Referee Time (審判だより42号) 2014.8.21 あっぱれ!沖縄勢の活躍! 審判長 儀間 稔 夏休みも終わりに近づきましたが,今年の夏は小学校,中学校,高校と全国大会での 活躍に目を見張るものがありました。 まず,神森小学校女子チーム,港川中学校女子チームの全国制覇おめでとうございま す。神森小学校は危なげない試合運びで,勝利したとのことです。全国中学校大会体育 大会での沖縄県勢同士の決勝戦は,全国に「沖縄強し!」の印象を与えたのではないで しょうか。準優勝ではありましたが,神森中学校の女子チームの活躍も見逃せません。 切磋琢磨して力をつけてきた両チームに拍手を送りたいと思います。 高校男子興南高校の強さ(全国優勝)も圧巻でした。決勝戦でもスカイプレーを見せ る余裕がありましたね。国体では3冠がかかりますが,プレッシャーとせず頑張ってほ しいものです。 また,九州ブロック国体では,見事4種別 第3回審判講習会のお知らせ で本国体の代表権を得ました。とても素晴ら 日時:平成26年8月24日(日) しいことです。本国体では,昨年埼玉県(大 午後5時30分 崎電気)を苦しめた成年男子にも期待が持て 場所:浦添市民体育館会議室 ます。選手・役員の皆さんお疲れまでした。 講師:福島亮一氏 審判員も選手の皆さんに負けることなくレベ ルアップを図っていきたいと思います。 (日本ハンドボール協会競技規 則研究委員長) そこで,今年度第3回目の審判講習会を開 対象:公認審判員,各チーム監督等 催します。今回は,日本協会の福島亮一を招 ※詳しくは沖縄県ハンドボール協会の いて実施します。全国規準の話を聞くチャン ホームページをご覧ください。要項 スですので,多数の参加をお願いします。 を掲載しております。 九州ブロック国体にレフェリーで参加した前上里亘審判員から大会参加の報告が 届いていますので,一読してください。当日の審判会議資料も添付します。 平 成 26年 度 国 体 第 34回 九 州 ブ ロ ッ ク 大 会 に 参 加 し て 前上里 亘 今回、知念昌平先生とペアで上記大会に参加させて頂く機会があり、今大会の報告をし たいと思います。 まず、4種全てにおいて長崎国体への出場が決定、成年・少年男子で優勝、少年女子準 優勝、成年女子では最終日・代表決定戦においてその日2試合目をむかえ延長戦の末勝利 と、選手・指導者・大会関係者、保護者の皆様おめでとうございます。特に、成年男女は 仕 事 と 兼 務 で の 取 り 組 み 、少 年 男 女 は イ ン タ ー ハ イ か ら 帰 島 後 、 心 身 と も に 疲 れ が 残 る 中 、 モチベーションの維持を図り、本国体への出場権を勝ち得るなど、選手・指導者・関係者 には重ねてお祝いを申し上げます。 我々ペアは、初日少年女子、最終日成年女子の試合を担当させて頂きました。試合を担 当して2人の意見は、まだまだ課題が多く、これから何度も吹いていかないといけないな と感じる内容でした。 こ こ で は 、添 付 資 料( 今 回 は 審 判 会 議 が 審 判 研 修 会 を 兼 ね て い た の で そ の 時 の 配 布 資 料 ) と研修会で今後の審判や指導者両者の点から活動のアドバイスになることを報告したいと 思います。 1.研修会について(添付資料から) 添 付 資 料 は 、 日 本 ハ ン ド ボ ー ル 協 会 HP に 掲 載 さ れ て い る 2014 レ フ ィ リ ー ハ ン ド ブ ッ ク や日本協会通達などで構成されています。特に、この添付資料を通して関係者で是非確認 し て 頂 き た い の は 、 添 付 資 料 最 終 ペ ー ジ の 「 平 成 26 年 度 審 判 員 の 目 標 」 で す 。 こ れ は 日 本 ハンドボール協会審判部より示されているもので、研修会では、島村浩信九州ハンドボー ル協会審判長からも項目を正しく理解するよう指導を受けました。これは毎年、沖縄県で も審判講習会で儀間審判長がことあるごとに確認しているものです。 今 回 の 研 修 会 で ア ド バ イ ス に な っ た の は 、 こ の 「 平 成 26年 度 審 判 員 の 目 標 」 に 掲 げ て い る項目を「競技規則の条文」と「しっかり結びつける」ということでした。 「 平 成 26 年 度 審 判 員 の 目 標 の 項 目 を 競 技 規 則 の 条 文 と 結 び つ け る 」 こ と 。 一 見 な に げ な い指摘ですが、競技規則の正確な理解と併せて審判、指導者ともにハンドボール観を養う 上で重要な内容です。また、研究課題の3項目も確認して下さい。 2.他県の動向について 【熊本県】 次 の 審 判 員 の 育 成 を 開 始 し て お り 、 現 大 会 で も 20 代 ・ 30 代 の 審 判 員 が 割 り 当 てられていた。2年後九州管内の県で審査が予定されており、着実に計画的に育成してい る こ と が 見 受 け ら れ た 。 ま た 、 2019 年 女 子 世 界 選 手 権 の 準 備 も 視 野 に 入 れ た 取 り 組 み が 始 まっていることを感じた。 【長崎県】 10 月 の 国 体 に 向 け て 、 長 崎 県 審 判 部 で は 、 イ ン カ ム ( 通 信 機 器 ) を 最 低 6 台 以上は購入するとのこと。国体で使用することはもとより、一番の目的は、長崎県審判員 の育成のためである。 県 内 の 大 会 を ベ テ ラ ン 審 判 員 と 若 手 の 審 判 員 の ペ ア で 編 成 し 、 TD と 合 わ せ 三 者 を イ ン カ ム でつなげ、大会で吹笛を通して指導を行っていくとのこと。この話を聴き、沖縄県でもイ ンカムを購入し若手レフィリーや指導者に対し利用できれば非常に有益だと感じた。 ちなみに、この場を借りて、県内においても企画提案型競技力向上対策事業の一貫として 予算化が可能であれば、最低でも2コート分6台(可能であれば予備も含めて合計8台) インカムの購入を提案したいと思います。 3.最後に ここ数年、九州大会へ派遣の機会を頂き、大会ごとに感じるのは、沖縄県は競技力強化 や運営は強いが、こと審判員の育成となると課題があると感じます。特に、他県は次の世 代を担う若手の審判員の育成が小・中・高・一般と各種カテゴリーの大会を通して、計画 的に育成されていると感じます。また、各県強豪校の指導者が B 級以上のライセンス取得 で審判審査を積極的に受検するなど、指導者が競技力向上の一貫としてなんらかの形で審 判に関わっています。 今後、沖縄県の競技力向上には、審判員の技術向上はもとより、若手の審判員の育成も 必 要 不 可 欠 で あ る と 感 じ ま す 。 審 判 員 の 育 成 に は 時 間 が か か る こ と か ら 、 20 代 ・ 30 代 の 指 導者の方々はチームの指導だけでなく、審判の取り組みにも積極的に関わっていくことを 要望します。何か疑問や改善点、意見があれば、各カテゴリーの審判部関係者に声かけし て頂くなど、県内関係者お互いに分け隔て無く、今後も選手育成に取り組んで行きましょ う。
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