平成26年度 農林水産省補助事業 6次産業化サポート事業 6次産業化人材育成支援事業 民間企業等派遣研修の開催 民間企業等派遣研修会 事業報告書 目次 第 1章 民間企業等派遣研修会の実施概要 …… p.3 事業の実施概要と解説 ………………………………… p.4 事業の目的、検討委員会の開催、研修プログラム策定にあたっての重点方針、実 施結果の概要(コース概要・研修参加者数内訳・研修参加者人数・参加者アンケー トの実施(アンケート結果抜粋) ) 、ファシリテーターの設置、研修受入先の選定、 研修受入先・講師・ファシリテーター一覧 第 2 章 研修実施レポート …………………………p.18 ・1コース(東京会場) 平成 26 年 10 月 20 日(月)~ 10 月 24 日(金)……………p.19 ・2 コース(東京会場) 平成 26 年 11 月 10 日 (月)~ 11 月 14 日 (金)………………p.43 ・3 コース(東京会場) 平成 26 年 11 月 17 日 (月)~ 11 月 21日 (金)………………p.65 ・4 コース(大阪会場) 平成 26 年 12 月 1 日 (月)~ 12 月 5 日 (金)………………p.87 第 3 章 参加者アンケート調査結果 ……………p.108 第 1章 民間企業等派遣研修会の実施概要 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 1章 民 間 企 業 等 派 遣 研 修 会 の 実 施 概 要 事 業の目的 【「民間企業等派遣研修会」検討委員】 氏 名 所 属 平成 23 年 3 月 1 日に施行された六次産業化法は、農林水産物等及び農山漁村に存在する土地・水その他の資源を有効 加藤 寛昭 氏(委員長) 食と農研究所 代表 に活用した農林漁業者等による事業の多角化及び高度化(農林漁業者による加工・販売への進出等の「6次産業化」 )に関 二瓶 徹 氏 一般財団法人食品産業センター 振興部 主任 する施策並びに地域の農林水産物の利用の促進に関する施策( 「地産地消等」 )を総合的に推進することにより、農林漁業 松本 謙 氏 株式会社ファーマーズフォレスト 代表取締役社長 等の振興等を図るとともに、食料自給率の向上等に寄与することを目指している。 吉田 誠 氏 神奈川県農業技術センター 生産環境部 品質機能研究課 課長 兼 農業革新支援専門員(6次産業化・農産加工担当) これに係り、6次産業化の推進に向け、農林漁業者等の 6 次産業化の取組をきめ細かく支援する全国段階の機関としての 「6 次産業化中央サポートセンター」や、都道府県単位での支援体制が整備され、法に基づく総合計画認定案件の発掘や 申請、フォローアップまでの総合的なサポート体制の構築が進んでいる。 (50 音順) ○第 1 回 検討委員会 【開催概要】 日時:平成 26 年 7 月 22 日(火) 13:45 ~ 15:15 場所::パソナグループ本部ビル 9 階Hルーム(〒 100-8228 東京都千代田区大手町 2-6-4) 一方で、自ら商品開発(加工)を行ったり、これまで販売したことのないマーケットに展開したり、飲食を含めた観光業な 議事:1. 「民間企業等派遣研修会」の事業概要について ど新たな分野への多角化を行う等の6次産業化に取組みたいという思いがあっても、それらの経験やノウハウ等を有してい 2. 「民間企業等派遣研修会」の研修プログラムの内容について る農業従事者はまだまだ少ないのが現状である。 3. 「民間企業等派遣研修会」の募集・広報ツールについて ○第2回 検討委員会 6次産業化の更なる推進に向け、 「民間企業派遣研修会(以下、 「当事業」 ) 」では、農業者に対する指導の中核となる者(普 日時:平成 27 年 3 月 11 日(水) 14:00 ~ 15:30 及指導員)を、大都市圏等を中心に活動する外食産業、食品製造業、量販店等において6次産業化を推進するために必要 場所:パソナグループ本部 B1階 プロジェクトルームA・B(〒 100-8228 東京都千代田区大手町 2-6-4) な手法・ノウハウについて習得していただくことを目的としている。 議事:1.平成 26 年度「民間企業等派遣研修会」の事業結果について 具体的には、フードチェーン・バリューチェーンの概念・仕組み・事例、消費者視点など、農林漁業者が消費者・市場に商品 2.次年度以降に向けた実施方針について を供給するために欠かせない 6 次産業化の実践に必要な知識・ ノウハウを習得させる「座学研修」 、及び、6 次産業化のフー ドチェーン・バリューチェーンの商流の体感と、各段階の実践的な手法・ノウハウを学べる、大都市圏等を中心に活動する食 品製造業、卸売業、流通・小売業、外食・中食業等での実地研修を行い、また、研修のグループワーク等による普及指導 員等同士のネットワーク強化により、普及指導員等が地域の6次産業化を主体的に推進する牽引力となりうる人材として育 成し、また、それにより農林漁業者の 6 次産業化の推進とそれによる所得向上が図られることを目指し、当事業を実施した。 研修プログラム策定にあたっての重点方針 第1回検討委員会での検討結果を受け、研修プログラムについては下記の点を重点方針として設定した。 • 「食品製造」 「卸売・物流」 「流通・小売」 「外食・中食」の現場を知り、座学の講義内容と現場を自分の中でつなげるこ 地 域の6次 産業化を推 進する牽引力と なりうる人材を育成 6次産業化の 実践に必要な 知識・ノウハウ 大都市圏等を中心に 活動する食品産業 企業での実地研修 普及指導員の 6次産業化指導の スキルアップ 普及指導員の 6次産業化のフード チェーン・バリュー チェーンの商流の体感 と、 6次産業化指導の 実践力強化 農 林 漁 業 者の 6次産業 化の推進と それによる所 得 向 上 普及 指 導員 等 民間企業等派遣研 修会 とを目的に、 研修会後、 6次産業化をイメージかつ推進しやすいよう、 6次産業全体にかかわるサプライチェーン全体(マー ケティング・ブランド戦略、商品開発、品質・衛生管理、食品表示、卸・物流、流通・小売、販路開拓、輸出)について の一貫性を持った研修とする。 •6 次産業化の地域での推進を強化すべく、 「農林漁業成長産業化ファンドの仕組み」に関する座学研修を盛り込む。 •受講生には、事前アンケートを作成していただくことで、今回の参加目的を明確に設定した上で研修会に参加してもら えるような導線設計とする。 また、 研修初日については研修会の目的や個別企業ごとでの学習ポイントを座学研修、 グルー プワーク等で再度、確認する機会を設ける。 •実地研修やワークショップ・グループワーク等、受講生が自らアウトプットする機会を豊富に設けることで理解度を高め、 スキルアップに結びつける。 (特に最終日には、6 次産業化の生産者が抱える問題点についてのグループワークを実施し、 各地域の課題や現状の対応方法の共有、課題に対するアクションプラン・アイデア創造を実施する。 ) 検討委員会の開催 当事業を推進するにあたり、事業実施方針の検討や個別企業ごとの研修内容の検討、次年度以降の実施方針の策定を目 的とし、検討委員会を設置・開催した。検討委員会については、6次産業化の実践者、支援者、学識経験者、普及指導員 •派遣される普及指導員と受け入れる企業との意識や目的の整合性を図り、研修内容をより効果的なものとすることを目 的とし、生産現場及び企業の現状双方を理解している人材をファシリテーターとして配置する。 •受講生に受講レポートを作成して貰うことで、感想や疑問点等を逐次確認・解決する。 受講レポートによる振り返りで、知識・手法・ノウハウの理解度を高める。 経験者等、様々な立場の有識者からなる組織とし、当事業を客観的な視点から評価・検討を行った。 4 5 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 1章 民 間 企 業 等 派 遣 研 修 会 の 実 施 概 要 実施結果の概要 【コース概要】 1コース(東京会場) 3 コース(東京会場) 平成 26 年 10 月 20 日(月) ~ 10 月 24 日(金) 研 修日程 10 月 20 日(月) 研 修 会 場・受 入 先 企 業 研修場所 パソナグループ本部(東京) パソナグループ本部(東京) (東京都千代田区大手町 2-6-4) サッポロホールディングス株式会社 サッポロビール㈱ 千葉工場 (千葉県船橋市高瀬町 2 番) 米屋株式会社 米屋㈱ 第 2 工場 (千葉県成田市新泉 32 番) 国分株式会社 国分㈱ 三郷流通センター (埼玉県三郷市番匠免二丁目215) 10 月 21 日(火) 10 月 22 日(水) 株式会社ライフコーポレーション 10 月 23 日(木) 10 月 24 日(金) 平成 26 年 11月 17 日(月) ~ 11月 21日(金) パソナグループ本部(東京)→ ㈱ライフコーポレーション 錦糸町駅前店 (東京都墨田区錦糸 2-2-1 他) 株式会社三越伊勢丹 ㈱三越伊勢丹 伊勢丹新宿本店 (東京都新宿区新宿 3-14-1) パソナグループ本部(東京) パソナグループ本部(東京) (東京都千代田区大手町 2-6-4) 2 コース(東京会場) 研 修 会 場・受 入 先 企 業 研 修 会 場・受 入 先 企 業 研修場所 パソナグループ本部(東京) パソナグループ本部(東京) (東京都千代田区大手町 2-6-4) 株式会社モスフードサービス ㈱モスフードサービス (東京都品川区大崎 2-1-1) 東日本旅客鉄道株式会社 東日本旅客鉄道㈱ のもの上野店 (東京都台東区上野 7 丁目 JR上野駅中央改札) 11 月 19 日(水) 株式会社農業総合研究所 ㈱農業総合研究所 ダイエー新浦安店内売場→ パソナグループ本部(東京) (千葉県浦安市入船 1-4-1 他) 11 月 20 日(木) パルシステム生活協同組合連合会 パルシステム生活協同組合連合会 (㈱ジーピーエス) (埼玉県さいたま市岩槻区末田 942-1 パルシステム 岩槻センター内) 11 月 21 日(金) パソナグループ本部(東京) パソナグループ本部(東京) (東京都千代田区大手町 2-6-4) 11 月 17 日(月) 11 月 18 日(火) 4 コース(大阪会場) 平成 26 年 11月 10 日(月) ~ 11月 14 日(金) 研 修日程 研 修日程 平成 26 年 12 月 1日(月) ~ 12 月 5 日(金) 研修場所 研 修日程 研 修 会 場・受 入 先 企 業 研修場所 11 月 10 日(月) パソナグループ本部(東京) パソナグループ本部(東京) (東京都千代田区大手町 2-6-4) 12 月 1 日(月) パソナグループ本部(大阪) パソナグループビル(大阪本社) (大阪府大阪市中央区淡路町 4-2-15) 11 月 11 日(火) キユーピー株式会社 キユーピー㈱ 五霞工場 (茨城県猿島郡五霞町小手指 1800) 12 月 2 日(火) キユーピー株式会社 キユーピー㈱ 伊丹工場 (兵庫県伊丹市南町 4-7-1) 大丸梅田店 (株式会社フレッシュワン、 株式会社アイ・エム・シー 売場) パソナグループビル(大阪本社)→ 大丸梅田店 (㈱フレッシュワン、㈱アイ・エム・シー 売場) (大阪市北区梅田 3-1-1 他) 住友化学株式会社 健康・農業関連事業 研究所 住友化学㈱ 健康・農業関連事業研究所 (兵庫県宝塚市高司 4 丁目 2 番 1 号) 住友化学㈱ 愛媛工場、サンライズファーム西条、 サンライズ西条加工センター (愛媛県新居浜市惣開町 5 番 1 号、愛媛県西条市 神拝甲 150-1 西条市産業情報支援センター内他) パソナグループビル(大阪本社) (大阪府大阪市中央区淡路町 4-2-15) 11 月 12 日(水) 国分株式会社 国分㈱ 三郷流通センター (埼玉県三郷市番匠免二丁目215) 株式会社生産者連合デコポン ㈱生産者連合デコポン (千葉県成田市前林 976-7 ) 12 月 3 日(水) 11 月 13 日(木) 11 月 14 日(金) 株式会社アグリプラス (農産物直売所かしわで) ㈱アグリプラス(農産物直売所かしわで) (千葉県柏市高田 100 番地) 12 月 4 日(木) 住友化学株式会社 愛媛工場 サンライ ズファーム西条・加工センター パソナグループ本部(東京) パソナグループ本部(東京) (東京都千代田区大手町 2-6-4) 12 月 5 日(金) パソナグループ本部(大阪) 6 7 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 1章 民 間 企 業 等 派 遣 研 修 会 の 実 施 概 要 【参加者アンケートの実施】 【研修参加者数内訳】 [ 受講者 ] 本事業で実施した研修の効果確認を目的として研修参加者に対するアンケート調査を実施しました。 ■調査対象者:各コースの研修を修了した対象者:36 名(内訳:普及指導員 36 名) 参加した普及指導員数(所属する都道府県の地域) コース名 1 コース(東京会場) 平成 26 年 10 月 20 日(月) ~ 10 月 24 日(金) 2 コース(東京会場) 平成 26 年 11 月 10 日(月) ~ 11 月 14 日(金) 3 コース(東京会場) 平成 26 年 11 月 17 日(月) ~ 11 月 21 日(金) 4 コース(大阪会場) 平成 26 年 12 月 1 日(月) ~ 12 月 5 日(金) 合 計 参加者数 北海道 東北 関東 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 沖縄 7 1 1 0 0 0 4 0 1 平成 26 年 11 月 17 日(月) ~ 11 月 21 日(金) 4 コース(大阪会場) 平成 26 年 12 月 1 日(月) ~ 12 月 5 日(金) 合 計 アンケート調査の結果については、第3章 108 ページ以降にて整理を行いました。 【参加者アンケートの結果より一部抜粋】 10 13 6 36 4 1 4 4 0 0 9 6 0 0 1 1 0 0 0 0 1 0 2 3 0 2 1 7 0 1 0 1 4 2 2 9 研修の満足度 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 27 75.0 2: やや満足した 9 25.0 3: どちらともいえない 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 研修の参加動機 参加した普及指導員数(所属する都道府県の地域) 3 コース(東京会場) ■調査日:2014 年 10 月 24 日、11 月 14 日、11 月 21日、12 月 5 日 ■回収数:36 名(回収率:100%) [ 聴講者 ] コース名 ■調査方法:各コース毎、研修最終日にアンケート票を配布し、回収しました。 参加者数 2 北海道 東北 関東 0 0 東海 0 北陸 1 近畿 1 中国 0 四国 0 九州 沖縄 0 14 0 1 1 0 2 1 9 0 16 0 1 1 1 3 1 9 0 ※各県の地域の割り振りは農林水産省 / 地方農政局一覧のページご参照 (http://www.maff.go.jp/j/org/outline/dial/kyoku.html) 【研修参加者人数】 本事業における研修の参加者は、参加者を派遣する都道府県側の予算計画による派遣費やスケジュールの確保の問題等から都道 府県による差は見られたものの、4 つのコースにおいて計 36 名の普及指導員の参加が得られました。 ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: どちらともいえない ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 25.0% 75.0% ■ 6: 未回答 次回の希望業種 人数 (人) 割 合(%) 1: 研修受入先に 興味があったから 18 20.2 2: 研修内容に 興味があったから 20 22.5 3: 講師(1 日目、5 日目)に 興味があったから 0 0.0 4: 地域の課題解決に つなげたかったから 6 6.7 25 28.1 6: 研修受入先、講師(1 日目、 5 日目) 、他の参加者との 交流を期待して 6 6.7 7: 上司等からの指示が あったから 14 15.7 8: その他 0 0.0 9: 未回答 0 0.0 5: 6次産業化等に 関わる知識や技術の習得 問4-1 ご参加いただいた研修を全体として評価した場合に 当てはまるものを選択してください。 人数 (人) 割 合(%) 1: 農協・農業生産法人 7 5.0 2: 食品製造業者 17 12.2 3: 流通業者 19 13.7 4: 小売業者 15 10.8 5: 外食・中食業者 23 16.5 6: 商社 17 12.2 7: ネット販売・通信販売 18 12.9 8: 観光・旅行業者 20 14.4 9: その他 3 2.2 10: 未回答 0 0.0 【成果の公表】 また、今年度、研修先企業単位での参加となる聴講者を募集し、3 コース、4 コースで計 16 名の普及指導員の参加が得られました。 当該事業の実施結果として当該事業報告書を印刷し関係各所へ配布するとともに、 コース毎の参加者数等の詳細は上記の表の通りとなります。 専用ホームページ( http://www.pasona-nouentai.co.jp/pr/2014/nousui/minkanhaken/ )に掲載を行う。 8 9 民間企 民 間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 1章 民 間 企 業 等 派 遣 研 修 会 の 実 施 概 要 ファシリテーターの設置 重点方針にも記載した通り、派遣される普及指導員と受け入れる企業との意識や目的の整合性を図り、研修内容をより効果的なも のとすることを目的とし、生産現場及び企業の現状双方を理解している人材をファシリテーターとして配置する。 ファシリテーターは、昨年度の民間企業等派遣研修会でのファシリテーターを経験し、事業の趣旨・内容を理解した 6 次産業化の 専門家等を今年度も配置し、研修受入先での見るべき学ぶべき視点、また、新たな視点・気付きを参加者に提供し理解の深化を促す。 講師名 プ ロ フィー ル 講師名 高崎経済大学卒業 法政大学 経済学部 経済学科 環境文化コース卒 1966 年 ライオン㈱入社。食品の営業、製品開発を担当。食品販売部長。 1998 年 ㈱パソナ入社 以後、人材ビジネスの営業および派遣労働者の人事・労務担当として従事 1998 年 ヒューマンルネッサンス㈱入社。 2010 年 ㈱パソナグループ 事業開発部 出向 オムロンが農業に参入するにあたり、その設立から参画。 室内植栽管理業務及び農業分野におけるコンサルティング業務に従事 農産物のブランディング、販売を担当 2012 年 ㈱パソナ農援隊 出向 農業分野におけるコンサルティング業務に従事 2002 年 食と農研究所を設立 2013 年 コンサルティング事業部 マネージャーを拝命 (専門分野・主な活動) 食と農研究所 代表 加藤 寛昭 氏 プ ロ フィー ル ・食品の製品開発及びマーケティング全般 2014 年 アーバンファーム事業部 事業部長を拝命、現在に至る ・農産物を活用した製品開発及びブランディング支援 <業務経験> (お茶、ゆず胡椒、トマトジュース、柿ジュース他) ・販売支援(マッチング多数) (委員等) ・本場の本物審査・認定委員(座長) (食品産業センター) ・農商工連携人材育成事業推進委員会委員(全国中小企業団体中央会) 株式会社パソナ農援隊 コンサルティング 事業部 マネージャー 佐藤 元信 発注元:農林水産省、厚生労働省、青森県をはじめとした地方公共団体 対応業務内容 農業者向け、新規就農者向け、観光施設・直売所の従事者向け研修事業(専門家を講師として派遣)の運営 ・各研修事業の教育理念(目的・指導方法)の決定、教育過程(カリキュラム)の構築 ・発注先との調整 ・千葉の食と農連携事業 コーディネーター ・専門家の講師陣としての開拓 ・長崎県ブランド農産加工品認証制度委員 ・研修における研修内容の調整と、講師との日程・講義内容等に関する調整業務 ・K 町六次産業化ネットワーク協議会 ・講師依頼書(契約書)等の事務処理業務 ボランタリー・プランナー、中小企業診断士 ・当日の講師のアテンド、当日運営業務 ・農業者、新規就農者向けに個別相談や目標設定、発表会の運営 ・各地域の農業情勢や戦略、地域特性等の調査 大学院で農学と社会学を専攻し、農水省所管法人にて、開発途上国への加工技術移転の ODA、食品産業および 保有資格:農商工連携コーディネーター、JGAP 指導員、食品衛生責任者 異業種連携による食環境からの食育推進、EU 型の GI 制度を参考にした地域食品ブランド制度構築を担当。そ の後、食育や地域振興を異業種連携による「ソーシャル・ビジネスモデル」を産み出すプラットフォーム(法人) を設立するとともに、制度化した地域食品ブランド「本場の本物」を 2015 年開催の「ミラノ万博」出展に導き、 プロモーションを手掛ける。 近年、フランスブルターニュ地方に鰹節工場建設プロジェクトを手掛けるとともに、フランスから名誉招待者と して、現地にて講演等を行う。現在、経済産業大臣・農林水産大臣任命「ミラノ万博」公式サポーター、大学の 非常勤講師を務めているとともに、NHK の番組に専門家として出演。 一般財団法人 食品産業センター 振興部 主任 二瓶 徹 氏 研修受入先の選定 研修受入先の選定について、平成 25 年度のアンケート結果より普及指導員の研修ニーズを精査しつつ、 6次産業化のフードチェーン・ 【委嘱委員・所属紹介】 バリューチェーンに関わる食品製造業、卸売業、流通・小売業、外食・中食業等の民間企業、及び、要望の高かった 6 次産業化での ・農林水産省「食のモデル地域構築計画」検討委員 実績のある農業法人も含め選定し、また、農林水産省が進める6次産業化施策に対する普及指導員の更なるレベルアップの重要性 ・農林水産省「食材提供の場を活用した実践事業」検討委員 ・農林水産省「食育活動の全国展開委託事業」技術専門委員 など、施策や本事業の趣旨に賛同して頂ける企業において実施する。 ・水産庁「流通促進取組支援事業」評価委員 上記の検討および協力要請等の結果、当該事業において研修受入先になって頂いた企業は下記の通りである。 ・「本場の本物」ブランド推進委員会 事務局長 なお、研修受入先の講師には、その企業における、その分野の専門担当者を選定し講義して頂く。 ・一般社団法人すこやか食育エコワーク 理事 ・墨田区「食育推進会議」委員 (例)食品製造・商品開発の講義 ー 商品開発責任者もしくは商品開発担当者 等 ・農林水産省「フード・コミュニケーション・プロジェクト」アドバイザー ・農林水産省「マジごはん」審査委員 ・法政大学大学院「食と農」研究所特任研究員 住友化学㈱、サッポロホールディングス㈱、米屋㈱、国分㈱、㈱ライフコーポレーション、㈱三越伊勢丹、キユーピー㈱ 、 ・東京家政学院大学 非常勤講師 ㈱生産者連合デコポン、㈱アグリプラス、㈱モスフードサービス、東日本旅客鉄道㈱、㈱農業総合研究所、パルシステム生 ・経済産業大臣・農林水産大臣任命「ミラノ万博日本館」公式サポーター 10 活協同組合連合会、大丸梅田店 等(順不同) 11 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 1章 民 間 企 業 等 派 遣 研 修 会 の 実 施 概 要 研修受入先企業・講師・ファシリテーター一覧 テーマ、企 業 名 民間企業等派遣研修 会のポイント(6 次産 業化概論、 フードチェー ンに関する座学研修) 講師 グループワーク講師 ファシリテーター 農林漁業成長産業化 ファンドの概要(農林 漁業成長産業化ファン ドの仕組みに関する座 学研修)講師 農林漁業成長産業化 ファンドの概要(農林 漁業成長産業化ファン ドの仕組みに関する座 学研修)講師 グループワーク講師 ファシリテーター ファシリテーター 講師名 プ ロ フィー ル 日程 食と農研究所 代表 加藤 寛昭 氏 高崎経済大学卒業 1966 年 ライオン㈱入社。食品の営業、製品開発を担当。 食品販売部長。 1998 年 ヒューマンルネッサンス㈱入社。オムロンが農業に参入するにあたり、 その設立から参画。農産物のブランディング、販売を担当 2002 年 食と農研 究所を設立 (専門分野・主な活動) ・食品の製品開発及びマーケティング全般・農産物を活 用した製品開発及びブランディング支援 (お茶、 ゆず胡椒、 トマトジュース、 柿ジュー ス他) ・販売支援(マッチング多数) (委員等) ・本場の本物審査・認定委員(座長) (食品産業センター) ・農商工連 携人材育成事業推進委員会委員(全国中小企業団体中央会) ・千葉の食と農連 携事業 コーディネーター・長崎県ブランド農産加工品認証制度委員・K 町六 次産業化ネットワーク協議会ボランタリー・プランナー、中小企業診断士 10 月 20 日(月) 10 月 23 日(木) 10 月 24 日(金) 11 月 10 日(月) 11 月 13 日(木) 11 月 17 日(月) 11 月 20 日(木) 12 月 1 日(月) 12 月 2 日(火) 12 月 4 日(木) 12 月 5 日(金) 株式会社農林漁業 ー 成長産業化支援機構 植草 茂樹 氏 10 月 20 日(月) テーマ、企 業 名 ー 成長産業化支援機構 川原 武彦 氏 株式会社パソナ 農援隊 コンサル ティング事業部 マネージャー 佐藤 元信 大学院で農学と社会学を専攻し、農水省所管法人にて、開発途上国への加工技 術移転の ODA、食品産業および異業種連携による食環境からの食育推進、EU 型の GI 制度を参考にした地域食品ブランド制度構築を担当。 その後、食育や地域振興を異業種連携による「ソーシャル・ビジネスモデル」 を産み出すプラットフォーム(法人)を設立するとともに、制度化した地域食 品ブランド「本場の本物」を 2015 年開催の「ミラノ万博」出展に導き、プロモー ションを手掛ける。近年、フランスブルターニュ地方に鰹節工場建設プロジェ クトを手掛けるとともに、フランスから名誉招待者として、現地にて講演等を 行う。現在、経済産業大臣・農林水産大臣任命「ミラノ万博」公式サポーター、 大学の非常勤講師を務めているとともに、NHK の番組に専門家として出演。 【委嘱委員・所属紹介】・農林水産省「食のモデル地域構築計画」検討委員・農 林水産省「食材提供の場を活用した実践事業」検討委員・農林水産省「食育活 動の全国展開委託事業」技術専門委員・水産庁「流通促進取組支援事業」評価 委員・「本場の本物」ブランド推進委員会 事務局長・一般社団法人すこやか食 育エコワーク 理事・墨田区「食育推進会議」委員・農林水産省「フード・コミュ ニケーション・プロジェクト」アドバイザー・農林水産省「マジごはん」審査委員・ 法政大学大学院「食と農」研究所特任研究員・東京家政学院大学 非常勤講師・ 経済産業大臣・農林水産大臣任命「ミラノ万博日本館」公式サポーター (ご挨拶:工場概要ご説明) 1985 年:東京大学農学部卒業後、サッポロビール(株)に入社、川口工場 醸 造課に配属。1989 年から名古屋工場、大阪工場の製造部を経て、1999 年より 本社で商品・技術開発に携わる。 2002 年からは商品技術、生産技術開発センター長。 2004 年から北海道工場、静岡工場の製造部長を経て、2010 年には九州日田 工場長に就任。2012 年からは千葉工場長、執行役員として現在に至る。 10 月 21 日(火) サッポロホールディン グス株式会社(サッポ ロビール株式会社 千 葉工場) (原料パートご説明) サッポロビール 1997 年奈良先端科学技術大学院大学修了後サッポロビール株式会社に入社 株式会社 購買部 群馬工場にて製麦 ( 麦芽製造 ) を経験後、仙台工場でビール醸造、商品開発部 島瀬 雅行 氏 門を経て現在は購買部にてビール用原料購買およびフィールドマン業務に従事 10 月 21 日(火) サッポロホールディン グス株式会社(サッポ ロビール株式会社 千 葉工場) サッポロビール 株式会社 新価値開発部 野並 祐介 氏 (商品開発パートご説明) 2008 年、近畿大学経営学部卒業後、サッポロビール株式会社に入社大阪、京都、 滋賀でスーパーや酒量販店に対する営業を経験 その後、菓子の製造・販売を行 うサッポロファインフーズ社へ出向 全国規模のスーパー、コンビニエンスから地 方のスーパーまでを担当 2013 年 1 月から現在の商品開発部門に所属 10 月 21 日(火) 東京農業大学卒業、資格:管理栄養士・公害防止管理者(水質) ・伝統和菓子 職認定(ぴーなっつ最中) 、研究開発・事業開発を担当、趣味はゴルフと千葉県 では少々名の知れた銘柄米『多古米』も手がける土日百姓。 10 月 21 日(火) 昭和 38 年 8 月 13 日生 昭和 62 年 3 月 明治大学農学部 卒業 昭和 62 年 4 月 国分株式会社入社 平成 16 年 1 月 首都圏第四支社第三支店長 平成 19 年 4 月 首都圏第二支社副部長兼第三支店長 平成 23 年 1 月 東京支社第二営業部長 平成 24 年 1 月 関東支社第一営業部長 平成 24 年 2 月 広域・関東統括第一担当部長兼務 平成 25 年 9 月 営業推進部長 これまでの赴任地は、札幌⇒横浜⇒福岡⇒横浜⇒日本橋 入社以来、一貫して加 工食品・酒類の営業畑であったが、昨年 9 月より本社スタッフ部署である「営 業推進部」に異動。 各種提案企画立案、情報支援機能提供、企業 PB の開発他、小売業および営業 への支援活動が主な業務となる。「問屋の機能をご理解いただければ幸いです。 是非ご活用ください。」 10 月 22 日(水) 11 月 12 日(水) 国分株式会社 低温フレッシュ・ フー ドサービス統括本 部 リーダー 野田 東男 氏 平成 11 年 3 月 学習院大学経済学部 卒業 平成 11 年 4 月 国分株式会社入社 平成 14 年 9 月 中国支社岡山支店 営業 平成 17 年 3 月 営業本部付((株)ジェフネット出向) 平成 20 年 12 月 営業推進部(日本生活協同組合連合会駐在) 平成 22 年 8 月 経営企画部事業開発担当付MD 平成 24 年 4 月 生鮮統括部MDリーダー 平成 26 年 4 月 低温フレッシュ・フードサービス統括本部リーダー 「新規事業の社内公募「農産物チャレンジャー」の第一期メンバーとして、事業 の立ち上げから農産事業に携わっております。生産者様とお得意先様の架け橋 になれるよう、ニーズのマッチングに努めてまいりたいと思います。」 10 月 22 日(水) 法政大学 経済学部 経済学科 環境文化コース卒 1998 年㈱パソナ入社以後、人材ビジネスの営業および派遣労働者の人事・労務 担当として従事/ 2010 年㈱パソナグループ 事業開発部 出向 室内植栽管理業 務及び農業分野におけるコンサルティング業務に従事/ 2012 年㈱パソナ農援 隊出向 農業分野におけるコンサルティング業務に従事/ 2013 年コンサルティ ング事業部 マネージャーを拝命/ 2014 年 アーバンファーム事業部 事業部長 を拝命、現在に至る <業務経験>発注元:農林水産省、厚生労働省、青森県をはじめとした地方公 共団体対応業務内容農業者向け、新規就農者向け、観光施設・直売所の従事 者向け研修事業(専門家を講師として派遣)の運営・各研修事業の教育理念(目 的・指導方法)の決定、教育過程(カリキュラム)の構築・発注先との調整・専 門家の講師陣としての開拓・研修の研修内容の調整と、講師との日程・講義内 容等に関する調整業務・講師依頼書(契約書)等の事務処理業務・当日の講師 のアテンド、当日運営業務・農業者、新規就農者向けに個別相談や目標設定、 発表会の運営・各地域の農業情勢や戦略、地域特性等の調査 保有資格:農商工連携コーディネーター、JGAP 指導員、食品衛生責任者 国分株式会社 物流事業部 落合 章浩 氏 昭和 59 年 8 月 18 日生 平成 20 年 3 月 早稲田大学社会科学部 卒業 平成 20 年 4 月 国分株式会社入社 平成 21 年 8 月 物流事業部運営担当 平成 23 年 7 月 東京支社物流担当 平成 24 年 1 月 広域・関東統括物流担当 平成 25 年 4 月 早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻 入学(MBA /平成 26 年 3 月卒業見込) 平成 26 年 1 月 物流事業部開発担当 現在職務:小売業様の物流課題を解決する最適物流構造の構築のご提案業務。 当社が運営受託した物流センターの稼動支援業務。 モットー:「愚公移山」(どんなに困難な状況に追い込まれても、ぶれずにゴー ルを見据えて努力を続けよう) 「本日は、問屋物流の機能そのものについてご説明させていただきます。本日の 問屋国分の物流の講義が、ご参加された皆様の事業にとりまして、有意義な気 付きのきっかけとなれば幸いでございます。」 10 月 22 日(水) 11 月 12 日(水) 12 研究開発副統括 白鳥 正俊 氏 11 月 10 日(月) 11 月 17 日(月) 12 月 1 日(月) 国分株式会社 10 月 20 日(月) 10 月 21 日(火) 10 月 22 日(水) 11 月 11 日(火) 11 月 12 日(水) 11 月 14 日(金) 11 月 17 日(月) 11 月 18 日(火) 11 月 19 日(水) 11 月 21 日(金) 12 月 3 日(水) 日程 サッポロビール 株式会社 千葉工場長 吉田 郁也 氏 米屋株式会社 株式会社農林漁業 プ ロ フィー ル サッポロホールディン グス株式会社(サッポ ロビール株式会社 千 葉工場) 米屋株式会社 一般財団法人食品 産業センター 振興部 主任 二瓶 徹 氏 講師名 国分株式会社 国分株式会社 国分株式会社 営業推進部長 千木良 治 氏 13 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 テーマ、企 業 名 国分株式会社 第 1章 民 間 企 業 等 派 遣 研 修 会 の 実 施 概 要 講師名 国分株式会社 物流事業部 杉山 幸平 氏 プ ロ フィー ル 日程 昭和 63 年 4 月 5 日生 平成 23 年 3 月 立命館大学経済学部 卒業 平成 23 年 4 月 国分株式会社入社 平成 23 年 6 月 九州支社 総務課 平成 24 年 6 月 九州支社第一支店 物流業務担当 平成 25 年 6 月 物流事業部開発担当 現在職務:小売業様専用センター新拠点立ち上げのため、構内設計・運用 の構築。 モットー: 「らしくあれ」 (何事にも自分の軸を持ち行動すること) 「普段あ まり意識しない「問屋の物流」について、皆様に少しでも身近に感じて頂 ければと思います。 」 10 月 22 日(水) 11 月 12 日(水) ー 10 月 22 日(水) 11 月 12 日(水) テーマ、企 業 名 キユーピー株式会社 講師名 プ ロ フィー ル 日程 キユーピー株式会社 品質保証本部 食品 安全科学センター センター長 宮下 隆 氏 1994 年 東京理科大学理学部化学科卒 キユーピー株式会社 入社 生産本部 品質管理部 配属 1996 年 同社 生産本部 挙母工場 製造課 2001 年 同社 品質保証本部 食品衛生試験室 2006年 同社 研究所 食品安全技術センター 分析研究室 チームリーダー 2010 年 同社 生産本部 仙川工場 品質保証課 課長 2011 年 同社 研究所 食品安全技術センター 微生物研究室 室長 2012 年 同社 研究開発本部 技術研究所 食品安全技術部 次長 2013 年 同社 品質保証本部 食品安全科学センター 次長~ 現在に至る 所属学会等:公益財団法人日本缶詰協会(技術委員会委員長) 、日本食品化学 学会(評議員) 、 クロマトグラフィー科学会(評議員) 、 日本マイコトキシン学会(役 員・広報委員) 、AOAC International 日本セクション(代議員) 、オフフレーバー 研究会(幹事・情報委員) 、カビ毒研究連絡協議会(役員・編集委員) 、日本農薬 学会会員、日本食品衛生学会会員、日本食品微生物学会会員等 主な研究:食のリスクマネジメント体系の研究開発・メタボロミクスを応用した 食品成分の網羅的分析法の研究開発・微生物産生毒素の産生機序に関する研究・ 損傷菌の発生機序と検出に関する研究・食中毒菌の食品中での調理加工におけ る挙動に関する研究・食品中における危害微生物の増殖予測モデルに関する研 究開発(2013 年 11 月 1 日現在) 11 月 11 日(火) 12 月 2 日(火) 株式会社生産者連合 デコポン 代表取締役 井尻 弘 氏 愛媛県宇和島市出身 果樹農家の二男 昭和36年7月19日生まれ 静岡大学農学部農学科卒業千葉県成田市在住 沿革 昭和60年 4月 愛媛県伊予三島にて農業改良普及員として社会人スタート 平成 3年11月 愛媛県大洲農業改良普及所を退職 平成 6年 4月 (有)生産者連合デコポン設立 千葉県香取郡多古町にて営業開始 10月 海外への農産物(野菜箱)の宅配開始(香港への顧客8件) 平成10年 4月 研修生育成事業の開始(年間10名以上の研修生の受け入れ) 5月 シンガポールへの野菜箱の宅配開始 平成12年11月 株式会社ワタミとの取引開始 平成13年 5月 株式会社オイシックスとの取引開始 平成15年10月 事務所移転 香取郡大栄町(現成田市)にて活動開始 平成16年 3月 香取郡多古町にてイチジクの栽培を始める(現在匝瑳市に農 場拡大) 平成17年 8月 日本で第一号の農消資本会社「株式会社生産者連合デコポン」 となる 資本金4, 500万円となる 9月 「第2回立ち上がる農産漁村」最優秀事例として表彰される 平成18年 3月 資本金6, 005万円に増資 「第12回環境保全型農業推進コンクール」にて「全国推進会議 平成19年 2月 会長賞」を受賞 4月 有機野菜を利用した加工品開発始める 平成21年 2月 ㈱オイシックスと共同事業として、香港へのインターネット販 売開始 3月 農事組合法人成田ガイヤ設立 代表理事に就任 平成22年 3月 大型ハウスによりミニトマト栽培の開始 平成24年 3月 有限会社チャールドフラワーと共同で、イチゴの通年栽培を始 める。 役職 千葉県農業協会 副会長 全国農業法人協会 監事 平成25年度 食と農の祭典 第4回ファーマーズ&キッズフェスタ実行委員長 日本ブランド農業事業協同組合(JBAC) 常務理事 平成26年6月1日 現在 11 月 13 日(木) 国分株式会社 国分株式会社 国分株式会社 低温フレッシュ・フー ドサービス統括本部 課長(三郷流通セン ター長)兼フードサー ビス事業部第三担当 課長(ニッコク三郷セ ンター長) 阿部 敬嗣 氏 国分株式会社 低温フレッシュ・フード サービス統括本部 千葉 修平 氏 平成 1 年 1 月 13 日生 平成 23 年 3 月 明治大学農学部 卒業 平成 23 年 4 月 国分株式会社入社 平成 23 年 6 月 近畿支社 業務部 経理財務担当 平成 24 年 6 月 近畿支社 営業商品企画部 営業企画担当 平成 25 年 6 月 生鮮統括部 平成 26 年 4 月 低温フレッシュ・フードサービス統括本部現在 現在職務:農産物の MD 担当として市場内外の青果物、農産加工品の提案、 仕入窓口を担当。 国分が生鮮分野へ本格的な参入を果たして数年。 全国・ フルチャ ネル・フルカテゴリー問屋としての当社の農産品への取り組みを少しでもご理解 頂ければと思います。 11 月 12 日(水) 10 月 23 日(木) 10 月 23 日(木) 株式会社ライフコーポ レーション (大丸東京店) 株式会社ライフ コーポレーション 首都圏販売促進部 主査、1級販売士 宮川 誠一 氏 1973 年 関西大学 経済学部経済学科卒業 日興証券日本橋丸善支店営業課、 ㈱西友東大宮店衣料品課・巣鴨店衣料品係長、西友本部衣料品事業部バイヤー ・ チーフバイヤーを経て、㈱ライフコーポレーション 本社衣料品チーフバイヤー婦人 SV へ。販売促進 部販売演出課長を経て、現在は販売促進部 主査。農水省 ・ 厚生労働省フードガイト ゙検討委員会委員(2005 年) 、 日本スーパーマーケット協会販売促進委員会委員(2005 年) 、農水省消費安全局消費者部屋懇談会委員(2006 年) 、 (財)食品産業センタ ー主催(農林水産省後援)国内農林水産業の6次産業化を推進支援する 6 次産 業化プランナー育成講座講師(流通・小売業) (2011 年、2012 年) 、千葉商工 会議所販売士会理事(2013 年)でも活躍。 【取得資格】登録講師一級販売士・ 中小診断士1次試験合格、食生活プランナー・衛生管理者・証券外務員 他 株式会社三越伊勢丹 株式会社 三越伊勢丹 基幹店事業部 食品統括部 食品第一商品部 生鮮バイヤー 雨宮 隆一 氏 1991年 株式会社 伊勢丹入社 新宿伊勢丹 食品部 洋特選(輸入食品) 1994年 食品ギフト(中元、歳暮、年間) 商品部 アシスタントバイヤー 1997年 新宿店地下催事 アシスタントバイヤー 1999年 新立川店 開店準備室 食品担当 2001年 新店オープン 食品担当 2010年 立川店食品担当長 兼 レストランマネージャー 2012年 三越日本橋本店 生鮮バイヤー 2013年 基幹店事業部 食品統括部 食品第一商品部 生鮮バイヤー 2014年 同上 現在 2014年 7月 水産庁より 復興水産販路回復アドバイザー任命 兼務 キユーピー株式会社 キユーピー株式会社 広報・CSR 本部 部長 森 佳光 氏 役職:キユーピー株式会社 広報・CSR 本部 本部長 出身地:千葉県 生年月日:1962 年 10 月 9 日(現在 51 歳) 最終学歴:1987 年 3 月 茨城大学大学院農学部研究科修士課程修了 略歴: 1987 年 4 月 キユーピー株式会社 入社 2011 年 10 月 当社品質保証本部お客様相談室 室長 2013 年 7 月 当社広報・CSR 本部広報部 部長 2014 年 2 月 当社広報・CSR 本部 本部長 以上 キユーピー株式会社 キユーピー株式会社 執行役員 研究開 発本部 本部長 髙宮 満 氏 昭和 62 年 3 月 東京水産大学水産学部 修士課程修了 昭和 62 年 4 月 キユーピー株式会社 入社 平成 17 年 7 月 同社 商品開発本部 新規商品開発部 部長 平成 21 年 8 月 同社 研究所 商品開発センター センター長 平成 24 年 2 月 同社 執行役員 研究所 副所長 平成 24 年 7 月 同社 執行役員 研究開発本部 本部長 14 株式会社生産者連合 デコポン 株式会社 アグリプラス (農産物直売所かしわで) 代表取締役 染谷 茂 氏 株式会社アグリプラス 11 月 11 日(火) 12 月 2 日(火) 11 月 11 日(火) 株式会社モスフード サービス 株式会社モスフード サービス商品開発部 アグリ事業グループ チーフリーダー 八木 規文 氏 昭和24年8月柏市船戸に生まれる 43年3月 茨城県立取手第一高等学校卒業、就農 46年3月 市内工業系会社に就職 49年9月 退職、再就農 1.5ha の水田から大規模農業を目指す 平成9年7月 柏市農業委員15年2月有限会社「柏みらい農場」設立 15年6月 有限会社「アグリプラス」設立(16年3月株式へ組織変更 ) 16年5月 農産物直売所「かしわで」オープン 23年9月 「かしわで」来客数300万人達成 25年「柏染谷農場」米 73ha、小麦 25ha、作業受託 20ha、トマト他 「柏みらい農場」米 57ha、小麦 15ha、馬鈴薯 4ha、大豆 株式会社アグリプラス代表取締役 有限会社柏みらい農場 代表取締役柏染谷農場代表 平成 26 年 6 月 20 日現在 昭和51年12月25日生まれ 大学卒業後、スーパーマーケットで食肉部門を担当。 平成18年 株式会社モスフードサービス入社 物流、購買の部署を経て、平成22年より現在のアグリ事業グループに所属。 主に中国、九州エリアのモスバーガーに供給する野菜の仕入れを担当。 15 11 月 13 日(木) 11 月 18 日(火) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 テーマ、企 業 名 株式会社モスフード サービス 東日本旅客鉄道株式 会社(のもの上野店) 東日本旅客鉄道株式 会社(のもの上野店) 第 1章 民 間 企 業 等 派 遣 研 修 会 の 実 施 概 要 講師名 プ ロ フィー ル 株式会社モスフード サービス 人材開発部 教育グループ グループリーダー 濱崎 真一郎 氏 昭和46年5月14日生まれ 大学卒業後、平成7年 株式会社モスフードサービス入社 直営店 店長、モスバーガー加盟店を指導するスーパーバイザー職、 販売子会社の立ち上げや、北関東エリアの加盟店担当など延べ営業職を18年 経験。 平成26年4月より現在の教育グループに所属。 主にチェーン内教育の体系作りと各研修担当者の指導を担当。 東日本旅客鉄道 株式会社 事業創造本部 沿線戦略・地域活 性化部門 のもの推進G グループリーダー 阿部 健司 氏 1999 年 一橋大学法学部卒業後 東日本旅客鉄道株式会社株式会社 入社 2000 年 JR東日本商事(出向) コンビニエンス部 物流担当 2001 年 東日本キヨスク(出向) MD&L部 ロジスティックス課 2004 年 事業創造本部 物流商流PT 駅構内物流担当 2006 年 JR東日本ウォータービジネス(出向) 自販機事業部長 2011 年 事業創造本部 地域活性化部門 地産品首都圏販路担当 2012 年 事業創造本部 地域活性化部門 店舗流通開発PT グループリー ダー 2013 年 事業創造本部 沿線戦略・地域活性化部門 地域活性化G グルー プリーダー のもの秋葉原店 店長 のもの上野店 副店長 水野 寛子 氏 2007 年 株式会社 ジェイアール東日本商事入社 リース部にてJRグループ会社向け営業を担当。 2008 年 社内研修制度で半年間盛岡支店にて勤務。 2009 年 リース部に復職。請求管理等経理の仕事を担当。 兼務で新事業開発プロジェクトへ参加。地域活性化事業を担当。 JR長野支社とデスティネーションキャンペーンに合わせた土産品の 開発。 2010 年 JR高崎支社とSL運行に合わせたお土産品の開発。 2011 年 営業部へ異動。地産品常設店舗開発担当を拝命。 コンセプトメイキング、MD、契約、広報、販促を担当。 2012 年 のもの上野店オープン。副店長を拝命。 2013 年 のもの秋葉原店開発を担当。MD、広報、販促を担当。 2014 年 のもの秋葉原店オープン。店長を拝命。 11 月 18 日(火) 11 月 19 日(水) 11 月 19 日(水) 株式会社 農業総合研究所 株式会社 農業総合研究所 代表取締役 CEO 及川 智正 氏 昭和 50 年 1月 2 日生まれ。東京出身 東京農業大学農学部農業経済学科卒業。 産業用ガス商社から農家(和歌山)へ転身。 「日本野菜ソムリエ協会」グループ 会社の関西支社長として活躍後、農家から高級八百屋の設立経営まで実践した 経験を活かし、農産業創造ベンチャー企業「農業総合研究所」を設立。代表取 締役兼 CEO に就任。起業 5 年で 12億円の売上を達成する。テレビ、ラジオ だけでなく新聞や雑誌などのメディアにも多数出演。全国を股に掛けた講演活 動や農林水産省の委員も務める。趣味はタップダンス。 【兼任】NPO法人 アグリビジネスサポート 理事長、NPO法人 日本プロ農 業総合支援機構 運営会員、東京農業大学非常勤講師 株式会社 農業総合研究所 株式会社 農業総合研究所 支援部 主任 南 陽介 氏 ー 日程 テーマ、企 業 名 講師名 元・大丸松坂屋百 貨店 本社食品部長 星加 嘉弘 氏 1975 年に大丸に入社、神戸店食品部、梅田店店舗企画部、本社営業企画部(構 造改革担当) 、心斎橋店生鮮食品部長を経て、本社食品部マーチャンダイザー(食 品全般) 、本社食品部部長、東京店食品部部長等を歴任し定年で退職。現在は、 ㈱パソナ農援隊等において、地域産品や地域産品を活用した加工品の指導・販 路開拓支援など顧問的な立場で活躍中。 12 月 3 日(水) 11 月 18 日(火) 大丸梅田店(株式会社 フレッシュワン、株式 会社アイ・エム・シー) 大丸梅田店(株式会社 フレッシュワン、株式 会社アイ・エム・シー) 株式会社フレッシュ ワン 大丸松坂屋 西日本統括責任者 栗原 智一 氏 ー 12 月 3 日(水) 大丸梅田店(株式会社 フレッシュワン、株式 会社アイ・エム・シー) 株式会社 アイ・エム・シー 大丸梅田店 店長 一宮 武 氏 ー 12 月 3 日(水) 11 月 18 日(火) 住友化学株式会社 (健康・農業関連事業 研究所) ー 11 月 20 日(木) 株式会社ジーピー エス 取締役 管理本部長 (株式会社ジーピーエス) 島田 朝彰 氏 ー 11 月 20 日(木) 株式会社ジーピー エス 管理本部 パルシステム 物流管理部 生活協同組合連合会 (株式会社ジーピーエス) 物流課長 江口 和広 氏 ー 11 月 20 日(木) 株式会社ジーピー パルシステム エス 管理本部 生活協同組合連合会 物流管理部長 (株式会社ジーピーエス) 白崎 義彦 氏 1986 年 会員生協(北多摩生協)入協、配送業務担当 1991 年 首都圏コープ事業連合(現 パルシステム連合会)出向・移籍 担当 家庭用品担当 ドライ食品担当 商品管理グループ(仕様書確認) 品質管理課 2006 年 ㈱ジーピーエス出向・移籍 担当 事業推進部(品質管理課・産直推進課) 物流管理部(品質管理課・物流課) ~現在に至る 16 住友化学株式会社 (健康・農業関連事業 研究所) パルシステム生活 協同組合連合会 パルシステム 管理本部 共同人事 生活協同組合連合会 (株式会社ジーピーエス) 推進課 課長 大武 徹 氏 パルシステム 生活協同組合連合会 住友化学株式会社(健 康・農業関連事業研究 所、愛媛工場、サンライ ズファーム西条・加工セ ンター)グループワーク プ ロ フィー ル 日程 住友化学株式会社 アグロ事業部マー ケティング部 部長 大屋 滋 氏 1981 年 慶應義塾大学法学部卒業・住友化学入社 情報システム・購買・工場管理などを経て 1995 年 半導体材料事業部からアグロ事業部に異動 工場経営管理・会計・戦略立案などを経て 2003 年 住化武田農薬出向(経営管理・統合推進) 2007 年 協友アグリ出向(経営管理) 2008 年 住友化学アグロ事業部製品生産企画部長 2011 年 住友化学アグロ事業部開発・マーケティング部長 2014 年 組織改訂により、マーケティング部長 12 月 3 日(水) 12 月 4 日(木) 12 月 5 日(金) 住友化学株式会社 健康・農業関連事 業研究所 所長 坂本 典保 氏 1986 年 北海道大学大学院理学研究科修士課程修了(有機合成化学) 1986 年 住友化学入社 宝塚総合研究所(殺虫剤探索合成) 2000 年 理学博士取得(北海道大学) 2008 年 農業化学品業務室 2011 年 健康農業関連事業研究所グループマネージャー 2013 年 健康農業関連事業業務室技術部長 2014 年 健康農業関連事業研究所長 12 月 3 日(水) 住友化学株式会社 健康農業関連事業 研究所 応用開発グ ループマネージャー 用貝 広幸 氏 1988 年 神戸大学大学院農学研究科修士課程修了(植物防疫/農薬学) 1988 年 住友化学入社 宝塚総合研究所(除草剤、植物成長調節剤の探索・ 応用開発研究) 1995 年 アグロ事業部マーケティング部、事業企画部を経て 2011 年 健康農業関連事業研究所 応用開発グループマネージャー 12 月 3 日(水) 2000 年 東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生物化学専攻修了 +環境経済学副専攻修了 日本工営株式会社 入社 2010 年 株式会社東芝 2012 年 住友化学株式会社 入社 CSR推進室 部長付 12 月 4 日(木) 2000 年 名城大学 農学部 農学科 卒業 2000 年 近藤農園 2006 年 有限会社やさい畑入社 2011 年 株式会社サンライズファーム西条入社栽培管理責任者 12 月 4 日(木) 住友化学株式会社(愛 住友化学株式会社 媛工場、サンライズ ファーム西条・加工セ ンター) CSR推進室 部長付 青木 卓也 氏 住友化学株式会社(愛 媛工場、サンライズ ファーム西条・加工セ ンター) サンライズファーム 西条 栽培管理責任者 牛丸 博聴 氏 11 月 20 日(木) 17 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 1コース(東京会場) 平成 26 年 10 月 20 日(月)~ 10 月 24 日(金) 1 派遣先企業等 第2章 研 修 実 施 レ ポ ート サッポロホールディングス株式会社 米屋株式会社 国分株式会社 株式会社ライフコーポレーション 株式会社三越伊勢丹 2 研修期間 平成 26 年 10 月 20 日(月)~ 10 月 24 日(金) (5日間) 3 実施場所 パソナグループ本部(東京都千代田区)ほか 19 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 1コース(東京会場)平成 26 年 10 月 20 日(月) 【研修の実施状況】 オリエンテーションにて事業の趣旨などについて説明の後、民間企業等 派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン研修)として、 【研修のプログラム】 講師に加藤 寛昭 氏(食と農研究所代表)を迎え、 6 次産業化の概論、 フー ドチェーン研修(商流( (生産) ・食品製造・卸売・小売)とそれぞれで学ぶ 研修会場 受入先企業 研 修日程 10 月 20 日 (月) 研修場所 パソナグループ 本部(東京) パソナグループ (東京都千代田 本部(東京) 区 大 手 町 2-64) 研 修時間 研 修内容 講師役職 又は氏 名 13:00 ~ 13:20 オリエンテーショ ン、趣旨説明 株 式会 社パソナ 農援隊 13:20 ~ 15:20 6 次産業化概論、 加藤 寛昭 氏 フードチェーンに (食と農研究所代 関する座学研修 表) 15:30 ~ 16:30 16:30 ~ 17:00 17:00 ~ 17:45 17:45 ~ 18:00 ファシリ テーター 二瓶 徹 氏 農林漁業成長産 植草 茂樹 氏 (一 般 財団法 人 業化ファンドの仕 ( 株 式 会 社 農 林 食 品 産 業 セ ン 組 みに関 する座 漁業成長 産業化 ター 振 興 部 学研修 支援機構) 主任) 株 式会 社パソナ 二瓶 徹 氏 農援隊 個人ワーク (一 般 財団法 人 食品産 業セン ター 振 興 部 グループワーク 主任) 事 務 連 絡・質 疑 応答 株 式会 社パソナ 農援隊 べきこと)について研修を実施しました。 続いて、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修として、 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) 植草 茂樹 氏(株式会社農林漁業成長産業化支援機構)を迎え、農林漁 業成長産業化ファンドの仕組みや活用方法について研修を実施しました。 続いて、個人ワークとして、ファシリテーターに二瓶 徹 氏(一般財団法人 食品産業センター 振興部 主任)を迎え、本研修で何を学ぼうと考え るか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか(目標設定・ アクションプラン)について個人ワークを実施しました。 続いて、グループワークとして、引き続き、二瓶 徹 氏(一般財団法人食 品産業センター 振興部 主任) にファシリテーターをご対応頂き、 グルー 植草茂樹氏 (株式会社農林漁業成長産業化支援機構) プワークもしくは全体にて、自己紹介・現在の担当業務・本研修で何を学 ぼうと考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか (目標設定・アクションプラン)、研修にかける意気込み等についてワーク ショップを実施しました。 最後に、質疑応答、及び、明日以降の実地研修について、5 日目のワー クショップのテーマ提示、研修会後に提出していただく報告書類のフォー マット提示等、事務局から説明しました。 二瓶徹氏(一般財団法人食品産業センター 振興部 主任) 【研修において、普及指導員にとって 【研修の狙い】 ■ 6 次産業化概論、フードチェーンに関する座学研修 重要と思われたポイント】 6 次産業化の概論、フードチェーン研修(商流( (生産) ・食品製造・卸売・小売)とそれぞれ 民間企業等派遣研修会のポイント (6 次産業化の概論、 フードチェーン研修) で学ぶべきこと)について研修を実施します。 の講義において、 (1)フードチェーンの流れの把握 ■農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修 (2)生産者が 6 次産業に取り組む現状と課題の整理 農林漁業成長産業化ファンドの仕組みや活用方法について研修を実施します。 (3)6 次産業先進事例を知る の 3 点が主に訴求されました。統計データや実際に取り組まれている内 ■個人ワーク 容といった、理論と実践の両方の内容となっており、受講者には 6 次産 本研修で何を学ぼうと考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか(目 業化を進めるにあたっての基本が学べた講義でした。 標設定・アクションプラン)について個人ワークを実施します。 また、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する講義において、農林 漁業成長産業化ファンドの仕組及び、具体的な事例をもとに活用方法に ■グループワーク ついて講義がなされ、6 次産業化推進の具体的なひとつの手段を学べる グループワークもしくは全体にて、自己紹介・現在の担当業務・個人ワークのシェア・研修に ことができました。 かける意気込み等についてワークショップを実施します。 20 21 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 【受講者の声】 講義は真剣にメモを取りながら聞いており、雰囲気もよく、コミュニケー Q1. 座学研修( 『民間企業等派遣研修会のポイント』 )の内容はいかがでしたでしょうか? ションもよく図られていたように思われます。質疑応答では質問もよく出 Q1 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 6 85.7 かがでしたでしょうか? 2: やや満足した 1 14.3 ■ 1: 大変満足した 1.民間企業等派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン 3: 普通 0 0.0 ■ 3: 普通 研修)研修 4: あまり満足していない 0 0.0 ■ 5: 満足していない 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 ていて、現場目線での質問がありました。 【研修の結果】 地域の様々な事例を踏まえ、講師ご自身の経験値を加えた内容は、主と して農作物の生産を担う専門家には、初めて学ぶことも多かったのでは ないでしょうか。 Q1. 座学研修( 『民間企業等派遣研修会のポイント』 )の内容はい ■ 2: やや満足した 14.3% ■ 4: あまり満足していない ■ 6: 未回答 85.7% 今回の受講者は、非常に積極的な方が多く、昨年度よりフードシステムの 理解をされている方がおり、質問も割と的を得ていた内容もあったように 思われます。 Q2. グループワークの内容はいかがでしたでしょうか? 本講義で重要と思われたポイントは、やはりマーケットインの発想と馬路 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 4 57.1 2: やや満足した 2 28.6 ■ 2: やや満足した 3: 普通 1 14.3 ■ 4: あまり満足していない のようなものではなく、多様なコンソーシアムの形があることも理解でき 4: あまり満足していない 0 0.0 たのではないでしょうか。 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 村にみられるホスピタリティ(おもてなし)の部分ではないでしょうか。 2.農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修 ファンドの話を事例を交えながらの説明は、単に出資を得る制度的な話 本講義で重要と思われたポイントは、やはり、6 次産業の主たる部分であ るため、ファンドのスキームではないでしょうか。 3.グループワーク 個人ワーク、グループワークを実施しましたが、同じ立場としてどのよう な目的意識を持っているか、また、どのような課題があるかをシェアし、 様々な視点で研修会を過ごすためには必要な講義であったのではないで しょうか。 重要な点は、やはり同じ立場の者が同じテーマに対し、どう考え、思って いるかを共通の認識にできたことが重要であり、それは個々の考え方も ありますが、地域、作物によっても異なります。できれば、最終回に初回 から課題や目的がどうなったかを、再度、共有するといいのではないでしょ うか。 総じて、6 次産業を進めるための基本及び、6 次産業化推進の具体的な ひとつの手段が学べたのではないでしょうか。特に受講生同志のコミュニ Q1 Q2. グループワークの内容はいかがでしたでしょうか? ■ 1: 大変満足した ■ 3: 普通 ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 28.6% 57.1% 研修の最後のグループワークで研修の目的等明確にすることができよかったです。 サプライチェーン、バリューチェーンの視察等による 6 次産業化の意義などを知ることが でき、2 回目以降の民間企業研修の手法・ノウハウを学ぶ際に知りたいポイント等が少し でも理解できたと思い、初日の研修を受講でき、よかったと思います。 資金に関する知識がほとんどないまま参加してしまったため、A-FIVE さんの説明の前半 部分が少しわかりにくかったです。最後に、ファンドの説明がありましたが、最初に話して 頂けると助かります。 グループワークにもう少し時間があればよかった。内容が濃いので、時間がもう少しあっ てもよかった。 ケーションは、研修会終了後も継続されればと思っています。 22 14.3% 23 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 1コース(東京会場)平成 26 年 10 月 21 日(火) 研修会場 受入先企業 研修場所 研 修時間 11:00 ~ 11:30 10 月 21 日 (火) 11:30 ~ 12:00 米屋株式会社 米屋㈱ 第 2 工場 (千葉 県 成田市 新泉 32 番) ように商品や販売に活かしているか) 、国産の小豆など原料へのこだわり、 生管理等について見学を含めて研修を実施します。 9:00 ~ 11:00 サッポロビール サッポロホール ㈱ 千葉工場 ディングス株式 (千葉県船橋市 会社 高瀬町 2 番) 商品開発担当者等より、企業理念・概要(理念であるなごみの心をどの 美味しさを追求した商品開発・製造、安心安全を実現する品質保証、衛 【研修のプログラム・ポイント】 研 修日程 ■米屋株式会社 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 工場概要: 吉田 郁也 氏 (サッポロビール 飲 料 製 造・商 品 開 発に関する座 株 式 会 社 千葉 工場長) 学研修 石田 文人 氏 (サッポロビール 株 式 会 社 千葉 工 場 品 質保 証 部長) 原料関連: 島瀬 雅行 氏 実地研修 (サッポロビール 二瓶 徹 氏 株 式 会 社 購買 (一 般 財団法 人 部フィールドマン 食品産 業セン マネージャー) ター 振 興 部 ブランド関連: 主任) 野並 祐介 氏 株 式会 社パソナ (サッポロビール 農援隊 株 式会 社 新 価 意見交換会 値開発部 第 1 新 価 値 開 発グル ー プ) 14:00 ~ 15:30 食 品 製 造・商 品 開 発に関する座 学研修 15:30 ~ 16:45 実地研修 16:45 ~ 17:30 意見交換会 農業者が農産物を活用した商品開発を行う上で取り入れるべき原料と商 品のマッチングとその製造、6 次産業化商品にも求められる品質管理・衛 石田文人氏(サッポロビール株式会社 千葉工場 品質保証部長) 生管理の手法を習得して頂きます。 【企業概略】 ■サッポロホールディングス株式会社 株式会社サッポロホールディングスは明治9年創業、 「潤いを創造し 豊か さに貢献する」を経営理念に、 「食品価値創造事業」 「快適空間創造事業」 の 2 つを事業ドメインとし、安全・安心・健康をキーワードにした酒類・飲料・ 外食事業等の事業を行っています。 島瀬雅行氏(サッポロビール株式会社 購買部 フィールドマン マネージャー) ■米屋株式会社 米屋株式会社は明治 32 年創業、 「なごみの米屋」として、心の和とおい しい味、安心安全をコンセプトに、国産の原料を使用したようかんや和洋 菓子等の製造・販売、スーパーマーケット・コンビニエンスストア等への 卸売事業等を行っています。 野並祐介氏(サッポロビール株式会社 新価値開発部 第1新価値開発グループ) 【研修の実施状況】 今回、午前中にサッポロビール株式会社にて研修を実施しました。 白鳥 正俊 氏 (米屋株式会社 研究開発副統 括) 他 まず、千葉工場長 吉田 郁也 様よりご挨拶及び工場の概要をご説明い ただいた後、千葉工場 品質保証部長 石田 文人 氏ご同行のもと、品質 保証の観点を重点的に、実地研修として工場内を視察しました。 続いて、講師として購買部 フィールドマン マネージャー 島瀬 雅行 氏に、 製造工程の説明・原料のこだわり(フィールドマンと呼ばれる原料の専門 スタッフが、種まきの前から生産者とミーティングをし、収穫までの期間、 何度も現地に足を運びながらビール原料をつくりこんでいくという地道 【研修の狙い】 な取り組み、生産者さまとの協働での原料の品質改善や安定供給への取 り組み等、農業者の方との二人三脚での商品作り・こだわり)についての ■サッポロホールディングス株式会社 品質保証部長、原料調達担当、商品開発担当等より、農業者との二人三脚での商品作りの こだわり、原料の特性を生かした商品開発、 「地産地消」 「限定」をキーワードにしたブランド 戦略、品質管理・衛生管理の方法について、見学を含めて研修を実施します。 農業者とフィールドマンと呼ばれる原料の専門スタッフとの生産、品質改善等の協業の仕方、 良い鮮度を保つ製造手法、6 次産業化の飲料商品に求められる品質管理・衛生管理の手法 座学研修を実施しました。 休憩ののち、講師として新価値開発部 第 1 新価値開発グループ 野並 祐 介 氏に、商品開発などに関するお話(原料の研究、麦やホップの育種、 原料の特性を生かした商品開発、 「地産地消」 「限定」をキーワードにし たブランド戦略等)についての座学研修を実施しました。 最後に、質疑応答・意見交換会を実施し、先方での研修を終了しました。 を習得して頂きます。 24 25 二瓶徹氏(一般財団法人食品産業センター 振興部 主任) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート バスで先方を後にし、米屋株式会社の第二工場へ向かいました。 めの体制整備⑤情報の収集・伝達・開示等を5つの守るべき基本原則と 午後は米屋株式会社にて研修を実施しました。まず、講師として研究開 して取り組んでおり、農業者が特に 6 次産業化を行っていく際には、念 発副統括 白鳥 正俊 氏に、食品製造・商品開発に関して、企業理念・概 頭においておくべき内容と思います。 要(理念であるなごみの心をどのように商品や販売に活かしているか) 、 また、先方が千葉県内の農業者との連携で実施している、地産地消・6 国産の小豆など原料へのこだわり、美味しさを追求した商品開発・製造、 次産業化の商品開発の取り組みに関してもお話され、原材料を受け入れ 安心安全を実現する品質保証、衛生管理等についての座学研修を実施し る側から見た農業者への要望・課題を提起いただきましたが、これは千 ました。 葉県ならずともどこの地域でも同様な事が言えることで、ある程度の量 続いて、実地研修として、製造のこだわりの様子や品質管理・衛生管理 伊藤忠典氏(米屋株式会社 製造・物流統括) の方法・ノウハウについて学ぶべく食品製造工場内を視察しました。 と品質の生産物を安定的に提供できるかが、食品会社との連携で課題に なることが改めて確認できたと思います。 最後に質疑応答・意見交換会を実施、この日の研修を終了しました。 【受講者の研修での様子】 【研修において、普及指導員にとって 両方の実地研修とも、熱心に受講し質問も多かったように思われます。 重要と思われたポイント】 【研修の結果】 ■サッポロビール株式会社 千葉工場 商品開発において、先ず要求品質を設定しそれに向かって設計品質が解 江口富雄氏(米屋株式会社 製造部長) 発される、という先方のお話は、農業者にとって検討せねばならない課 サッポロビール株式会社 千葉工場では、大企業ではあるが、新しい商 品づくりをするためのノウハウ(マーケットインの発想や食中毒を起こさ 題として考えていただきたいと思います。 ないための品質衛生管理手法など)は、 非常に参考になったと思われます。 先方では、よい原料とは①良い産地、②良い品種、③良い作り手によっ 米屋株式会社 第二工場では、サッポロビールとは異なり、未だ手作業 て栽培されるものという考えのもと、ビールの原料となる大麦は全て契 が残る伝統食品の現状を把握することができたと思われます。地域には 約栽培で行っており、国内だけでなく世界規模で展開されており、また、 米屋のような伝統菓子があるなかで、それを継承するだけでなく、消費 品質の管理は工場における工程管理に留まらず、原料の栽培管理から始 まるとの考えから、先方ではフィールドマンが常に農場に出向いて契約栽 培農家と栽培指導含めコミュニケーションをとっており、また、産地を廻 ることで地域の生産者との交流も図れるとのことで、普及指導員と同様 の動きを、事業の一環として民間会社が行っており、その志と手法は大 変参考になったと思われます。 者ニーズ等にそって新しい展開を試みられている点は、初日の民間企業等 白鳥正俊氏(米屋株式会社 研究開発副統括) 派遣研修会のポイント( 6 次産業化の概論、フードチェーン研修)の講義 につながるものがあり、生産者支援の1視点として参考になったと思われ ます。 企業規模の大小にかかわらず、戦略を講じる前の基本的内容に共通点が あることがわかったことは、よかったのではないでしょうか。企業規模、 先方ではお客様との信頼関係を構築するため、栽培履歴が分かるように なっています。また、安全性はすべての出発点であり、安全性×品質×コ スト&デリバリーで多面的に考えて商品開発を実践しており、また、世界 でたった一件の農家が栽培するおおむぎを原料としたビール等も手がけ、 お金の有無にかかわらず、何をすればいいか理解できたのではないでしょ うか。 上記の重要と思われるポイントの習得と合わせて、実りが多かったと思い ます。 お客様に安心且つ感動を与えるもの作りも志向しており、農業者への指 導の現場で是非伝えて頂きたい内容です。 ■米屋株式会社 第二工場 先方では、人と人、心と心を結ぶ、 「華実を採るより先ず根を肥やせ」と いう徹底した理念に基づく経営を実践しており、事業の根本は経営理念 にありと改めて考える機会となったと思います。 また、先方は、①消費者基点の明確化、②コンプライアンス意識の確立、 ③適切な衛生管理。品質管理の基本、④適切な衛生管理・品質管理のた 26 27 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の声】 ■サッポロビール株式会社 千葉工場 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 6 85.7 2: やや満足した 1 14.3 3: 普通 0 ■米屋株式会社 第二工場 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない 0.0 Q 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 6 85.7 2: やや満足した 1 14.3 3: 普通 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 14.3% ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 85.7% Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない 14.3% ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 85.7% 協働契約、フィールドマン活動をされていることは、この研修で初めて理解しました。協 小売(CVS、GMS) と渡り合うことの厳しさについて、実際に話を聞いてその脅威を再 働するには、人と人とのコミュニケーションが大事であるということをあらためて実感し 認識できた。 ました。 おいしいだけがニーズではない(アレルギー・カロリー・カリウム含量) 日本の農業技術は海外と比べても負けていない。 (欧米で GAP がスタンダードになった いきさつ) 原料品質において最も重視するのは safety(残留農薬) ホイップ、大麦の育種改良を研究してきたことが、専門知識と技術の集積に連がりフィー ルドマンを世界中に配置でき、こだわりの原料を調達できた。この強みを全社で共有し、 活かしていこうとしているところ。 会社の強みこだわりを全社で共有し、進んでいるところ 1 次よりも 2 次、2 次よりも 3 次産業の立場が強いところ 創業時と変わらない経営理念と時代の変革に応じた原料仕込みシステム、品質保証シス テムの一元化という企業努力 創業 115 年という伝統のある会社でありながら、経営を維持するだけに止まらず、さら 1 次産業と 2 次産業、3 次産業まで一貫してマネジメントによるこだわりの商品づくり。 社員教育が行き届いている会社であると感じた。社内だけでなく、関連する人々とのコ ミュニケーションを非常に大事にしていることが、サッポロの強みになっていると思う。 時代もあると思うが、 “絆”が大事であるという考えが広まっているため、サッポロの理 念を前面に押し出した商品は売れるものづくりになっていると思う。 メーカーもより良い農産物を安定的に得るために工夫をしてきている。生産者 JA もメー カー(消費者)の求めるものを知る為の工夫をすべき、中間流通経由もいいが、直接き く機会も必要。 ストーリー性のある商品開発の必要性を感じた。 に経営を発展させようと変化を起こしてきたからこそ、成功しているのだと思う。大手 との契約は過酷なことが多く体力のある企業でないと難しいことがわかった。 伝統を守りながら、自社の強み等を踏まえて新しい価値を作る為日々努力している。 会社にストーリーがある。 理念(信条)、経営姿勢がはっきりしている。 理念やストーリーが和菓子にマッチしている。 衛生管理、品質管理、社員教育など非常に細かいところまで対応されており、またそれ らが全てしっかり実施されていることが分かり、非常に勉強になりました。 原材料へのこだわりという取り組みを「協働契約栽培」という形で実現しているのがす ばらしい。 28 29 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 1コース(東京会場)平成 26 年 10 月 22 日(水) 【企業概略】 ■国分株式会社 国分株式会社は 1712 年創業、食を取り扱われるすべてのお得意先様、 【研修のプログラム・ポイント】 仕入先様のニーズに応え、一つひとつ地道に、丁寧に機能、クオリティを 発揮していくという「小商い」の考えに則り、食品・酒類等の卸売業及び 研 修日程 研修会場 受入先企業 研修場所 研 修時間 9:30 ~ 12:00 10 月 22 日 (水) 国分株式会社 国分㈱ 三 郷 流 通 セン ター (埼玉県三郷市 番匠 免 二丁目 215) 13:00 ~ 15:00 15:00 ~ 16:30 16:30 ~ 17:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 千木良 治 氏 (国分株式会社 卸・物 流 に 関 す 営業推進部長) る座学研修Ⅰ 野田 東男 氏 (国分株式会社 低 温フレッシュ・ フード サ ービ ス 統 括 本 部 リー ダー) 卸・物 流 に 関 す 落合 章浩 氏 る座学研修Ⅱ (国分株式会社 物流事業部) 杉 山 幸 平 氏 (国分株式会社 物流事業部) 阿部 敬嗣 氏 実地研修 (国分株式会社 低 温フレッシュ・ フード サ ービ ス 統括本部課長 (三 郷 流 通 センター 長)兼フードサー ビス事 業 部第三 意見交換会 担当課長(ニッコ ク三 郷 センター 長) ) ファシリ テーター それらに関する資材の販売業、貿易業等を行っています。 【研修の実施状況】 千木良治氏(国分株式会社 営業推進部長) 今回、国分株式会社にて研修を実施しました。 まず、講師として営業推進部長 千木良 治 氏による、国分株式会社の 概要と機能について、及び、加工食品部門の特性と問屋の機能について の座学研修を実施しました。 続いて、講師として低温フレッシュ・フードサービス統括本部 リーダー 野 二瓶 徹 氏 (一 般 財団法 人 食品産 業セン ター 振 興 部 主任) 株 式会 社パソナ 農援隊 田 東男 氏による、国分がすすめる「農産事業の取組み」についての座 学研修を実施しました。 休憩ののち、 講師として物流事業部 落合 章浩 氏、 杉山 幸平 氏による、 国分の物流機能についての座学研修を実施しました。 続いて、講師として、低温フレッシュ・フードサービス統括本部課長(三郷 流通センター長)兼フードサービス事業部第三担当課長(ニッコク三郷セ ンター長)阿部 敬嗣 氏によるご説明後、実地研修として、三郷流通セ ンター内を視察しました。 最後に、質疑応答・意見交換会を実施し、この日の研修を終了しました。 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 卸売業の機能の基本を抑えることができました。卸売業がいかに商品を 【研修の狙い】 展開させて消費者のもとに届けているかに触れることができたと思いま 営業推進部長 千木良 治 氏 等より、食品卸売業の事業概要(マーチャンダイジング機能、 す。様々な商品の選定とラインナップ、有効な情報提供・提案、効率的 リテールサポート機能(マーケティング含む) 、人と機械とITの最適な組み合わせにより、物 且つ品質を維持した物流など幅広い事業展開を行っており、それぞれが 流業務標準化・品質マネジメントを実現している物流機能およびその品質管理、シルバーマー 付加価値を付けるために必要であり、それらを真摯に実践していること ケットや健康志向に対応した事業や、農産カテゴリーの販売機能強化などの新規事業等につ に感銘すら受ける内容だったと思います。 いて、見学を含めて研修を実施します。 フードシステムの中で黒子になりがちな問屋の機能が、これだけ多機能 食品卸売業からのグロスの視点での農産加工品等の食品におけるニーズの把握、農産加工 であることが分かり、商品を消費者に届けるまでの難しさ、また、消費者 品等の商流・集荷・保存・配送等の物流の仕組みの理解、農産加工品を含めた食品の品質 に購入してもらうための難しさを理解できたのではないでしょうか。 管理及び仕分けの手法を習得して頂きます。 また、国分は農産部門を持ち、積極的に仕入れと流通・小売への働きか けを行っていることもポイントであり、農産物や農産加工品の仕入先・販 売先や商品づくりの連携先、商品提案の仕方など、受講者の、指導の現 場で活かせる内容が多く盛り込まれていました。 30 31 落合章浩氏、杉山幸平氏(国分株式会社 物流事業部) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート また、国分のポリシーや、仕入先・市場・流通小売業への想い、また、物 流センター内も説明をしながら隅々まで案内されており、深い学びにつ ながったと思います。 【受講者の声】 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 7 100.0 2: やや満足した 0 0.0 ■ 2: やや満足した 3: 普通 0 0.0 ■ 4: あまり満足していない 4: あまり満足していない 0 0.0 商品提案手法など気付きも多い様子で、積極的に講義に参加していまし 5: 満足していない 0 0.0 た。また、最後の質疑応答の時間を 1 時間取っていたにもかかわらず、そ 6: 未回答 0 0.0 【受講者の研修での様子】 熱心な態度で臨んでおり、卸売業という普段接点が少ないが大きい流れ を作っている業態についての研修ということもあり、理解を深められ、得 るものが多かったように思われます。また、農産部門の講義では、自ら の業務に結びついたお話が多く、自分の地域の産品について質問したり、 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 3: 普通 ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 100.0% れをオーバーするほど白熱した質疑応答でした。 【研修の結果】 問屋、仲卸が果たす役割は多岐にわたっている事を知ることができた。 上記のポイントの習得及び、商品を消費者に届けるまでの難しさ、また、 消費者に購入してもらうための難しさを理解できたと思われるとともに、 農産部門の講義も含め、農産物・農産加工品の生産と販売に活かせる大 切なポイントが見えてきたと思われます。 また、受講者は講師へも積極的にアプローチしていた様子でしたので、 そのネットワークが今後の地域農業の活性化につながっていくのではとも 商品の掘り起こし、ニーズに適した商品を作るための企業と企業のマッチング新商品の企 画、店舗の棚作り方法の提案、有機小分け認証の取得による有機農産打つの取り扱いな ど商業活動のほとんどを行っている。 物流業務の必要性を強調されていたところ(危機感がかなりある?)横文字が多い。 青果以外に強みのある卸が生き残りをかけて農産事業を展開していることは、相当な脅 思います。 威であることがわかった。 流通や売場など各業態の取り組みによる。 食品卸売業からの視点、農産も含めた加工品や流通等の商法について学んだ。 流通に経費がかかっている意味、内容を知ることができた。また問屋さんがどのような 業務をされているかを知ることができ、大変参考になりました。問屋さんの存在意義が よくわかりました。 全国卸の特性を踏まえた上で、どの様な商流、物流を構築していくかを考えなくてはい けない。 卸の役割が理解できた。 流通形態、温度帯など多岐にわたっており、物流=コストの意識を持つことができた。 32 33 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 1コース(東京会場)平成 26 年 10 月 23 日(木) 【研修の実施状況】 ■株式会社ライフコーポレーション 株式会社ライフコーポレーションは明治 43 年創業、 「安全と安心」 「鮮度 【研修のプログラム・ポイント】 と品質」 「信頼とサービス」をこだわりに、近畿圏、首都圏にて、食品を 中心としたスーパーマーケットチェーンを展開しています。 研 修日程 研修会場 受入先企業 株式会社ライ フコーポレー ション 10 月 23 日 (木) 株式会社 三越伊勢丹 研修場所 パソナグループ 本部(東京)→ ㈱ライフコーポ レーション 錦糸町駅 前店 (東京都墨田区 錦糸 2-2-1 他) ㈱三越伊勢丹 伊勢丹新宿本店 (東京都新宿区 新宿 3-14-1) 研 修時間 9:00 ~ 11:00 11:45 ~ 13:00 14:30 ~ 16:15 16:15 ~ 17:15 17:15 ~ 17:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 流通・小売(仕入・ 宮川 誠一 氏 販 売 )に関 する (株式会社ライフ 座学研修 コーポレーション 首都圏販売促 進 実 地 研 修・意 見 部 主 査 1級 交換会 販売士) ファシリ テーター 加藤 寛昭 氏 (食と農研究所代 表) 流通・小売(仕入・ 雨宮 隆一 氏 株 式会 社パソナ 販 売 )に関 する ( 株 式 会 社 三 越 農援隊 座学研修 伊 勢 丹 基 幹店 事 業 部 食品 統 実地研修 括 部 食 品 第一 商品 部 生 鮮バ 意見交換会 イヤー) ■株式会社三越伊勢丹 宮川誠一氏(株式会社ライフコーポレーション首都圏販売促進部 主査) 三越は 1673 年、伊勢丹は 1886 年に創業、 「向き合って、その先へ。 」 を三越伊勢丹のグループスローガンに、世界随一の小売サービス業の実 現をグループとして目指し、当該企業は百貨店業を行っています。グルー プ全体では、年間入店客数は 2 億人以上、年間売上高は約 1 兆 3,000 億円にものぼり、お客様により深く、より広く、新たな感動をお届けして います。 【研修の実施状況】 加藤寛昭氏 (食と農研究所 代表) 今回、午前中に株式会社ライフコーポレーションにて実地研修を実施し ました。 まず、講師として首都圏販売促進部 1級販売士 宮川 誠一 氏により、 事業概要、マーケティングをどのように仕入・販売に活かしているか、商 【研修の狙い】 品管理、棚作り、顧客への訴求方法(POP、リーフレット、試食販売等) 、今、 スーパーマーケットの消費者が農産物・農産加工品に何を求めているか等 ■株式会社ライフコーポレーション 首都圏販売促進部 1級販売士 宮川 誠一 氏より、事業概要、マーケティングをどのよ うに仕入 ・販売に活かしているか、商品管理、棚作り、顧客への訴求方法(POP、リーフレット、 試食販売等) 、今、スーパーマーケットの消費者が農産物・農産加工品に何を求めているか等 について、見学を含めて研修を実施します。 スーパーマーケットにおける農産物・農産加工品に対する消費者のニーズの把握、農業者が自 社や直売所等で販売をする際のヒントとなる、集客効果が得られるような棚作り、農産物の 見せ方、顧客への訴求手法(POP、リーフレット、試食販売等)の手法を習得して頂きます。 についての座学研修を実施しました。 その後、電車で移動し、実地研修として、上記の座学で話されたことが 実際にどのように取り組まれているかを学ぶべく、 ㈱ライフコーポレーショ ン 錦糸町駅前店を視察しました。 電車で移動し、休憩ののち、午後は、株式会社三越伊勢丹 伊勢丹新宿 本店にて実地研修を実施しました。 まず、講師として基幹店事業部 食品統括部 食品第一商品部 生鮮バイ ヤー 雨宮 隆一 氏により食料品の小売における他業態との違い・こだわ ■株式会社三越伊勢丹 基幹店事業部 食品統括部 食品第一商品部 生鮮バイヤー 雨宮 隆一 氏より、企業理念・事 業概要、食料品の小売における他業態との違い・こだわり、マーケティングをどのように仕入・ 販売に活かしているか、商品選定基準、今、消費者が農産物・農産加工品に何を求めているか、 売り場の現場の工夫について見学を含めて研修を実施します。 百貨店における農産物・農産加工品に対する消費者のニーズの把握、農業者が自社や直売所 等で販売をする際のヒントとなる、業態やターゲット毎の商品選択の考え方、集客効果が得 られるような棚作り、農産物の見せ方、顧客への訴求手法(POP、リーフレット、試食販売等) り、マーケティングをどのように仕入・販売に活かしているか、商品選定 基準、今、消費者が農産物・農産加工品に何を求めているか、売り場の 現場の工夫等についての座学研修を実施しました。 続いて、徒歩にて移動し、実地研修として、株式会社三越伊勢丹 伊勢丹 新宿本店 売場を視察しました。 再度研修室へ徒歩にて移動し、最後に、質疑応答・意見交換会を実施、 この日の研修を終了しました。 の手法を習得して頂きます。 34 35 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【研修において、普及指導員にとって 【受講者の研修での様子】 重要と思われたポイント】 今回は実地研修と座学を組み合わせていたこともあり、自分の地域の産 品が扱われているかどうか、そして、扱われている場合も、その品質を細 本日の研修先企業は、バリューチェーン構成体である 2 次産業、それも かくチェックしており、専門家としての気付きがあったようでした。 小売販売店における現状を知りそれをどのように日常の自己業務に反映 また、実際に自分の地域の産品について、店長に質問するなど、積極的 させられるか等を学ぶことが目的でした。 に質問をしており、この対応は自然と地域に帰って生産者等と今後の展 ■株式会社ライフコーポレーション 雨宮隆一氏(株式会社三越伊勢丹 基幹店事業部 食品統括部) 品揃え戦略、販売戦略及びそれらをバッックアップする販促戦略(POP、 【研修の結果】 チラシ、店頭販売、関連販売)等の全てが、いわゆるマーケティング理論 を忠実に実行しているといった現状を知ることができたと思います。そし バリューチェーンの構成体の一つである小売業界の実態の一部を聞き、 て、すべての施策が消費者(お客側)の目線で企画、実行されていること 現場を見られた事で、それぞれの企業がいかにして自分達の業務を通じ を知ることが出来たと思います。作ることは専門家であるが、その先、つ て付加価値を高くしようとしているかを知ることができたと思われます。 まり顧客となる消費者がいることをともすると忘れがちな“農”にとって また、農にとっては遠い存在である小売業界が、農に求めているものは は大いに参考すべき点ではないでしょうか。 また、自社の得意とする分野に集中して事業展開をすることの重要性も 学んだと思われます。すなわち、当社は競合の IY グループやイオングルー プの戦略とは異なり、回転率の早い食品の販売に徹することにより投資 効率を上げることによって利潤の確保に努めていることを学んだと思わ れます。 開に活用できるものと思われます。 加藤寛昭氏 (食と農研究所 代表) 何か、どんなことかを知ることができたと思われます。 また、私は作る人、あなたは売る人といった感覚ではなく、もっと川下の 流通の人とのコミュニケーションの拡大を図ることが必要で効果的であ る、といったことも分かったのではないでしょうか。 また、座学と実地研修の組み合わせと、同じ小売でも業態が異なる組み 合わせのプログラムにされていたことは、受講生の頭の中で、業態毎の 考え方、ターゲット、ターゲットに対する手法の比較検討ができ、とても ■株式会社三越伊勢丹 有意義だったと思われます。 食品の中でも最寄品を主体にしたスーパーと、専門品や買回り品を主体に する百貨店との品揃え戦略、販売戦略等違いを学ぶことができと思われ ます。 また、一口に三越伊勢丹といっても、合併企業であり歴史・風土の違い、 各点の立地等により商品戦略等が異なり、そうした環境下での事業の展 開にベクトル合わせが必要であり、それへの対応として経営理念の徹底が 図られていました。 また、百貨店での農産物の取扱の可能性に関しては大いにあることを改 めて知ることができたと思われます。但し、それには競合他社との優位 的な差別性がある事を要求されるが。 「本当に売りたい商品があるのなら いつでも産地に飛んでいく」 、という話があり、農にとってはもっと積極 的に小売業にアプローチすることを考える良い機会だったと思われます。 36 37 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の声】 ■株式会社ライフコーポレーション Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q ■株式会社三越伊勢丹 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 7 100.0 2: やや満足した 0 0.0 ■ 2: やや満足した 3: 普通 0 0.0 ■ 4: あまり満足していない Q 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 6 85.7 2: やや満足した 0 0.0 ■ 2: やや満足した 3: 普通 0 0.0 ■ 4: あまり満足していない 4: あまり満足していない 0 0.0 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 3: 普通 ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 6: 未回答 1 14.3 100.0% Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 3: 普通 ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 85.7% ライフでは本店管理型なので全て本部交渉。 接客販売に基点があること 店内では陳列什器、陳列の仕方、POP 試食等々五感に訴えて買いたいと思わせる仕組 事業者に三越伊勢丹で売る意味がなければ商談する意味はない。 み工夫がなされていること。 まず己を知る。そして相手を知る。その原点からすべてが始まっていると思います。感性 情報を発信することの大切さは生産サイドからの情報が重要なことも改めて考えました。 農産加工品を作る場合、ターゲットや売る場所を想定して作ることは常識であるが、農 産加工品を作り始める企画段階から売る場所(小売)に参加してもらうことが売れる商品 づくりにつながることがわかった。 14.3% 百貨店が接客販売(サービス)をしているということがそういうことなのかが明確になっ た。またこの接客販売の力をあげるために、生産者から様々な情報発信することが必要 であるということに気付かされた。 作るだけでも売るだけでもなく、お客様と共に共感できることがその商品の存在意義で あり、そこの仕掛けが大切であることがわかった。 百貨店の求める商品は、選りすぐりの良い商品。市場流通していないこだわりの商品。 とにかく品揃え(4 万点) どの時期に、どの産地を扱うかは、本部が決める。 (数量の発注は店舗毎) 消費動向よく言われていることですが、まとめてあってよくわかりました。 商品だけよくても、販売力と売場がないと売れない。販売の捉え方=来店する顧客の要 望を代弁する。 本当にここでしか買えないのではと思わせる商品アイテムをそろえてあった。 消費動向は常に頭に入れて普及指導すべきと気付きました。 ターゲットのお客様を決めるのは年齢や性別ではあんく関心度や価値観(物事には順序 商品の見せ方、並べ方、関連商品 の例がわかりやすい) ひとつの品目でも多数の商品を用意されていた 都市は地方と比べて多様性がある。人口が多いので対応が可能。 38 百貨店の対象は、富裕層で庶民には関係のない世界(一許で趣味で必要のある人は購入 する) (単体)価格は関係ない業界 39 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 1コース(東京会場)平成 26 年 10 月 24 日(金) 10 月 24 日 (金) 研修会場 受入先企業 研修場所 パソナグループ 本部(東京) パソナグループ (東京都千代田 本部(東京) 区 大 手 町 2-64) 重要と思われたポイント】 「本研修で得た気付き、学んだことはなにか(視点の広がりの観点から) 」 【研修のプログラム・ポイント】 研 修日程 【研修において、普及指導員にとって のグループワークにおいて、初日に本研修会に臨むことや、6 次産業化 研 修時間 9:00 ~ 12:00 12:00 ~ 12:30 研 修内容 グループワーク 閉 会 式、事 務 局 連絡 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 加藤 寛昭 氏 (食と農研究所代 表) ※グループワーク 「6 次産業化のプ 加藤 寛昭 氏 ランニング」にお (食と農研究所代 いて平原 章 氏 表) (10:00 ~ 12:00 株 式会 社パソナ 講 演・ 質 疑 応 農援隊 答 などグル ープ ワーク業務) 株 式会 社パソナ 農援隊 の課題など、個人としての意見、そしてそれぞれ受講者の意見をシェアし ましたが、研修会を通して、自分がそしてその他受講者が意識が変わり、 かつ知見を得ることができたか、さらに共有することが重要であり、プ ラスになったと思われます。 続いて、 「6 次産業化のプランニング」 (連携先を含めて戦略、戦術、施策 を立て支援する)のグループワークにおいて、千葉県大網白里市で黒糖 の生産及び加工・商品開発を行っている南国物産有限会社を具体的な 6 次産業化の実践事例( 6 次産業化総合化事業認定)として取扱い、この 事例の現状を把握して、農の現場で直接支援活動を行う普及指導員とし て、現状の課題にどのようなアドバイスを行うかをグループで討議、発表 を行いました。 また、今回は、南国物産有限会社の代表取締役の平原章氏にもご参加頂 【研修の狙い】 き、臨場感に富んだ環境で真剣に取り組んで頂けました。 本研修を振り返るグループワークを行うことで、本研修で得た気付き、学んだことを整理且つ、 意識や知見を共有し、明日からの実際の行動につなげます。 また、具体的な 6 次産業化の実践事例を元に、6 次産業化の商品企画から消費者に届ける ところまでの一連のプランニングを、連携先を含めて戦略、戦術、施策を立て支援すること を念頭に、本研修で得た気付き、学んだことを活用してグループワークとして実施することで、 地域での指導及びコーディネーションの実践に活かして頂きます。 6 次産業化に関して、普及指導員が、現場で何処まで係りを持つべきか、 何を支援すればよいかといった質問や戸惑いの声を聞く機会が多い中、 今回のような事例を基に同じ悩みを持つもの同士で検討を加え支援の方 向性を確認したことは今後の活動に役立つものと確信しました。このこ とにより、研修会後、地域に帰り、1 人で一から 6 次産業化を計画しやす くなると思われます。 【研修の実施状況】 まず、ひとつめのテーマとして「本研修で得た気付き、学んだことはなにか(視点の広がりの 観点から) 」のグループワークを実施しました。 続いて、ふたつめのテーマとして、具体的な 6 次産業化の実践事例を元に、 「6 次産業化のプ ランニング」 (連携先を含めて戦略、 戦術、 施策を立て支援する) のグープワークを実施しました。 最後に、事務局より閉会挨拶と緒連絡をし、本研修を終了しました。 40 加藤寛昭氏(食と農研究所 代表) 41 平原章氏 (南国物産有限会社 代表取締役) 民 民間企 間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 両グループワークの狙いどおりの姿勢で臨んでいたと思われます。特に、 「本研修で得た気付き、学んだことはなにか(視点の広がりの観点から) 」 のグループワークでは、農の後工程である加工業者や流通業者が自分達 の想像を超えるレベルで、決め細かい仕事、例えば卸店は物を右から横 に流すだけ、と思っていたが実際の現場では商品を 1 個 1 個選別しアソー トしている様子を見てその業務の奥行きの深さに驚かされたといった感 想が聞かれました。現場を見る前に話を聞き、その後、作業の現場や店 舗をみることによって、より深くそれぞれの企業の使命、役割を感じ取る 2 コース(東京会場) 平成 26 年 11 月 10 日(月)~ 11 月 14 日(金) ことができたようです。 また、5 日間を通して、参加者同士の話し合いの機会は(研修後も含め) 良く持たれていたと思われ、初日の研修後の懇親会(自費参加)は以後 の研修を進めるのに効果的だったと思われます。 【研修の結果】 1 派遣先企業等 キユーピー株式会社 サプライチェーン、バリューチェーンを構成する各段階での経営体の役割、 使命を感じ取れたと思われます。 また、農は生産だけをしておればよいといった考えでなく、もっと農の後 工程のお客様のことも考えて生産活動に取り組む必要性を感じることが 国分株式会社 株式会社生産者連合デコポン 株式会社アグリプラス(農産物直売所かしわで) できたと思われます。 最後に、人的ネットワーク(同業者だけでなく異業種も含めて)の構築に 意識的に挑戦することの必要性を感じたことと思われます。 2 研修期間 平成 26 年 11 月 10 日(月)~ 11 月 14 日(金) (5 日間) 3 実施場所 パソナグループ本部(東京都千代田区)ほか 42 43 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 2 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 10 日(月) 【研修の実施状況】 オリエンテーションにて事業の趣旨などについて説明の後、民間企業等派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フード チェーン研修)として、講師に加藤 寛昭 氏(食と農研究所代表)を迎え、6 次産業化の概論、フードチェーン研修(商流( (生 【研修のプログラム】 産) ・食品製造・卸売・小売)とそれぞれで学ぶべきこと)について研修を実施しました。 続いて、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修として、川原 武彦 氏(株式会社農林漁業成長産業化支 研修会場 受入先企業 研 修日程 11 月 10 日 (月) 研修場所 パソナグループ 本部(東京) パソナグループ (東京都千代田 本部(東京) 区 大 手 町 2-64) 研 修時間 研 修内容 講師役職 又は氏 名 13:00 ~ 13:20 オリエンテーショ ン、趣旨説明 株 式会 社パソナ 農援隊 13:20 ~ 15:20 6 次産業化概論、 加藤 寛昭 氏 フードチェーンに (食と農研究所代 関する座学研修 表) 15:30 ~ 16:30 16:30 ~ 17:00 ファシリ テーター 農林漁業成長産 川原 武彦 氏 加藤 寛昭 氏 業化ファンドの仕 ( 株 式 会 社 農 林 (食と農研究所代 組 みに関 する座 漁業成長 産業化 表) 学研修 支援機構) 株 式会 社パソナ 農援隊 個人ワーク 加藤 寛昭 氏 17:00 ~ 17:45 グループワーク 17:45 ~ 18:00 事 務 連 絡・質 疑 応答 (食と農研究所代 表) 株 式会 社パソナ 農援隊 援機構)を迎え、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みや活用方法について研修を実施しました。 続いて、個人ワークとして、上記研修に引き続き、ファシリテーターとして加藤 寛昭 氏(食と農研究所代表)にご対応頂き、 本研修で何を学ぼうと考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか(目標設定・アクションプラン)に ついて個人ワークを実施しました。 続いて、グループワークとして、引き続き、加藤 寛昭 氏(食と農研究所代表)にファシリテーターをご対応頂き、グループ ワークもしくは全体にて、自己紹介・現在の担当業務 本研修で何を学ぼうと考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にど う取り組んでいくか(目標設定・アクションプラン) 、研修にかける意気込み等についてワークショップを実施しました。 最後に、質疑応答、及び、明日以降の実地研修について、5 日目のワークショップのテーマ提示、研修会後に提出していた だく報告書類のフォーマット提示等、事務局から説明しました。 【研修において、普及指導員にとって重要と思われたポイント】 民間企業等派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン研修)の講義において、 (1)フードチェーンの流れの把握 (2)生産者が 6 次産業に取り組む現状と課題の整理 (3)6 次産業先進事例を知る の 3 点が主に訴求されました。統計データや実際に取り組まれている内容といった、理論と実践の両方の内容となっており、 【研修の狙い】 受講者には 6 次産業化を進めるにあたっての基本が学べた講義でした。 ■ 6 次産業化概論、フードチェーンに関する座学研修 6 次産業化の概論、フードチェーン研修(商流( (生産) ・食品製造・卸売・小売)とそれ ぞれで学ぶべきこと)について研修を実施します。 ■農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修 農林漁業成長産業化ファンドの仕組みや活用方法について研修を実施します。 また、、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する講義において、 農林漁業成長産業化ファンドの仕組及び、具体的な事例をもとに活用方法について講義がなされ、6 次産業化推進の具体 的なひとつの手段を学ぶことができました。 【受講者の研修での様子】 講義は真剣にメモを取りながら聞いており、雰囲気も ■個人ワーク よく、コミュニケーションもよく図られていたように思 本研修で何を学ぼうと考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいく われます。質疑応答では質問もよく出ていて、現場目 か(目標設定・アクションプラン)について個人ワークを実施します。 線での質問がありました。研修後のヒアリングでも、 研修が多くの方にご理解につながった様子でした。 ■グループワーク グループワークもしくは全体にて、自己紹介・現在の担当業務・個人ワークのシェア・研 修にかける意気込み等についてワークショップを実施します。 44 45 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【研修の結果】 Q2. グループワークの内容はいかがでしたでしょうか? 1.民間企業等派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン研修)研修 Q1 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 3 33.3 2: やや満足した 5 55.6 ■ 2: やや満足した ①通常の研修のような単なる情報収集や新しい知識教育あるいは実務研修ではなく、バリューチェ―構築における、各経営 3: 普通 1 11.1 ■ 4: あまり満足していない 体の役割と機能を理解して、次いで農のポジショニング明確にする。 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 地域の様々な事例を踏まえ、講師ご自身の経験値を加えた内容は、主として農作物の生産を担う専門家には、初めて学ぶ ことも多かったのではないでしょうか。 また、下記 3 点について主に訴求され理解に繋がりました。 ② 6 次産業化、農商工連携事業における連携体としての個別企業(1 次産業者、2 次産業者、3 次産業者)の業務遂行方法、 意思決定、商品開発・販売・販促等のマ-ケティング展開等の実態を見聞すること(特に各経営体がいかにして付加価値を 確保しているかを重点的に) 。 Q2. グループワークの内容はいかがでしたでしょうか? ■ 1: 大変満足した ■ 3: 普通 11.1% ■ 5: 満足していない 33.3 ■ 6: 未回答 55.6% ③後工程は全てお客様といった概念に基づき、連携体としての農にもとめられる責任分担は何かを明確にして以後の自身の 業務に広く反映できるものは何かを把握すること。 グループワークにて他県でも同じ課題を共有していることがわかり、また懇親会にて他 2.農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修 県の有料事例等の取り組みが聞けて大変参考になりました。研修内容も今まで商品開発 ファンドの話を事例を交えながらの説明は、単に出資を得る制度的な話のようなものではなく、多様なコンソーシアムの形 ばかりに目がいっていたが、パートナーシップや適正利潤といったキーワードを勉強でき、 があることも理解できたのではないでしょうか。 今後も持ち帰って結構していきたいと思います。大変勉強になりました。 本講義で重要と思われたポイントは、やはり、6 次産業の主たる部分であるため、ファンドのスキームではないでしょうか。 3.グループワーク 個人ワーク、グループワークを実施しましたが、同じ立場としてどのような目的意識を持っているか、また、どのような課題 があるかをシェアし、様々な視点で研修会を過ごすためには必要な講義であったのではないでしょうか。 重要な点は、やはり同じ立場の者が同じテーマに対し、どう考え、思っているかを共通の認識にできたことだと思われます。 総じて、6 次産業を進めるための基本及び、6 次産業化推進の具体的なひとつの手段が学べたのではないでしょうか。特に 受講生同志のコミュニケーションは、研修会終了後も継続されればと思っています。 ファンドのお話は、ファンドの概要は理解できましたが、金融業出身の方でしたので、農 と他業種との理解が進んでいないと改めて感じました。 研修のポイントとしての内容は、大変わかりやすく、6 次産業の課題及び研修会について 理解しやすかった。 グループワークでは 6 次産業化業務に取り組んでいる方が少なく、自分も取り組みがな いのでグループ内での情報の共有をしていきたいと思う。 加藤先生のお話によって、研修のねらいが良くわかりました。農業を客観的に見つめなお 【受講者の声】 し、加工業者、流通業者等の視点を学びたいと思います。 Q1. 座学研修( 『民間企業等派遣研修会のポイント』 )の内容はいかがでしたでしょうか? Q1 グループワークは時間が足りなく、意見の取りまとめが難しかった。 座学ならファンドについては、制度概要をもう少し重点をおいて説明がききたかった。 受付が1F であることがわからず、9F へ直接行きそうになった。説明に受付場所も入れ 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 5 50.0 かがでしたでしょうか? てほしい。 2: やや満足した 5 50.0 ■ 1: 大変満足した 研修で使用された資料を持ち帰り、所内研修か講座で使用したいものがあるが、取り扱 3: 普通 0 0.0 ■ 3: 普通 4: あまり満足していない 0 0.0 ■ 5: 満足していない 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 Q1. 座学研修( 『民間企業等派遣研修会のポイント』 )の内容はい ■ 2: やや満足した いはどうなるのでしょうか? ■ 4: あまり満足していない ■ 6: 未回答 14.3% 85.7% 6 次産業に関する仕事は、 したことがなく、 これはすぐ活用できるという感じはなかったが、 知識面で大変勉強になった。 46 47 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 2 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 11 日(火) 【研修の実施状況】 今回、キユーピー株式会社にて研修を実施しました。 まず、講師として広報・CSR 本部 部長 森 佳光 氏による、事業概要・ 【研修のプログラム】 グループ説明についての座学研修を実施しました。 続いて、講師として執行役員 研究開発本部 本部長 髙宮 満 氏による、 研 修日程 研修会場 受入先企業 研修場所 研 修時間 9:30 ~ 12:00 11 月 11 日 (火) キユーピー㈱ 五霞工場 キユーピー株式 (茨城県猿島郡 会社 五霞町小 手 指 1800) 13:00 ~ 15:00 15:00 ~ 16:30 16:30 ~ 17:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 食 品 製 造・商 品 森 佳光 氏 開 発に関する座 (キユーピー㈱ 学研修Ⅰ 広報・CSR 本部 部長) 食 品 製 造・商 品 髙宮 満 氏 加藤 寛昭 氏 開 発に関する座 (キユーピー㈱ (食と農研究所代 学研修Ⅱ 執行役員 研究開 表) 発本部 本部長) 株 式会 社パソナ 宮下 隆 氏 実地研修 農援隊 (キユーピー㈱ 品質保証本部 食 品安 全 科 学セン タ ー センター 意見交換会 長) マーケティング及び商品開発の説明(企業理念・概要、原料へのこだわり、 マーケティングを踏まえた様々な商品開発等)についての座学研修を実 髙宮満氏(キユーピー㈱執行役員研究開発本部本部長) 施しました。 昼食の後、講師として品質保証本部 食品安全科学センター センター長 宮下 隆 氏による、品質保証、衛生管理等についての座学研修を実施し ました。 続いて、上記内容を製造の現場でどのように取り組んでいるか学ぶべく、 実地研修として工場内視察を実施しました。 最後に、質疑応答・意見交換会を実施し、この日の研修を終了しました。 宮下隆氏(キユーピー㈱品質保証本部食品安全科学センターセンター長) 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 主に下記 6 点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 【研修の狙い】 だったと思われます。 商品開発担当者、品質管理担当者より、企業理念・概要、原料へのこだわり、マーケティン ・大手企業であってもベビーフードの様に気を使うもの、日持ちしないア グを踏まえた様々な商品開発(ベビー食品、介護食、カロリー調製品、営業補助食品等、付 イテムについては、国産の原材料を使用していること 加価値商品) 、品質保証、衛生管理、食品表示等について、見学を含めて研修を実施します。 ・品質を保つためには、人づくりが大切であるということ 農業者が農産物を活用した商品開発を行う上で取り入れるべきマーケティングの手法、高齢 ・取り巻く環境を熟知し、それに合った商品を供給していること 化・健康志向等の情勢を踏まえた、農産物を活用した付加価値商品開発、6 次産業化商品に ・原点回帰し創業者の想い、理念に立ち返ること も求められる品質管理・衛生管理の手法を習得して頂きます。 ・商品開発において、大切にすべきこと、変えてはいけないこと 森佳光氏(キユーピー㈱広報・CSR本部部長) ・お金をかけなくてもできるこがあること(5S、一般衛生管理等) 【企業概略】 また、6 次化商品はあふれているが、良い原料は食品加工の原点として、 ■キユーピー株式会社 キユーピーは原料にこだわって、お客様目線で商品開発し差別化を行って キユーピー株式会社は1919 年設立、 「良い商品は良い原料からしか生まれない」という原料 おり、その結果として、主力商品はもとより、主力商品の関連商品、原料 に対する強いこだわりを持ちながら、マヨネーズソースを代表としたソース、加工品、医薬品、 を活用して付加価値を高めた商品、利用促進商品(カット野菜)など商品・ 飼料・肥料等、幅広い製品を製造販売しています。 事業展開を行っているとのことで、この点において、原料(農産物)自体 にこだわることが、6 次化商品の開発の一筋であることが、地域の農業 者への指導の際にも伝えられることと思います。 また、商品開発のポイントとして、美味しさ・鮮度を保つためには酸素に いかに触れさせないか・取り除くかを重視すること、健康機能は付加価 値ということ、強い商品を生むためのマーケティングフローなど、分かり やすく、且つ、実践に活用できる内容で話され、得るものが多かったと思 います。 48 49 二瓶徹氏(一般財団法人食品産業センター 振興部 主任) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート また、先方では、6 次化商品を作るだけでなく、同業他社や協会と連携し 工場の衛生面を徹底していること。関心するとともに、工場で働いている人の少なさを て 6 次化市場自体を喚起する動きも行っており、継続的な発展のために 感じた。先駆者の考えを活かした経営をされているのを感じた。 は地域のステークホルダーと連携することも大切ということを知ること ができたのではないでしょうか。 マーケティング、衛生管理、加工技術、人材育成、システム化、社内・外との連携など、 また、食を預かるものにおいて嘘は禁物であり、信頼を得るために誤配 いろいろな面で勉強になりました。 合を防止するシステムを独自で開発するなど、真摯に食品製造に取り組ん でいる姿も見ることが出来、品質・衛生管理は、農業者の 6 次化におい 卵という原料を無駄なく消費者へ伝える商品づくりへのこだわり、考え方について理解 ての柱にすべき点と思います。 できた。特に人材育成が重要であることの取り組みについて検討する必要があると思わ れた。 【受講者の研修での様子】 前日のグループワークで、生産現場と加工業者との接点(コミュニケーション)はどうなっ 商品開発においては、先方におけるターゲットの決め方や、お客様の声の ているのか疑問であったが、キューピーと提携している原料メーカーが契約農家を一戸一 反映のさせ方等、品質保証・衛生管理においては、品質管理での先方にお 戸訪問し、栽培状況を把握したりと顔の見えるコミュニケーション作りを大事にしている けるポイントや具体的な取り組みやなど、具体的に、地域での指導を念頭 事がわかった。 に置いた質問も活発にされ、理解の深さと積極的な姿勢が見られました。 原料へのこだわり、原料、資材のリサイクル等の環境負荷への配慮など、大企業ならで はの取り組み、ノウハウを知ることができた。農業者、団体がここまで徹底した取り組 【研修の結果】 みは難しいと思うが「良いものを作ること」と「その価値を伝えること」の取り組みは 6 前述のポイントが習得できたと思うとともに、お客様視点に立った商品開 次産業化(加工品開発)の成功に重要であると感じた。 発やシンプルでいながら価値を作り出す手法、お客様の立場に立った安 人材を大切にすることで、組織がより良くなる。 全なものづくり等、先方の理念・考え方と実際の取り組みに、6 次産業化 に一番取り組まれるであろう加工食品の大切かつ不可欠なベースについ 消費者からの信用を得るには品質管理、衛生管理は生命線である。 て理解が深まったと思われ、気付きや指導に活かせるエッセンスを多く得 マーケティングはお客様にとっての「価値」が最も重要。 られたのではと思われます。 また、 気付いた点として、 受講者が地域に戻り、 6 次産業化を推進するに当り、 社員教育重要性(ボトムアップ) 生産者等に分かりやすく伝えられるツールがあるとよいと思われます。 改善、改良への現場意見づくり。 ビジョンをしっかり持つことが、社員のモチベーションにつながっている。崇高で社会 【受講者の声】 に貢献したいという創業者の思いを大切にすること、共有することがしっかり守られて Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 8 80.0 2: やや満足した 1 10.0 3: 普通 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 1 10.0 いるからこと、メーカーとしてブレのない人材育成ができていると感じた。 Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 題を持って解決に向けた取り組みを行っていたことや、ルールを守ってもらうための対 ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 昨日の研修で学んだ企業理念の共有ができており、またパートの方も含め1人1人が課 10.0% 10.0% ■ 6: 未回答 80.0% 話や提案の受入、環境への配慮、コンセプトの重要性など総合的に色々と学ばせて頂き ました。 6 次産業化、お客様に届ける価値が求められる。企業の都合を押し付けても失敗する。 コンセプトを十分検討することが長く支持されるために必要。 50 51 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 2 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 12 日(水) 【研修の実施状況】 今回、国分株式会社にて研修を実施しました。 まず、講師として営業推進部長 千木良 治 氏による、国分株式会社の 【研修のプログラム・ポイント】 概要と機能について、及び、加工食品部門の特性と問屋の機能について の座学研修を実施しました。 研 修日程 研修会場 受入先企業 研修場所 研 修時間 9:30 ~ 12:00 11 月 12 日 (水) 国分株式会社 国分㈱ 三 郷 流 通 セン ター(埼玉県三 郷市番匠免二 丁目215) 13:00 ~ 15:00 15:00 ~ 16:30 16:30 ~ 17:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 千木良 治 氏 (国分株 式会社 卸・物 流 に 関 す 営業推進部長) る座学研修Ⅰ 千葉 修平 氏 (国分株 式会社 低 温フレッシュ・ フード サ ービ ス 統括本部) 卸・物 流 に 関 す 落合 章浩 氏 二瓶 徹 氏 る座学研修Ⅱ (国分株 式会社 (一 般 財団法 人 物流事業部) 食品産 業セン 杉山 幸平 氏 ター 振 興 部 主 (国分株 式会社 任) 物流事業部) 株 式会 社パソナ 阿部 敬嗣 氏 農援隊 実地研修 (国分株式会社低 温フレッシュ・ フー ドサービ ス 統 括 本 部 課 長( 三 郷 流通センター長) 兼フードサービス 意見交換会 事 業部第三担 当 課長(ニッコク三 郷センター長) 続いて、講師として低温フレッシュ・フードサービス統括本部 千葉 修平 氏による、国分がすすめる「農産事業の取組み」についての座学研修を 質疑応答、休憩ののち、講師として物流事業部 落合 章浩 氏、杉山 幸平 氏による、国分の物流機能についての座学研修を実施しました。 続いて、講師として、低温フレッシュ・フードサービス統括本部課長(三郷 流通センター長)兼フードサービス事業部第三担当課長(ニッコク三郷セ ンター長)阿部 敬嗣 氏によるご説明後、実地研修として、三郷流通セ ンター内を視察しました。 最後に、質疑応答・意見交換会を実施し、この日の研修を終了しました。 重要と思われたポイント】 主に下記 4 点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 だったと思われます。 ・物を右から左へ流すだけでなく、マーケット調査や棚割等、卸の機能が 多様である点 二瓶徹氏(一般財団法人食品産業センター 振興部 主任) ・卸不要論もある中で、小売とメーカーの間の立位置だからこそ出来るこ ・農産品の売り方への工夫 営業推進部長 千木良 治 氏 等より、食品卸売業の事業概要(マーチャンダイジング機能、 ・物流=コスト であるということ リテールサポート機能(マーケティング含む) 、人と機械とITの最適な組み合わせにより、物 卸売業の機能の基本及び多機能性を抑えることができました。卸売業が 流業務標準化・品質マネジメントを実現している物流機能およびその品質管理、シルバーマー いかに商品を展開させて消費者のもとに届けているかに触れることがで ケットや健康志向に対応した事業や、農産カテゴリーの販売機能強化などの新規事業等につ きたと思います。様々な商品の選定とラインナップ、 有効な情報提供・提案、 いて、見学を含めて研修を実施します。 効率的且つ品質を維持した物流など幅広い事業展開を行っており、それ 食品卸売業からのグロスの視点での農産加工品等の食品におけるニーズの把握、農産加工 ぞれが付加価値を付けるために必要であり、それらを真摯に実践してい 品等の商流・集荷・保存・配送等の物流の仕組みの理解、農産加工品を含めた食品の品質 管理及び仕分けの手法を習得して頂きます。 ることに感銘すら受ける内容だったと思います。 また、国分は農産部門を持ち、積極的に仕入れと流通・小売への働きか けを行っていることもポイントであり、農産物や農産加工品の仕入先・販 【企業概略】 売先や商品づくりの連携先、商品提案の仕方など、受講者の、指導の現 ■国分株式会社 場で活かせる内容が多く盛り込まれていました。 国分株式会社は 1712 年創業、食を取り扱われるすべてのお得意先様、仕入先様のニーズに 応え、一つひとつ地道に、丁寧に機能、クオリティを発揮していくという「小商い」の考えに 則り、食品・酒類等の卸売業及びそれらに関する資材の販売業、貿易業等を行っています。 52 落合章浩氏、杉山幸平氏(国分株式会社 物流事業部) 【研修において、普及指導員にとって とがある点 【研修の狙い】 千木良治氏(国分株式会社 営業推進部長) 実施しました。 53 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 概論は分かるが、各論に至るまでにはかなりのハードルがあるように感じた。 熱心な態度で臨んでおり、卸売業という普段接点が少ないが大きい流れ 卸としてフルアイテムをもつ強みを改めてしった。 を作っている業態についての研修ということもあり、理解を深められ、得 るものが多かったように思われます。また、農産部門の講義では、自らの 今までの卸のイメージは少人数企業で地域に根付いたものと思っていたが、自社の強み 業務に結びついたお話が多く、商品提案手法など気付きも多い様子で、 を生かした情報収集・分析・提案を行う総合商社ができていることに驚かされた。企業 積極的に講義に参加していました。また、自分の地域の産品について質 努力を強く感じました。 問したり、全体の質疑応答も積極的に行われていました。 今まで見えてなかった部分、問屋の役割が欲わかりました。 効率化を考えると問屋は物流に必要不可欠であり、小売からの信頼も厚い。しかしこれ 【研修の結果】 まで認識不足であったために、その観点が抜けていました。6 次産業化のプランニング 上記のポイントの習得及び、農産部門の講義も含め、農産物・農産加工 の中にも参画していただき、売れる仕組み作りを一緒に考えるべき。 品の生産と販売に活かせる大切なポイントが見えてきたと思われます。ま 酒類、過去定額卸が商週間、一定額(原価)に対する利益率等古い慣習、百貨店等商 た、コスト意識、同じ商品でも見せ方の工夫次第で販路拡大につながる 週間古い。 ことも得ることができたと思われます。また、受講者は講師へも積極的 にアプローチしていた様子でしたので、そのネットワークが今後の地域農 加工品卸も厳しい?状況のきびしい青果卸とのタイアップ参入をしてきているが…Or 専 業の活性化につながっていくのではとも思います。 門性の強いものより統合の方が生き残りやすい? 水耕に夢を持っている。異業種はまだまだ多い。 加工品開発スタートは「生産者の都合」ではなく「消費者の目線」であること。万人に 受けるものでなく、ターゲットを絞る。 他産地や他の加工品との詰め合わせ販売の可能性(コラボ) 旬の果物 1 種を出すのでなく、次にずっとつづく果物を数種一緒に提案する (加工品も同じ) 【受講者の声】 小売業者に取引先として選んでもらえるように、様々なサービスを提供している。商品 そのものに価値を付加する場合、棚割提案などのリアルサポートなど、農業者では難し Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q 1: 大変満足した 人数 (人) 割 合(%) 7 70.0 2: やや満足した 3 30.0 3: 普通 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 いものもあるが、売るための工夫が大切であり、多種多様なサービスがあることを知る ことができた。 Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 農業者側ももっと工夫が必要、農業者個人の経営努力のみでなく、地域や隣接地域で ■ 1: 大変満足した 連携してロットを確保する取り組み等 ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 卸売り業者はメーカーからの商品を小売業者に配送するだけだというイメージがありま 30.0% 70.0% したが、メーカーと小売業者のかけ橋となる事や、ギフトセンターなどの機能も兼ね備 えている事にも驚きました。卸売り業者は商品が消費者に届くまで重要な役割をになっ ていることも分かりました。 卸業は単なる流通網ではなく、メーカー等の生産者と小売業者を効率的に結ぶ役割を 果たしており、低コストで魅力的な商品を小売業に提供する努力を行っている。 卸業の機能、役割について知ることができた。卸業の大変さもよくわかった。スーパー では季節感を出すため、農産物を重要だと考えている。試食も含めて農産物の情報や 食べ方、POP など積極的にやるべきだと改めて思った。 54 55 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 2 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 13 日(火) 【企業概略】 ■株式会社生産者連合デコポン 株式会社生産者連合デコポンは、 平成 6 年設立、 有機栽培 (有機 JAS 認証) 【研修のプログラム・ポイント】 もしくは特別栽培(農薬及び化学肥料不使用または、各県基準の 5 割以 上削減)にて、美味しさと安全にこだわった年間 100 品目もの野菜と果 研 修日程 研修会場 受入先企業 株式会社 生産者連合 デコポン 11 月 13 日 (木) 研修場所 ㈱生産者連合 デコポン(千葉 県成田市前林 976-7) ㈱アグリプラス 株式会社アグリ (農産物直売所 プラス かし わで ) (千 (農産物直売所 葉県柏市高田 かしわで) 100 番地) 研 修時間 9:00 ~ 10:30 10:30 ~ 11:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 生産・小売・加工 井尻 弘 氏 に関する ( ㈱生産者連合 座学研修 デコポン 代表取 実 地 研 修・意 見 締役) 交換会 14:30 ~ 16:00 生産・小売・加工 に関する 座学研修 16:00 ~ 17:00 実地研修 17:00 ~ 17:30 意見交換会 染谷 茂 氏 (株式会社アグリ プラス 代表取締 役)他 ファシリ テーター 物を生産・取扱いを行う、約 100 名前後の生産者による生産・流通販売 組織です。 井尻弘氏(㈱生産者連合デコポン 代表取締役) ■株式会社アグリプラス(農産物直売所かしわで) 農産物直売所かしわでは、この直売所を通して消費者に「新鮮・安全・美 加藤 寛昭 氏 (食と農研究所代 表 )株 式会 社パ ソナ農援隊 味しい・豊富・楽しい」を届けて喜んでもらえることを第一に考え、その 結果として「かしわで」に参加する180戸の農家が少しでも売上を伸ばし、 所得を増やして生活が潤ってくれればと願い、野菜、くだもの、生花等、 “今 採り野菜”を生産者自身が集まって直売をしています。 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) 【研修の実施状況】 今回、午前中に株式会社生産者連合デコポンにて研修を実施しました。 講師として代表取締役 井尻 弘 氏より、企業理念・事業概要、生産物・ 加工品へのこだわり、消費者の声や原料の特性を踏まえた商品開発とそ 【研修の狙い】 の手法、ブランド戦略、品質保証、衛生管理の方法等、ネット販売等他 ■株式会社生産者連合デコポン 小売業等との差別化、マーケティングをどのように生産・加工品開発・販 代表取締役等より、企業理念・事業概要、生産物・加工品へのこだわり、消費者の声や原料の特性を踏まえた商品開発と 売に活かしているか、 今、 消費者が農産物・農産加工品に何を求めているか、 その手法、ブランド戦略、品質保証、衛生管理の方法等、ネット販売等他小売業等との差別化、マーケティングをどのよう 現場の工夫について見学を含めて研修を実施しました。 に生産・加工品開発・販売に活かしているか、今、消費者が農産物・農産加工品に何を求めているか、現場の工夫について 最後に、質疑応答・意見交換会を実施し、先方での研修を終了しました。 見学を含めて研修を実施します。 バスで先方を後にし、午後は株式会社アグリプラス(農産物直売所かしわ 農産物・農産加工品に対する消費者のニーズの把握、農業者が自社や直売所等で販売をする際のヒントとなる、他の業態と で)にて研修を実施しました。 差別化を図る農産物・加工品選択の考え方、農業者が農産物を活用した商品開発を行う上で取り入れるべき、商品開発に 講師として代表取締役 染谷 茂 氏に、企業理念・事業概要、生産物・加 おける消費者の声の反映のさせ方、原料と商品のマッチング・商品企画開発手法、6 次産業化商品にも求められる品質管理・ 工品へのこだわり、ブランド戦略、商品選定、商品管理・衛生管理の方法、 衛生管理の手法等を習得して頂きます。 マーケティングをどのように生産・加工品開発・販売に活かしているか、今、 消費者が農産物・農産加工品に何を求めているか、売り場の工夫につい ■株式会社アグリプラス(農産物直売所かしわで) て見学を含めて研修を実施しました。 代表取締役等より、企業理念・事業概要、生産物・加工品へのこだわり、ブランド戦略、商品選定、商品管理・衛生管理の方法、 最後に質疑応答・意見交換会を実施、この日の研修を終了しました。 マーケティングをどのように生産・加工品開発・販売に活かしているか、今、消費者が農産物・農産加工品に何を求めている か、売り場の工夫について見学を含めて研修を実施します。 農産物・農産加工品に対する消費者のニーズの把握、農業者が自社や直売所等で販売をする際のヒントとなる、他の業態と 差別化を図る商品選択の考え方、物流、商品管理、農業者が自社や直売所等で販売をする際のヒントとなる、集客効果が 得られるような棚作り、農産物の見せ方、顧客への訴求手法(POP、リーフレット、試食販売等)の手法を習得して頂きます。 56 57 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 デコポンの井尻社長は、もと愛媛県の農業普及指導員でありいわば本研 修生と同じ仲間と言え、そうした人からの話には他では覚えない親しみに 本日の現場研修は、先駆的 1 次産業者としての農業組織体を訪問して、 似た感じで話が聞けた様子でした。また、両社とも農業者と言うことで、 それぞれがいかに付加価値を高めて経営の自立化を実現しているかを学 研修生は親しみをもって話が聞けたようで、皆さん、真面目に、真剣に受 びました。 講し、質問も多くありました。 ■株式会社生産者連合デコポン 主に下記 4 点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 染谷茂氏(株式会社アグリプラス 代表取締役) 【研修の結果】 だったと思われます。 1、理念の明確化とその実現に対する熱い想いと実体験 上記の重要と思われるポイントの習得と合わせて、農の主体性の確保と ①楽しい農業の実現 いった大きな課題への取組として、農産物の価格は生産者がつけるといっ ②外見よりなかみの充実 た気概が大切ということを感じたと思われます。また、展開の仕方(差別 ③農業を次世代に繋ぐ 化ポイントの確保、規模の拡大、販路の確保等々)で農業はまだまだ魅 2、現在のすべての事業が、この理念の実現に基づいて展開されている 力のある産業として展開できるといった事が感じられたと思います。また、 現実を聞いて、農の現場においてもいかに主体性の確保が重要な課題で 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) あるかが分かったと思われます。 バリューチェーン構築における農のポジショニングがどんなものであるか が認識できたのではと思います。 3、他社(農業における)との差別化を確保するために難しいといわれて いる有機栽培に挑戦して、自分たちのポジショニングを確保しています。 4、有機は大量栽培ができないので連合を組むことで量の確保を実現し ており、また、農家同士の競争でなく連合で互いの主体性を確保しなが ら取り組むことが大切とのこと。 ■株式会社アグリプラス(農産物直売所かしわで) 【受講者の声】 ■株式会社生産者連合デコポン Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q.実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 株式会社生産者連合デコポン 主に下記 4 点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 Q 人数 (人) 割 合(%) Q3. 実地研修先での見学内容の難易度・満足度はいかがでした だったと思われます。 1: 大変満足した 7 70.0 でしょうか? 1、日本の食料は日本の農家が守らなくてどうする、といった熱い想いか 2: やや満足した 3 30.0 ■ 1: 大変満足した 3: 普通 0 0.0 ら農業に挑戦した(某学者の食料は外国から買えば良いといった農軽視 の説に深い憤りを覚えたことが農に取り組むひとつの契機)とのこと。 2、自分で作った物は自分で値段をつけたい、との想いを実現するために 4: あまり満足していない 0 0.0 直売所を設立して販路を開拓し、また、扱い品目は全て国産のものに限 5: 満足していない 0 0.0 定しているとのこと(売れ筋商品のバナナといえど置かない) 。 6: 未回答 0 0.0 ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 30.0% 70.0% 3、しかしながら残留農薬の問題や福島原発の風評被害等により 9 億円 の売上高が現状 4 億円にまで落ちこんでしまって苦戦しており、打開策 として農家レストランの開設準備中(6 次産化申請予定)とのこと。 地域でがんばっている有機栽培農産物の売り先の確保について。日々努力されているこ 4、規模の拡大のために 100ha 余の未利用地(ゴルフ場計画用地)を入 とを感じさせられた。 手して当地域で最大の稲作として推進し、その他、大豆、ジャガイモキャ ベツ等約 80ha 、作業受託約80ha とのこと。 生産現場においても、自分の強い思い入れを持ったことに取り組むことが大切であるこ と。生産者、販売、企業との連携が重要との話があり、仲間をつなぐことで取り組みが デコポンは扱い商品を有機に絞って付加価値を高め、アグリプラスは規模の拡大により生産性の向上を図っており、また、 両社とも自社の栽培品には自分で値段をつけて自分で販売するといった主体性を発揮しているところが共通していました。 6 次産業化のバリューチェーンにおける農の主体性を見ることができたと思われます。 58 よくなるこの大切さが理解できた。 産地間の競争でなく、連携してみんながもうかる楽しい農業。 59 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 社長の本職である農業でもうかっていることはなく(直売所も含めて)地域を発展させる 隣近所でまとめるのでなく、気のあった人たちで仲間をつくるのでうまくいく。 ためには社長のようなリーダーが必要であることを改めて感じた。 評論家でなく、実践者、成功事例を作ること。 染谷さんの農業へのこだわりが米の作付、直売所の再興につながっていた。 出荷室は 1 ヶ所でなく、3 ヶ所くらい必要。 県内の産地でも競争意識が強いのはそんなものなのかと思っていた。先生から産地間連 携こそ大切と言われ、 その通りだとおもった。価格決定権についてもその通りだと思う。 「農 家全体を助うことを考えるより成功事例を作ることが大切」という言葉が印象に残った。 農家が困っていること、これからこうしたいということを消費者に情報発信が必要。 安全と安心は違う、いくら努力しても安心はなかなか得られない。 自分の意思で農業に前向きに取り組んでいる姿、すばらしいと思いました。利益につい 有機農産物の品質レベルが高い。規格が一般よりゆるいとは言っても、揶揄に不揃いと ても再生産価格の確保に留め、経営努力をするという考え方。しかし、農家の低所得は いうわけではなかった。生産者が納得する価格で小売、消費者が満足する価値を提供す 農家の努力ではどうにもならない。やはり付加価値をつけることによる価格決定権の確 るというビジネスモデルが構築されている。 保が重要だと思いました。 代表の井尻さんは強い信念を持って取り組んでいる。 「楽しい農業」をすることが大事 これまでに研修した企業とは違い、必ずしも利益を追求していない。地域社会への貢献 であること。そして、 次の世代につながる農業をつくり上げていかなければと再確認した。 や農業に対して消費者の理解を深めることに重きを置いている。 行動を起こすためには強い理念が必要。 消費者にとって、 「安心」は「安全」とは必ずしもイコールではない。 生産者の団体かと思っていたが、卸業者だった。 志高く、農業をやれば直売による価格決定が可能である。 「農業会」の常識を疑い、 「楽しい農業」「外見より中身」 「次世代へつなぐ」を実践する 地域づくりに取り組む姿勢は、ご本人はバカ者といわれたとおっしゃっていたが、人は には農家自ら農産物の農産物の価格決定権をもつ必要がある。 採算だけで動かせない。 もうからない農業を変えるには、価格決定権を持つこと、そのために付加価値を付ける 農産物はリスクの中で生まれてくる、そのリスクをどう乗り切るか。農業にはそういった つまらない農業を変えるには、楽しい農業にすること、農作物に対する自信、仲間づくり。 規格をかえるには、外見より中身重視、消費者の認識を変える、有機への取り組みに。 覚悟をもって臨むことで苦にならない。 直売所内で国産品または地場産にこだわりを持ち、安全な「食」を消費者に提供してい ることが伝わってきた。 直売所の設立から今日にいたるまで、さまざまな困難があったと思うが日々、将来の農 業を考えながら誇りを持って農業をしていることに感動した。 【受講者の声】 農業者が農産物の生産以外の分野に取り組むには志を同じくする同志がいた方がよい。 ■株式会社アグリプラス(農産物直売所かしわで) Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 大変熱意を持って活動されているのは感じられたが、アドバイス等を十分うけられる機 Q.実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 株式会社アグリプラス Q 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 5 50.0 でしょうか? 2: やや満足した 4 40.0 ■ 1: 大変満足した 3: 普通 1 10.0 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 関が身近にあるのか気になりました。生産履歴の提出が徹底できていない様子。店内 Q3. 実地研修先での見学内容の難易度・満足度はいかがでした ■ 2: やや満足した 10.0% ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 60 POP に地元産○○とある下に関東どころか四国産の仕入品が並んでいたり・・・。 40.0% 50.0% 61 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 2 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 14 日(金) 11 月 14 日 (金) 研修会場 受入先企業 研修場所 パソナグループ 本部(東京) パソナグループ (東京都千代田 本部(東京) 区 大 手 町 2-64) 化事業認定)として取扱い、この事例の現状を把握して、農の現場で直 接支援活動を行う普及指導員として、現状の課題にどのようなアドバイス を行うかをグループで事例の SWOT 分析、ポジショニング分析を含めて 【研修のプログラム・ポイント】 研 修日程 る南国物産有限会社を具体的な 6 次産業化の実践事例(6 次産業化総合 討議、発表を行いました。 研 修時間 9:00 ~ 12:00 12:00 ~ 12:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 二瓶 徹 氏 二瓶 徹 氏 (一般財団法人食 ( 一 般 財 団 法 人 グループワーク 品 産 業 センター 食 品 産 業 セ ン ター 振 興 部 主 振興部 主任) 任) 閉 会 式、事 務 局 株 式 会 社 パソナ 株 式会 社パソナ 農援隊 連絡 農援隊 6 次産業化に関して、普及指導員が、現場で何処まで係りを持つべきか、 何を支援すればよいかといった質問や戸惑いの声を聞く機会が多い中、 今回のような事例を基に同じ悩みを持つもの同士で検討を加え支援の方 向性を確認し、また、プランニングにおける他社の視点を得たことは今後 の活動に役立つものと確信しました。このことにより、研修会後、地域に 帰り、1 人で一から 6 次産業化を計画しやすくなると思われます。 【受講者の研修での様子】 両グループワークの狙いどおりの姿勢で臨んでいたと思われます。特に、 【研修の狙い】 現場を見る前に話を聞き、その後、作業の現場や店舗をみることによっ 本研修を振り返るグループワークを行うことで、本研修で得た気付き、学んだことを整理且つ、 意識や知見を共有し、明日からの実際の行動につなげます。 また、具体的な 6 次産業化の実践事例を元に、6 次産業化の商品企画から消費者に届ける ところまでの一連のプランニングを、連携先を含めて戦略、戦術、施策を立て支援すること を念頭に、本研修で得た気付き、学んだことを活用してグループワークとして実施することで、 地域での指導及びコーディネーションの実践に活かして頂きます。 て、より深くそれぞれの企業の使命、役割を感じ取ることができ、それを 事例に対する支援も含めた 6 次産業化のプランニングに反映できたよう です。 また、当日も非常に活発なディスカッションが行われていたとともに、5 日間を通して、参加者同士の話し合いの機会は(研修後も含め)良く持た れていたと思われます。 【研修の結果】 【研修の実施状況】 まず、ひとつめのテーマとして「本研修で得た気付き、学んだことはなにか(視点の広がりの 観点から) 」のグループワークを実施しました。 続いて、ふたつめのテーマとして、具体的な 6 次産業化の実践事例を元に、 「6 次産業化のプ ランニング」 (連携先を含めて戦略、 戦術、 施策を立て支援する) のグープワークを実施しました。 最後に、事務局より閉会挨拶と緒連絡をし、本研修を終了しました。 【研修において、普及指導員にとって サプライチェーン、バリューチェーンを構成する各段階での経営体の役割、 使命を感じ取れたと思われます。 また、6 次産業化に取り組む先進農業者での実地研修を経て、農からの 積極的な 6 次産業化のバリューチェーンへの参画の必要性を感じること ができたと思われます。 最後に、人的ネットワーク(同業者だけでなく異業種も含めて)の構築に 意識的に挑戦することの必要性を感じたことと思われます。 重要と思われたポイント】 「本研修で得た気付き、学んだことはなにか(視点の広がりの観点から) 」のグループワークに おいて、初日に本研修会に臨むことや、6 次産業化の課題など、個人としての意見、そしてそ れぞれ受講者の意見をシェアしましたが、研修会を通して、自分がそしてその他受講者の意 識が変わり、 かつ知見を得ることができたか、 さらに共有することが重要であり、 プラスになっ たと思われます。 続いて、 「6 次産業化のプランニング」 (連携先を含めて戦略、戦術、施策を立て支援する) のグループワークにおいて、千葉県大網白里市で黒糖の生産及び加工・商品開発を行ってい 62 63 二瓶徹氏(一般財団法人食品産業センター 振興部 主任) 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 3 コース(東京会場) 平成 26 年 11 月 17 日(月)~ 11 月 21日(金) 1 派遣先企業等 株式会社モスフードサービス 東日本旅客鉄道株式会社 株式会社農業総合研究所 パルシステム生活協同組合連合会 2 研修期間 平成 26 年 11 月 17 日(月)~ 11 月 21日(金) (5 日間) 3 実施場所 パソナグループ本部(東京都千代田区)ほか 64 65 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 3 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 17 日(月) 【研修の実施状況】 オリエンテーションにて事業の趣旨などについて説明の後、民間企業等 派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン研修)として、 【研修のプログラム】 講師に加藤 寛昭 氏(食と農研究所代表)を迎え、6 次産業化の概論、 フードチェーン研修(商流( (生産) ・食品製造・卸売・小売)とそれぞれで 研修会場 受入先企業 研 修日程 11 月 17 日 (月) 研修場所 パソナグループ 本部(東京) パソナグループ (東京都千代田 本部(東京) 区 大 手 町 2-64) 研 修時間 研 修内容 講師役職 又は氏 名 13:00 ~ 13:20 オリエンテーショ ン、趣旨説明 株 式会 社パソナ 農援隊 13:20 ~ 15:20 6 次産業化概論、 加藤 寛昭 氏 フードチェーンに (食と農研究所代 関する座学研修 表) ファシリ テーター 17:00 ~ 17:45 二瓶 徹 氏 (一 般 財団法 人 農林漁業成長産 川原 武彦 氏 食品産 業セン 業化ファンドの仕 ( 株 式 会 社 農 林 ター 振 興 部 主 組 みに関 する座 漁業成長 産業化 任) 学研修 支援機構) 株 式会 社パソナ 農援隊 二瓶 徹 氏 個人ワーク (一般財団法人食 品 産 業 センター グループワーク 振興部 主任) 17:45 ~ 18:00 事 務 連 絡・質 疑 応答 15:30 ~ 16:30 16:30 ~ 17:00 株 式会 社パソナ 農援隊 学ぶべきこと)について研修を実施しました。 続いて、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修として、 川原 武彦 氏(株式会社農林漁業成長産業化支援機構)を迎え、農林 漁業成長産業化ファンドの仕組みや活用方法について研修を実施しまし た。 続いて、個人ワークとして、ファシリテーターに二瓶 徹 氏(一般財団法 人食品産業センター 振興部 主任)を迎え、本研修で何を学ぼうと考え るか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか(目標設定・ アクションプラン)について個人ワークを実施しました。 続いて、グループワークとして、引き続き、二瓶 徹 氏(一般財団法人食 品産業センター 振興部 主任)にファシリテーターをご対応頂き、グルー プワークもしくは全体にて、自己紹介・現在の担当業務・本研修で何を学 ぼうと考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか (目標設定・アクションプラン) 、研修にかける意気込み等についてワーク ショップを実施しました。 最後に、質疑応答、及び、明日以降の実地研修について、5 日目のワー 【研修の狙い】 クショップのテーマ提示、研修会後に提出していただく報告書類のフォー ■ 6 次産業化概論、フードチェーンに関する座学研修 マット提示等、事務局から説明しました。 6 次産業化の概論、フードチェーン研修(商流( (生産) ・食品製造・卸売・小売)とそれぞれ で学ぶべきこと)について研修を実施します。 【研修において、普及指導員にとって ■農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修 農林漁業成長産業化ファンドの仕組みや活用方法について研修を実施します。 重要と思われたポイント】 民間企業等派遣研修会のポイント (6 次産業化の概論、 フードチェーン研修) の講義において、 ■個人ワーク 本研修で何を学ぼうと考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか(目 (1)フードチェーンの流れの把握 標設定・アクションプラン)について個人ワークを実施します。 (2)生産者が 6 次産業に取り組む現状と課題の整理 (3)6 次産業先進事例を知る ■グループワーク グループワークもしくは全体にて、自己紹介・現在の担当業務・個人ワークのシェア・研修に かける意気込み等についてワークショップを実施します。 の 3 点が主に訴求されました。統計データや実際に取り組まれている内 容といった、理論と実践の両方の内容となっており、受講者には 6 次産 業化を進めるにあたっての基本が学べた講義でした。 また 、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する講義において、 農林漁業成長産業化ファンドの仕組及び、具体的な事例をもとに活用方 法について講義がなされ、6 次産業化推進の具体的なひとつの手段を学 ぶことができました。 66 67 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 Q2. グループワークの内容はいかがでしたでしょうか? 本研修の狙いや何処に主眼を置いて企業で研修を受ければよいのかが良く理解できた、 との声を聞くことができ、 本セッショ ンの目的は達成できたと思われます。 また、受講者の皆さんの専門性が多岐に渡っており、刺激を受けながら、熱心に受講されていました。 【研修の結果】 1.民間企業等派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン研修)研修 バリューチェーンの成功の鍵となる「利益の適正配分」 「公平なパートナーシップ」を知ることができ、また、多様な連携によ る 6 次産業化を認識することが出来たと思われます。 Q2 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 2 15.4 2: やや満足した 8 61.5 ■ 2: やや満足した 3: 普通 2 15.4 ■ 4: あまり満足していない 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 1 7.7 Q2. グループワークの内容はいかがでしたでしょうか? ■ 1: 大変満足した ■ 3: 普通 ■ 5: 満足していない 7.7% 15.4% 15.4% ■ 6: 未回答 61.5% また、下記 3 点について主に訴求され理解に繋がりました。 ①通常の研修のような単なる情報収集や新しい知識教育あるいは実務研修ではなく、バリューチェーン構築における、各経 営体の役割と機能を理解して、次いで農のポジショニングを明確にする。 ②、6 次産業化、農商工連携事業における連携体としての個別企業(1 次産業者、2 次産業者、3 次産業者)の業務遂行方法、 意思決定、商品開発・販売・販促等のマ-ケティング展開等の実態を見聞すること(特に各経営体がいかにして付加価値を 確保しているかを重点的に) 。 ③後工程は全てお客様といった概念に基づき、連携体としての農にもとめられる責任分担は何かを明確にして以後の自身の 食と農研究所加藤先生の話は馬路村の具体例があり大変分かりやすかったです。企業参 入に私も携わっているので、オムロンの参入から撤退に至るまでの話をまたお聞きしたい と思いました。A-FIVE の講義は適正利益配分がポイントだと思うので、より詳細にお聞 きしたいと思いました。 業務に広く反映できるものは何かを把握すること。 サプライチェーンとバリューチェーンの違いがいまひとつ分かりにくかったです。研修の狙 2.農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修ファンドの話を事例を交えながらの説明は、単に出資を得る制 いや、適正な利益配分など分かりやすいお話でした。 度的な話のようなものではなく、多様なコンソーシアムの形があることも理解できたのではないでしょうか。 本講義で重要と思われたポイントは、やはり、6 次産業の主たる部分であるため、ファンドのスキームではないでしょうか。 3.グループワーク 本研修で学ぶべきポイントがよく分かった。6 次産業化と農商工連携がやはり大きな違 いがないことが分かってほっとしました。 個人ワーク、グループワークを実施しましたが、同じ立場としてどのような目的意識を持っているか、また、どのような課題 A-FIVE の方の内容が想定していたものとは違った。もう少し制度についてのお話が聞け があるかをシェアし、様々な視点で研修会を過ごすためには必要な講義であったのではないでしょうか。 るものと思っていました。 重要な点は、やはり同じ立場の者が同じテーマに対し、どう考え、思っているかを共通の認識にできたことだと思われます。 総じて、6 次産業を進めるための基本及び、6 次産業化推進の具体的なひとつの手段が学べたのではないでしょうか。特に 受講生同志のコミュニケーションは、研修会終了後も継続されればと思っています。 個人ワーク、グループワークの中で、6 次産業化の事例や研修の目的視点の整理、色々 立場が違う他の人の中で意見が聞けてよかったです。 Q1. 座学研修( 『民間企業等派遣研修会のポイント』 )の内容はいかがでしたでしょうか? 1: 大変満足した ければならないというのは勉強になった。本日学んだことをプラスして明日以降の研修 に臨みたい。 【受講者の声】 Q1 農家が主体性を持つこと、バリューチェーンとサプライチェーンを合わせた形にしていかな 人数 (人) 割 合(%) 6 46.2 かがでしたでしょうか? ■ 1: 大変満足した Q1. 座学研修( 『民間企業等派遣研修会のポイント』 )の内容はい 2: やや満足した 6 46.2 3: 普通 1 7.7 ■ 3: 普通 4: あまり満足していない 0 0.0 ■ 5: 満足していない 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 ■ 2: やや満足した 品の創出のように考えていました。生産産地と加工業者、流通業者の契約も含まれる。 特にありません。 6 次産業化に対する視点を学ぶことができてよかった。特に現状では消費者側の視点が 7.7% ■ 4: あまり満足していない ■ 6: 未回答 6 次産業化は様々な事例が含まれるということがよく分かりました。今までは地域特産 46.2% 46.2% 足りないと感じた。 特になし。 加藤先生の馬路村事例で差別化のポイントが大変勉強になった。 68 69 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 3 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 18 日(火) るもの、 商品管理、 Web・SNS 等を活用した顧客への訴求方法等について、 見学を含めて研修を実施します。 6 次産業化の小売部分で参考にすべき、消費者のライフスタイルの変化 に対応した商品戦略、業態やターゲット毎のマーケティング、農産物・農 【研修のプログラム】 産加工品に対する消費者のニーズの把握、商品選択の考え方、商品管理 手法、顧客への訴求方法を習得して頂きます。 研 修日程 研修会場 受入先企業 研修場所 研 修時間 8:45 ~ 9:00 ㈱ モ ス フ ード 株式会社モス サービス フードサービス (東京都品川区 大崎 2-1-1) 9:00 ~ 11:30 11:30 ~ 12:00 11 月 18 日 (火) 東日本旅客 鉄道株式会社 東日本 旅 客 鉄 道 ㈱ のもの上 野店 (東京都台東区 上 野 7 丁 目 JR上野駅中央 改札) 14:00 ~ 15:00 15:30 ~ 17:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 八木 規文 氏 実地研修 (株 式 会 社モス フード サ ービ ス 外食に関 する座 商品開発部 アグ 学(アグリ事 業、 リ事 業グル ープ マーケティング、 チーフリーダー) 商品開発、物流、 濱崎 真一郎 氏 人材 教 育、接 客 ( 株 式 会 社 モ ス フード サ ービ ス 等) 人材開発部 教育 二瓶 徹 氏 グループ グルー ( 一 般 財 団 法 人 意見交換会 食品産 業セン プリーダー) ター 振 興 部 主 水野 寛子 氏 任) (株 式会社ジェイ 株 式会 社パソナ アール 東 日 本 商 農援隊 実地研修 事 のもの秋葉原 店 店長) 阿部 健司 氏 (東日本旅客鉄道 株式会社 事業創 中 食・そ の 他 に 造本部 沿線戦略・ 関する座学研修・ 地 域活性化部門 意見交換会 のもの推進G グ ループリーダー) 【企業概略】 八木規文氏(株式会社モスフードサービス 商品開発部 アグリ事業グループ) ■株式会社モスフードサービス 株式会社モスフードサービスは、1972 年設立、 「食を通じて人を幸せにす ること」を企業目標に、 「おいしさ、安全、健康」という考え方を大切に した商品を「真心と笑顔のサービス」とともに提供することに一貫し、ハ ンバーガー専門店「モスバーガー」等飲食事業を全国で展開しています。 ■東日本旅客鉄道株式会社 東日本旅客鉄道株式会社は、昭和 62 年設立、鉄道事業を柱に様々な事 業を展開、また、地域との連携を強化し、地元と共に知恵を絞る「共創」 戦略のもと、鉄道ネットワークの特性及び首都圏での販路を持つメリット を活かしながら、更なる地産商品の掘り起こしや伝統文化、祭り等観光 資源の紹介といった「地域再発見プロジェクト」も行っています。 【研修の実施状況】 今回、午前中に株式会社モスフードサービスにて研修を実施しました。 まず、講師として商品開発部 アグリ事業グループ チーフリーダー 八木 規 文 氏による、事業概要、こだわり、ブランディング、マーケティング及 び様々な商品ラインナップ、物流、消費者への訴求方法等についての座 【研修の狙い】 学研修を実施しました。 続いて、講師として人材開発部 教育グループ グループリーダー 濱崎 真 ■株式会社モスフードサービス アグリ事業グループ担当者より、事業概要、こだわり( “日本で生まれ、日本の味を大切にする” 一郎 氏による、人材教育についての座学研修を実施しました。 というコンセプト、契約農家での減農薬・減化学肥料栽培、産地登録台帳、自社の残留農薬 検査、低アレルゲンメニュー開発) 、ブランディング、マーケティング及び様々な商品ラインナッ 電車で移動し、昼食の後、午後は東日本旅客鉄道株式会社にて研修を実 プ、物流、消費者への訴求方法等、また、教育担当者より、人材教育に関する座学研修を実 施しました。 施します。 6 次産業化のレストランや軽食提供で参考にすべき、ライフスタイルの変化に対応したサー ビス・飲食の提供戦略(マーケティング含む) 、安心・安全を提供する調達基準、消費者に満 足いただけるメニュー開発手法、外食・中食業等の消費者が農産物に求めるニーズの把握、 顧客への訴求方法、人材教育手法を習得して頂きます。 まず、講師として、のもの秋葉原店 店長、のもの上野店 副店長 水野 寛 子 氏による説明の元、実地研修として、のもの上野店での店舗視察を 実施しました。 その後、パソナグループ本部に電車で移動し、講師として、のもの秋葉 ■東日本旅客鉄道株式会社 原店 店長、のもの上野店 副店長 水野 寛子 氏及び、東日本旅客鉄道 事業創造本部担当者より、事業概要(通常の流通・小売業との違い等) 、コンセプト、こだわり、 株式会社 事業創造本部 沿線戦略・地域活性化部門 のもの推進G グルー マーケティングをどのように仕入・販売に活かしているか、顧客が農産物・農産加工品に求め プリーダー 阿部 健司 氏による事業概要(通常の流通・小売業との違 70 濱崎真一郎氏(株式会社モスフードサービス 人材開発部 教育グループ) 71 二瓶徹氏(一般財団法人食品産業センター 振興部 主任) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の声】 い等) 、コンセプト、こだわり、マーケティングをどのように仕入・販売に 活かしているか、顧客が農産物・農産加工品に求めるもの、商品管理、 ■株式会社モスフードサービス Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Web・SNS 等を活用した顧客への訴求方法等について座学研修を実施 しました。 最後に質疑応答・意見交換会を実施、この日の研修を終了しました。 Q3 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 ■株式会社モスフードサービス 阿部健司氏(東日本旅客鉄道株式会社 事業創造本部)水野寛子氏(のもの秋葉原店 店長) 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 10 71.4 2: やや満足した 4 28.6 3: 普通 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 歴史、社としての想いを伝える」ことを、ステークホルダーと公平な関係 5: 満足していない 0 0.0 性を構築して実現しており、そこには、パートナーシップが揺ぎない様、 6: 未回答 0 0.0 農業への取組においては、 「想いのみえる」 、売場においては、 「企業文化、 Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 28.6% ■ 6: 未回答 71.4% 理念が共有化されていることなどが学ばれたと思われます。 野菜の出荷者に対しても誠実に向き合っているようである。 ■東日本旅客鉄道株式会社 単に地場産品を扱うのではなく、地元と共に「共創」した取り組みを推進 する考えは、受講者に地元に戻った後、次に繋げられるベースとなるので はと考えます。 アグリ事業部の取り組みは私たち普及指導員の活動に通じるものがあると感じました。 商品を販売する企業の一事業部ではありますが、そうかと生産現場に通い、信頼関係を 気付いており、改めて農家を理解することの必要性を認識しました。 【受講者の研修での様子】 取引を行うにはハードル(量、品質)が高い。消費者として、品質と価格、味に納得した。 2 社の取組に対し、非常に感銘を受けていたため、活発な意見交換が行 われていたと思われます。 モスフードの産地契約のとりくみ方、姿勢、とりくみ状況などよくわかりました。企業の 姿勢に感銘を受けました。 理念の重要性 理念を口に出す、目に見える場所にある、研修であるごとに再確認する 【研修の結果】 前述のポイントが習得できたと思うとともに、モスフードサービスについ ては、地域としては非常に理想形に近い連携体制であり、そのためには、 生産者に求められるものは何かを知ることができたと思われ、また、東 日本旅客鉄道では、JRという性格上、駅中の取組のターゲットが、観光 客と思いきや、駅付近に居住する方の日常使いを狙いとしているところは、 非常に参考になったと思われます。 等は意識統一、ブランドイメージの掲載の形成において非常に重要と感じた。 生産者、店舗スタッフや社員の方の相互理解を図られていた。 生産者の情報をモスバーガーがつないでいる。また、生産者に店舗で体験してもらうこ とで情報を共有化している点は、物を売る点で重要であると感じた。 企業理念がしっかりし、㈱モスフードサービスの経営がきちんと回っているので、そこに 出荷する農業者の経営もきちんと回っていること。ビジネスにおいても、双方向のコミュ ニケーションが大切なこと。 「野菜の掲示板」は、お客様が喜ぶだけでなく、農家も喜びモチベーションアップにも つながっていること。想いの見える野菜を従業員、消費者に伝えるだけでなく、パート ナー農家が調理にかける思いも体験し、信頼構築をしていること。人材育成の手法として、 モスバーガーの始まりを教えることは、モスバーガーの経営理念を共有する良い手段で あると感じた。 72 73 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 生産者と企業がコミュニケーションを身近にとることで、お互いの信頼関係を構築して アンケート結果で、 生産者と消費者の重視点が違うところ「量」という視点。またパッケー おられ、継続した取組みとなっているように感じた。お互いの事を知るために、社員が ジは中身が分かるもの。店頭を見学したときに個包装で買い求めやすい商品が多いのが 農家へ研修に行ったり、その逆を行うことで、意識の向上や相互理解につながっている 印象的だった。都会は少人数の家族が多く、大袋より小さいほうがよい。商品の PR は ように感じた。 生産者サイドは製造方法や原材料のよさを伝えたがるが、消費者にはどのようにおいし 流通業者が産地に来てもらう交流は実践しているが、逆に生産者がハンバーガーを作 ることで加工に適した野菜がどういう野菜か体験するアイディアは新鮮だった。やはり、 双方向の取り組み、パートナーシップが大切だと感じた。また、3次産業では商品のみ でなく、売る人やお客様への接客(サービス)が売り上げにつながると気付いた。 民間企業の経営理念が農業者の経営理念に通じるところがあることがわかった。食を通 して互いに連携すること、バリューチェーン構築の必要性を感じた。 いのか感情価値(消費者サイド)の視点で伝えるほうが売り上げ UP につながる。 小さな売り場であっても、トライ&エラーで見直すことによって商品が売れるようになること。 首都圏では、使いきり商品、手間のかからない商品が売れること。 LBの売り場の戦略を立てるのに、データが使えそうなこと。 地産品のマーケットが大きいこと。 (パートナーシップの構築、信頼関係の構築について)、地域ごとに担当が付いて、何があっ たら相談できる体制があったり、モスの店員と農家が双方の職場を体験するなど、さま ざまな方法で相互理解、信頼関係の構築が図られていると分かった。また、その姿勢 は新人教育につながるものがあると分かった。 顔の見える野菜利用だけでなく(想いの見える野菜栽培を行っている)生産者をモスに 招き加工体験を行い、どのように野菜を使っているのかを伝えている。生産者と企業は 対等という立場を持っている。技術を保つ農家を企業が支える。モスブランドのトマト を販売している。 生産者、店舗スタッフや社員の方の相互理解を図られていた。 「のもの」の購買層は 40-60 代の女性であるが、男性へのアプローチの可能性もあること。 売上上位は、500 円以下、中身が見やすく、包装強度があり、個包装、ふだんのいろ 使いが多いこと。 「のもの」で扱ってもらえる商品について思った以上に制約がなく、 「要望があれば基本 的に受け入れる方針」だからこそ、これだけの商品バリエーションが確保できていると分 かった。 鉄道を通じて、観光する人の動きに加え、各地のものを活かすための「のもの」である。 ■東日本旅客鉄道株式会社 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 消費対象を見極め、大規格商品ではなく小サイズ ( 小量 ) 商品を扱うことにより、お客 様が手にとって試してみたい ( 食べてみたい ) という購買意欲を促す手法がとてもおも Q 1: 大変満足した 人数 (人) 割 合(%) 10 71.4 2: やや満足した 3 21.4 3: 普通 1 7.1 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? しろいと思いました。一度食べて美味しかったから、もう一度食べたい、プレゼントし ■ 1: 大変満足した たいという二次的な消費が生まれ、消費拡大につながることに期待できると感じました。 ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 地産品を日用使いで、ブランドを増やしてきた。情報発信。 7.1% 21.4% 71.4% 地産品をコンビニ出すのはなかなかむずかしい。 うれすじちょうさ⇒行政にデータていきょう。 6次化産業にも力を入れている。 1000 億が地産市場。 男:女= 4:6 男性のじゅよう 80%の日用使い 和:洋= 5:5 場面ふやす。 74 75 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 3 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 19 日(水) 【研修の実施状況】 今回、株式会社農業総合研究所にて研修を実施しました。 まず、講師として支援部 主任 南 陽介 氏による、実地研修としてのダイ 【研修のプログラム・ポイント】 エー新浦安店内の先方売場(都会の直売所)の視察研修を実施しました。 その後、パソナグループ本部へ電 車で移動し、講師として代表取締役 研 修日程 11 月 19 日 (水) 研修会場 受入先企業 研修場所 研 修時間 9:30 ~ 11:00 株式会社農業 総合研究所 ㈱農業総合研 究 所 ダイエー 新浦安店内売 場 →パ ソナグ ループ本部 (東京) (千葉県浦安市 入船 1-4-1 他) 13:30 ~ 16:30 16:30 ~ 17:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 及川 智正 氏 実地研修 (株 式会 社 農 業 加藤 寛昭 氏 総合研究所 代表 (食と農研究所代 流通・小売(仕入・ 取締役 CEO) 表) 販 売 )に関 する 南 陽介 氏 株 式会 社パソナ 座学研修 (株 式会 社 農 業 農援隊 総合研究所 支援 意見交換会 部 主任) CEO 及川 智正 氏による、企業理念・事業概要、食料品の小売におけ る他業態との違い・こだわり、マーケティングをどのように仕入・販売に活 及川智正氏(株式会社農業総合研究所 代表取締役CEO) かしているか、商品選定基準、今、消費者が農産物・農産加工品に何を求 めているか、売り場の現場の工夫についての座学研修を実施しました。 最後に、質疑応答・意見交換会を実施し、この日の研修を終了しました。 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 主に下記の点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 南陽介氏(株式会社農業総合研究所 支援部 主任) だったと思われます。 【研修の狙い】 代表取締役及び流通・小売担当者より、企業理念・事業概要、食料品の小売における他業態 との違い・こだわり、マーケティングをどのように仕入 ・販売に活かしているか、商品選定基準、 今、消費者が農産物・農産加工品に何を求めているか、売り場の現場の工夫について見学を 含めて研修を実施します。 農産物・農産加工品に対する消費者のニーズの把握、農業者が自社や直売所等で販売をする 際のヒントとなる、業態やターゲット毎の商品選択の考え方、集客効果が得られるような棚 作り・農産物の見せ方・顧客への訴求手法(POP、リーフレット、試食販売等)を習得して頂 きます。 <現地担当者南陽介氏による店舗視察> ・ダイエー店舗内のテナント出店形式(都会の直売所) ・ 流通 (物流)経路:契約農家→当社出荷場→ダイエー配送センター→店舗。 前日収穫した農産物が翌朝には店頭に陳列されるといった物流経路。 従っ て、本来のダイエーの生鮮品売り場の商品とは鮮度で大きな優位性を確 保できている。→農家と消費者を直接結び付けるビジネスモデル。 ・マージン体系:農家は売値の 63%, 店舗 20%、センターフィー 5%、当 社 12%(利益1~ 2%)となっており、系統流通より農家の手取りは倍く らいになっている。また、農家は自分の商品に自分で売価を設定して納品 できるところは、従来の系統流通とは大いに異なる点であること。 【企業概略】 ■株式会社農業総合研究所 <及川智正社長からの講演> 農業者が日々持ち込む農産物を各契約スーパーの『都会の直売所』コーナーに毎日直送、さ ・システムに基づく事業展開に産地の JA 等に連携を持ちかけたが良い らに農業者への売上メール配信や決済代行までをトータルで行うワンストップサービスを提 返事がもらえなかった。 (現在も) 供する『都会の直売所』事業を始め、コンサルティング、ブランディング、屋上農園(貸し農園) ・地域ごとに集荷場を確保して全国の農家 4,000 戸位を組織化したい。 等、幅広く事業を展開しています。 ・農業を農家でなく産業として自立できる体制の確立を狙っている。 ・システムと流通と販路の確保が当社のビジネスモデルである。 ・品質の規格基準は設定していないが、管理の良い農家の産物は売れる ので自然と”良い農家”が生き残る。店頭では、有機栽培品と慣行栽培 品の小松菜が陳列されているが同じ価格の値札が付いている。 ・当日の売れ行き情報はその日のうちに農家にフィードバックする(農家ご とのポスコードに基づき) 。但し品目毎にまでの詳細は分からない。→ IT の活用 76 77 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 勢いのあるベンチャー企業の力強さを感じた。伸びている生産者と同じか、それ以上。 小売店のバイヤーを補完する存在。経験から生まれた理念にもとづくシステム作り。 熱心な態度で臨んでおり、全体の質疑応答も積極的に行われていました。 また、自分の農産物に自分で価格がつけられるシステムに驚きを覚えてい 農業の旧態依然の体質の中で、改善できるところをビジネスにされている。産地に対し ました。また、生産者、流通業者(この場合は農業総研とダイエー)が適 てもきめ細かいバックアップをしている。 正な利潤を配分していることに感激の様子で、地元に帰り、産地を当社 に紹介したいといったように具体的にアクションに繫げたいといった発言 思いの外、規模が小さい。出荷店舗増やすなどして、農家は売上を高めていく必要があ もありました。また、ベンチャー企業家の仕事に対する情熱と行動力、そ ると感じた。ただ、社長も言うように農家の選択肢を増やす中規模流は、非常に意義が して周囲の関係者をどんどん巻き込んで行きながら次々と事業領域拡大 あると感じた。 を続けている状況を知り、今後の自己の業務への取組におおいに刺激を ビジネスとしての魅力のある産業という視点。 受けている受講生も多かったと思われます。 直売のメリットである新鮮さを生かすために、ダイエー新浦安店では千葉県産 ( 県内産 ) 【研修の結果】 を扱うというテーマを明確にして取り組んでいる。 上記のポイントの習得及び、一次産業者、二次産業者、三次産業者との 産地にこだわらず、グローバルな視点を持つことで、すばらしいアイディアが生まれる。 連携(競争でない)モデルを見ることが出来、改めて農の役割分担を考 える機会になったように思われ、また、流通の多様性を見たといった発言 全国的に集荷所を持っていること。売り先が 100 店くらいあるため、農産物の種類が があったように、いわゆる新規参入業者によるシステム開発の成果に共感 かたよった場合でもできるだけ分散させるようにして種類を確保しておられる。 を覚え、また、社長の農に対する期待と可能性に寄せる情熱、その事業 農家で価格を決められることは新鮮であった。 展開に関してのバイタリティーにも触発されていたようでした。 全国展開の企業だが、ダイエー新浦安店では、スーパーのニーズがあり、基本的に千葉 産の商品を販売している。スーパーのニーズに応じて柔軟な取り組みをされている。直 【受講者の声】 売コーナーがほしいというスーパーには地域にこだわらず近隣の産地の農産物を出荷す るなど。又、新規就農者が、自分で値段をつけられるので増えている。 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 直売所のシステムは特に変わらない。価格を決めるなどは現状。どこに出せるか広域か Q 1: 大変満足した 人数 (人) 割 合(%) 10 76.9 2: やや満足した 2 15.4 3: 普通 1 7.1 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ら選ぶことが一番のポイント。忙しい中で、農家が出来ることが増えたと思う。情報管 ■ 1: 大変満足した 理などもできなかったこと。 ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 7.1% 大規模流通である市場 (J A) と小規模流通である直売所の中間的な流通システムを構 築し、実際にビジネスとして成り立たせることが可能であることが分かった。 15.4% ■ 6: 未回答 76.9% 直売所(都会における)と近隣農家をつなぐことで、消費者は鮮度の高い商品を手に入 れることができ、農家はその売上を翌日には知ることができる流通システムであり、双 方にとってメリットがあると感じました。また、その物流は、特長的で、複数の直売所 へ出荷する農家にとっては、1つの集荷場から自分がのぞむ価格で陳列する店舗まで選 択できることは、とても効率が欲、今後の物流の発展に期待したいと思いました。 新浦安の店舗については他のコーナーと差別化がそこまで強くわかれていないように感 じた。 都会の直売所として人口の多い地域にターゲットをしぼっている所が成功の秘訣となっ ているのではないかと感じた。 78 79 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 3 コース(東京会場)平成 25 年 11 月 20 日(木) 【研修の実施状況】 今回、パルシステム生活協同組合連合会の子会社である株式会社ジー ピーエスにて実施研修を実施しました。 【研修のプログラム】 まず、ファシリテーターの食と農研究所 代表 加藤 寛昭 氏より導入を 実施した後、講師として、パルシステム生活協同組合連合会 管理本部 共 研 修日程 研修会場 受入先企業 研修場所 研 修時間 9:30 ~ 12:00 11 月 20 日 (木) パルシステム 生活協同組合 連合会 パルシステム 生活協同組合 連合会 ( ㈱ ジーピーエ ス) (埼玉 県さいた ま市岩槻区末 田 942-1 パ ル システム岩槻セ ンター内) 13:00 ~ 15:00 15:00 ~ 16:30 16:30 ~ 17:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 大武 徹 氏 流通・小売(仕入・ (パ ルシステム 生 販 売 )に関 する 活 協同組合連合 座学研修Ⅰ 会 管理本部 共同 人事推進課 課長) 流通・小売(仕入・ 島田 朝彰 氏 販 売 )に関 する ( 株 式 会 社 ジ ー 加藤 寛昭 氏 ピーエス 取締役 座学研修Ⅱ (食と農研究所代 管理本部長) 表) 江口 和広 氏 株 式会 社パソナ (株 式会 社ジー 農援隊 実地研修 ピーエス 管理本 部 物流管理部 物流課長) 白崎 義彦 氏 (株 式会社ジー 意見交換会 ピーエス 管理本部 物流管理部長) 同人事推進課 課長 大武 徹 氏による、パルシステムグループの概要に ついての座学研修を実施し、続いて、講師として株式会社ジーピーエス 取締役 管理本部長 島田 朝彰 氏による、㈱ジーピーエスの役割・機能 大武徹氏(パルシステム生活協同組合連合会 管理本部 共同人事推進課 課長) と産地政策についての座学研修及び質疑応答を実施しました。 昼食の後、工場視察での注意事項説明後、株式会社ジーピーエス 物流 課長 江口 和広 様に先導頂きながら、実地研修として納品から出荷ま での流れを学ぶべくセンター内を視察しました。 続いて、講師として株式会社ジーピーエス 物流管理部長 白崎 義彦 様 による、農産物の品質管理基準・その取り組みについての座学研修を実 施しました。 最後に、全体を通しての質疑応答・意見交換会・研修のまとめを実施し、 島田朝彰氏(株式会社ジーピーエス 取締役 管理本部長) この日の研修を終了しました。 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 主に下記の点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 だったと思われます。 【研修の狙い】 江口和広氏(株式会社ジーピーエス 管理本部 物流管理部 物流課長) <パルシステム連合会 大武氏によるグループの概要> 管理本部担当者より、パルシステムの事業概要、理念、個配の仕組み、独自の調達基準、今、 パルシステムの基準に信頼を寄せる顧客が農産物・農産加工品に何を求めているか、プライ ベートブランド開発等について、また、株式会社ジーピーエスの事業担当者より、コア・フー ド、エコ・チャレンジといった独自基準と、それに沿った農産物等の選定及び、消費者の自宅 1、株式会社と協同組合の違い等について 2、経営理念、 「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」を目指しての事 業内容全般について <㈱ジ―・ピー・エス> に届ける効果的な物流手配について、見学を含めて研修を実施します。 ・食と農を基本に協同の地域作りをビジョンとして、農産物の調達先であ 6 次産業化の小売部分で参考にすべき、消費者のライフスタイルの変化に対応した個配の戦 る産地との連携を重視して展開している取組内容を把握 略および実際の手法、安心・安全を志向する消費者に納得頂ける基準とそれに沿った農産物 ・生産者消費者協議会(生産者と買い手であるパルとが対等の立場であ の選定の手法、衛生管理の手法を習得して頂きます。 ることを前提にした意見交換の場) 、公開確認会(農がやっていることの 白崎義彦氏(株式会社ジーピーエス 管理本部 物流管理部長) 全てを公開して、受けてのパルがその実態を知ることで相互の信頼関係 【企業概略】 を構築する) 、生協の特長である産直についての 4 原則等を把握 ■パルシステム生活協同組合連合会(株式会社ジーピーエス) パルシステムグループは、首都圏を中心とした 1 都 9 県で活動する会員生協(地域生協)と パルシステム生活協同組合連合会、パルシステム共済生活協同組合連合会、子会社で構成 された事業連合です。その中でパルシステム生活協同組合連合会は商品開発、 カタログ企画、 ・物流体系とセンター業務の全般について視察 ・品質規格や品質管理の現状:例えば、ミカンであれば 2S から 2L まで が同一規格でも良いということ ・交流会の実施状況 物流管理、商品検査、システム開発、データベース管理、営業支援等を担っており、組合員 以上のような事からパルが、単に「もの」を通じてのみ産地に期待してい に安心・安全な食材・商品を提供するための後方支援を行っております。 るのではなく、人と人、人と地域の繋がりを、そして食の安先性確保と環 株式会社ジーピーエスは 1992 年設立、パルシステム生活協同組合連合会の産直青果・米の 境保全型農業の実現に向けて取り組んでいることを知る機会になったと 企画・仕入れ・販売・物流手配、農産加工品の帳合等を行っています。 思われます。 80 81 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【研修の実施状況】 一般の流通企業とは異なり、利用する組合員の出資で成立っていることから、組合員へ の説明責任と商品管理については、かなり強化された取り組みを感じました。 1 時間を予定していた質疑応答の時間が足りない位に熱心な質問が続き ました。 センター見学を通して、個配サービスを実施するには、各工程の徹底的な効率化と十分 また、センター内のピッキング作業のスピード(2 秒以内)及び、系統流 に配慮された機械・システムが不可欠であり、一朝一夕で出来るような事業ではないと 通に出荷する農産物の品質基準(等階級)と大きな違いがることを知り 感じた。 驚きの声が上がっていました。また、品質確認作業の徹底ぶりは、ここ までやるのかといった声もありました。また、 洋ナシの一部梱包資材には、 消費者と生産者の間で相方をつなげる流通 川下から川上への流れ。 品質保持の面から一番不適切な資材を使用しているので、改善した方が ターゲットについて。年収200万円台の利用者が増加している。低年収ながらも食にこ よいとの提案の発言がありました。 だわりを見せる層がいることは大きな発見だった。強みの「利便性」でサービスが選ばれ ていることもポイントを感じた。 【研修の結果】 組合員全員が理念と理解するようにし、それを基準にした商品づくりを行っていること。 上記の重要と思われるポイントの習得と合わせて、受け手であるパルシ ステムが、いかに産地との連携を重視しているかの想いを知ると同時に パルシステムの販売も一つの有効な方法であると感じた。また、販売の特性上、商品の サプライチェーン、バリューチェーンの実態を知ることができたと思われ 山の中から選ぶわけではないので、発送する商品の品質はとても気にしている。生産者 ます。同時に、農に期待される役割が何であるかが認識できたと思われ と消費者の間をつなぐ活動が必要なこと・大手とつきあうには、まずロットが必要なこと。 ます(農は生産だけをしておればよいといった考えでなく、もっと農の後 工程のお客様のことも考えて生産活動に取り組む必要性) 。また、カタロ 生協組織について、パルシステム、生活クラブ、コープなどがあること。組合員について、 グ販売で、組合員にものを届けるに当たり、3 ヶ月も前から商品選定作 細かく分析がなされており、さらに、ターゲット別のチラシがあること。パルシステム 業が始まるといったような実務内容を聞いて、販売といううものが容易 の産地の定義・干し柿の取り扱い状況(奈良県等) ではない現状の一旦を知ることができたようです。最後に、産地開発は 利益を第一に考えるのではなく、生産者・消費者どちらにも適正に利益が配分されるよ 常に必要であり、売込みは大歓迎との話は、 (売り込みは本研修の狙い う中立的な立場で作業することが安定したシステムにつながっている。消費者と生産者 ではありませんが) 、研修生にとって地域に戻った時の「お土産」になっ をつなぐ取引を行い、環境にやさしい農業について理解を深めている。 たのではないでしょうか。 生産者と消費者の相互が理解を深める仕組み作りが大切。但し、お互いの立場を考え た取り組み。たとえば監査人講習会を修了した人が、公開確認会に参加して、個人的 【受講者の声】 でなく高い目線での評価をする。こういったところを改善したらより良い産地になる等、 お互いを理解しあう。 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 11 84.6 2: やや満足した 2 15.4 3: 普通 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 Q. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した いる。情報公開が進んでいる。 配送ニーズが増えているのに対して、配送に特化したシステムを作っていたのは先見の明 ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない 環境保全をもとにしている。生産と消費のキョリを縮めている。産地育成に力を入れて 15.4% ■ 5: 満足していない があったのではないかと思う。消費者(利用者)と生産者が近い感じがするので、消費 者のユニークな交流会を開きたいと感じた。 ■ 6: 未回答 84.6% 82 83 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 3 コース(東京会場)平成 26 年 11 月 21 日(金) 11 月 21 日 (金) 研修会場 受入先企業 研修場所 パソナグループ 本部(東京) パソナグループ (東京都千代田 本部(東京) 区 大 手 町 2-64) れ自身が大きな成果と言えると思われます。 2、後工程のお客様が農に求めているいるものが何であるのかの一端を 知り得たことで、今後の自身の業務にどう反映させて行くかの課題を発 【研修のプログラム・ポイント】 研 修日程 でいるかの現状を聞いて、見て、討議を通じて認識できたことは多く、そ 見できたのではと推測します。例えば。農産物における農薬の使用状況 研 修時間 9:00 ~ 12:00 12:00 ~ 12:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 加藤 寛昭 氏 (食と農研究所代 加藤 寛昭 氏 グループワーク 表) (食と農研究所代 株 式会 社パソナ 表) 農援隊 株 式会 社パソナ 農援隊 閉 会 式、事 務 局 株 式会 社パソナ 連絡 農援隊 や残留基準等については、自分達が思ったほどあまり大きなテーマには なっていない。むしろ鮮度とか量目とか美味しさといった事が重要視され ているのでは、との意見がグループ討議で出されていた。農と顧客の求 める基準、価値判断に違いがあることを気付いて頂けた事は成果として 大と言えると思われます。 3、事例研究では、6 次産業化に挑戦している農家へのアドバイスを如何 にすべきかを検討してもらいましたが、提案に当たっては、本研修の狙い でもあるバリューチェーン構成体としての、主体者としての農のポジショニ ングを意識してフォーマットに従って実施し、受講者にとって、地域に戻っ て 6 次産業化を推進する際にも使える手法を習得されたと思います。 【研修の狙い】 本研修を振り返るグループワークを行うことで、本研修で得た気付き、学んだことを整理且つ、 【受講者の研修での様子】 意識や知見を共有し、明日からの実際の行動につなげます。 普及指導員といっても参加者の担当している業務は様々でしたが、研修 また、具体的な 6 次産業化の実践事例を元に、6 次産業化の商品企画から消費者に届ける で日を追うごとにチーム同士、あるいはチームを超えて、研修の合間の食 ところまでの一連のプランニングを、連携先を含めて戦略、戦術、施策を立て支援すること 事会も含めて相互の情報交換が進んでいたと思われます。こんなに色々 を念頭に、本研修で得た気付き、学んだことを活用してグループワークとして実施することで、 な県の人と親しく交流できたのは今までなく、とても良い機会でしたとの 地域での指導及びコーディネーションの実践に活かして頂きます。 声もありました。また、パルシステムでは、1 時間の質疑応答の時間が足 りない位に積極的な質問があり活発でした。 また、 「この研修は、筑波 【研修の実施状況】 研修館で受ける研修とは内容が異なり、かつ大変興味深く参考になった。 まず、ひとつめのテーマとして「本研修で得た気付き、学んだことはなにか(視点の広がりの 観点から) 」のグループワークを実施しました。 続いて、ふたつめのテーマとして、具体的な 6 次産業化の実践事例を元に、 「6 次産業化のプ ランニング」 (連携先を含めて戦略、 戦術、 施策を立て支援する) のグープワークを実施しました。 最後に、事務局より閉会挨拶と緒連絡をし、本研修を終了しました。 来年はぜひ別の企業のコースに参加したい」 、との声も聞かれ、参加者に 一定の評価を受けていると思われます。 【研修の結果】 サプライチェーン、バリューチェーンを構成する各段階での経営体の役割、 使命を感じ取れたと思われます。また、農は生産だけをしておればよい 【研修において、普及指導員にとって といった考えでなく、もっと農の後工程のお客様のことも考えて生産活 動に取り組む必要性を感じることができたと思われます。また、農産物 重要と思われたポイント】 の流通の形態にはいろいろな形があり、産地側も市場流通だけではなく、 本日は、今研修の最終日であり過去 4 日間の感想と振返りを実施し、その後6次産業化事業 多様な流通への挑戦が必要なことを気付いてもらえたと思われます(㈱ の具体的事例を基に、グループワークを行い今回学んだサプライチェーン、バリューチェーン 農業総合研究所の小口流通、パルシステムにおける産地と受け手の交流・ の考え方の総まとめを行いましたが、下記の点が本研修において、受講者である普及指導員 連携による契約取引、モスバーガーにおける拘り農産物の調達、JR にお にとって重要だったと思われます。 ける本物志向に基づく調達の取組等をみて) 。また、いわゆるマーケティ 1、農の後工程にあたる実需者、流通業者、生協等といったいわゆる顧客のそれぞれが、バ ングの取り組みが、農にも必要なこととしての認識が今まで以上に得ら リューチェーンの構成体であり、それぞれがいかにして付加価値を向上させるために取り組ん れたと思われます。 84 85 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 4 コース(大阪会場) 平成 26 年 12 月 1日(月)~ 12 月 5 日(金) 1 派遣先企業等 キユーピー株式会社 大丸梅田店(株式会社フレッシュワン、株式会社アイ ・エム・シー 売場) 住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所 住友化学株式会社 愛媛工場 サンライズファーム西条・加工 センター 2 研修期間 平成 26 年 12 月 1日(月)~ 12 月 5 日(金) (5 日間) 3 実施場所 パソナグループビル(大阪本社) (大阪府大阪市)ほか 86 87 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 4 コース(大阪会場)平成 26 年 12 月 1 日(月) 【研修の実施状況】 オリエンテーションにて事業の趣旨などについて説明の後、民間企業等 派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン研修)として、 【研修のプログラム】 講師に加藤 寛昭 氏 (食と農研究所代表)を迎え、 6 次産業化の概論、 フー ドチェーン研修(商流( (生産) ・食品製造・卸売・小売)とそれぞれで学ぶ 研修会場 受入先企業 研 修日程 12 月 1 日 (月) 研修場所 研 修時間 研 修内容 講師役職 又は氏 名 13:00 ~ 13:20 オリエンテーショ ン、趣旨説明 株 式会 社パソナ 農援隊 13:20 ~ 15:20 6 次産業化概論、 加藤 寛昭 氏 フードチェーンに (食と農研究所代 関する座学研修 表) パソナグループ ビル (大阪本社) 15:30 パソナグループ (大阪府大阪市 ~ 16:30 本部(大阪) 中央区淡路町 4-2-15) 16:30 ~ 17:00 ファシリ テーター 農林漁業成長産 川原 武彦 氏 加藤 寛昭 氏 業化ファンドの仕 ( 株 式 会 社 農 林 (食と農研究所代 組 みに関 する座 漁業成長 産業化 表) 学研修 支援機構) 株 式会 社パソナ 農援隊 個人ワーク 加藤 寛昭 氏 17:00 ~ 17:45 グループワーク 17:45 ~ 18:00 事 務 連 絡・質 疑 応答 べきこと)について研修を実施しました。 続いて、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修として、 業成長産業化ファンドの仕組みや活用方法について研修を実施しました。 続いて、個人ワークとして、上記研修に引き続き、ファシリテーターとして 加藤 寛昭 氏(食と農研究所代表)にご対応頂き、本研修で何を学ぼう と考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか(目 標設定・アクションプラン)について個人ワークを実施しました。 続いて、グループワークとして、引き続き、加藤 寛昭 氏(食と農研究所 代表) にファシリテーターをご対応頂き、 グループワークもしくは全体にて、 (食と農研究所代 表) 自己紹介・現在の担当業務・本研修で何を学ぼうと考えるか、学んだこ 株 式会 社パソナ 農援隊 ラン)、研修にかける意気込み等についてワークショップを実施しまし とを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか(目標設定・アクションプ た。 最後に、質疑応答、及び、明日以降の実地研修について、5 日目のワー クショップのテーマ提示、研修会後に提出していただく報告書類のフォー 【研修の狙い】 マット提示等、事務局から説明しました。 ■ 6 次産業化概論、フードチェーンに関する座学研修 6 次産業化の概論、フードチェーン研修(商流( (生産) ・食品製造・卸売・小売)とそれぞれ 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 で学ぶべきこと)について研修を実施します。 ■農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修 農林漁業成長産業化ファンドの仕組みや活用方法について研修を実施します。 民間企業等派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン 研修)の講義において、 (1)フードチェーンの流れの把握 (2)生産者が 6 次産業に取り組む現状と課題の整理 ■個人ワーク 本研修で何を学ぼうと考えるか、学んだことを踏まえ日々の指導にどう取り組んでいくか(目 標設定・アクションプラン)について個人ワークを実施します。 (3)6 次産業先進事例を知る の 3 点が主に訴求されました。統計データや実際に取り組まれている内 容といった、理論と実践の両方の内容となっており、受講者には 6 次産 業化を進めるにあたっての基本が学べた講義でした。 ■グループワーク グループワークもしくは全体にて、自己紹介・現在の担当業務・個人ワークのシェア・研修に かける意気込み等についてワークショップを実施します。 また、農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する講義において、 農林漁業成長産業化ファンドの仕組及び、具体的な事例をもとに活用方 法について講義がなされ、6 次産業化推進の具体的なひとつの手段を学 ぶことができました。 88 川原武彦氏(株式会社農林漁業成長産業化支援機構) 川原 武彦 氏(株式会社農林漁業成長産業化支援機構)を迎え、農林漁 89 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 【受講者の声】 本研修の狙いや何処に主眼を置いて企業で研修を受ければ良いのかがよ Q1. 座学研修( 『民間企業等派遣研修会のポイント』 )の内容はいかがでしたでしょうか? く理解できた、との声を聞くことができ、本セッションの目的は達成でき Q1 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 3 50.0 かがでしたでしょうか? 2: やや満足した 3 50.0 ■ 1: 大変満足した 3: 普通 0 0.0 ■ 3: 普通 4: あまり満足していない 0 0.0 ■ 5: 満足していない 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 たと思われます。 皆さん真剣に受講され、明日からの研修に期待をお持ちのようでした。 (キューピーさんにはぜひ商品開発のポイントを聞きたいと思っていると か、目的が具体的になっている人もいました) 。また、初めて会う人ばかり なので最初は緊張していたようですが、 グループワークの時間位からリラッ クスした様子が感じられました(意識的にそのような雰囲気作りに配慮) 。 【研修の結果】 1.民間企業等派遣研修会のポイント(6 次産業化の概論、フードチェーン 研修)研修 Q1. 座学研修( 『民間企業等派遣研修会のポイント』 )の内容はい ■ 2: やや満足した ■ 4: あまり満足していない 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 1 16.7 2: やや満足した 4 66.7 ■ 2: やや満足した 3: 普通 1 16.7 ■ 4: あまり満足していない また、下記 3 点について主に訴求され理解に繋がりました。 4: あまり満足していない 0 0.0 ①通常の研修のような単なる情報収集や新しい知識教育あるいは実務 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 の 2 次産業者、3 次産業者の役割・機能を知ることがなぜ大切か、また、 多様な連携による 6 次産業化を理解して頂き、明日からの研修に臨む際 の視点が明確になったと思われます。 研修ではなく、バリューチェーン構築における、各経営体の役割と機能を 理解して、次いで農のポジショニング明確にする。 50.0% Q2. グループワークの内容はいかがでしたでしょうか? 本講義により研修の目的と狙いを明確にしたことで、何を学ぶべきかを 明確にすることできたようです。特に、バリューチェーンの構成体として 50.0% ■ 6: 未回答 Q1 Q2. グループワークの内容はいかがでしたでしょうか? ■ 1: 大変満足した ■ 3: 普通 ■ 5: 満足していない 16.7% 16.7% ■ 6: 未回答 66.7% ② 6 次産業化、農商工連携事業における連携体としての個別企業(1 次 産業者、2 次産業者、3 次産業者)の業務遂行方法、意思決定、商品開発・ もっとグループワークの時間を増やしてほしい。座学の時間を短くポイントだけの方がい 販売・販促等のマ-ケティング展開等の実態を見聞すること ( 特に各経営 い。 (参加者は、ある程度内容は知っているはずですので) 体がいかにして付加価値を確保しているかを重点的に) 。 個人農家の 6 次産業化支援だけでは、地域全体の 6 次産業化推進には繋がらず、いか ③後工程は全てお客様といった概念に基づき、連携体としての農にもとめられる責任分担は何かを明確にして以後の自身の 業務に広く反映できるものは何かを把握すること。 2.農林漁業成長産業化ファンドの仕組みに関する座学研修 に連携し、その連携先と対等で継続的な関係を築くことができるかを学んで行きたいと 思います。 ファンドの話を事例を交えながらの説明は、単に出資を得る制度的な話のようなものではなく、多様なコンソーシアムの形 6 次産業というものが十分分かっていないことがよく分かった。農家、農村が豊かにな があることも理解できたのではないでしょうか。 るための一つの手法として、幅広く知る必要を感じた。じっくりと 6 次産業とは何かを考 本講義で重要と思われたポイントは、やはり、6 次産業の主たる部分であるため、ファンドのスキームではないでしょうか。 えるのによい内容でした。 3.グループワーク 「6 次化」の推進が言われている中で、6 次化での成功事例というものが意外と少ないと 個人ワーク、グループワークを実施しましたが、同じ立場としてどのような目的意識を持っているか、また、どのような課題 があるかをシェアし、様々な視点で研修会を過ごすためには必要な講義であったのではないでしょうか。 重要な点は、やはり同じ立場の者が同じテーマに対し、どう考え、思っているかを共通の認識にできたことだと思われます。 思いました。 自分の意見を分かりやすく説明できなくて、時間を余計に使ってしまい申し訳なかったで す。今までとは違った視点から産地の将来について考えるヒントが得られると期待してい 総じて、6 次産業を進めるための基本及び、6 次産業化推進の具体的なひとつの手段が学べたのではないでしょうか。特に ます。 受講生同志のコミュニケーションは、研修会終了後も継続されればと思っています。 グループワークの時間がもう少し長くても良かったかと思いました。 90 91 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 4 コース(大阪会場)平成 26 年 12 月 2 日(火) 12 月 2 日 (火) 研修会場 受入先企業 宮下 隆 氏による、品質保証、衛生管理等についての座学研修を実施し ました。 続いて、上記内容を製造の現場でどのように取り組んでいるか学ぶべく、 【研修のプログラム】 研 修日程 昼食の後、講師として品質保証本部 食品安全科学センター センター長 実地研修として工場内視察を実施しました。 研修場所 キユーピー㈱ 伊丹工場 キユーピー株式 (兵庫県伊丹市 会社 南町 4-7-1) 研 修時間 研 修内容 9:30 ~ 10:50 食 品 製 造・商 品 開 発に関する座 学研修Ⅰ 11:00 ~ 12:00 実地研修 13:00 ~ 15:00 食 品 製 造・商 品 開 発に関する座 学研修Ⅱ 15:10 ~ 17:00 食 品 製 造・商 品 開 発に関する座 学研修Ⅲ 17:00 ~ 17:20 意見交換会 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 最後に、質疑応答・意見交換会を実施し、この日の研修を終了しました。 宮下隆氏(キユーピー㈱ 品質保証本部 食品安全科学センター センター長) 【研修において、普及指導員にとって 森 佳光 氏 (キユーピー㈱ 広報・CSR 本部 加藤 寛昭 氏 部長) (食と農研究所代 宮下 隆 氏 表) (キユーピー㈱ 株 式会 社パソナ 品質保証本部 食 農援隊 品安 全 科 学セン ター センター 長) 重要と思われたポイント】 主に下記 6 点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 だったと思われます。 ・大手企業であってもベビーフードの様に気を使うもの、日持ちしないア イテムについては、国産の原材料を使用していること ・品質を保つためには、人づくりが大切であるということ ・取り巻く環境を熟知し、それに合った商品を供給していること 森佳光氏(キユーピー㈱ 広報・CSR本部 部長) ・原点回帰し創業者の想い、理念に立ち返ること ・商品開発において、大切にすべきこと、変えてはいけないこと ・お金をかけなくてもできることがあること(5S、一般衛生管理等) また、6 次化商品はあふれているが、良い原料は食品加工の原点として、 【研修の狙い】 キユーピーは原料にこだわって、お客様目線で商品開発し差別化を行って 商品開発担当者、品質管理担当者より、企業理念・概要、原料へのこだわり、マーケティン おり、その結果として、主力商品はもとより、主力商品の関連商品、原料 グを踏まえた様々な商品開発(ベビー食品、介護食、カロリー調製品、営業補助食品等、付 を活用して付加価値を高めた商品、利用促進商品(カット野菜)など商品・ 加価値商品) 、品質保証、衛生管理、食品表示等について、見学を含めて研修を実施します。 事業展開を行っているとのことで、この点において、原料(農産物)自体 農業者が農産物を活用した商品開発を行う上で取り入れるべきマーケティングの手法、高齢 化・健康志向等の情勢を踏まえた、農産物を活用した付加価値商品開発、6 次産業化商品に も求められる品質管理・衛生管理の手法を習得して頂きます。 にこだわることが、6 次化商品の開発の一筋であることが、地域の農業 者への指導の際にも伝えられることと思います。 また、商品開発のポイントとして、美味しさ・鮮度を保つためには酸素に いかに触れさせないか・取り除くかを重視すること、健康機能は付加価 【企業概略】 値ということ、強い商品を生むためのマーケティングフローなど、分かり ■キユーピー株式会社 やすく、且つ、実践に活用できる内容で話され、得るものが多かったと思 キユーピー株式会社は1919 年設立、 「良い商品は良い原料からしか生まれない」という原料 います。 に対する強いこだわりを持ちながら、マヨネーズソースを代表としたソース、加工品、医薬品、 また、先方では、6 次化商品を作るだけでなく、同業他社や協会と連携し 飼料・肥料等、幅広い製品を製造販売しています。 て 6 次化市場自体を喚起する動きも行っており、継続的な発展のために は地域のステークホルダーと連携することも大切ということを知ること 【研修の実施状況】 ができたのではないでしょうか。 また、食を預かるものにおいて嘘は禁物であり、信頼を得るために誤配 今回、キユーピー株式会社にて研修を実施しました。 まず、講師として広報・CSR 本部 部長 森 佳光 氏による、事業概要・グループ説明、マー ケティング及び商品開発の説明(企業理念・概要、原料へのこだわり、マーケティングを踏ま えた様々な商品開発等)についての座学研修を実施しました。 92 合を防止するシステムを独自で開発するなど、真摯に食品製造に取り組ん でいる姿も見ることが出来、品質・衛生管理は、農業者の 6 次化におい ての柱にすべき点と思います。 93 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 【受講者の声】 技術水準の高さやマーケティングの実践のあり方、消費者の視点・目線で Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? すべて考えて実践していることに驚きを感じていました。また、清潔で整 Q3 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 6 85.7 2: やや満足した 1 14.3 3: 普通 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 理の行き届いた工場、且つ、にこやかに挨拶ができる従業員とその人材 育成の徹底に改めて感動を覚えていたようです。 【研修の結果】 前述のポイントが習得できたと思うとともに、実需者としての加工業者の 現状を良く理解できたとともに、お客様視点に立った商品開発やシンプ ルでいながら価値を作り出す手法、お客様の立場に立った安全なものづ くり等、先方の理念・考え方と実際の取り組みに、6 次産業化に一番取り Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない 14.3% ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 85.7% 組まれるであろう加工食品の大切かつ不可欠なベースについて理解が深 まったと思われ、気付きや指導に活かせるエッセンスを多く得られたので はと思われます。 マヨネーズから始まった会社が消費者ニーズをデータやアンケート等で把握し、その時代 本日の実地研修先は優良事例であり、これがすべてではないが、 “食”を の世帯状況や健康志向等に合わせた商品開発にはたゆまぬ努力と卵を全て使いきって有 扱うものとして勉強になることが多かったと思われます。 効活用するために関連事業を展開している姿勢にとても感銘を受けた。仕事の仕方も原 料も一切無駄がないことは、大変難しいことだと思う。 客目線が徹底されている、する(全ての部門で) 。前向きで真摯な姿勢で取り組まれて いる。全ての事が改善対象、マーケティングの視点多角的、企業の質が高い。 トイレに窓がない、 講師の話がうまい。者の理念が隅々まで行きとどいている。廊下綺麗。 経営理念がしっかりしていること。商品開発力や市場の動向を抑え、 技術力とニーズをマッ チングさせることが大切であること。 企業の成長は環境保全や社会貢献など本業で社会へ受け入れられることと共に様々なこ とに気を配る必要があるのだと思いました。マトリックス型体制と研究推進部の役割・・ ・ コーディネートは普及指導員の大事な仕事、関係機関や地域の人々を上手につなげるこ とで素晴らしい商品ができる (6次産業化)と思い、私たちが頑張らないと、と思いました。 工場内が非常に整理されていたのは、清潔感の醸成やイメージ UP のためだけではなく、 事故防止という大きな目的があることが分かった。掲示物などを見て、職員一人一人が 自分の仕事に誇りを持ち、愛社精神に溢れる人が多いと感じた。職員を大切にしている 会社なのだと思う。職員同士の仲間意識が高く、連携しやすいので、良い商品が生産で きるのではないか。 卵という一つの素材で様々な事業の展開が行われているという事を再認識できた。事 業を進める中で柱(社是、社訓)、自分たちがどうしたいのか、ありたいのかを明確にす る必要性。社内外でのコミュニケーション(風通しのよさ)が重要。 94 95 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 4 コース(大阪会場)平成 26 年 12 月 3 日(水) 【研修のプログラム】 研 修日程 研修会場 受入先企業 ■大丸梅田店 (株式会社フレッシュワン、株式会社アイ・エム・シー 売場) 大丸東京店の地下 1 階食料品売場にて、株式会社フレッシュワンが生鮮、 株式会社アイ・エム・シーが加工品等を販売しています。株式会社アイ・ 研修場所 研 修時間 パソナグループ 9:00 ビル (大阪本社) ~ 11:00 大丸梅田店(株 →大 丸 梅田店 式会社フレッ (㈱フレッシュワ シュワン、株式 ン、㈱アイ・エム ・ 会社アイ・エム・ シー 売場) シー 売場) (大阪市北区梅 11:45 田 3-1-1 他) ~ 13:00 12 月 3 日 (水) 15:00 ~ 16:15 住友化学株式 会社 健康・農 業関連事業研 究所 【企業概略】 住友化学㈱ 健康・農業関連 事業研究所 (兵庫県宝塚市 高司4丁目2 番 1 号) 16:15 ~ 17:15 17:15 ~ 17:30 研 修内容 講師役職 又は氏 名 星加 嘉弘 氏 (元・大丸松坂屋 流通・小売(仕入・ 百貨店 本社食品 販 売 )に関 する 部長) 座学研修 栗原 智一 氏 (株式会社フレッ シュワン 大丸 松 坂屋 西日本統括 責任者) 実 地 研 修・意 見 一宮 武 氏 ( 株 式 会 社アイ・ 交換会 エ ム・シ ー 大 丸 梅田店 店長) 大屋 滋 氏 農業関連事 業お (住友化学㈱ アグ よび 研究 開発に ロ 事 業 部 マー ケ 関する座学研修 ティング部部長) 坂本 典保 氏 (住 友化 学 ㈱ 健 康・農 業 関 連 事 業研究所 所長) 実地研修 用貝 広幸 氏 (住友化学株式会 社 健康農業関連 事業研究所 応用 意見交換会 開 発 グル ープ マ ネージャー) ファシリ テーター エム・シーは 2006 年創業、 『お客様が喜ぶ店を作ります』等を経営理 念とし 、百貨店を中心とした流通小売業へのリテールサポート、百貨店・ 専門店等のテナン卜及び食品催事の企画及び運営を行っています。 星加嘉弘氏(元・大丸松坂屋百貨店 本社食品部長) ■住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所 住友化学株式会社は 1913 年創業、時代に先駆けた革新的な肥料・農薬 や農業資材の開発に取り組み、世界的な規模で事業を展開する総合化学 メーカーとして成長し続けています。 長年にわたる農業関連の研究開発から、農薬肥料にとどまらず、特徴あ るオリジナル品種の種子・苗や、潅水資材、高機能農業用フィルム、潅水 チューブなど農業資材の開発・販売や、土壌や作物の分析、IPM などの 株 式会 社パソナ 農援隊 栗原智一氏(株式会社フレッシュワン 大丸松坂屋 西日本統括責任者) 研究も通じて総合的な農業経営に貢献する「農業のトータルソリューショ ンプロバイダー」となるため努力を続けています。また、耕作放棄地の活 用や地域貢献を目指して、全国7か所で住化ファーム・サンライズファー ムを展開しています。 最近では、コメ品種を入手して種籾、農薬肥料、栽培管理などから販売 まで、コメの一貫事業に参入することを表明しました。 一宮武氏(株式会社アイ・エム・シー大丸梅田店 店長) 【研修の実施状況】 今回、午前中に大丸梅田店(株式会社フレッシュワン、株式会社アイ・エム ・ シー 売場)にて研修を実施しました。 まず、パソナグループ本部(大阪)にて、講師として元・大丸松坂屋百貨 【研修の狙い】 店 本社食品部長 星加 嘉弘 氏により、百貨店における食料品の小売に ■大丸梅田店(株式会社フレッシュワン、株式会社アイ・エム・シー 売場) 元・本社食品部長より、百貨店における食料品の小売における他業態との違い・こだわり、今、百貨店の顧客が農産物・農 おける他業態との違い・こだわり、今、百貨店の顧客が農産物・農産加 工品に何を求めているかについての座学研修を実施しました。 産加工品に何を求めているかについて、また、㈱フレッシュワン、㈱アイ・エム・シーの売場担当者より、各企業のこだわり、 続いて、星加 嘉弘 氏同行のもと、徒歩にて大丸梅田店へ移動し、実地 商品の選定基準、売場の現場の工夫等について、見学を含めて研修を実施します。 研修として、大丸梅田店 ㈱フレッシュワン、㈱アイ・エム・シー 売場の視 百貨店における農産物・農産加工品に対する消費者のニーズの把握、農業者が自社や直売所等で販売をする際のヒントとな 察及び、講師として株式会社フレッシュワン 大丸松坂屋 西日本統括責任 る、業態やターゲット毎の商品選択の考え方、棚作り、農産物の見せ方、POP等の手法を習得して頂きます。 者 栗原 智一 氏、株式会社アイ・エム・シー 大丸梅田店 店長 一宮 武 ■住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所 アグロ事業部長等より、農業関連事業全般の紹介と日本農業の転換期にあって総合的に農業とともに成長する事業戦略を 説明したうえで、研究所責任者より、世界に発信する農薬を中心とする研究開発の最前線を見学を含めて紹介します。 農業資材メーカーが農業者へ求めるニーズの把握、商品開発を行う上で取り入れるべきマーケティングの手法、様々な商品 氏により、各企業のこだわり、商品の選定基準、売場の現場の工夫等に ついての座学研修を実施しました。 電車で移動し、昼食の後、午後は住友化学株式会社 健康・農業関連事 の特性・効能に合わせた 6 次産業化の場面ごとの活用手法、商品の品質管理・衛生管理の手法、ブランディング手法を習 業研究所にて研修を実施しました。 得して頂きます。 まず、講師として、アグロ事業部マーケティング部 部長 大屋 滋 氏によ 96 大屋滋氏(住友化学㈱ アグロ事業部マーケティング部) 97 坂本典保氏(住友化学㈱ 健康・農業関連事業研究所 所長) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の研修での様子】 る農業関連事業全般の紹介と日本農業の転換期にあって総合的に農業と ともに成長する事業戦略について座学研修を実施しました。 大丸梅田店(株式会社フレッシュワン、株式会社アイ・エム・シー)にお その後、講師として健康・農業関連事業研究所 所長 坂本 典保 氏によ いて、実地研修と座学を組み合わせていたこともあり、自分の地域の産 る世界に発信する農薬を中心とする研究開発の最前線についての座学研 品が扱われているかどうか、そして、扱われている場合も、その品質を 修を実施し、その後、実地研修として、健康農業関連事業研究所 応用開 細かくチェックしており、専門家としての気付きがあり、また、実際に自 発グループマネージャー 用貝 広幸 氏のご説明のもと、研究開発がどの 分の地域の産品について、 店長に質問するなど、 積極的に質問をしており、 ようになされているか研究所視察を実施しました。 最後に質疑応答・意見交換会を実施、この日の研修を終了しました。 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 主に下記の点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 だったと思われます。 用貝広幸氏(住友化学株式会社 健康農業関連事業研究所応用開発グループマネージャー) この対応は自然と地域に帰って生産者等と今後の展開に活用できるもの と思われます。 住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所においても、6 次産業化 の入口である生産における資材がどのような理念・研究体制のもと製造 されているかを実地で学ぶことができ、非常に感銘を受けていました。 【研修の結果】 前述のポイントが習得できたと思うとともに、 大丸梅田店(株式会社フレッ ■株式会社フレッシュワン こだわりのある一次産品を扱う売場を拝見し、その後、店長の話をお聞 きしましたが、商品を扱うポイントの 1 つとして、 「旬の前と後」というの は、受講者にプラスになったと思います。 POPや陳列、対面販売など買ってもらうための売場作りや、ニーズ、商 品の選定基準なども参考になったと思われます。 シュワン、株式会社アイ・エム・シー)については、 「顧客分類」と「商品 分類」の考え方から毎月・毎週のカレンダーマーケットに対してどう提案 していくか、そのために、百貨店の食品フロアーはどう特徴付けられてい るか、マーケティングと売場作りへの反映など座学と実地により百貨店と いう業態における重要なポイントが訴求されました。 また、住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所では、理念と実行 力の一気通貫性の大切さ、また、有力な 6 次産業化を含めた連携先であ ■株式会社アイ・エム・シー フレッシュワンと隣同士の店舗であり、グロッサリーなどを主に扱う店舗 ることが認識されたと思われます。 であったが、同じ環境で取り扱う商品アイテムが異なることで、売場作り や対応がどう異なるかは非常に勉強になったのではと思います。また、現 在の売れ筋やニーズなども聞くことができ、6 次産業化の指導に活かせ るのではと思います。 ■住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所 環境問題の解決と農作物の収量拡大を通じて、豊かな暮らしづくりに貢 献するという、農業貢献精神が会社のDNAとなっていること、また、そ のもと、世界規模で生産から販売まで農業界を支援する事業展開につい て、理念と実行力の一気通貫性が多くの支持を得ていることが理解でき たと思われます。 98 99 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 【受講者の声】 ■大丸梅田店(株式会社フレッシュワン、株式会社アイ・エム・シー 売場) Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q3 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 5 55.6 2: やや満足した 3 33.3 3: 普通 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 6: 未回答 1 ■住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所 Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? Q3 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 6 75.0 2: やや満足した 2 25.0 3: 普通 0 0.0 Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない 11.1% ■ 5: 満足していない ■ 6: 未回答 55.6% 4: あまり満足していない 0 0.0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 11.1 6: 未回答 0 0.0 33.3 Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 25.0% ■ 6: 未回答 75.0% 百貨店に食い込むことがいかに難しいかが分かった。 事業開発にとどまらず、トータルで農業をサポートしていくという点、心強く感じました。 産地のブランド化を進める中で他産地とは異なる「こだわり」などの情報発信が、改めて 農薬の開発コストの大きさに改めて驚かされました。気の遠くなるような数の農薬成分 重要である事。 の開発と、選抜試験などが繰り返し行われている事が実感できました。 百貨店における客層、商品のニーズが常に変化している事(外国人など) 。保存(冷蔵)ス 農薬の開発が難しい環境になっている事(コスト等、年数) 。 ペースの狭さ→百貨店の販売環境と状況。 野菜や果実を綺麗にディスプレイをして販売していたこと。消費者、特に百貨店の消費者 は質にこだわること。消費者が何を欲しているかをまず考えている事。 「流通」をどうするのか?という視点が抜けていた事に気付きました。生鮮とグロサリー の担当者(会社)が異なっているのは初耳でした。野菜のストックが思いのほか少なく て驚きました。 農薬の効果を知るためにあらゆるステージの虫を多く維持、管理する必要がわかった。 ノーベル管の結果が応用されていたこと。 圧倒的に良いものを作れば、最終商品まで作らなくても、色々なメーカーに原材料とし て使ってもらえる事を知り、驚きました。 社会貢献、省力化などを求める日本農業の支えとして、とても大きく貢献されていると 思いました。 お客様との会話が思っていた以上にあるのだと思いました。それを大事にしているよう に思いました。POP はスーパーより個性的ではあるが、直売所よりはシンプルだった。 売り場の商品の美しさ、鮮やかさに改めて百貨店の凄さを感じた。売れ筋の品目(トマト) は品ぞろえが豊かだった。果物類は単価が高いものは少量でも、多品目の品ぞろえ(贈 答用)、安いものは量が多く(家庭用)販売されていた。 家庭用の防虫剤や医薬品にも関連商品が多数あり、無意識のうちに恩恵にあずかって いた。農薬開発には多くのコストがかかるが、効果試験で使用する植物や害虫の栽培・ 飼育にも相当な技術を要し、手間がかかっているという現場の一端を見る事が出来た。 農薬を開発するためには、大変な苦労と設備投資、管理が重要だという事を再確認した。 売りたいターゲットを決める事、消費者の動向を将来を予測しながら市場を展開している。 100 101 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 4 コース(大阪会場)平成 26 年 12 月 4 日(木) 【研修の実施状況】 今回、住友化学株式会社 愛媛工場 サンライズファーム 西条・加工セン ターにて研修を実施しました。 【研修のプログラム・ポイント】 まず、講師として住友化学株式会社 愛媛工場 担当者による、愛媛工 研 修日程 12 月 4 日 (木) 研修会場 受入先企業 研修場所 住友化学㈱ 愛媛工場、サン ライズファーム 西条、サンライ 住友化学株式 ズ 西 条 加 工セ 会社 愛媛工 ンター 場 サンライズ (愛媛県新居浜 ファーム西条・ 市 惣 開 町 5 番 加工センター 1 号、 愛 媛 県 西条市神拝甲 150-1 西 条 市 産業情報支援 センター内他) 研 修時間 研 修内容 11:00 ~ 12:30 実地研修Ⅰ 14:00 ~ 16:30 実 地 研 修Ⅱ・先 進 技 術を駆使し た 農 業 運営に関 する座 学 研 修お よび実地研修 16:30 ~ 17:00 意見交換会 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 大屋 滋 氏 (住 友化 学 ㈱ ア グロ事 業 部マー ケティング 部 部 長) 加藤 寛昭 氏 青木 卓也 氏 (食と農研究所代 ( 住 友 化 学 株 式 表) 会 社 CSR推 進 株 式会 社パソナ 室 部長付) 農援隊 牛丸 博聴 氏 ( サン ラ イズ ファーム西条 栽 培管理責任者) 場の取組説明及び実地研修としての愛媛工場内の視察研修を実施しま した。 青木卓也氏(住友化学株式会社 CSR推進室 部長付) その後、バスで移動し、講師として CSR推進室 部長付 青木 卓也 氏 による、 「未来都市モデルプロジェクト」において先進的農業技術の実証 実験を行う「サンライズファーム西条」の取組状況、経営管理やビジネス モデルの確立状況についての座学研修を実施しました。 続いて、バスで移動し、サンライズファーム西条 栽培管理責任者 牛丸 博聴 氏等による説明のもと、実地研修として、サンライズファーム西条、 サンライズ西条加工センターの視察研修を実施しました。 最後に、質疑応答・意見交換会を実施し、この日の研修を終了しました。 牛丸博聴氏(サンライズファーム西条 栽培管理責任者) 【研修において、普及指導員にとって 重要と思われたポイント】 【研修の狙い】 研究施設の見学もしていただいたうえで、グループ発祥の地である愛媛工場にて、100年間操業してい る肥料工場における製造状況を把握いただきます。 主に下記の点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 だったと思われます。 さらに愛媛県西条市で、経団連が推進する「未来都市モデルプロジェクト」のなかで農業が抱えるさまざ 1、住友化学の歴史と現状 まな課題に取り組むべく、先進的農業技術の実証実験を行う「サンライズファーム西条」責任者より、取 ① 100 年前に銅の精錬から始まった肥料、農薬事業への展開は必然で 組状況、経営管理やビジネスモデルの確立状況を学んでいただき、新設の加工センターでも研修頂きます。 あった。 農業資材メーカーが農業者へ求めるニーズの把握、商品開発を行う上で取り入れるべきマーケティングの ②木造部分を今でも活かして使う“住友魂”を見せつけられる(使えるも 手法、様々な商品の特性・効能に合わせた 6 次産業化の場面ごとの活用手法、商品の品質管理・衛生管 のは徹底して使い切る) 。 理の手法、ブランディング手法を習得して頂きます。 ③環境問題の解決と農作物の収量拡大への貢献は会社のDNA→生産者 の農業活動全般に渡って住化グループが支援。 【企業概略】 2、未来都市モデルプロジェクトの狙いと使命←経団連の事業 ■住友化学株式会社 愛媛工場 サンライズファーム 西条・加工センター ①誰でも住みたくなる町作り。それにより地域の活性化を実現させる。 住友化学株式会社は 1913 年創業、時代に先駆けた革新的な肥料・農薬や農業資材の開発に取り組み、 3、サンライズファームの展開→生産面の革新を狙う 世界的な規模で事業を展開する総合化学メーカーとして成長し続けています。 ①農業を支援する一環として現在 8 か所の農場(サンライズファーム) 長年にわたる農業関連の研究開発から、農薬肥料にとどまらず、特徴あるオリジナル品種の種子・苗や、 を全国に展開。 潅水資材、高機能農業用フィルム、潅水チューブなど農業資材の開発・販売や、土壌や作物の分析、IPM ②誰でもが挑戦できる農業の実現。 などの研究も通じて総合的な農業経営に貢献する「農業のトータルソリューションプロバイダー」となるた ③耕作放棄地の活用 め努力を続けています。また、耕作放棄地の活用や地域貢献を目指して、全国7か所で住化ファーム・サ ④米事業に進出(1 万 ha,100 億円との新聞発表) ンライズファームを展開しています。 4、農場視察 最近では、コメ品種を入手して種籾、農薬肥料、栽培管理などから販売まで、コメの一貫事業に参入す ①ハイパースペクトルカメラ(農作業の確認等今まで判明しにくかった事 ることを表明しました。 を科学的手法で見える化をして効率を上げる研究) 。 102 ②企業、行政、農業団体、地域住民等との連携により推進。 103 加藤寛昭氏(食と農研究所代表) 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート ②農業技術、作業管理、品質保存、人材育成等を推進して、基礎的な能 企業が行政とはまた異なった形で地域に貢献していることに改めて気付いた。異分野の 力を身につけた人を独立させて“フレンド農家”として組織化する。 団体が業種・業態を越えて技術を持ち寄り連携することで、生産、加工、流通までの 6 5、サンライズ加工センターの立上→販売面の革新を狙う 次産業化の流れをより効率的に構築できるのだと感じた。 ①地域の農産物を主体にして付加価値の高いカット野菜事業に参入。事 業規模拡大を実現するため、必ずしも地元産の農産物には拘らない。 JA や行政と連携して、地域をどうしていくかということを考えて事業を進めている。 ・そ 6、質疑応答 れに行政・JA・農家が参加している。 ①住化の農業は農で利益を確保することを目的とするものでなく、農を 複数事業と組み合わせることで肥料の生産コストの効率化が図られている。 ・実証的な位 支援するというスタンスで取り組んでいる。その思いを理解して頂きたい 置づけながらも雇用での地域貢献や利潤の部分もしっかり考えてある。 との発言あり。 歴史のある大企業の理念が、利潤だけでなく、真に社会貢献、みんなで幸せになろうとい うことが感じられました。また見る先が私たちよりだいぶ先なのだということも感じました。 【受講者の研修での様子】 化学企業が農に参入という現実に興味があったようでしたが、住友化学 地域の 6 次産業化が進んでいること、それにより雇用が生まれており、新たなビジネス の農業はあくまで農薬、肥料を扱うメーカーとして、側面的に農を支援 モデルになっていることに驚きました。 する目的で実施しているという話を聞いて、脅威を覚えるだけでなく、有 サンライズファーム西条では、計画的作付はこれからのようである。地元の農林事務所 力なパートナーとしてもやっていけるのではないかと思った人も多かった 農政課と連携して事業立ち上げたか疑問である。 ようです。 2 日間に渡り、住友化学の総力をあげて大変親切に受入をして頂き、受 産地間競争に勝てる農業のプロジェクトモデルを作るのが目的ではなく、産地と協力し 講者学びの深まりに繋がったと思われます。 て課題解決することで農業全体を強くしていくことを目指している、実務研修生育成失 敗の事例から担い手育成の難しさを改めて感じた。農地集積の問題は時が解決するはず、 と楽観視している点は意外だった。実際は相続問題など絡み非常に難しい。 【研修の結果】 民間企業の技術やノウハウを活かすことで、農業の効率化や品質向上に繋がる可能性が広 上記のポイントの習得できたとともに、農業の先進的な科学的管理手法 い事を改めて認識した。 について実地研修も含め学ぶことができ、また、農業以外の企業が、農 業をとても真剣に考えている事を知ることが出来たと思われます。 住友化学単独ではなく、色々な他企業と連携して効率的に事業を進めている点。 1日だけの研修に参加させて頂き、ありがとうございます。1日だけということで、時間が タイトで内容等について十分に検討できる時間がなかったのが残念でした。また、他県の 研修生と交流することができなかった。 【受講者の声】 本研修の参加者と話す機会がなかったこと(人や所属も知らない) Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? 住友化学株式会社の日本農業への思いを感じました。 Q3 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 6 40.0 2: やや満足した 7 46.7 3: 普通 1 6.7 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 1 6.7 104 Q3. 実地研修全体の満足度はいかがでしたか? ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: 普通 6.7% 企業としての社会還元の理念の中で、少ないながらも利益を追求し企業としての存在価値 を上げていく仕組みができるというのはさすが大企業としかいいようがないのか。一農家 6.7% が勝負する方向は別にあるものだとも痛感した。 ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 40.0% ■ 6: 未回答 46.7% 企業の農業参入(利益追求)だけでなく、社会貢献、農業への貢献を目指していることに 驚きました。 常に新しい情報を知っておく事。 105 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 2 章 研 修 実 施 レ ポ ート 4 コース(大阪会場)平成 26 年 12 月 5 日(金) 研修会場 受入先企業 研修場所 だったと思われます。 研 修時間 9:00 ~ 10:00 12 月 5 日 (木) 重要と思われたポイント】 主に下記の点が本研修において、受講者である普及指導員にとって重要 【研修のプログラム・ポイント】 研 修日程 【研修において、普及指導員にとって パソナグループ ビル (大阪本社) パソナグループ (大阪府大阪市 本部(大阪) 中 央 区 淡 路 町 10:00 4-2-15) ~ 13:00 研 修内容 講師役職 又は氏 名 ファシリ テーター 大屋 滋 氏 (住友化学㈱アグ ロ事 業 部マーケ グループワークⅠ ティング部部長) 農 林 水 産 省ご担 加藤 寛昭 氏 当官 (食と農研究所代 表) 加藤 寛昭 氏 株 式会 社パソナ グループワークⅡ (食と農研究所代 農援隊 表) ・企業担当者等を招いてのディスカッションにおいて、都合 3 日間に渡り 企業で学んだことのまとめの一環としての討議となり、今まで思っていた よりも企業が農業の事を正面から捉えていることを把握でき、今までは 大屋滋氏(住友化学㈱ アグロ事業部マーケティング部) 脅威としての受け止め方が強かったところが、6 次産業化のバリューチェー ンを構築するパートナーとしての期待も持てることが認識でき、新たな気 付きともなった。 ・農の後工程にあたる実需者、流通業者、生協等といったいわゆる顧客 のそれぞれが、バリューチェーンの構成体であり、それぞれがいかにして 付加価値を向上させるために取り組んでいるかの現状を聞いて、見て、討 議を通じて認識できたことは多く、それ自身が大きな成果と言えると思 13:00 ~ 13:30 閉 会 式、事 務 局 連絡 株 式会 社パソナ 農援隊 加藤寛昭氏(食と農研究所) われます。 ・後工程のお客様が農に求めているものが何であるのかの一端を知り得 たことで、今後の自身の業務にどう反映させて行くかの課題を発見でき 【研修の狙い】 たのではと推測します。例えば、農産物における農薬の使用状況や残留 基準等については、自分達が思ったほどあまり大きなテーマにはなってい 企業担当者等を招いての「企業の農業参入を地域でどう受けとめるか(地域の発展の視点か ら考える) 」のディスカッションを実施することで、 地域での 6 次産業化に資する指導及びコー ディネーションの実践に活かして頂きます。 また、本研修を振り返るグループワークを行うことで、本研修で得た気付き、学んだことを 整理且つ、意識や知見を共有し、明日からの実際の行動につなげます。 ない。むしろ鮮度とか量目とか美味しさといった事が重要視されている のでは、 との意見がグループ討議で出されていた。農と顧客の求める基準、 価値判断に違いがあることを気付いて頂けた事は成果として大と言える と思われます。 また、具体的な 6 次産業化の実践事例を元に、6 次産業化の商品企画から消費者に届ける ・事例研究では、6 次産業化に挑戦している農家へのアドバイスを如何に ところまでの一連のプランニングを、連携先を含めて戦略、戦術、施策を立て支援すること すべきかを検討してもらいましたが、提案に当たっては、本研修の狙いで を念頭に、本研修で得た気付き、学んだことを活用してグループワークとして実施することで、 もあるバリューチェーン構成体としての、主体者としての農のポジショニン 地域での指導及びコーディネーションの実践に活かして頂きます。 グを意識してフォーマットに従って実施し、受講者にとって、地域に戻って 6 次産業化を推進する際にも使える手法を習得されたと思います。 【研修の実施状況】 【研修の結果】 まず、ひとつめのテーマとして、住友化学株式会社 アグロ事業部マーケティング部 部長 大 屋 滋 氏及び、農林水産省担当官をお招きし、 「企業の農業参入を地域でどう受けととめるか」 (地域の発展の視点から考える) 」のディスカッションを実施しました。 上記ポイントが習得できたとともに、サプライチェーン、バリューチェーンを構成する各段階での経営体の役割、使命を感じ 取れ、バリューチェーン確立の必要性を感じることができたと思われます。同時に、生産側の農は生産だけをしておればよ 続いて、ふたつめのテーマとして、 「本研修で得た気付き、学んだことはなにか(視点の広がり いといった考えでなく、もっと農の後工程の 2 次、3 次産業の現状を把握する必要性を感じることができたと思われ、本研 の観点から) 」のグループワークを実施しました。 修の狙いは的を得たものであったと思われます。 続いて、三つめのテーマとして、具体的な 6 次産業化の実践事例を元に、 「6 次産業化のプラ また、今回研修を受け入れて頂いた企業を筆頭に、農に対する理解や情熱がある企業があるという事実を実感でき、6 次 ンニング」 (連携先を含めて戦略、 戦術、 施策を立て支援する)のグープワークを実施しました。 産業化のバリューチェーンの連携先として認識され、地域の 6 次産業化のコーディネートをしていくためには、今回の実地 最後に、事務局より閉会挨拶と緒連絡をし、本研修を終了しました。 106 研修先企業をはじめとした多様な連携先との連携・つなぎ・ネットワークが必要だということが理解して頂けたと思われます。 107 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 参加者アンケートの実施概要 【アンケート実施の狙い】 第3章 参加者アンケート調査 結果 本事業で実施した民間企業等派遣研修会の成果を 把握するため、参加者アンケートを実施しました。 その結果を第 3 章にて示します。 本事業の狙いとして掲げた「普及指導員等に対し、民間企業はどのように考え取り組んでいるかの「理論」と 「実践力」及び、民間企業・普及指導員同士の「ネットワーク」を兼ね備えられる研修を実施し、農林漁業者 の立場に立った普及指導員等の指導を通して、農林漁業者自らが 6 次産業化を行えるようになるなど、普及 指導員等を地域の6次産業化を主体的に推進する牽引力となりうる人材として育成すること」に対し、参加 者全員に対するアンケート調査を実施しました。 その結果を示します。 【調査対象・方法等の概要】 ■調査対象者:各コースの研修を修了した対象者:36 名(内訳:普及指導員 36 名) ■調査方法:各コース毎、研修最終日にアンケート票を配布し、回収しました。 ■調査日:2014 年 10 月 24 日、11 月 14 日、11 月 21 日、12 月 5 日 ■回収数:36 名(回収率:100%) 109 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 参加者アンケートの結果概要 全コース 問 2-2 実施時期はいつ頃がご希望でしょうか。 1. 12 月~ 2 月 2. 募集期間にもっと余裕があるとよかった(募集→受講決定~実践まで期間短く、参加までの調整が大変だったため) 3. 時期よりも日程の決定とか参加決定がもう少し早くしていただけると参加しやすい。 36 ア ン ケ ート 回 収 数 4. 10 月~ 11 月 5. 6 月~ 8 月 6. 特にない、研修先の都合でいいと思う。 1 研修期間 1コース (東京会場) 2 コース (東京会場) 3 コース (東京会場) 4 コース (大阪会場) 2014 年 10 月 20 日(月)~ 10 月 24 日(金)5 日間 2014 年 11 月 10 日(月)~ 11 月 14 日(金)5 日間 2014 年 11 月 17 日(月)~ 11 月 21日(金)5 日間 2014 年 12 月 1 日( 月)~ 12 月 5 日( 金 )5 日 間 7. 11 ~ 12 月 8. 1 月~ 2 月 9. 12 月 10.6 ~ 7、10 ~ 11 月頃 11.12 月以降 12.6 月~ 8 月 13.8 ~ 9 月頃 2 実施場所 パソナグループ本部(東京都千代田区)ほか 14.5、6 月頃がいいのでは? 15.連絡はもっと早い方がありがたい。 16.今回の時期でよいかと思います。 【研修参加の目的や実施時期・期間】 17.今の時期でよい。 18.6~7月 19.担当品目の端境期によるため、季節ごとの開催があれば選択しやすい。 20.作目毎に忙しい時期が異なるので、研修先優先でよいのでは? 問 1 研修に参加された動機は何ですか。 (複数回答可:3 つまで) 21.12 月中旬~ 1 月下旬くらいまで。 22.8 月~ 9 月 Q1 人数 (人) 割 合(%) 1: 研修受入先に 興味があったから 18 20.2 2: 研修内容に 興味があったから 20 22.5 3: 講師(1 日目、5 日目)に 興味があったから 0 0.0 4: 地域の課題解決に つなげたかったから 6 5: 6次産業化等に 関わる知識や技術の習得 6.7 Q1 人数 (人) 割 合(%) 23.6 ~ 10 月 24.今の時期でいいです。 6: 研修受入先、講師(1 日目、 5 日目) 、他の参加者との 交流を期待して 6 6.7 7: 上司等からの指示が あったから 14 15.7 問 2-3 実施時期で、参加が難しい時期はいつ頃でしょうか。 8: その他 0 0.0 1. 3、4、7、8 月 9: 未回答 0 0.0 3. 7 月~ 9 月、12 月~ 3 月 2. 4 ~ 8 月、2 ~ 3 月 4. 4 月、5 月、2 ~ 3 月 25 5. 4 月、3 月 28.1 6. 10 月、中間検討会等でまとまった日程確保が困難。 7. 12 月頃 8. 3 ~ 10 月 9. 4 月~ 9 月、3 月 10.4 月、5 月、12 月~ 3 月 問2-1 実施時期はいかがでしたか? 11.4 ~ 8 月、10 ~ 11 月 12.4 ~ 5 月、8 ~ 9 月 Q2 1: もっと早い時期がよい 2: ちょうどよい 人数 (人) 8 23 割 合(%) 22.2 63.9 5 13.9 4: 未回答 0 0.0 14.12 月~ 3 月 ■ 1: もっと早い時期がよい 15.12 月以降 ■ 2: ちょうどよい 16.年度初め、年度末 ■ 3: もっと遅い時期がよい ■ 4: 未回答 3: もっと遅い時期がよい 13.1 月~ 3 月 問2 実施時期はいかがでしたか? 13.9% 22.2% 17.4月、1~3月 18.12月~3月 19.7月、2月、5月 63.9% 20.1月~3月 21.5月~10月 22.9~10月 23.2~3月 24.繁 忙期 25.3 月~ 4 月、7 月~ 9 月 26.年度初めと年度末。農繁期。 110 111 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 問4-2 講師の対応について当てはまるものを選択してください。 27.4 ~ 6 月(年度初め) 、2 ~ 3 月(年度終わり) 28.4 月~ 9 月現場に出る事が多いので。 29.10 月~ 11 月 Q 4 -2 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 28 77.8 2: やや満足した 8 22.2 3: どちらともいえない 0 0.0 ■ 4: あまり満足していない 4: あまり満足していない 0 0.0 ■ 6: 未回答 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 30.4 月、2 月、3 月 31.1~3月、4~5月 問4-2 講師の対応について 当てはまるものを選択してください。 ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: どちらともいえない 問3 実施期間(5 日間)はいかがでしたか? Q3 人数 (人) 割 合(%) 1 2.8 2: ちょうどいい 25 69.4 3: 長かった 10 27.8 4: 未回答 0 0.0 1: 短かった 問3 実施期間(5 日間)はいかがでしたか? ■ 1: 短かった ■ 2: ちょうどいい ■ 3: 長かった 2.8% 22.2% ■ 5: 満足していない 77.8% ■ 4: 未回答 27.8% 69.4% (理由・コメント) 1. 分かりやすいように話をしてくださり、また親しみやすいお人柄で非常に研修を受けやすかった。 2. 限られた時間の中で実りのある研修を実施されようとしていた点。 3. 研修の目的・学ぶべきポイントを明確に示していただけたから。 4. 講義部分とファシリテータ部分の時間を明確に分けて頂く方がよい。ファシリの中で説明が長いと作業時間が短く内容がまとまりにく かった。 【研修の実施体制等の評価】 5. 研修初日の「導入」部分が頭の整理ができてよかった。 6. 大変お世話になりました。 7. 1日目の導入研修を受講してから、2 ~ 4 日目の実施研修だったので、研修のポイント等がわかりよかった。5 日目は振り返りながら、ケ 問4-1 ご参加いただいた研修を全体として評価した場合に当てはまるものを選択して ください。 ーススタディ、グループワークを行い、イメージがわいた。 8. 解説や分析が丁寧でわかりやすい。 9. 非常に濃い内容であったので、グループワーク、まとめの時間がやや足りなかった。 10.とても適切なアドバイスをいただいた。色んなヒントをもらいながら研修できました。 Q 4 -1 1: 大変満足した 2: やや満足した 3: どちらともいえない 人数 (人) 割 合(%) 27 75.0 9 0 25.0 0.0 問4-1 ご参加いただいた研修を全体として評価した場合に当 てはまるものを選択してください。 ■ 2: やや満足した ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 12.研修先のポイントについて、その都度説明があったので理解しやすくなったことが良かったです。 13.最終日、商品開発での課題・実情をふまえたコメント等をいただけてよかった。 14.研修の視点の確認やアドバイスをしていただいたので、研修先に行った時に聞くべき内容が明確になった。具体事例を教えていただけて ■ 1: 大変満足した ■ 3: どちらともいえない 11.頭の整理をするうえでは、大変ためになった。 よかった。 15.それぞれの企業の理念、商品開発の方法、現在の取組、今後のヒント、トラブル時の対応、現在の課題など丁寧に教えていただき、また、 25.0% 難しい質問にも丁寧に回答いただけたので。 75.0% 16.加藤先生も、二瓶さんもお話がわかりやすく、ブレない展開に誘導して頂いたから。 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 18.加藤先生の現場に対する情熱と深い知見で研修を深めることができました。二瓶先生の的確なアドバイス。 6: 未回答 0 0.0 20.それぞれの会社の理念や思いを十分に聞くことができた。 ■ 6: 未回答 17.田舎ではなかなか出合えないようなバリバリ働くプライド持った社会人の方と触れられたことに大変感謝しています。 19.研修の内容、目的についてまとめられ、研修内容がわかりやすくなりました。 21.見るべきところのポイントをはじめに説明させていただけた点で内容が理解しやすくなったと思う。 22.研修先の取り組みを理解・整理するための助けとなっていただきありがとうございました。 23.受講に先立って準備が足りなかった。 (事前情報、収集不足だった) 24.研 修に入る前のポイントの整理は助かりました。 25.本研修の狙い、学ぶべきポイントがよく分かりました。各視察先では要所要所で内容のまとめをしてくださり、内容の理解が深まりました。 26.適切なアドバイスをいただけたため。 27.最終日の検討時間が短かった。もう少し議論を深めたかった。 28.座学を少し短くして、みんなで自分の件の状況を話しあう機会などをもっと多くとってほしかった。 29.研 修の前にポイントや視点についてのお話をして頂き、非常にわかりやすかったです。 30.今までとは異なる視点からの内容、アドバイスであったから。 31.丁寧で分かりやすく説明頂いた。 112 113 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 問4-3 研修受入先の対応について当てはまるものを選択してください。 Q4-3 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 33 91.7 2: やや満足した 2 5.6 3: どちらともいえない 1 2.8 問4-4 事務局の対応について当てはまるものを選択してください。 Q4-4 人数 (人) 割 合(%) 1: 大変満足した 23 63.9 2: やや満足した 12 33.3 3: どちらともいえない 1 2.8 4: あまり満足していない 0 0.0 問 4-3 研修受入先の対応について当てはまるものを 選択してください。 ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: どちらともいえない ■ 4: あまり満足していない 2.8% 選択してください。 ■ 1: 大変満足した 2.8% ■ 2: やや満足した ■ 3: どちらともいえない 5.6% ■ 5: 満足していない 問4-4 事務局の対応について当てはまるものを 91.7% 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 (理由・コメント) ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 33.3% 63.9% (理由・コメント) 1. どの受入先も丁寧に対応してくださり、各々の立場からの意見を率直に話してくださったように感じるので。 1. 親切に的確に対応してくださった。 2. 全ての受入先で本気で対応して頂き、大変良かったと思う。質問には全て回答してもらえた。 2. いろいろと気を使っていただけたと思う。 3. お忙しい中研修を受け入れてくださり、また今後のつながりをつくって下さったことに感謝しています。 3. 研修時間内・外問わず親身に丁寧に対応してくださったことから。 4. いずれも、日頃このような長時間対応してもらうことは難しく理念や取り組み姿勢、視察者への対応姿勢まで何もかも参考になった。 4. 5 日間ほんとうにありがとうございました。お世話になりました。 5. 忙しいのに、親切に対応していただいて感激した。大変有り難かった。自分も受入側になるときには頑張りたい。 5. 大変お世話になりました。 6. 限られた時間の中で、とても丁寧に対応をして頂いたと思う。 6. 担当者の佐藤様をはじめ、みなまさにきめ細やかな対応をして頂き、感謝しております。 7. 大変丁寧に対応していただいた。 7. 研修を運営する上でのこまやかな気配りが感じられた。 8. 各企業から大変長時間にわたり、研修の時間を取っていただけた。 8. 非常に丁寧にアテンドしていただけた。 9. お忙しい中、座学の講義の他、現場も見せていただき、大変丁寧な対応をしてくださいました。 9. 適宜、アドバイスを含め、受講者を気遣ってくださり、大変ありがとうございました。安心して研修を受けることができました。 10.あつい思いのもと人がついてきて、成功していることがわかった。 10.ありがとうございました。 11.現在、日本のトップメーカーや先進農家の取組みを勉強できる機会を設けて頂いたことは、今後の活動や自信になりました。 11.研修目的に沿ったカリキュラム並びに運営など受講しやすい環境をつくって頂きました。 12.丁寧な対応をいただき、ありがたかったです。 12.少しずれますが、パソナの建物入口等わかりにくく困りました。 13.多くの内容を分かりやすく説明してもらいありがたかった。 13.タイムスケジュール管理をもう少し厳しくやっていただけると助かります。 14.どこの企業さんも対応がすばらしかったと思います。 14.とても丁寧な対応をしていただきました。ありがとうございました。 15.それぞれの企業の理念、商品開発の方法、現在の取組、今後のヒント、トラブル時の対応、現在の課題など丁寧に教えていただき、また、 15.毎日違う移動先で移動の手配やトイレ休憩など、なるべくスムーズに日程表通りにいくよう対応してもらったので。アンケートやレポート 難しい質問にも丁寧に回答いただけたので。 の提出が遅れたりしましたが、丁寧に対応いただきありがとうございました。 16.民間企業としては一流の企業さんや、がんばっている生産者・団体の生の声がきけてよかった。 16.研修生をまとめ、楽しい雰囲気づくりをして頂いた。 17.個人の普及員としてはもちろん、県としても、研修受け入れをお願いできるようなところではない。素晴らしい企業ばかりなので、大変 17.会場の手配、集合場所(改札口)など細かい点に気を配って頂くとよいと思います。 (今日は事前に聞けたので良かったですが)地理に 満足した。 不慣れなので。 18.先進企業のそれぞれの強み、理念を比較しながら視察させて頂き、理解が深まった。 18.集合時間、集合場所に不安があった。 19.どの企業も大変時間をかけて貴重な情報を提供して頂けた点、知りたいと思ったこと以上に知ることができました。 19.忙しいからか準備不足を感じることが多少… 20.受入先の方がお忙しい中、詳しく丁寧に研修していただきありがとうございました。 20.事務的ではなく親身になって対応頂けました。 21.どの研修先も、丁寧でわかりやすく説明してもらえたため。 21.スケジュールや連絡体制等、細やかに対応していただきました。 22.現場については普段は入れないところにもう少し入れればと感じた。企業の方のお話はどれも全て、参考になりました。 22.スムーズな対応ありがとうございました。 23.答えにくいような説明にも率直に答えていただきありがとうございました。 23.それぞれの研修、研修先で様々対応していただいた。 24.とてもオープンで驚いた。 24.多くの人をまとめることは大変だったと思います。ありがとうございました。 25.現地の見学が勉強になりました。 25.スケジュールがしっかりと練られていました。タイト過ぎず、ゆとりがあってよかったです。事前の案内も詳しくて、助かりました。 26.どの研修先でも大変歓迎いただき、また丁寧な講演もしていただけてよかったです。工場などでの見学ではスピーカーがあると、声がも 26.場所や時間が変更になって、少し混乱しました。1 週間、お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました。 っとよく聞こえたのではと思います。 27.色々気を使って対応していただけたため。 27.細かなところまで教えていただけたため。 28.快 適な研修環境を整えて頂き、ありがとうございました。地理的に不慣れな土地での研修だったので、遠方からの参加者は移動などで 28.非常に丁寧な説明をして頂き、感謝します。視察者への対応がおもてなしに溢れていて恐縮しました。 苦労もあったようですが、地元に近い参加者に乗換案内などは助けてもらえました。 29.非常に丁寧に説明してもらえた。表面的でない深い話を聞くことができた。 29.丁寧な対応。バスの中でのおかしの配布など気を遣って頂いてよかった。 30.丁寧な対応でありがたかったです。質問にもきちんと答えて頂きました。 30.愛媛までのバスを手配して頂きありがとうございました。研修に参加しやすくなりました。 31.どこの企業のでも丁寧に対応していただけたと思う。 31.研修前から色々お世話いただいてとても楽しい研修でした。要望を言えば集合場所の連絡はもう少し踏み込んで教えて頂けたら・・・・ 32.とても真剣にご対応いただき、突っ込んだところまでご回答頂いたから。 33.しっかりした内容で参考になることが多かった。質疑の時間も適切に設けられていた。 2 番出口左へ、とか・・・・ 32.丁寧にご対応いただき、無理なご要望まで聞き入れて頂きました。ありがとうございました。 33.複数の企業への道案内など細かい点まで丁寧にご対応頂いた。 114 115 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 【研修の実施内容の評価】 28.内容については、普段知ることができない企業の理念や商品化、ターゲットの絞り方について学ぶことができ大変満足しています。 29.なかなかお話を伺えない大企業にこれだけの少人数で赴いて、突っ込んだ話をきくまたとない機会だった。普段仕事をしているだけで は見ない見方をさせてもらった。 30.申込時は企業数がもっと多くてもいいのではと感じていたが、参加してみて内容のボリューム・質がしっかりしており、少ない企業をじっ 問 5 ご参加いただいた研修の実施内容について、当てはまるものを 選択してください。 Q5 1: 大変満足した 人数 (人) 割 合(%) 27 75.0 2: やや満足した 9 25.0 3: どちらともいえない 0 0.0 4: あまり満足していない 0 0.0 5: 満足していない 0 0.0 6: 未回答 0 くり回れてよかった。振り返りの時間まであった。 (5日目) 問5 ご参加いただいた研修の実施内容について、 当てはまるものを選択してください。 ■ 1: 大変満足した ■ 2: やや満足した ■ 3: どちらともいえない ■ 4: あまり満足していない ■ 5: 満足していない 25.0% ■ 6: 未回答 問6 フードチェーンの各段階を一体として行う 6 次産業化の実践に必要な、食品製造、 卸売、物流、流通、小売、外食、中食等、様々な役割があることの認識と、6 次 産業化の、フードチェーン・バリューチェーンの商流の体感ができたかについて当 てはまるものを選択してください。 75.0% 0.0 Q6 1: よくできた 2: できた 人数 (人) 割 合(%) 15 41.7 践に必要な、食品製造、卸売、物流、流通、小売、外食、中食等、 52.8 バリューチェーンの商流の体感が 19 問 6 フードチェーンの各段階を一体として行う 6 次産業化の実 様々な役割があることの認識と、6 次産業化の、フードチェーン・ できたかについて当てはまる ものを選択してください。 3: どちらともいえない 1 2.8 4: あまりできなかった 0 0.0 ■ 2: できた 5: できなかった 0 0.0 ■ 4: あまりできなかった 6: 未回答 1 2.8 2.8% 2.8% ■ 1: よくできた (理由・コメント) 1. 知らないことばかりの内容だったので非常に見識が広がった。研修生も少人数であったため、みなさんとお話ができてつながりができ 良かった。 2. 加工品製品、物流、小売のバランスがよかった。 3. 研修受け入れ先の規模が大きすぎたこと。もう少し規模の小さい中小企業があるとより現地での支援に役立てられたと思う。 ■ 3: どちらともいえない 41.7% 52.8% ■ 5: できなかった ■ 6: 未回答 4. 5 日目のグループワーク②はもう少し時間をとっても良いと思います。 5. 現在の自分の業務を客観的にみる機会をもらえた。 6. 製造・卸・小売・全ての取り組みが研修できた。 7. 流通の重要性等、これまで気付かなかった事に気付いた。 8. 現地研修先に実際に 6 次産業化に取り組んでいる企業も組み入れて頂ければ、さらに良かった。 9. 今まで考えていた企業のイメージとは違う面を知ることができた事や、成功された生産者の話が聞けて大変勉強になった。 10.時間に対して少しもりすぎの感じはあったが、色んな業態の意見を伺うことができた。 11.優良企業、先進的な生産現場研修は、現場ではなかなか得られない情報の場なのでこれからも続けてほしい。しかし、農家現地レベ 問7 理論だけでなく、実地研修により、食品製造、卸売、物流、流通、小売、外食、中食等、 6 次産業化の実践に必要なフードチェーンの各段階の実践的な手法・ノウハウが 理解できたかについて当てはまるものを選択してください。 ルの 6 次産業化の動きは、まだ小さなものがほとんどのため、動き出すレベルの内容等、早々に活用できる内容もあると思いました。 Q7 12.4 日目、興味深くありましたが、6 次産業?という感がありました。 13.企業見学はもちろん、初日、最終日のグループワークで考えを共有できたり、違う視点を学ぶことができました。 14.今回の研修では主に商品開発の手法について学びたいと思い参加しましたが、卸業さんの業務内容や視点、理念を学べたことで、ヒン トをたくさん得られたため。 15.6 次産業に必要なノウハウを知りたいという要望をバランスよく満たせる企業さん方であった。 16.普段研修に行く機会がない企業の現場を見せて頂き、お話を直接聞き、質問時間が多くあり他の方や自分の質問によってさらに理解が 1: よく理解できた 2: 理解できた 3: どちらともいえない 人数 (人) 割 合(%) 9 25.0 23 63.9 4 11.1 深まった。気付かされることも多かった。 問7 理論だけでなく、実地研修により、食品製造、卸売、物流、 流通、小売、外食、中食等、6 次産業化の実践に必要なフード チェーンの各段階の実践的な手法・ノウハウが理解できたかにつ いて当てはまるものを選択してください。 ■ 1: よく理解できた ■ 2: 理解できた ■ 3: どちらともいえない 17.研修先が素晴らしく大変満足した。 18.大変刺激をいただきました。帰ってからバリバリがんばれそうです。 19.企業の方から会社の理論や取り組みなど熱心に詳しく説明していただきありがとうございました。 20. ・内容については概ね満足した。 ・現地の売り場や施設見学の際に、今回の人数では(13人~14人)やや多いと感じた。 (現地での説明 が聞きにくかった場合があった) 4: 少し難しかった 0 0.0 ■ 4: 少し難しかった 5: 理解できなかった 0 0.0 ■ 6: 未回答 6: 未回答 0 0.0 ■ 5: 理解できなかった 21.4つの研修先ともそれぞれの思いがあり、大変視野が広がったように思う。 22.普段では経験不可能な職場内の取り組みを見ることができ、とても有意義でした。 23.日常業務で感じる疑問が解消できたこと、民間企業様の思いも良く分かる研修でした。 24.最初に、研修で学ぶべきポイントを明確にしていただけたのはよかったです。各視察先の取り組みは、自分にとって新鮮に感じ、今後に 生かせそうな気付きも多く、大変勉強になりました。 25.興味のある企業や取り組みの良い企業の勉強ができたため。 26.ふだんは簡単に視察できないような企業内部まで見せてもらえて、非常に貴重な経験となりました。 27.作ることより販売すること、消費者の立場に立つことの重要性がいろんな分野の人たちから話を聞けてよかった。 116 117 11.1% 25.0% 63.9% 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 問8 5 日目の、6 次産業化のプランニングのグループワークにより、様々なアイディア・ プランを知ることができたかについて当てはまるものを選択してください。 Q8 人数 (人) 割 合(%) 1: よくできた 13 36.1 より、様々なアイディア・プランを知ることができたかについて 2: できた 20 55.6 ■ 1: よくできた 3: どちらともいえない 2 5.6 問8 5 日目の、6 次産業化のプランニングのグループワークに 当てはまるものを選択してください。 ■ 2: できた ■ 3: どちらともいえない ■ 4: あまりできなかった 4: あまりできなかった 1 2.8 5: できなかった 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 ■ 5: できなかった ■ 6: 未回答 1. 研修参加決定までのスケジュールが急だったこと、仕事のスケジュールを合わせるのが大変だった。 2. 結論だけでなく、体感できたことがよかった。これが、この研修に参加して一番良かった点である。 3. 西日本から参加する場合、東京のコースが多いと旅費等の負担が大きく参加しにくいのではないか(4 コースのうち 2 コース東京(関東) 、 2 コース大阪(関西) )だと良かったと思います。 4. 特にない。 5. 特になし。 2.8% 5.6% (理由・コメント) 6. 日常業務を 1 週間止めるのは少し厳しい。 25.0% 36.1% 7. 5 日間の研修のため、前もってスケジュール調整が必要。場合によっては希望コースを選択できない場合がある。 8. 少々移動時間が大変でしたが、内容は大変満足でした。 9. 研修参加にあたり、費用計算し内部で検討しているため、5 日コースだけでなく短期(2、3 日程度)での研修も検討頂きたいです。 55.6% 63.9% 10.今回、数回に分けた開催であり都合のつく日程を選択することができた。内容的には 5 日間は短いと思いましたが、参加しやすいのは 3 日ぐらいです。 11.研修日時、内容が早めにわかると調整しやすいです。内容に興味があってもスケジュール調整ができない場合があるので。 12.ホテル(同じホテルに 4 日間とまれる所)の確保。 13.5 日間の日程は充実していたが、普及センターを不在にすることになった。できるだけ早い時期であればもっと参加しやすい。 14.特に課題はなかった。 15.特にありません。 問9 各種グループワークにより、受講者の方との広域なネットワークを構築することが できたかについて当てはまるものを選択してください。 16.この研修に合わせて仕事スケジュールを調整してきた。研修通知時期が比較的早かったので良かった。 17.一週間の研修期間を確保するのが難しかったです。 18.5日間のスケジュールの確保は、時期によっては厳しいため。 19.日常業務の都合上一週間だとスケジュールを空けることが難しい。ただ、ボリュームとしては今回くらいあったほうが勉強になると思う。 Q9 人数 (人) 割 合(%) 問 9 各種グループワークにより、受講者の方との広域なネット 1: よくできた 14 38.9 ワークを構築することができたかについて当てはまるものを選 2: できた 20 55.6 ■ 1: よくできた 択してください。 ■ 2: できた 3: どちらともいえない 2 5.6 ■ 3: どちらともいえない ■ 5: できなかった 4: あまりできなかった 0 0.0 5: できなかった 0 0.0 6: 未回答 0 0.0 21.その他、研修時間。 22.特にありません。スケジュールも県からの指名のため、職場の理解がありました。 (現実にはしわ寄せもありますが) 23.秋は行事が集中するため。 24.1 週間とおして参加するには、それなりの準備が必要ですが、聴講のシステムが導入されたのは便利だと思います。 5.6% 25.1 週間をあけるときには、ある程度準備が必要。 38.9% ■ 4: あまりできなかった ■ 6: 未回答 20.他の研修が重なってしまったこと、同じ担当がいないこと。 55.6% 【研修参加の課題】 問 10 研修に参加する上で課題となったことは何ですか。 (いくつでも可) 26.5 日間研修に参加するとなると業務を他の人にお願いしたりすることもあり、気が気ではありませんでした。3~ 4 日くらいがよいかと 思います。 27.1 週間連続して時間を取るのは難しい。 【次回の参加希望と内容】 問 11 問10の課題が解決され、来年度も民間派遣等派遣研修会を実施した場合、参 加したい(参加させたい)と思いますか。お考えに当てはまるもの全てを選択し てください。 Q11 Q10 人数 (人) 割 合(%) 3 7.1 27 64.3 3: 実施場所 3 7.1 4: その他 6 14.3 5: 未回答 3 7.1 1: 参加経費の確保 2: スケジュールの確保 118 人数 (人) 割 合(%) 1: もう一度、同じ研修受入先に自分が参加したいと思う 2 3.2 2: 他の研修受入先に自分が参加したいと思う 12 19.4 3: 同じ研修受入先に他の普及指導員を参加させたいと思う 23 37.1 4: 他の研修受入先に他の普及指導員を参加させたいと思う 17 27.4 5: 自分には決定権がないのでわからない 7 11.3 6: 参加する必要はないと思う 0 0.0 7: 未回答 1 1.6 119 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 問 11 問10の課題が解決され、来年度も民間派遣等派遣研修 【研修を実施してほしい業種・事業者名】 会を実施した場合、参加したい(参加させたい)と思いますか。 お考えに当てはまるもの全てを選択してください。 ■ 1: もう一度、同じ研修受入先に ■ 2: 他の研修受入先に 自分が参加したいと思う ■ 3: 同じ研修受入先に 他の普及指導員を 問12 民間企業等派遣研修会において、研修を実施して欲しい業種や研修受入先はあり ますか。 (いくつでも可) 1.6% 3.2% 自分が参加したいと思う 11.3% 19.4% Q12 人数 (人) 割 合(%) 人数 (人) 割 合(%) 1: 農協・農業生産法人 7 5.0 6: 商社 17 12.2 2: 食品製造業者 17 12.2 7: ネット販売・通信販売 18 12.9 3: 流通業者 19 13.7 8: 観光・旅行業者 20 14.4 4: 小売業者 15 10.8 9: その他 3 2.2 5: 外食・中食業者 23 16.5 10: 未回答 0 0.0 27.4% 参加させたいと思う 37.1% Q12 ■ 4: 他の研修受入先に 他の普及指導員を 参加させたいと思う ■ 5: 自分には決定権がないのでわからない ■ 6: 参加する必要はないと思う ■ 7: 未回答 (理由・コメント) 1. 今回の研修のように総合的に学べる機会は通常業務ではないので。 2. 県単独では今日のような研修は実施できなかったので是非とも参加してもらいたいと思う。 (理由・コメント) 3. 同業他社の意見・考えは複数(できるだけ多く)知りたい。 1. 販売先として外食・中食も考えられるので。 4. 機会があれば、是非参加したい。 2. 6 次化農商工連携の取り組みを多く実施している企業(中小企業中心に) 5. 自分が研修対象者を決めることはできないが、できるだけ多くの人が参加し、共通意識を持つことが重要。 3. こだわりの商品を扱っている中卸・飲食店等を知りたい。 6. 今回、1 次産業、2 次産業、3 次産業、各々の取組や各々の視点でのお話が聞けて大変勉強になりました。バランスよく話が聞けたと 4. 業務用野菜のカット、パッケージ、調理をやっている企業。 (外国産が多い中で、国産の生き残るヒントを見つける)エフピコなど包装製 造企業。 思います。 7. 日頃の業務では、まとまって勉強できる場がなく、企業、卸、栽培者グループ、直売所の考えを知り、業態に応じた 6 次産業に向けたア 5. 今日の研修先以外。 6. プロジェクト等の担当でないと接する事のない分野なので。 ドバイスが複数名対応することが出来るようになるため。 8. 民間企業の実態・ノウハウを学ぶことは非常に重要だと思いました。 9. これまで関連することのなかった、また、あまり関係は強くないかなと感じていた企業から新しい視点や改めて気付かされたこと、今後 7. なかなか交流のない業種またはJAさんとは日頃つきあいがありますが、表面上では聞けない話が聞けたら面白いと思いました。 (県外 JAだと支障がないのかと) 8. 普段、農産物をどのように考えているのか知ることができないため。 に活かせるヒントをたくさん得られたので。 10.毎年 1 ~ 2 人ずつ派遣されている。計画的に継続させたい。 9. 食品製造ですが、OEMメインの事業者の話など聞いてみたいです。 11.JAが全てでないことをお知らせしたい。流通の形はいろいろあってよい。 10.色々な業種の実態を知らないので。農業と異業種がコラボ・連携する上で必要だと思います。 12.千葉県の多くの普及指導員に参加して欲しい。 (少しキャリアを経験した(5年以上)普及指導員) 11.普段あまり関わりがない業種からもヒントが得られるかと思うので。新たなコラボの機会がうまれるかもしれないので。 13.このような研修をとおし多くの普及指導員に流通についての研修をしてほしいと思います。 12.流通業者との関わり、今まで弱かったので。 14.普及員だけでなく、本庁の職員にも出席してほしい。 13.知らないことが多すぎるので全ての関係者に話を聞きたい。 15.島根県でも6次産業化の取組みについては知見不足のものが多く、是非今回の研修を受けてもらいたいと考える。 14.流通業者、加工、外食業者は生産物の川下として多様な企業のお話を伺いたい。 16.良い研修であったので、自分だけでなく他の普及指導員にも参加してもらいたい。 15.今回の研修でもいろいろなタイプの流通方法があると感じたため。 17.研修内容の時間配分が目いっぱいのため、それぞれの研修内容の振り返り、整理する時間が欲しい。またその上で再度、新たな視点で 16.農協や市場は普段の業務でも見ることができるので、一般企業の方が視察したい。 17.農産物のネット販売やどんな商品が求められているのか知りたい。また観光とのマッチングについても知りたいため。 研修先を見て回りたい。 18.現場で実践して再度確認できればと思うため。 18.農家に向け、自分が生産した農産物がどのように流通・販売されていくのか消費者反応について知らせるため。 19.自分だけでなく、他の普及指導員にも本研修を受けてほしいと思います。 19.今回話を聞けなかった業種。生産者は必ず入れて欲しい。 20.受講する人によって、見方・感じ方が異なるので、複数の人が体験するほうが良いと思うため。 20.観光と農業、福祉と農業の事業展開。 21.他メニューの研修で、聴講生として参加してみたいです。 21.今回視察しなかったところを見てみたいです。 22.他の事例も知りたい。 22.幅広・・・取り組みや工夫を学んでみたいため。 23.6 次産業化を担当する職員は生産指導のみをされている方が多く、知識を得るような研修をする機会も少ないので、このような国の研 23.JR 各社が地域の農作物を使用している取組。 24.今回お話を伺えなかった業種で、あまり身近ではないから。 修に参加するのは良い機会であると思います。 24.とても参考になったから。同じものを共有する人が同僚の中にもいてほしいから。 25.流 通現場の実態などを学びたい。外食・中食の使いたい農作物のニーズなどを学びたい。 25.貴 重な機会であり、ぜひ積極的に参加すべきと思います。 120 121 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 【事業継続と社会コスト投入の意義】 19.首都圏に近いという長所を活かして、当地のロットや品質を理解して取引してくれる企業があると感じた。JAと協力し考えていきたい。 産地が弱体化しているので活性化につなげたい。 20.消費者ニーズを把握し、それを詳しく表示したり、ターゲットを明確にした商品づくりなど参考になりました。 問13 本事業が今後も実施しようとした場合の社会コスト投入の意義について、お考え にあてはまるものを選択してください。 21.6次化商品開発時のアドバイスや生産者の農産物販売などに活用していきたい。 22.今後6次産業化を計画している生産者について、消費者の視点をより考える必要がある点や、パッケージ売り方の検討、加工品流通業 者とのマッチングができないかなど情報提供ができると考える。 23.流 通のチャンネルを探している農業者に今回の研修会で関係ができた企業への販路拡大に繋げられる可能性がある。 Q13 人数 (人) 割 合(%) 1: 大いに意義を感じる 13 36.1 2: 意義を感じる 19 52.8 3: どちらともいえない 4 11.1 4: 意義をあまり感じない 0 0.0 0 0.0 0 0.0 5: 意義はない(これだけの社会コストを 投入してまで実施する必要はない) 6: 未回答 【波及効果の想定】 問14 みなさまが地域において、本研修で受講された内容を踏まえ、今後農業を目指す 若者への指導等により創出する効果として、考えられるものがありましたら具的に ご記入ください。 (理由・コメント) 1. マーケティングの考え方を落とし込みやすくなったので、商品開発で助言ができる部分が増えた。 2. すみません。今すぐに思い浮かびませんが、あると思います。 3. 常にお客様が求めている事、状況等を考え、さらに関連する連携先(卸、小売・・・)の状況を踏まえて、商品開発、販路開拓等してい けるように助言していきたい。 4. 今回学んだ事をもう少しそしゃくして皆さん(対象の)にお知らせして共に考えていきたいと思います。 24.地元加工品のプレゼン方法、消費者への訴求方法の改善。農家意識の改革、意欲ある生産者の助け。 25.地 域での農業を生かした振興がより効果的に行われるようになるのではないか。 26.食の安全安心、農業従事者の確保、農業への理解促進。 27.消費者ニーズに応えることがなぜ必要なのか説明しやすい。結果として地域が活性化すればと思います。 28. ・新規就農希望者の相談を受ける時などに、将来の計画がしっかりしているかどうか見極めたり、助言する際に参考となる手法が学べた。 ・6 次産業化商品開発の相談を受けた時の支援方法など、学んだ事例が参考となりそう。 29.消費者を考えた栽培・加工を考えることが大切。 30.6 次化が少し進むのではないかと思います。 31.2次、3次産業との関わり方(自らするのか、委託するのか)について助言できる。企業の農業参入について、当初からはねつけないで 助言しようと試みる事はできそう。 32.2次、3次を意識した1次の生産を行う事で、6次化事業の促進のみでなく、1次の生産改善など向上につなげたい。 【民間企業等派遣研修会の都道府県単位での実施可能性】 問15 今後、このような研修を都道府県単位(都道府県主体:単独の予算)で課題が 解決されて実施できるとした場合、参加したい(参加させたい)と思いますか。 お考えに当てはまるもの全てを選択してください。 Q15 人数 (人) 割 合(%) 1: 自分が参加したいと思う 27 45.8 2: 他の普及指導員を参加させたいと思う 27 45.8 3: 自分には決定権がないのでわからない 5 8.5 4: 参加する必要はないと思う 0 0.0 5: 未回答 0 0.0 5. 小売の状況や卸の情報を伝える。いつか相談があったときに研修でのネットワークを活かして対応できる。 6. 生産→出荷、出荷から先の実情を理解することにより、生産までの部分で出口を意識した支援ができる。 7. 今後、現場に戻り考えていきたい。 8. コーディネート機能を発揮することで、6 次産業化の取組をしようか迷っている農業者に対し、間接的にでも助言ができるようになった (理由・コメント) 1. 県内であれば、参加しやすい(スケジュール、経費の面から)良い研修なので是非多くの人が受けると良いと思う。 と思う。 9. 6 次化に取り組むにあたっては、強い思い(信念)を持って取り組んでほしい。生産者一人で悩まず、6 次化に関わる色々な業者と一体 となって取り組むこと。普及員は生産者と業者を結ぶ架け橋になる。 2. 地元で実施することで、生産者の 6 次化支援の成果につながるものを習得できると思うため。 3. 課題を抱えている普及員でないと効果は低いので、現地で課題をもっている普及員がいいと思う。 (自分は課題のないまま来てしまった) 10.アフターフォローを御願いしたいです。 4. 6 次産業化の担当が別にいるが、もし自分が担当であれば参加したい。 11.日本の商品・物流等の情報を得たこと。 5. もっと自分が勉強したいという思いもありますし、同じ県の普及員も参加してもらい、課題を共有したいという思いもあります。 12.商品開発の方法。 6. 普及員として、最低限知識として知っておくべきであるため、普及員であれば、農家等から聞かれることもあるので。 13.指宿市では市独自で 6 次産業化を推進しています。4 名ほど 6 次産業化の事業計画を作成中なので計画作成やアドバイス等に活かして 7. 都道府県単位の方が多くの普及員も参加でき、その後の連携につながりやすいと思います。 8. 農家の目線だけでなく、他の広い視野も持てると思うので。県内企業だとコラボなどの実現可能性がより上がると思うので。都道府県 いきます。 14.商品開発時のアドバイス(コンセプト設定、ニーズ調査、他産地の商品とコラボのつなぎ等) 。産地間連携。再生産価格の調査、把握等。 単位の実施だと事前に日程の希望調整がしやすくなると思うので。 15.バリューチェーンの考え方や、マーケティングの立て方、活用していきたい。 9. 他の普及員も関心は高いと思うが、県外だと担当以外は参加しにくいので。 16.消費者の視点に立つ、流通業者、企業の立場を視野に入れた生産指導。 10.変化する流通について知らないと普及には時代遅れのものとなってしまう。もうなっているかもしれない。 17.商品づくりに活かすとともに、研修先に売り込みに行きたい。 11.件別だと多人数、内容が薄くなるような気がしますが、1日のみ企業を絞って開催されるのは効果的だと思います。 (本研修での他県と 18.生産者から消費者の届くまでの過程はいろいろあることを知りました。まずは二・三次のステークホルダーに地元でどのような人がいる の交流は有意義でした) 12.流通についての理解を深めるいい機会になると思います。 のか探してみようと思います。 122 123 民間企 業 等派 遣研 修 会 事 業 報 告書 第 3 章 参 加 者 ア ン ケ ート 調 査 結 果 1. 普段の研修とは違った視点で学ぶことができる。 16.生産者についても、多様な流通システムについて研修して欲しいと思います。 2. その県特有の課題等もあると思うので、地域であるのであれば参加してみたい。 17.・生産者にとって、消費者やそれに接する流通業者等の知識はあまりないため、消費者意識や企業とのマッチングも含めて、受講ができ 3. 研修先の確保が大変かもしれないが、参加すべきと声を大にして言いたい。 れば良いのではと考える。 ・また地域の生産者団体なども、6次産業化の視野が広がるのではと思う。 4. 都道府県単位で実施する場合、事例の選定が難しいのではと思いました。 18.ぜひ生産者に研修に参加してもらい、異業種との交流と学習を行うことは直接的に販路拡大に繋がると思うのでぜひ参加してほしい。 5. 県予算が厳しいのでわからない。 19.現場だけでは推進できない、理念の共有が必要。 6. 県内で実施されるなら、もっと参加しやすいので良いと思います。 (実際に実施されています) 20.若手で思考が柔軟なうちに、色々と学んでほしいと思う。6 次産業化(農業)に関わる全ての人に受講してほしいと思う。 7. 6 次化担当が考える事ではなく専門でも 6 次化を頭に置いた上で産地振興を考える必要があると思う。 21.今までの農政にどっぷり浸かっていない若手の方が、理解と実行ができると思うため。 8. 民間企業と接する機会をもっと増やした方がいいと思うから、民間企業と行政のコミュニケーションも必要。 22.協力して課題解決していくメンバーなので、知識を共有したい。 9. 県レベル・段階での取組状況を参考にできる。 23.実際に実行するのは若年農業者であるため直接受講した方がいい。 24.その他として、普及以外の農林水産課、及び物産、地域振興、商工などの課。 25.本来みんな民間企業との相互理解が必要なので、全部に○するべきだが、知識として知っておくべき人、こちらから働きかけてでも民間 【民間企業等派遣研修会の参加者想定】 企業に近づくべきと思う人に○をつけました。 (若手生産者、普及主務課担当者、自治体の農林水産部門担当、地域の生産者団体、業 界団体担当者など) 26.6次化の意欲、取組のある生産者には参考となる内容と思います。 問16 今回受講された研修の内容を踏まえ、農や食をとおして地域を活性化させてゆ く上で、普及指導員以外に本研修を受講すべきだと思う人材について、お考え に当てはまるものを選択してください。 (いくつでも可) 問17 5 日間の研修へのご意見、ご要望、ご感想などございましたら、ご記入ください。 1. 5 日間お世話になりありがとうございます。 Q16 1: 若手生産者 2: 生産者(1 を除く) 人数 (人) 割 合(%) 25 25.0 21 21.0 2. 本当にありがとうございました。たくさん共感や感動を感じることができました。 3. 欠けている視点、考えを学ぶことができ、大変貴重な経験でした。5 日間大変お世話になりました。ありがとうございます。 4. やさしくソフトに対応して頂き、緊張することなく、研修ができました。大変お世話になりました。ありがとうございました。 5. 各分野における様々な取り組みや手法、ノウハウを学ぶことができて、今後普及指導員活動に活かしていきたいと思います。佐藤様を はじめ、事務局のみなさまファシリテータの先生に大変お世話になりました。今後ともよろしくお願いします。 6. 5 日間ありがとうございました。集合場所までの乗り換えが大変だった。 3: 普及主務課担当者 12 12.0 4: 自治体の農林水産部門担当者 12 12.0 5: 地域のコーディネーターなど調整役、差配者 8 8.0 6: 地域の生産者団体、業界団体担当者 16 16.0 11.5 日間大変色々なことを学ばせていただきました。ありがとうございました。ただ 1 つだけ要望として日々のレポートは設問が多く、また、 7: その他 3 3.0 12.日程的にハードでしたが、とても充実した内容の研修会でした。ありがとうございました。 8: 未回答 3 3.0 7. 6 次化に取り組むにあたっての基礎から現場の実態を見ることができて、大変勉強になりました。 8. 非常に内容の濃い研修でした。ありがとうございました。 9. より実践的なノウハウ、手法の修得について掘り下げた研修を継続して個別に行ってほしい。例えば商品開発、交渉術、流通の個別事例 (複数)など。 10.資料に参加者名簿をつけていただけたらと思いました。事前にいただいたものはあったのですが。5 日間ありがとうございました。 内容が重複しているようなものもあり、記入に毎日大変苦労したので、もう少し内容をまとめて設問数を少なくしてもらえると助かります。 13.最初の募集は早かったが、詳細の文書が遅かったので東京周辺のホテルがとれなかったので早めにわかるとよいと思います。 14.・研修後に気付きを意見交換するなど、効果的な手法であると感じた。 ・最初に、目標をGWしたので、研修生同士からもアドバイスをも らえたので有意義でした。 ・研修生に対するご配慮、ご視察先、先生方との調整等、一般的な研修よりもずっと大変な企画かと思います。 パソナの佐藤様、後藤様ありがとうございました。 15.素晴らしい研修でした。目が覚めました。ありがとうございました。 (理由・コメント) 16.パソナ (農水省)ならではなのかもしれませんが、 密度の濃い研修内容でした。この貴重な研修の成果を千葉県にお返ししたいと思います。 1. フードチェーンに関係する人々が全員受講し、学ぶことと、意見交換できると良いと思うので。 2. 農業はプロダクトアウトの商品が多く、そのため売れない状況が多くあるため、関連する人全てが参加できるとよいのではないか。 3. JA 等にもみてほしい。若手は知ってほしい。 4. 農産物をにぎっている JA、予算・施策を展開している本庁の頭を変えるべき。 5. 組織の本部・企画部門の担当ではなく、実際に営農の現場で動いている担当に受けてほしい(例 .JA だとすると支所の営農担当) 6. 地域全体で考え、取り組むべき課題だと思うので。 17.5日間の研修、いろいろと丁寧に対応していただき充実した研修になりました。 18.5日間ありがとうございました。 19.今回の研修で、最先端の企業の理念や考え、流通方法やノウハウを数多く知ることができ、6次産業化を考える視野は大きく広がった ように思え、感謝しています。5日間ありがとうございました。 20.3 日間とかだと参加しやすい。 21.ワークグループの時間がもっと欲しかった。参加者が交流できる時間があるとよかった。 (研修時間の中で) 22.お世話になりました。ありがとうございました。長野にお越しの際はご連絡ください。 7. 実際に行動する主体なので。 8. 若手生産者にどんどんチャレンジしてほしい。また、普及員だけでなく、市町村、地域のJAにも共通課題としたい。 9. 取り組んでみたいと考える農業者はもちろん、地域のコーディネーターも相談役として知って頂きたいため。 10.農業者こそ研修を受けていただいた方がいいのではと思いました。市町村の担当者も勉強された方が、農家への継続支援につながると 思います。 11.生産者や市町村等にも受講してもらい、視野を広げ地域貢献と農業全体の向上への意識も持ってもらいたいから。 12.自治体で 6 次産業化協議会など必要になるが、担当者の負担が大きくなる。普及センターと連携できるようにしたい。 13.農業者の意識改革と、次世代のリーダー育成に効果的だと感じた。 14.JA以外の選択肢を知っておくべき。 23.今回の研修で、対応してくださった全ての関係者の方々に感謝いたします。 24.長 期間にわたりお世話になりました。ありがとうございました。 25.大変有意義な 5 日間でした。ありがとうございました。 26.もっと気さくに話し合う時間・機会があるといい。1 つの事例についてみんなで話し合う等。 27.長い研修ではありましたが、少人数だったためか、楽しく研修できました。ありがとうございました。 28.大 変勉強になりました。すぐに役立つことはそれほど多くないかもしれませんが、基礎となる考え方を学ぶことができました。自信を 持って怖がらずに対応できることが少し増えたと思います。ありがとうございました。 29.自ら希望して研修に参加しましたが、参加して本当に良かったと思います。予想以上の充実した内容でした。 15.県庁の生産、販売担当者も可能であれば、流通、小売り外食など自分の生産物の行先の声をききたいという生産者の要望はとても多 いです。 124 125 平成26年度 農林水産省補助事業 6次産業化サポート事業 6次産業化人材育成支援事業 民間企業等派遣研修の開催 (事業所管:農林水産省 生産局技術普及課 研修指導班) 本書の転載、複写・複製、電子媒体等への転用については、 下記に記しました実施主体へのご連絡をいただき、利活用の方法等を明示された後にご利用いただけます。 平成27年(2015年3月) 実施主体:株式会社パソナ農援隊 〒100-8228 東京都千代田区大手町2-6-4 ℡:03-6734-1260(平日 9:00∼17:30) E-Mail: [email protected] 事業担当:コンサルティング事業部 担当:佐藤・後藤
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