「実験ラボご紹介」コーナー ■京都大学大学院医学研究科附属総合解剖センター <センターのご紹介> 本センターは昭和57年に開学当初から解剖学、病理学、法医学の建物において分散実施されていた人体 解剖を軸とした形態学の講義、実習、日常解剖業務及び研究を近代的な建物において総合的に実施する ために建設されたもので、近代的な解剖室、解剖実習施設、標本保管庫、医学資料室、実験室、標本作 製室を備え、かつ西ウイングには講堂、組織学実習室、視聴覚学習室が配置された全国有数の施設です。 平成10年には西ウイング4階の視聴覚学習室が改装され京都大学学術情報メディアセンターの医学部サ テライト演習室も付設されています。また、平成15年からは医学研究科の研究者や大学院生を対象に、 免疫染色などの形態研究支援を行っています。 本センターの標本は100余年の歴史の中で蓄積された 数千個に及ぶ肉眼標本は世界で類のない規模のものであり、近代的な施設設備とともに他大学に例を見 ない施設です。 HPアドレス http://www.cas.med.kyoto-u.ac.jp ◆上記施設で「組織切片自動作製装置」を導入されました。 ●設置風景 ●「京都大学大学院医学研究科附属総合解剖センター 戸田好信先生」のコメント!! 組織切片自動作製装置 *自動化装置で作製 したサンプル例です。 組織切片自動作製装置 http://www.kurabo.co.jp/bio/prod uct/products.php?M=D&PID=3 本センターは、医学研究科の研究者 や大学院生の形態学的研究を技術面 から支援する体制をとっており、形態研 究支援センターの役割を担っています。 その内容としては、光学顕微鏡的検索 (一般検索、特殊染色、免疫染色)のための組織標本の作 製および作製支援、免疫染色などの形態研究支援を行って おり、近年、最終的な評価系として病理組織標本の均一性 が重要となっています。 また、研究面においての効率化や高度化に対応するため に本センターに集約する形で形態学的研究支援が推し進め られ、若手研究者支援に今後、より多くの組織標本作製と解 析が必要不可欠となっています。 このたび、クラボウの組織切片自動作製装置の導入を行 いましたが、『本装置により、多数の組織を含む連続切片や 均一な作製、自動化装置ならではの連続運転も可能にな り、多くの組織検体処理で効率性の高い研究の推進を図る ことができる』と考えています。 今後、同装置で色々なサンプル作製内容など、本メルマ ガでも定期的にご紹介していければと思っています。
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