Centrair Group News 2007年10月10日 「中部国際空港アジア・ゲートウェイ特区」提案に関する 構造改革特区推進本部決定について 10 月 9 日、政府の構造改革特別区域推進本部において、愛知県及び当社が提案した「中部国際空港ア ジア・ゲートウェイ特区」(※)への対応方針が、下記のとおり決定されました。(枠囲いの記述は、各提案に 対する関係省庁からの回答を集約・要約したものです。) 今後、本決定が、中部国際空港における旅客利便の向上、深夜早朝時間帯の活用、迅速で便利な国 際物流の実現などに寄与することを期待しております。 記 1. 迅速で便利な国際物流の実現・物流効率化・貿易手続の簡素化 ① 税関の 24 時間通常開庁化 政府措置:提案の実現に向けて対応を検討 コンプライアンス優良事業者が手数料軽減区域で行う輸出入申告について、本年7月より臨時開 庁手数料額を通常の4分の1に軽減。 今後、コンプライアンスの優れた通関業者に対する税関手続面での特例措置について検討を行 い、法制面の改正が必要となる場合には、平成 20 年度以降の関税改正において見直しを行う。 ② 航空貨物の航空機到着(保税地域搬入)前の輸入通関手続の完了 政府措置:特区として対応不可 現状でも、本邦への貨物到着前に予備申告により税関審査を受け、一連の輸入通関手続のほと んどを貨物到着前に終了しておくことが可能。 また本年 10 月から、簡易申告制度を利用し、コンプライアンス体制を満たす特例輸入者による貨 物到着前の輸入手続を可能とした。 ただし、申告内容と、実際の到着貨物の種類や数量等が異なる場合があることから、適正な通関 を確保するため、貨物到着前の許可は困難。 ③ 輸入貨物の税関検査個数の軽減、出張検査拡大 1)輸入貨物の税関検査個数の軽減 政府措置:現行規定により対応可能 税関審査・検査の要否については、輸入者の過去の輸入実績等をもとに、輸入者のコンプライア ンス体制の構築状況等も踏まえて判断。無作為抽出検査については、過去の検査実績等を勘案し 検査個数を削減。 検査実績・検査個数の軽減の具体的な内容については、税関の取締上支障があるため、お示し できない。 2)出張検査の拡大 政府措置:現行規定により対応可能 貨物の蔵置場所での検査については、今後とも、検査の効率性等を勘案しつつ対応してまいりた い。 1/3 Centrair Group News 2. 旅客の利便性向上・訪日手続等の円滑化 ① 深夜早朝貨物機乗組員やビジネス小型機搭乗客などに対応した出入国手続施設の多様化 政府措置:現行規定により対応可能 空港会社が設ける出入国手続施設において、人員体制、設備の状況、航空機発着状況等に応じ て、職員の業務処理等に支障が生じない範囲であれば、具体的な内容の提示を受けて対応・調整 を実施したい。 ② 出入国審査手続時の国際線・国内線乗継客、国際会議等出席者、ファーストクラス・ビジネスクラ ス等利用客などに対する専用レーンの設置 1)国際線・国内線乗継客 政府措置:全国的に対応(今年度中) 個別に対応して上陸審査を実施。 2)国際会議等出席者 政府措置:全国的に対応(今年度中) 入国審査時に、必要に応じて臨時専用レーン等を設置。 3)ファーストクラス・ビジネスクラス等利用客 政府措置:特区として対応不可 審査待ち時間の短縮状況や入国審査時の個人識別情報提供の義務づけの導入状況等を考慮 し、諸外国の事例を参考に、今後の課題として検討。 ※ 各提案内容の詳細については、別紙(7月6日プレス配布資料)を参照 以上 2/3 Centrair Group News (別紙) 中部国際空港アジア・ゲートウェイ特区 提案内容 1. 迅速で便利な国際物流の実現・物流効率化・貿易手続の簡素化 ① 税関の 24 時間通常開庁化 24 時間運用である中部空港において、税関の 24 時間通常開庁化を実現し、臨時開庁に係る税関 長の承認や、臨時開庁手数料の納付の手続の適用除外を可能とするもの ② 航空貨物の航空機到着(保税地域搬入)前の輸入通関手続の完了 航空機が日本に到着して保税地域に貨物を搬入する前に、一連の輸入通関手続を完了させ、輸 入の許可を受けておくことを可能とするもの。 ③ 輸入貨物の税関検査個数の軽減、出張検査拡大 輸入貨物の税関検査が必要な場合において、過去の取引実績から優良と認められる事業者につい て、巨大貨物等に限定されている現場検査要件の弾力化を図るとともに、均質等量に包装された貨 物の一部指定検査にあたって検査個数の基準を軽減するもの。 2. 旅客の利便性向上・訪日手続等の円滑化 ① 深夜早朝貨物機乗組員やビジネス小型機搭乗客などに対応した出入国手続施設の多様化 深夜早朝貨物機乗組員、ビジネス小型機搭乗客等について、日中の定期便等の搭乗客とは別個 の(空港会社が設ける)施設において、出入国手続(CIQ)を行う運用を求めるもの ② 出入国審査手続時の国際線・国内線乗継客、国際会議等出席者、ファーストクラス・ビジネスクラス 等利用客などに対する専用レーンの設置 日中の定期便等の搭乗客に対する出入国審査手続(I)について、国際線・国内線乗継客、国際会 議等出席者など時間的制約のある旅客、ファーストクラス・ビジネスクラス搭乗客などに対する専用手 続レーンの設置の運用を求めるもの。 3/3
© Copyright 2024 Paperzz