次 回展のご案内 to the north, from here naoki ishikawa + yoshitomo nara 「ここより北へ」 石 川直樹+奈良美智 展 石川直樹「ARCHIPELAGO」 photo:Naoki Ishikawa ©Naoki Ishikawa 奈良美智「トナカイ飼い / Reindeer Keeper」 photo:Yoshitomo Nara ©Yoshitomo Nara 2015年1月25日[日]− 5月10日[日] 休館日:月曜日[5/4は開館] 開館時間:11時より19時まで [毎週水曜日は21時まで延長] 入館料:大人 1000円 / 学生 [25歳以下] 800円 / 小・中学生 500円 / 70歳以上の方 700円 ペア券:大人 2人 1600円 / 学生 2人 1200円 *会期中何度でも入場できるパスポート制チケット ワタリウム美術館 主催/会場: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 3-7-6 Tel:03-3402-3001 Fax:03-3405-7714 offi[email protected] http://www.watarium.co.jp きっかけが何だったのか思い出せない。 ﹁青森県と北海道のアイヌ語地名を訪ねてみよう﹂ そんな思いつきから足を踏み出したのかもしれない。 それが青森、北海道の旅となり、 サハリンにまで足を延ばすことになっていった。 きっかけが思い出せないので、旅のゴールも曖昧なまま、 気が付けば、石川くんと北へ北へと移動していた。 人との出会いや風景、そこから見えてくる人生や歴史。 何が自分の心をとらえたのか、何を想ってシャッターを押したのか。 今まで自分がいた場所からどれだけ動くことができたのか。 確実にわかることはひとつ、そこより北へ向かって思考し始めたこと。 そう、今いる、ここより北へ。 奈良さんと会ったときは、 こうした旅をともにするなんて 思ってもいなかった。ぼくだけだったら 決して出会うことのなかった人や場所を 通して、自分の中にあった地図が 次々と塗りかえられていった。 青森や北海道は日本列島の端にありながら 北方世界への入口だった。サハリンはロシアという 大国の東の果てにあるけれど、本当は南北への扉を 開いている島だった。 自らの意志とは異なる偶然に導かれた北の地には 見たことのない新しい世界があった。ふと後ろを 振り返ると、かつて自分が立っていた場所さえも まったく違って見えた。そんなかけがえのない道行きを、 写真によって少しでも分かち合えたらいいな、と思っている。 奈良美智 石川直樹 photo:Yoshitomo Nara ©Yoshitomo Nara 奈良美智「 靴 / Shoes 」 photo:Naoki Ishikawa ©Naoki Ishikawa 石川直樹「SHOES」 石川直樹 展示作品 奈良美智 展示作品 01 04 02 05 03 01-03 石川直樹 「ARCHIPELAGO」 photo:Naoki Ishikawa ©Naoki Ishikawa 06 07 04-07 奈良美智 04「ニヴフの子 おかっぱ / Nivkh Girl with Bobbed Hair」05「オクダ さん / Mr. Okuda」06「ニヴフの子 おさげ / Nivkh Girl in Pigtails 」 07 「ふたり / Twosome 」 photo:Yoshitomo Nara ©Yoshitomo Nara 石川直樹 1977 年東京都生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科 博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺 境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続け て い る。 『NEW DIMENSION』 (赤 々 舎)、 『POLAR』 (リ ト ル モ ア)に よ り、日 本 写 真 協 会 新 人 賞、講 談 社 出 版 文 化 賞。 『CORONA』 (青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノ ンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』 (集英社)ほか多 数。最近では、ヒマラヤの 8000m峰に焦点をあてた写真集シ リ ー ズ『Lhotse』 『Qomolangma』 『Manaslu』 『Makalu』 (SLANT)を 4 冊連続刊行中。最新刊に写真集『国東半島』 『髪』 (青土社)がある。 奈良美智 1959 年青森県弘前市生まれ。美術家。1987 年愛知県立芸術大 学修士課程修了。1988 年ドイツのデュッセルドルフ芸術アカ デミーに入学、卒業後もケルンを拠点に作品を制作。2000 年に 帰国、以後精力的に作品を制作し国内外の展覧会で発表を続け る。近年では 2012 年、個展「君や 僕に ちょっと似ている」 が 横 浜 美 術 館、青 森 県 立 美 術 館、熊 本 市 現 代 美 術 館 を 巡 回 (2013 年 ま で)。同 年 個 展「青 い 森 の ち い さ な ち い さ な お う ち」を十和田市現代美術館にて開催。創作の日々や旅の記録を 写 し た 写 真 作 品 で も 知 ら れ、写 真 集「the good, the bad, the average … and unique. 奈良美智写真集」 (リトルモア) 「奈良 美智写真帖 2003-2012」 (講談社)を出版。 展示内容(予定) 2F 3F 4F 二人の幼い頃のアルバムなど。 石川直 樹 の 民 族 学 的 写 真 、奈 良 美 智 の 創 作 の 原 点 を 見 る 写 真 を 展 示 。 二人の靴や日記、リュックサック、本、レコードなどの身のまわりの日常品や サハリン 創作につかう道具なども 展 示 予 定 。 二人の青森からサハリンの旅の写真を中心に展示。 3つの旅 ① 2014年6月23日∼ 6月27日【青森】 下北半島と津軽半島のアイヌ語地名を訪ねる旅 (宇曽利湖、恐山、白糠、 谷(蛇浦)、佐井村、牛滝、縫道山、むつ市脇野沢シレトコなど) ② 2014年7月4日∼ 7月10日【北海道】 函館の近くの夷王山コシャマイン祭り、札幌、知床、斜里、ウトロのアイヌ関連の土地を訪ねる旅 ③ 2014年8月21日∼8月30日【サハリン】 ユジノサハリンスク、 ノグリキから80Kmのディマウーズ川近くでトナカイ祭り 「クレイ」 見学、 ポロナイスクでオタスの杜, 旧日本の史跡、旧王子製紙、 奥田チョージさんやライシャさん(ニブフの方)に会う、 ドリンスク、スタロドプスコエ(栄浜)、川上炭鉱跡、アイヌ部落跡など、 旧日本語地名の地図を参考にユジノサハリンスク、コルサコフ周辺を巡る 関連企画 ○ 1月25日(日)オープニング 対談「ここより北へ」 出演:石川直樹+奈良美智 この展覧会を開催するきっかけとなった二人のサハリン旅行について、見たもの、考えたことなどをスライド上映とともに 語っていただきます。 ○「ウポポ大合唱」 出演:マレウレウ MAREWREW アイヌの伝統歌の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループによるコンサート+ワークショップです。 など、会期中イベントを予定しております。詳細は、ワタリウム美術館までお問合せ下さい。 ワタリウム美術館 主催/会場: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 3-7-6 Tel:03-3402-3001 Fax:03-3405-7714 offi[email protected] http://www.watarium.co.jp サハリン
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