
171617 17
7 9 5 7
0
ソウル
プサン
(釜山)
チェジュ
(済州)
インチョン
(仁川)
テグ
(大邱)
クァンジュ
(光州)
7
ポハン
(浦項)
ウルサン
(蔚山)
デジョン
(大田)
クァンヤン
(光陽)
1 2 0 2
どれも聞
いたこと
がない
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
(3)韓国・中国における日本の主要都市・地域の認知度
●韓国・中国で知られている日本の主要都市・地域
1位
2位
3位
4位
5位
東京
大阪
札幌
名古屋
韓国
広島
東京
大阪
名古屋
広島
神戸
中国
6位
横浜
7位
京都
8位
福岡
9位
神戸
10 位
九州
横浜
長崎
京都
札幌
福岡
韓国(ソウル・釜山)市民が聞いたことがある日本の都市・地域 【複数回答】
ソウル・釜山計(n=346)
100
%
9999 99
91
94
88
90
86
82 83
80
85
ソウル(n=176)
88
84
82 83
838383 83 82 82
81
81
77
77
76 75
釜山(n=170)
74
77
71
65
65 65
57
53
49
60
47
44
40
40
36 35
37
31
28
24
28 30
25
仙台
博多
810 9
5
5
博多
別府
20
0
東京
大阪
札幌
名古屋
広島
横浜
京都
福岡
神戸
九州
長崎
別府
川崎
北九州
中国(広州・青島・大連)市民が聞いたことがある日本の都市・地域 【複数回答】
広州・青島・大連計(n=529)
%
98
97 98
100
94
80
広州(n=173)
青島(n=176)
大連(n=180)
88
88 89
86
82
81
80
82 80 83 81 8082 78
78
7776 76 77
73
64
67
656561 62 65
61
56
6260 56
47 61
56 40
43
50
53
5353
50
49 4651
42 44
4140 38
33
27
60
40
20
9
2
4
0
東京
大阪
名古屋
広島
神戸
横浜
長崎
京都
8
札幌
福岡
九州
川崎
仙台
北九州
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
2.英雑誌モノクル「住み良い都市ランキング 2009」
英国の雑誌モノクルが今年も住み良い都市 25 を 2009 年 6 月に発表しました。
福岡市は去年の 17 位から 1 ランク上がって 16 位となりました。
アジア太平洋都市サミットの会員の中ではホノルルが 11 位、シンガポールが
18 位、オークランドが 20 位にランクインしています。
また、福岡市が参加している「国際地域ベンチマーク協議会」のメンバー都市
(10 都市)から、4位ミュンヘン、5位ヘルシンキ、6位ストックホルム、9位メルボ
ルン、14 位バンクーバー、15 位バルセロナ、16 位福岡の7都市が20位までにラ
ンクインしました。
http://www.monocle.com/
Ⅳ.これから参加できる注目の都市イベント・会議!
1.アジア太平洋都市サミット実務者会議 IN 福岡市に参加しませんか(福岡)
●テーマ「文化芸術活動による都市の魅力づくり」
●2009 年9月17日(木)~9月18日(金)
http://www.urc.or.jp/summit
●福岡美術トリエンナーレにも参加できます!(9 月 17 日~11 月 27 日)
http://faam.city.fukuoka.lg.jp/FT/2005/index.html
2.シンガポール F1 グランプリ・ナイトレースを観戦しませんか(シンガポール)
●2009 年9月 25 日(金)~9月 27 日(日)
http://www.singaporegp.sg/
3.釜山国際映画祭
●2009 年 10 月8日(木)~16 日(金)
www.piff.org/
4.バンコク国際ギフトフェア&家庭用品フェア 2009 に出展・参加してみませんか(バンコク)
●2009 年 10 月 13 日(火)~18 日(日)
http://japan.thaitrade.com/whatsnew/5/566/index.html
5.かごしま IT フェスタ 2009 に出展してみませんか(鹿児島)
●2009 年 11 月 27 日(金)~29 日(日)
http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/shimin/3machidukuri/3-9johoka_it/_33805.html
6.第 20 回アジア女性会議に参加してみませんか(北九州)
●2009 年 11 月 28日(土)~29 日(日)
http://www.kfaw.or.jp/
★ APCS 通信に掲載する 会員都市の皆様からのイベント告知情報を募集します!
情報をお寄せください!
9
Asian-Pacific City Summit PRESS – VOL-1, June 2009
Ⅴ.報告書・書籍案内
● 福岡アジア都市研究所で実施した研究報告書が HP にアップされました。
http://www.urc.or.jp/jigyou/jisyuken/index.html
平成 21 年度自主研究テーマ
ミクロ地域の構造変容に伴う福岡市の都市構造と都市政策に関する研究
市街化調整区域の施策に関する研究 II
大学移転に伴う箱崎地区の変容と地域づくりに関する研究 II
福岡市の国際都市戦略に関する研究
福岡市のアジア政策の過去・現在・未来 II
-これまでのアジア政策の資産を有効に活用し、効果的な国際政策を展開していくための方向性・施策の研究
日中経済交流人材のプラットフォーム形成に関する研究 II
福岡・釜山を中心とする日韓連携社会の形成に関する調査研究
● 福岡アジア都市研究所研究員の著書もよろしくです。
単著:山下永子「地方の国際政策-連携・ネットワーク戦略の展開」成文堂,2008
http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E3%81%AE%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%94%BF%E7%AD%96%E
2%80%95%E9%80%A3%E6%90%BA%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%A
F%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%81%AE%E5%B1%95%E9%96%8B-%E5%B1%B1%E4%B8%8B-%E6%B0%B8%E5%AD%90/d
p/4792391709
共著:山本匡毅「図説 21 世紀の日本の地域問題」古今書院,2008
http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B3%E8%AA%AC-21%E4%B8%96%E7%B4%80%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A
E%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%95%8F%E9%A1%8C-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E5%96%9C%E6%A0%84/dp/47722412
48/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1246344399&sr=1-1
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