キク科の多年草で原産はユーラシア大陸北部。縄文∼平安 時代に日本に

田宮病院 栄養管理室
平成25年12月5日発行
キク科の多年草で原産はユーラシア大陸北部。縄文∼平安
時代に日本に伝わったといわれています。食用とするのは
日本と韓国だけですが、中国では薬用に使用されています。
食物繊維が特に多く含まれています。
水溶性食物繊維のイヌリンは、血糖の上
昇を抑え、コレステロール値を低下させ
ます。一方、不溶性食物繊維のリグニン
は、腸内で有害物質を吸着をさせて排出
させると共に、血糖値の上昇を緩やかに
する効果があります。また、リグニンは
腸の蠕動運動を活発にして排便促進、肥
満予防、美肌効果も期待できます。
●滝野川ゴボウ:一般的に広まっている長根
種。長さ1m以上で直径は2∼3cm。
●新ゴボウ:初夏に出回る早生種。やわらか
く香りが高い。
●堀川ゴボウ:京野菜として有名。直径6∼
9cmで空洞があり、そこに肉や野菜を詰めて
調理される。長さ40∼50cmの短根種。
●大浦ゴボウ:直径10cm以上、長さ60∼
100cmの短根種。堀川ごぼう同様、太い根
の中心に穴が空いている。
ゴボウを水にさらすと茶色くなるのは??
*ゴボウ
の花*
ゴボウは開
花するまで
畑におかな
い為めった
に目にする
ことはない。
ゴボウを水にさらした時に出る茶褐色の成分は、コーヒーにも含まれているクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)
で、抗酸化作用があります。水に長くさらすとクロロゲン酸が失われるので、皮はむかず、大きく切る、すぐに調理
する、ことがゴボウ調理のポイント。