東京都交響楽団演奏会 - 飛騨市文化交流センター

日本を、
そして20世紀を代表する作曲家・武満徹(1930−1996)
岐阜県古川町がその彼に委嘱した作品、そしてホール名ともなった
「オーケストラのための
スピリットガーデン(精霊の庭)」
いま私は、岐阜の美しい町、古川町からの委嘱で、久し振りに日本のオーケ
ストラのために、この夏初演される曲を書いている。古川の自然や、あの町
の人びとの優雅な生活のたたずまいを思うと、小手先細工のようなものだ
けは作りたくない。古川町の春の祭りに鳴らされる太鼓の深い響きは、威
儀を正した古老のような人格を備えているように感じられる。あの響きの
中から聞き取れるものを、少しでも多く聴き出せたらいいのだが、それに
はまだ訓練が足りないようだ。曲の題は、Spirit Garden(精霊の庭)とした。
武満徹「時間(とき)の園丁」より
飛騨市文化交流センター開館5周年記念事業
東京都交響楽団演奏会
指 揮:小 泉 和 裕
2011年
7 月 2 日(土)
飛騨市文化交流センター スピリットガーデンホール
18:00 開演(17:30 開場)
入場料 S席6,000円 A席5,000円 学生席(高校生以下)3,000円
© Collin Tan
シューベルト:交響曲第7番「未完成」
武満徹:精霊の庭
ヴェル ディ:歌 劇「運命の力」序曲
ビゼー:
「アルル の女」第2組曲
マスカーニ:歌 劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
スッペ:喜歌 劇「軽 騎兵」序曲
※曲目は変 更になる場合があります。
東京都交響楽団
TOKYO METROPOLITAN SYMPHONY ORCHESTRA
© 竹原伸治
主催:飛騨市文化交流センター開館 5 周年記念事業実行委員会
共催:飛騨市、飛騨市教育委員会、飛騨古川音楽文化協会、飛騨市文化交流センター指定管理者NPO法人ひだ文化村 後援:飛騨市文化協会、( 社 ) 飛騨市観光協会、南吉城旅館料理業組合、古川町商工会 お問い合せ 飛騨市文化交流センター 岐阜県飛騨市古川町若宮 2-1-63(JR 飛騨古川駅北側)TEL:0577-73-0180 FAX:0577-73-0185
TORU TAKEMITSU
小泉 和裕
東京都交響楽団
武満 徹
© 竹原伸治
© 竹原伸治
1969年東京芸術大学指揮科入学、山田一雄氏
に師事。70年第2回民音指揮者コンクールに第
1位入賞、ベルリンのホッホシューレに入学し、
ラーベンシュタイン教授にオペラ指揮法を師
事。73年、ボストンのタングルウッド音楽祭
に参加。73年第3回カラヤン国際指揮者コン
クールに第1位入賞。76年ザルツブルク音楽祭
でウィーン・フィルを指揮。ベルリン・フィル、
ミュンヘン・フィル、バイエルン放送響、シカ
ゴ響、ボストン響など、各地において精力的な
指揮活動を行った。ウィニペグ響、新日本フィ
ル音楽監督、都響首席指揮者などを歴任。06
年より仙台フィル首席客演指揮者、08年より
大阪センチュリー響音楽監督を務める一方、各
オーケストラに客演指揮者として招かれてい
る。08年より東京都交響楽団のレジデント・コ
ンダクター。
東京オリンピックの記念文化事業として、東京都
が1965年に設立。歴代音楽監督は森正、渡邉暁
雄、若杉弘、ガリー・ベルティーニ。現在、プリンシ
パル・コンダクターをエリアフ・インバル、レジデン
ト・コンダクターを小泉和裕、2010年度よりプリン
シパル・ゲスト・コンダクターにヤクブ・フルシャが
就任。定期演奏会などの主催公演を中心に、ティー
ンズとの「ジョイントコンサート」、年間60回を超
える音楽鑑賞教室、ハンディキャップを持つ方々
のための「ふれあいコンサート」など、多彩な活動
に取り組んでいる。地方公演、様々なジャンルの
アーティストとの共演、多種多様なシーンにあわせ
たステージ活動、アウトリーチ活動にも積極的で
ある。数多くリリースされているCDは、現代日本管
弦楽の録音や、若杉弘、ベルティーニ、インバルに
よる各《マーラー交響曲集》の他、人気のゲーム音
楽『ドラゴンクエスト』まで多岐にわたる。91年「京
都音楽賞大賞」を受賞。08年より東京文化発信プ
ロジェクトの一環として、全国各地で『ハーモニー
ツアー』を展開し、09年ソウル・シンガポール公
演、10年にはベトナム公演を行うなど《首都東京の
音楽大使》として世界的な評価を得ている。
1930年生まれ。戦後日本が生んだ国際的な作
曲家であり、バルトーク、ストラビンスキーと
並ぶ20世紀、特に後半における世界で最も重
要な作曲家であり、その評価は国内のみならず
国際的にも認められ、内外の音楽愛好家の心を
とらえて離さない。思想家としての文筆活動で
も一級の存在であり「時間の園丁」など多数の
著書がある。清瀬保二に師事、独学で作曲を学
ぶ。1957年「弦楽のためのレクイエム」は日本
現代作品の古典的地位を占めた。映画「乱」「写
楽」など、またテレビドラマ「夢千代日記」な
どの音楽も数多く手がけた。そして、岐阜県古
川町が平成元年から始めた「飛騨古川音楽大賞」
第1回の大賞受賞者であり、翌年に正式に作曲
を委嘱され、古川祭などを観て、町の人びとと
の親交も深まる中、平成6年に『スピリットガー
デン (精霊の庭 )』を作曲。1996年逝去。
ワークショップ ①
ワークショップ ②
篠田正浩監督
「鑓(やり)の権三」
上映と
「武満徹と映画音楽」講演
「武満徹の音楽をたのしむために」
小野光子講演
:00開場
5月14日(土)13
13:30開演(∼16:30)
:30開場(小ホール)
6月11日
(土)18
19:00開演(∼20:30)
入場無料(ただし入場整理券が必要です)
入場無料(ただし入場整理券が必要です)
©Mineko Orisaku
映画監督 篠田正浩 略歴
岐阜市出身。早稲田大学文学部を卒業、同
年松竹撮影所に入社。
独立プロ『表現社』を妻の岩下志麻と共に
設立し、自主制作を始める。
『スパイ・ゾルゲ』を最後に監督業を引退。
☆主な作品と受賞歴
『鑓(やり)の権三(ごんざ)』
(1986年度ベルリン映画祭銀熊賞)
☆主な著作
『河原者ノススメ― 死 穢と修 羅の記憶』
(幻戯書房 2009年11月刊)
第38回泉鏡花文学賞授賞
映画音楽を90本以上手掛けた武満徹、その中でも篠田正浩監
督作品では16本と最も多く、親交の深かったことを表していま
す。7月2日武満徹作曲「スピリットガーデン」の演奏を前に武
満音楽を映画を通して鑑賞して頂く貴重な機会です。原作は近
松門左衛門「鑓の権三重帷子」、出演は郷ひろみ、岩下志麻ほ
か。上映後、篠田監督の講演会があります。
4月24日(日) 10:00∼ チケット発売
S席6,000円 A席5,000円 学生席(高校生以下)3,000円
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飛騨市文化交流センター
……………………… 0577-73-0180
船津座 …………………………………………… 0578-83-0151
高山市民文化会館
……………………………… 0577-33-8333
チケットぴあ
…………… 0570-02-9999(Pコード:137-037)
小野光子 略歴
国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程
(音楽学)修了。武満徹の年譜・作品資料研究
を手がける。
『日本の作曲20世紀』
(作品リス
ト、音楽之友社)、
『武満徹 音の河のゆくえ』
『武満徹著作集 5』
(年譜・作品表、平凡社)、
(作品表、新潮社)、
『武満徹全集 5』
(作品表
つき年譜、小学館)などに執筆。また、小学館
から刊行された『武満徹全集』では全5巻の
編集にたずさわった。翻訳に『武満徹の音
楽』
(ピーター・バート著、音楽之友社)、編集
( 小学館)など。近
した書籍に『林光の音楽』
年、海外の研究者との交友を深めている。
©Keisuke Ono
現 代 音 楽 は 難 解 だ と 言 わ れ が ち で す が 、武 満 徹 は ロ マ ン
ティックでやさしい音楽の作曲家です。武満徹研究の第一人
者である小野光子氏に、20世紀を代表する作曲家として世界
的な評価と人気を得た武満徹の人となりを、音楽を通して、C
Dを参考にしながら、音楽のアスペクトをわかりやすく語っ
ていただきます。
至吉城高等学校
至気多若宮神社
至十三墓峠
飛騨市文化交流センター
農免道路
飛騨市文化村
P
P
飛騨古川駅
JR 高山本線
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※未就学児の入場はご遠慮ください。 ※ ガーデンメイトは 10%割引
※ガーデンメイト、学生チケットの取扱いは飛騨市文化交流センターのみとなります。
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グラウンド
バローホームセンター
パチンコ店ほか
JA-GS
国道 41 号線
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