「18 歳は大人なのか」

「18 歳は大人なのか」
1615114
先日「18 歳は大人か」というテーマのもと議論するテレビ番組を見た。日本で 18 歳に
選挙権が与えられたことにより、何歳から大人であるのかという疑問が浮上した。
日本は 20 歳から、という法律が多いと感じる。酒やタバコもそうである。私の姉は、
高校を卒業してすぐに就職した。会社の飲み会に行くのは苦痛だと話していた。お酒を飲
む場にも関わらず法律上では、違反であるという状況。上司から勧めを断るのも大変だと
いう。身体のことを考えた制限ではあるが、就職した者からしたら困る法律であると言え
るであろう。
少年法は 20 歳未満の少年に適応されるものである。最近、少年による凶悪犯罪が続い
たことから、問題となっている。少年法を 18 歳からに見直すべきという声も多いという。
テレビ番組の中では「神戸児童殺害事件」についての話が出た。この事件は 1997 年に
おきた。被害者の頭部を中学校の正門前に声明文とともに置かれるという、残虐なもので
あった。犯人は「酒鬼薔薇聖斗」と名乗り、多くの被害者が出た。犯人は 14 歳の中学生
であったことにより、少年法が適応された。日本の少年法に疑問が抱かれ始めたのもこの
ような凶悪事件の犯人にも関わらず法によって守られたからであろう。
ここ何年かでも、少年による凶悪犯罪がニュースで報道されている。今年の 2 月に起き
た川崎事件もその 1 つである。中学生が少年 3 人により殺されるという事件が発生した。
昨年 12 月にも、名古屋市で 77 歳の女性が殺害された。犯人は 19 歳の女子大生。彼女
は他にも事件を起こしており、宮城県の高校に在学中に同級生に劇物を飲ませていたとい
う。それだけではなく、住宅に放火したこともあるという供述しているという。
番組の中で、少年法を 18 歳未満に賛成の意見の方は、
「やってはいけないことを理解で
きている年齢である。」という意見であった。反対の意見の方は、
「20 歳未満はまだまだ子
供である。大人よりも更生できる確率が高い。」と語った。18 歳から選挙権が与えられた
今、大人と子供の境目とは何歳からなのだろうか。
私は、18 歳というものは大人であると感じている。自分の行いに責任を持ち、行動でき
る年齢だと感じるからである。やってはいけないことも理解できている年齢であると私自
身は感じている。
しかし、18 歳はまだまだ子供という意見も否定はできない。「川崎事件」の殺害動機は
被害者が人気者だったことに腹が立ったという理由によるものだった。名古屋市の殺人事
件の殺人動機に関しても、「人を殺してみたかった。」と供述しているという。あまりにも
幼稚な動機に驚いてしまった。
1
大人とは、自分の行動に責任が取れることだと私は考える。18 歳はという年齢は十分、
責任能力があるものだと私は感じている。確かに、まだまだ未熟であるという意見も分か
る。現に川崎事件や名古屋の事件のような幼稚な理由で事件が起きているのである。だが、
大人も子供も犯罪は犯罪である。年齢によって、罪が軽くなるということはあってはなら
ないのではと私は考えている。
大人になる瞬間というのは、言ってしまえば人それぞれである。18 歳で大人となれば、
周りも大人の扱いをし、なりきれていない人も大人になっていくのではと考える。少年法
に関しては、年齢によって報道規制などをするのではなく、その事件それぞれで対応して
18 歳に選挙権が与えられたことによって、政治への関わりを早く得た。そのことで、少
しでも責任というものを感じることによって、自分は政治に関わる大人であると実感する
ことができ、少年犯罪の抑止力にもつながるであろうと考える。
2