ディテクタスイッチ 引合ガイド

ディテクタスイッチ
■ 引合ガイド
スイッチをご注文いただきますときには,当社スイッチカタログの標準製品の中からお選びいただきますと,納期・価格
等の面で有利です。ご注文いただきますときは,下記の事項についてお知らせください。
検知スイッチご注文に当たっての引合チェックリスト
区 分
C-1
項 目
要 求 内 容
使用目的
新規採用,仕様変更,その他(
)
従来使用品のメーカ
C-2
仕様変更
従来使用品の品番
仕様変更の主な目的
使用セット
・ON時(押している状態);レバー押し込み量
共
通
事
項
レバー押し込み量の
設計基準
C-3
(レバー先端を
・OFF時(押していない状態);検知対象物はスイッチレバー先端から
使用用途
離れている 離れていない →約
日常的に操作される
操作頻度
構
造
・
機
能
そ
の
他
操作
操作方法
M-2
取付け
取付け高さ
M-3
端子
L-1
実装
(使用頻度 回/日)
回/週・月・年)
ほとんど押したまま
回/週・月・年)
(使用頻度 (
mA
M-1
mm押している
ほとんど復帰状態のまま (使用頻度 使用温度
定 格
mm押し込んでいる)
V
℃)∼(
DC mA
V
℃)
AC 突入電流
有る・
無い
縦形(レバーがプリント配線板に垂直),横形(レバーがプリント配線板に平行)
縦形
プリント配線板∼ケース天面
横形
プリント配線板∼レバー中心
プリント端子,リード端子
接続方法
手はんだ,ディップはんだ,リフローはんだ
包装形態
ポリ袋(バルク包装),エンボステーピング(リール包装)
L-2
耐久性,性能面での要求事項
L-3
安全面での要求事項
L-4
その他問合せ事項
* 電気用品安全法の運用基準改定によりこのスイッチは適用外ですが,技術基準別表第4は満足しています。
備考:
1. 特殊製品をご注文いただきます場合は,設備・金型の投資や納期にも関係いたしますので,お差しつかえのない範囲で企画数・生産数/月をお知らせくだ
さい。
2. 貴社独自の部品番号を運用されている場合は,その部品番号をお知らせください。
設計・仕様について予告なく変更する場合があります。 ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。
なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。
00 Sep. 2010
– ES25 –
ディテクタスイッチ
■
3.取付け及び使用条件に関する禁止及び注意事項
ご使用上の注意事項
ご使用に際しては,不安全事故や性能劣化等の未然防止のため,
以下の禁止事項の厳守と注意事項についてご配慮ください。
1. 実装に関する禁止及び注意事項
1. はんだ付けする際(プリヒートを含む)は,操作部(レバー)
をレリーズ状態にして行ってください。
2. はんだごてではんだ付けする際は,はんだごての先端形状,
ワット数,配線板の厚み等により条件が変わります。はんだ
耐熱性の規格を加味した上で,事前に十分ご確認ください。
3. はんだ付け時には,端子に荷重が加わらないようにしてく
ださい。荷重が加わりますと,場合によっては電気的・機
械的特性の劣化の恐れがありますのでご注意ください。
4. 検知スイッチは密閉構造になっていないため,洗浄はしな
いでください。
5. スルーホールタイプのプリント配線板に実装する場合は,
片面配線板よりもスイッチの熱ストレスの影響が大きくな
ります。はんだ耐熱性の規格を加味した上で,事前に十分
な確認をしてください。
6. リフローはんだ付けの場合
熱風炉や赤外線炉によりリフローはんだ付けをする場合
は,次に示す条件で行ってください。なお,配線板の種類
とその大きさ,部品の実装密度等により,スイッチ及び端
子に加わる温度が異なることがありますので,事前に十分
ご確認ください。
温 度 (°C)
1秒
1
昇温部Ⅰ
2
予熱部
1 昇温部Ⅰ
2 予熱部
3 昇温部Ⅱ
4 本加熱部
5 冷却部
6 ピーク温度
6
ピーク温度
230 °C
5
冷却部
3
4
昇温部Ⅱ 本加熱部
常温∼予熱部, 30∼60 s
150∼180 °C, 60∼120 s
予熱部∼230 °C, 20∼40 s
下図参照
230∼100 °Cの間, 2∼4 °C/s
255 °C, 1 s
1. ご使用の際,操作部にかかる荷重は,スイッチの操作部強
度の規格範囲内で行えるように設計してください。
2. スイッチを並べて,あるいは他の部品と隣接させて使用す
る場合は,フラックス上がりの防止及び絶縁距離の確保の
ため,スイッチとの間隔は最低 1 mm 空けてください。
3. セットに取付けた状態で,はんだ付け部に各方向から常時
外部応力が加わらないように,設計及び使用上ご配慮くだ
さい。プリント配線板のパターン剥離やはんだにクラック
が入る原因となります。
4. スイッチを取付ける際(シャシへの取付け,
ボタン装着等),
異物がスイッチ内に侵入しないようご注意ください。
5. 検知スイッチには接点潤滑剤を使用しておりますが,構造
上スイッチの外部に潤滑剤が流出する可能性があります。
設計検討の際には,使用条件等について十分ご確認・ご配
慮ください。
6. スイッチは,以下の環境及び条件では性能に影響を受ける
ことがありますので,ご使用は避けてください。
● Cl2,H2S,NOX,SO2 等の腐食性ガスの雰囲気中
● 水滴残留,結露環境,水滴付着
● 水,塩水,油,薬品,有機溶剤等の液体中
● 直射日光の当たる場所
● ほこり,粉塵の多い場所
4. 保管条件に関する禁止及び注意事項
接点部や端子部の硫化及び酸化等により,接触特性やはんだ
付け性に支障をきたす可能性がありますので,以下の事項に
ご注意ください。
1. スイッチの保管又は輸送時には,開梱せずに常温・常湿で
保管し,納入後 3 ヶ月を目安とし,6 ヶ月以内を限度とし
てできるだけ早くご使用ください。
2. 高温・多湿の場所及び腐食性ガスの発生する恐れのある場
所での保管は避けてください。
3. 開梱後残品のある場合は,適切な防湿,防ガス等の処置を
して保管してください。
5. 安全性が求められる機器へのご使用に当たって
時 間
スイッチの品質には万全を尽くしておりますが,故障
モードとして,接触抵抗値変化(増大),ショート,オー
プン,温度上昇等の発生が皆無とは言えません。安全
性が重要視されるセットの設計に際しては,スイッチ
の単一故障に対しセットとしての影響を事前にご検討
いただき,
1. 保護回路や保護装置を設けて,システムとしての安
全性を図る。
2. 冗長回路等を設けて,単一故障では不安全状態にな
らないように,システムとしての安全性を図る等,
フェールセーフ設計のご配慮を十分に行い,安全性
を確保していただきますようお願いします。
注意事項
● 温度プロファイルは部品表面で測定してください。
● リフロー回数は2回までにしてください。
温度 (°C)
リフローはんだ条件
230
220
210
200
0
20
40
200 °C以上の時間 (秒)
(本加熱部)
60
2. 回路条件に関する注意事項
1. 信頼性確保のため,納入仕様書で規定している定格の範囲
内でご使用ください。
2. スイッチの ON 又は OFF への切換え動作時のバウンシング
及び外部振動時等のチャタリングによるセットの誤動作を防
止するために,下記のような設計上のご配慮をしてください。
6. ご使用に際しては,必ず“納入仕様書”の取交わし
をお願いします。
● 複数回の読み込みを行う。
(マイコン処理の場合)
(推奨:3 ms 以上の周期で 3 回以上の読み込み)
● CR 積分回路を設置する
(推奨:時定数 6 ms 以上)
設計・仕様について予告なく変更する場合があります。 ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。
なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。
00 Sep. 2010
– ES26 –
ディテクタスイッチ
■ 共通仕様(標準)
レバ−強度
操作方向に10 Nの力を15秒間加えて異常のないこと。(ESE11, 22, 24, 31)
操作方向に 2 Nの力を15秒間加えて異常のないこと。(ESE13, 16, 18, 23)
操作方向に 1 Nの力を15秒間加えて異常のないこと。(ESE58)
機械的特性
端子・端子板強度
電気的特性
端子先端に3 Nの荷重を任意の一方向に1分間加えて,
端子・端子板の破損のないこと。
[0.5 N:ESE13, 16, 18, 23, 58]
接触抵抗
500 m액 以下
絶縁抵抗
端子間,端子−外部金属部間:
100 M액以上( 100 V DC)
耐電圧
端子間,端子−外部金属部間:
100 V AC 1分間
使用温度範囲
–10 ℃ ∼ +70 ℃ (ESE11, 22, 24, 31)
–10 ℃ ∼ +60 ℃ (ESE13, 16, 18, 23, 58)
耐熱性
+80 ℃ 96 時間 (ESE11, 22, 24)
+85 ℃ 96 時間 (ESE31)
+70 ℃ 96 時間 (ESE13, 16, 18, 23, 58)
耐寒性
–25 ℃ 96 時間
–40 ℃ 96 時間 (ESE31)
耐湿性
40 ℃, 90 % ∼ 95 % RH 96 時間
60 ℃, 90 % ∼ 95 % RH 96 時間 (ESE31)
耐久性
無負荷寿命
有負荷寿命
操作回数:50000回
接触抵抗:1 액以下 (ESE11, 13, 24)
接触抵抗:3 액以下 (ESE22, 31)
電圧降下:1.5 V以下 (ESE16, 18, 58)
電圧降下:1.0 V以下 (ESE23)
操作回数:50000回
接触抵抗:1 액以下 (ESE11, 13, 24)
接触抵抗:3 액以下 (ESE22, 31)
電圧降下:1.5 V以下 (ESE16, 18, 58)
電圧降下:1.0 V以下 (ESE23)
設計・仕様について予告なく変更する場合があります。 ご購入及びご使用前に当社の技術仕様書などをお求め願い,それらに基づいて購入及び使用していただきますようお願いします。
なお,本製品の安全性について疑義が生じたときは,速やかに当社へご通知をいただき,必ず技術検討をしてください。
00 Sep. 2010
– ES27 –