‣YWWF2011 ニューズレター Young Women’s World Forum 2011 「若い女性のためのワールドフォーラム 2011」ニューズレター 2011 年 3 月 19 日~26 日 イギリス パックスロッジ メキシコアワカバニャ 千葉県第 83 団 大阪府第 71 団 筒井麻衣子 石井智恵子 ◆行ってきました! この度私たち二人は「若い女性のためのワールドフォーラム 2011」(英題“Young Women’s World Forum 2011”以下 YWWF2011)に参加しました。このフォーラムはガールスカウト生 誕 100 周年記念事業の一つで、2010 年~2012 年までの 3 年間、計 3 回開催されるものです。 3 年を通して 145 か国から 600 人もの若い女性がより良い世界を築くために集まります。2010 年はイギリスで、2011 年は 4 つのワールドセンターで、2012 年はアメリカで開催されます。 2011 年は日本からパックスロッジに 1 名、アワカバニャに 1 名の 2 名が参加しました。 ◆何をしたの? 今回のフォーラムはミレニアム開発目標を達成するために、具体的にどんな取組みが必要か考え、 話し合ってきました。また世界中から集まった 18 歳から 30 歳までの若いリーダーが普段、自分 の国でどんな活動をしているのか報告もしました。そしてリーダーシップ、アドボカシー、コミュ ニケーションなどについて学びました。どれもとても勉強になりました。 ◆ミレニアム開発目標って? 国連は、2015 年までに世界中にある飢餓や貧困などの問題を解決しようという「約束」を提案し ました。それがこのミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs エムディー ジーズ )です。なんと世界中の 189 か国がこの約束をしました。もちろん日本もその一国です。 ガールスカウトはみんなで一緒にこの「約束」を達成するために、立ち上がりました。それがグロ ーバルアクションテーマ(GAT)です。みなさんも GAT バッジというのを聞いたことがありませ んか? GAT バッジに取り組みながら、ミレニアム開発目標について知り、 「いっしょにならこの世 界を変えられる」ことをめざしましょう! GAT バッジは金、銀、銅の 3 種類があります。 筒井麻衣子が行った、Pax Lodge パックスロッジとは…? パックスロッジは、イギリスの首都ロンドン北部のハムステッドという 町にあります。Pax(パックス)とはラテ ン語で「平和」の意味、Lodge(ロッジ)は英語で「小屋」という意味 です。地元の人にはオレブセンターという名前でも知られていて、すぐ 隣にはガールガイド・ガールスカウト世界連盟の事務所があります。 パックスロッジには 32 か国から 35 名の参加者が集まりました。今回のフォーラムは 18 歳-30 歳までの若い女性を対象にしたもので、22 歳と 26 歳が特に多かったよう に思います。参加者は自分の国で私のようにリーダーをしていたり、運営に関わってい たり、トレイナーだったり…様々な立場の人が集まっていました。また職業も、学生、 ガーデナー、教師など様々で、普段聞けないような話が聞けて刺激的でした。 毎朝 8 時半の旗揚げから1日が始まり、夜は 9 時半までプログラムが続きます。もちろん休憩や食事の時 はみんなでおしゃべりを楽しみましたが、ベッドに入るとすぐに眠ってしまうほど、毎日を全力で駆け抜 けました。プログラム中は、少し難しい話も多く、英語でそれを聞き取り、話に加わることは簡単なこと ではありません。それでも他の参加者や、世界連盟の運営チームのベテランリーダーたちがサポートして くれたのでとても助かりました。分からない時には分からないと言う勇気も大切です。 遊びも 学びも 全力で! 特に印象に残っているプログラムを一つ紹介します。それは Environmental Scan というものです。 ここでは、一つのプロジェクトを立ち上げる前に、様々な視点に立って、自分たちが置かれる環境に最 も合ったプロジェクトを立ち上げる大切さを教えてくれました。これについての詳細や、他のプログラ ムについては、後日発行される報告書にて紹介しますので、楽しみにしていてください。 石井智恵子が行った、 Our Cabana アワカバニャとは…? ガールスカウト、ワールドセンターの一つ。メキシコの首都メ キシコシティから車で 3 時間ほどの常春の町、クエルナバカと いうところにあります。右のアワカバニャの シンボルマークはクエルナバカのシンボルで もあります。右図の通り、根・幹・三つに分 かれた枝、そして水滴から成っています。 アワカバニャには 36 か国から 42 名が集まりました。3 月のメキシコは半袖で過ごせるくらい暖かく、 そして水滴から成り立っています。 プログラムも日差しの降り注ぐ屋外で行われることが多かったです。アワカバニャでは、私たちの活動の ロールモデルとなる方々の講演を聴く機会が多くあり、実際にどのように思いを実現していくか、という ことを学びました。また、実際に現地の地域センターを訪れて子どもたちやお年寄りと触れ合うことも できました。セッション中は 8 名ないし 9 名の 5 つのグループに分かれて 話し合い、行動することが多く、中にはスペイン語圏の人もいたので意思疎通 も大変でしたが、最終的にはそれらを乗り越えて非常に固いきずなを結ぶこと ができました。話し合わなければならないことや仕上げなければならない課題 などはたくさんありましたが、それ以外にも自分たちでキャンプファイアーを 企画したりして交流を深めたことは何よりの思い出です。 私のチーム、“Sombrellows”のメンバーで す!議論はいつも白熱しましたが、みんなとて も仲良しです。 Young Women’s World Forum 2011 「若い女性のためのワールドフォーラム 2011」に参加して 千葉県第 83 団 筒井麻衣子 今回は日本を襲った震災直後だったため、飛行機の大幅な遅れにより開会式には間に合いま せんでしたが、何とか到着することができました。会場で私の到着を待っていて下さった皆さ んは、日本と日本のガールススカウトのことを心から心配し、温かく迎え入れ、そして数多く の励ましの声と共に抱きしめてくださいました。この時、今まで感じたことのないほどの安心 感を覚え、涙が止まりませんでした。 このフォーラムは、参加者である若い女性が力をつけ、実際に行動することが求められてい ます。近年はヒトやモノの移動が激しく、政治や経済も刻々と変化しています。そして世界に は貧困や環境問題など解決すべきことがまだたくさんあります。そんな時代に生きる少女と若 い女性が立ち上がり、小さなことでも行動することは、これからますます大きな意味を持つで しょう。私も日本と世界の少女のための活動をこれからも続けて行き、より良い世界を築く手 伝いが出来たら良いと思います。 パックスロッジにてフォーラムに参加していた方から、日本の少女のみなさん宛てにメッセー ジを頂きました。日本連盟のホームページにて掲載しておりますので、是非ご覧ください。世 界中から集まった姉妹からの温かな想いに触れて頂けたら嬉しいです。 大阪府第 71 団 石井智恵子 ブラウニーふたば(1 年生)から続けてきたガールスカウトで、こんなに世界とのつながり を感じたことはありませんでした。YWWF2011 では世界中のガールガイド・ガールスカウ トと一緒に“私たちのこれから”についてとことん話し合うことができたように思います。 100 周年のお祝いはただのお祝いではなく、これまでいかにしてこの活動が少女と女性の 生き方を変えてきたものであるかを学ぶと同時に、これからを担う若い女性である私たちがい かに現代の世界情勢とリンクした活動を展開していくべきかを考えさせられた、とても意義深 いものでした。参加者は世界各国から集まってきていましたが、もはや文化や言語などの背景 の違いは関係なく、同じ世界市民としての意見交換が繰り広げられ、議論は終始白熱し続け、 連日ものすごいパワーを感じました。 また、出発直前に日本で起こった地震・津波で被災した日本人に対する思い入れも深く、非 常に励まされました。ガールガイド・ガールスカウトの姉妹の結びつきがこんなに強く、そし て温かいものであるとは今まで気づきもしませんでした。この思いはきっとつらい状況の人々 にも伝わっていると信じています。 “一緒になら、世界を変えられる。 ”私たちは一人ではあり ません。これからもガールスカウト活動を続けることで気付くであろう学びを大切に、世界を 変えていくことのできる女性になりたいと思いました。 「若い女性のためのワールドフォーラム 2011」ニューズレター 平成 23 年 5 月発行 作成者:若い女性のためのワールドフォーラム 2011 参加者 大阪府第 71 団石井智恵子・千葉県第 83 団筒井麻衣子 社団法人ガールスカウト日本連盟
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