埋蔵文化財整理作業の仕事内容 主な仕事 出土品の洗浄 発掘調査で出土した土器や石器についた土を除去します。 出土品は数百年∼数千年が経過しておりもろくなっています。土器や石器の表面を傷つけないように丁寧に洗浄します。 出土品のナンバリング （右写真） 出土遺跡・出土地点・出土遺構・出土土層などの出土品のデータを書き込みます。 基本的には全ての出土品に筆とﾎﾟｽﾀｰｶﾗｰでナンバリングを行います。 土器や石器の裏面などの目立たない部分にできるだけ小さな文字で書き込みます。 出土品が小さい場合はミリ単位の文字で書き込む必要があります。 出土品の復元作業 割れてしまっている出土品を接合・修復し、できるだけ元の状態に復元します。 割れた土器の破片をつなぎ合わせ接着剤や石膏で固定し、修復します。 出土品はもろくなっており、慎重に作業を行います。 破片が足りない部分は石膏で復元します。 出土品の実測図作成作業 出土品を図化します。 平面図や断面図・側面図な ど立体の遺物を平面の図面 で表現します。 １ｃｍ ＩＫＯ・Ｄ２・Ⅹｂ・No1393 ＩＫＯ・D2・Ⅹｃ・No1038 伊古遺跡・D２区・Ⅹｂ層出土・遺物番号1393 伊古遺跡・D２区・Ⅹc層出土・遺物番号1038 ﾅﾝﾊﾞﾘﾝｸﾞの様子（3倍に拡大） 古墳時代土器写真 古墳時代土器図面 出土品や現地測量図（発掘調査）のﾄﾚｰｽ（製図）作業 出土品の実測図や発掘現場の図面を、ﾛｯﾄﾘﾝｸﾞﾍﾟﾝを使用しﾄﾚｰｼﾝｸﾞﾍﾟｰﾊﾟｰに製図します。 左の石器のトレース図 石器トレース図 石器実測図 ※細かい作業が多く、全て手作業です。 その他の仕事 石器写真 発掘調査時の写真や出土品の写真の整理・管理 出土遺物のデータ化（パソコン・エクセル等） 資料館の受付・案内・清掃（屋外も含む）など
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