体育科学習指導案 第4年3組 1 単元名 松山 もも ゲーム「バスケットボール型ゲーム」 ∼コーフトボール 2 指導者 にしたかリーグ∼ 単元について (1)教材の魅力と特性 ●コート内で攻守入り交じり,手でパスをしながらボールを進め,高いところにあるゴールにシ ュートして得点を競い合うことを楽しむことができる運動である。 ○勝敗の原因を考えチームで作戦を立てたり,対戦相手によってルールを工夫したりしてゲーム に取り組むことができる運動である。 (2)子どもの実情(5月14日 男子13名 女子13名 計26名) ①意識調査 ア ボールを使った運動は好きですか。 人 好 き きらい イ 数 24人 2人 理由にあげたこと(複数回答) ・投げる,蹴るなどのボールを扱うこと自体の楽しさ(8人) ・人と関わることの楽しさ (6人) ・技能が高まることの楽しさ・喜び (5人) ・勝敗に対する楽しさ (5人) ・その他 (7人) ・人と関わることに対する苦手意識 (2人) 友達とパスして,高いところにあるゴールにシュートするボールゲームは楽しいと思 いますか。 人 楽しい 楽しくない ウ 数 25人 理由にあげたこと(複数回答) ・シュートの楽しさ・喜び (15人) ・人と関わることの楽しさ (4人) ・パスの楽しさ (2人) ・ディフェンスの楽しさ (2人) ・その他 (2人) 1人 ・ボールをうまく扱えないこと ボール運動がうまくなるためにはどうすればいいと思いますか。(複数回答) ・練習量 エ (1人) (10人) ・仲間との協力 (7人) ・ボールにたくさん触れ,楽しむこと (5人) ・投げ方などの工夫・コツを知ること (3人) ・筋力や運動神経を鍛えること (1人) ボールを使ったゲームで相手に勝つためにはどうすればいいと思いますか。 (複数回答) ・チームワーク・仲間との協力 (14人) ・練習量 (6人) ・勝ちたいという気持ち (3人) ・一人一人の技能が高まること (3人) ②技能調査 ・山なりシュート 7人 ・チェストパス 8人 ・オーバーパス 4人 ・ピボット 4人 ③考察 ・ほとんどの子どもがボール運動が好きだと答えている。しかし,その中で人と関わることへの苦 手意識から嫌いだと答えている子どもがおり,配慮が必要である。 ・好きな理由については,ボールを扱うことの楽しさのほかに,友達と一緒に活動することやチー ムで協力することなど,人との関わりの楽しさをあげている子どもが多い。チームでの活動の必 要性や大切さを感じさせ,より相互の関わりを持たせるようにしていきたい。 ・バスケットボール型のボールゲームについてもほとんどの子どもが楽しいと答えて居て,その理 由についてはシュートの楽しさ・喜びをあげている子どもが多い。シュートを入れることが子ど もたちにとって大きな魅力であることがわかる。どの子にも楽しさを味わわせるために,シュー トの技能を身につけさせることが必要である。 (3)学習内容を学び取らせるために 核とする学習内容 男女協力して,みんなが活躍できるように考えて運動できるようにすること。 ①学習過程 ○基礎的技能を早い段階で養うために,単元前半には基礎学習の時間を十分にとり,見合い, 教え合いながらどの子にも確実に経験させるようにする。 ○「男女仲良く,みんなが活躍できるようにする」ということを導入の段階から頭に入れつ つ,さまざまなゲームを経験させて,そのめあてに最も適したコートやルールを自分たちで 考えてつくっていくようにする。 ②教材の与え方 ○ドリルゲームで山なりシュートやチェストパスなどの個人的技能を習得させるとともに,初 めのうちからミニゲームを多く経験させ,空間の利用やディフェンスなどの集団的技能も併 せて身につけさせるようにする。 ③グループ学習 ○チーム意識を高めるため,数多くのドリルゲームを経験させて自分たちの長所・短所に気 づかせ,チーム練習の時間を十分にとるようにして教え合いながら自主的に学習できるよ うにする。 ④学習カード ○毎回,チームで話し合って対戦相手に応じて作戦を考えられるようにする。 3 単元目標とその構造 【愛好的態度目標<好きになる>】 男女協力して,みんなが活躍できるようにするために,ルールや作戦を 工夫することでゲームを楽しむことができる。 【技能目標<できる>】 【思考・判断目標<わかる>】 (身体能力) (知識・思考・判断)) (個人として) ・個人の課題を見つけ,それにあった練習 ・山なりシュート ができること。 ・正確なパス → (集団として) ← ・空間を有効に利用する技能 ・チームの課題を見つけ,それにあった練 習ができること。 ・相手に応じた作戦を考えること。 ・みんなが活躍できるために,ルールや作 戦を工夫すること。 ↓↑ ↓↑ 【関心・意欲・態度目標<関わる>】 <ルール,マナー,協力,組織・運営の仕方> (態度) ・互いに教え合い,励まし合い,認め合って活動できること。 ・仲間と協力して,用具の準備・片付けを最後までできること。 ・集合,整列が素早くできること。 4 単元計画 時 はじめ 配 1 ・オリエンテー 15 な 2 3 4 分 30 ション・学習 ・2人組,3人組で の進め方を知 ・グループで ミニゲーム を知る。 (いろいろなチームとのゲー りの運動・試 45 しのゲーム 6(本時) 7 8 ムを楽しむ) 9 ゲーム 大会 発展学習:ゲーム(総当たり戦) 束やきまり ・基礎感覚づく 5 まとめ 基礎学習:ドリルゲーム(基礎的技能を習得できるようにする。) る・学習の約 45 か 学習の (対戦相手に応じて作戦を工夫して まとめ ゲームを楽しむ。) 5 学習活動と内容,指導と評価計画 時配 学習活動と内容 学習指導と評価(○)・評価項目(◆) 1.学習のねらいや進め方を知り,単元の ○自分たちの力に合ったルールを工夫し, 見通しをもつ。 は みんなで協力して楽しむゲームであるこ 2.学習の約束やきまりを確かめる。 とを理解させる。 3.学習カードの記入の仕方,使い方を知 ○チームの力が平均化するようにチーム編成 る。 じ をする。 4.基礎感覚づくりの運動をする。 1 め ○易しい条件で全員が十分にボールに触れる ・一人でのボールまわし,ボール投げ ようにし,仲間とパスをつないだりシュー ・2人組でのボール渡し,パス トをしたりする楽しさが味わえるようにす 5.試しのゲームをする。 る。 6.簡単なルールを決める。 ◆進んでボールに触れたり,友達と関わって 運動しようとしたりすることができたか。 (関心・意欲・態度) ◆学習のねらいや内容を理解し,単元の見通 しを持つことができたか。(思考・判断) 1.場作りをする。 ○進んで準備しようとしたり,協力したりし 用具の準備,安全点検 ているグループをほめ,広める。 ○ゴールが安全に設置されているか確認する 2.「基礎学習」 2 ○安全に気をつけ,易しい運動から行わせる。 パス,シュート基礎的な技能を身につ ○遠くまで投げたり,相手がとりやすいボー け,いろいろなチームとゲームを楽し ルを投げたりするにはどのようにすればよ む。 いか考えながらできるようにする。 ○基礎感覚づくりの運動をする。 ○うまい友達を見たり,友達同士で教え合っ ・2人組でのパス(距離を伸ばして) な 3 たりしてできるようにする。 など ○基礎的技能習得のドリルゲームをする。 ○効率よく行えるように,練習方法やグルー ・パスゲーム プ分けなどの工夫をする。 ・シュートゲーム 4 ○うまくできるグループを紹介し,どうやっ ・パスカットゲーム たらうまくいくのか考えさせ,助言する。 ・ピボットを使ってのタッチゲーム など か ○基礎的技能を使ったミニゲームをする。 ○ゲームの中で使う動きの一部を取り出した ・キャッチ→シュート 練習(パス・シュートなど)を,回数や速 ・パス→リターンパス→シュートなど さを他のチームと競いながら行わせる。 2対1,3対2などの形で行う。 ○ゲームをする。 ■基本ルール ○チームの中で教え合ったり励まし合ったり してゲームができるよう,声かけをする。 ○技能の低い児童も攻撃に参加できるよう ・ゲームの開始・・・ジャンケン に,チーム内での動きを観察し,ルールな ・得点・・・1点 どの工夫をするように声かけをする。 ・得点後は,ゴールエリアの横から得点 されたチームが投げる。 ・反則・・・トラベリング(3∼4歩位) 相手の体に接触したとき(押す,はた く,つかむ,ぶつかる) ■約束 ・みんな一生懸命プレーする。 ○ルールやマナーを守っているグループを賞 賛する。 ○仲よく協力して試合をしているチームを賞 賛する。 ◆互いに励まし合い,認め合ってゲームがで きたか。 (関心・意欲・態度) ◆場や用具の安全に配慮し,活動できたか。 ・味方や相手が失敗しても,けなしたり 文句を言ったりしない。 (思考・判断) ◆チームの課題を見つけ,チームにあった練 習を考えることができたか。 (思考・判断) ○対戦相手を変えて第2ゲームをする。 ○ゲームの反省をする。 3.本時のまとめをする。 4.片付けをする。 ができたか。 2.「発展学習」 対戦相手に応じて作戦を工夫してゲー ムを楽しむ。 ○基礎感覚づくりの運動をする。 ・ドリルゲーム と ○チームで作戦を立て,練習をする。 7 ○第1ゲームをする。 ・前半のゲームをする。 め ◆空間を有効に使ってパスをつないだり,相 手に応じてディフェンスをしたりすること 用具の準備,安全点検 6 対1のディフェンスができたか。 (技能) ○学習カードの記入 1.場作りをする。 5 ◆動きながらのパス,山なりのシュート,1 (技能) ○進んで準備しようとしたり,協力したりし ているグループをほめ,広める。 ○ゴールが安全に設置されているか確認する ○安全に気をつけ,易しい運動から行わせる。 ○遠くまで投げたり,相手がとりやすいボー いか考えながらできるようにする。 ○うまい友達を見たり,友達同士で教え合っ たりしてできるようにする。 ○効率よく行えるように,練習方法やグルー プ分けなどの工夫をする。 ・ハーフタイムで反省し,作戦を見直す。○うまくできるグループを紹介し,どうやっ 8 ・後半のゲームをする。 ○第2ゲームをする。 たらうまくいくのか考えさせ,助言する。 ○ゲームの中で使う動きの一部を取り出した 練習(パス・シュートなど)を,回数や速 3.ゲームの反省をする。 さを他のチームと競いながら行わせる。 ○チームの中で教え合ったり励まし合ったり 4.本時のまとめをする。 ○学習カードの記入 してゲームができるよう,声かけをする。 ○技能の低い児童も攻撃に参加できるよう に,チーム内での動きを観察し,ルールな 5.片付けをする。 どの工夫をするように声かけをする。 ○ルールやマナーを守っているグループを賞 賛する。 ○仲よく協力して試合をしているチームを賞 賛する。 ◆互いに教え合い,励まし合い,認め合って 活動することができたか。 (関心・意欲・態度) ◆チームにあったルールを考え,作戦を意識 してゲームをすることができたか。 (思考・判断) ◆チームの課題を見つけ,チームにあった練 習を考えることができたか。 (思考・判断) ◆視野を広く持ち,空間を有効に使ってパス をつないだり,相手に応じてディフェンス をしたりすることができたか。 1.コーフトボール大会をする。 (技能) ○これまでの学習でみんなが工夫したルール ○相手チームの力に応じた作戦を立ててゲ を生かしてゲーム大会ができるようにす ームをする。 る。 ○多くの子を賞賛できるようにする。 9 2.学習のまとめをする。 ○ゲームの方法やルールについて話し合い, ○学習カードの記録する。 今後のゲームの学習に生かしていけるよう ○各チームごとに反省会をする。 にする。 ◆互いに教え合い,励まし合い,認め合って 活動することができたか。 (関心・意欲・態度) ◆これまでの学習をふり返り,自分の技能の 伸びに気づいたり,他のチームの良さを素 直に認めることができたか。 (関心・意欲・態度) 6 本時の指導 (7/9) (1)目標 ○技能目標・・・「できる」 <身体能力> ・空間を有効に使ってパスをつないだり,相手に応じてデ ィフェンスをしたりすることができる。 ○思考・判断目標・・・「わかる」 <知識・思考・判断目標> ○関心・意欲・態度・・・ 「関わる」 ・チームの課題を見つけ,チームにあった作戦・練習を考 えることができる。 ・教え合い,励まし合いながら活動できる。 <態度(マナー・協力)> (2)展開 時配 3 学習活動と内容 1.場作りをする。 用具の準備,安全点検 学習指導と評価(○) ・評価項目(◆) 資料・用具 ○服装点検・健康観察を済ませてお く。 掲示版 ボール ○進んで準備をしようとしたり,協 ゴール 力したりしているグループをほ 得点板 め,広める。 時計 ○ゴールが安全に設置されているか 確認する。 7 2.「基礎学習」 ○基礎的技能習得のドリルゲーム をする。 ○安全に気をつけ,易しい運動から 行わせる。 ・パスゲーム ○遠くまで投げたり,相手がとりや ・シュートゲーム すいボールを投げたりするにはど ・パスカットゲーム のようにすればよいか考えながら ・ピボットを使ってのタッチゲー できるようにする。 ム など ○うまい友達を見たり,友達同士で 教え合ったりしてできるようにす る。 ○効率よく行えるように,練習方法 やグループ分けなどの工夫をす る。 ○うまくできるグループを紹介し, どうやったらうまくいくのか考え させ,助言する。 ○より,ゲームに近い形で,ゲーム の中で使えるように行う。 3.「発展学習」 対戦相手に応じて作戦をくふうし てゲームを楽しむ。 ○技能の低い児童も攻撃に参加でき るように,チーム内での動きを観 察し,作戦を工夫するように声か 5 ○本時のめあて,対戦相手などを 確認する。 ・チームの作戦,個人のめあてを 確認する。 ・対戦相手,コートの確認をする。 けをする。 ○ルールやマナーを守っているグル ープを賞賛する。 ○味方と相手を見分けるためにカラ ー帽で色分けをする。 ○仲良く協力して試合をしているチ 25 ○ゲームをする ・ゲーム1 (前半4分−作戦2分−後半4分) ・ゲーム2(対戦相手を変えて) ームを賞賛する。 ○振り返りのポイントをはっきりさ せておく。 ○自分を振り返り記入するととも に,友達のよさも認めることがで 5 ○ゲームの反省をする。 きるよう,声をかける。 ◆チームの課題を見つけ,チームに あった練習を考えることができた カラー帽 4.本時のまとめをする。 ○学習カードの記入 か。 (思考・判断) ◆空間を有効に使ってパスをつない だり,相手に応じてディフェンス 5.片づけをする。 をしたりすることができたか。 (技能) 学習カード
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