県 学 歯 - 福岡県学校歯科医会

ふくおか
県学歯
宗像大社
2015. 8 No.87
一般社団法人 福 岡 県 学 校 歯 科 医 会
ふくおか
県学歯
2015年8月 No.87
Contents
杉原 瑛治
1
○巻 頭 言 …………………………………………………… …
三箇 正人
2
○役員就任挨拶 ………………………………………………… …
須ノ内茂子 … 2
平瀬 久義 … 3
柳迫 正俊 … 3
原野 啓二 … 3
○平成26年度 臨時総会 ………………………………………………………… 4
○平成27年度 事業計画 ………………………………………………………… 5
○平成27年度 一般会計予算 …………………………………………………… 6
○平成27年度 定時総会 ………………………………………………………… 7
○加盟団体会長の紹介、第29期代議員の紹介 ………………………………… 8
○第29期執行部並びに合同会議開催 …………………………………………… 9
○郡市区だより
川勝 真
11
糸 島 …………………………………………………… …
廣田 恭彦
12
浮 羽 …………………………………………………… …
岡 孝治
13
大川三潴 …………………………………………………… …
金澤 憲孝
14
小郡三井 …………………………………………………… …
武石 一秀
15
大 牟 田 …………………………………………………… …
前原 弘樹
16
遠賀中間 …………………………………………………… …
伊山 愼二
17
粕 屋 …………………………………………………… …
古賀 浩明
18
久 留 米 …………………………………………………… …
一ノ瀬達也
19
○歯・口の外傷及びマウスガード講習会 …………………… …
三箇 正人
20
○第86回日学歯総会報告 ……………………………………… …
柳迫 正俊
21
○第87回日学歯総会報告 ……………………………………… …
○平成26年度「学校歯科医生涯研修制度」基礎研修会
併催 福岡県学校歯科医新任研修会
小柳 雅治
……………………… …
22
松田 宏一
24
○歯 鏡 ……………………………………………………… …
平瀬 久義
25
○養護教諭校外研修会報告(新規採用者、教諭経験5年経過10年経験者)… …
○トピックス ……………………………………………………………………… 26
○表 彰・事業報告・会務報告 ……………………………………………… 27
○予告・物故会員・編集後記 …………………………………………………… 29
表紙の写真:宗像大社、裏表紙:日本一の売上げを誇る宗像道の駅
福岡県学校歯科医会 広報委員 新原秀俊(宗像)
巻 頭 言
新年 度に向けて
会 長
杉 原 瑛 治
新年度を迎え4カ月、事業年度と役員の任期との差で事務手続きが非常に複雑な
日々が過ぎ、やっと活動が始まりました。2年に1度の3カ月は仕方ないのでしょ
うか。
3月の臨時総会での予備選挙、続いて6月の定時総会に於いての理事選挙で全員
の理事の承認をいただき、ありがとうございました。また会長としての信任を受け
理事ともども新しい気持ちでの船出をしています。初めて会長職に就く時に3つの約束をしました。①会員の目線
に立った会務運営②学校歯科医の地位の向上③会員のわかる学校歯科保健を周知する、このことを念頭に会務を進
めてまいりました。一般社団法人になり単年度決算の方法を変えました。昨年までの方法だとお金が毎年度足りて
いるかどうかが解かりにくかったので、今年度からは年度の最初は繰越額を0円から始めることに改めました。ま
た理事と常務理事の職務が重ならないような分担にして、理事が委員会を責任持って統率する。委員会の名称にこ
だわらずに委員会同志で仕事を共有してバランスをとる。福岡県学校歯科医会を理解していただくため、研究大会
の際に来賓の方々に事業報告をさせていただきました。ご参加の先生方には学校歯科医の職務のご理解と今後の活
動にご協力をお願いいたします。そしてもっともっと学校歯科医会を認知いただくため他団体への広報活動を行っ
ていきます。歯・口の健康診断結果統計調査も公立小・中に加え昨年度より高校も集計を行っています。特別支援
学校、私立学校と少しずつ県下全域の集計も現実味を帯びてまいりました。私立学校の学校歯科保健教育の実態が
まだまだ把握できないのが現実です。同じ県下の児童生徒が同じ歯科保健教育を受けていてほしいと願っておりま
すが、私学協会との連携も進んできております。フッ化物による洗口に関しましては、学校歯科医の職務として含
まれるかどうかはこれからの推移を見なければ分りません。6月の段階では職務外と認識しています。この件はま
だまだ話し合うことがたくさんあります。
来年の4月より歯科健診票の記載内容が若干変わります。また滅菌、消毒についてはお配りした新しいマニュア
ルでは口腔内に手指を入れない、ダブルミラーで行う等の内容がありますがそれらを含め説明は健診までには委員
会より説明をいたしたいと思います。
これからも会員の先生と、役員、委員の先生方のご協力を色々な場面において得ながら会務の運営をさせていた
だきます。広報活動により会の方向を認識していただきたいと思います。
学校歯科医会を社会に認識していただくためにも本年は20回の記念大会として充実した研究大会にしていきたい
と思います。また加盟団体より多くのご出席をいただき、ご協力いただきたいと思います。養護教諭の出席のため
にも先生方のご協力をお願いします。歯科保健は疾病志向から健康志向へ大きく舵を切りました。それにより学校
歯科保健の専門職である先生方はとくに学校歯科保健の管理、指導者として学校保健委員会等での活動に感謝申し
上げます。『学校へ行こう』熊本の学校歯科医の合言葉です、私たちもこれを使いましょう。最後になりましたが、
今後先生方の益々のご活躍に期待をしています。雑然となりましたが御挨拶といたします。
− 1 −
役員就任挨拶
福岡県学校歯科医会第29期執行部の発足にあたり、引き続き副会長の任を拝命
いたしました。歯科界を取り巻く環境は、社会不信をあおるような出来事が重な
り、順風満帆の船出とはいかないとは思いますが、杉原会長のもと、心して、決
意も新たに会員の先生方の依枯依託となれるよう全力で取り組んでまいりますの
で、よろしくお願い致します。
幸いな事に現在杉原会長は、福岡県のみならず日本学校保健会の副会長を兼任
しており、医師会、薬剤師会とも太いパイプがあり、また、日本学校歯科医会で
も筆頭常務理事として全国大会を担当しており、全国各県の学校歯科関係者との
交流があります。情報を共有して、県下の会員、子供たちの為に役立たせたいと
願っています。
赤ちゃんが生まれてその家族が日本人、アメリカ人、中国人、フランス人、ド
イツ人、スペイン人で、その家族が6つの言葉で毎日赤ちゃんに話しかけたら、
副会長
赤ちゃんは何語を話すのか。結論は「全部の言葉を赤ちゃんは話すようになる」
という話を聞いた事があります。年をとると難しそうですが、しいのみ学園の創
設者の昇地三郎さんは、99歳から毎年のように世界中で講演され、101歳からロシ
ア語をはじめ、6つの外国語に親しまれていました。人間の可能性、子供たちの
持つ生きる力は無限大です。学校歯科医という立場で、どこまでその開発、育成に貢献できるか。新たな
出発をするにあたり、自身に問いかけています。
三箇 正人

杉原会長の下、第29期執行部が発足し、前期に引き続き副会長を拝命いたしま
した。
今期は職務として私立学校に関すること、対外総務、教育研究会立ち上げに関
することに取り組んで参ります。新しい分野の開拓に身のひきしまる思いです。
現在、公立の小・中・高等学校・特別支援学校に関しては、福岡県教育委員会
と連携が密にとれています。その一つに、養護教諭研修会を経験年数に応じて定
期的に実施し、学校歯科保健全般に関する講義を行っています。また、毎年の
歯・口の健康診断結果の統計調査は、公立小・中学校はほぼ全数調査がなされ、
永年の積み重ねで非常に正確なデータが出ています。今後の活用を促すため、分
析を大学に依頼しているところです。しかしながら、学校運営で立ち位置が違う
福岡県下の私立学校に対しても、公平中立な立場で学校歯科保健や学校歯科医の
副会長
フィールドについて学校長や養護教諭に情報発信していく必要があります。只今、
福岡県私学協会のご協力を仰ぎつつ取り組んでいるところです。
国においては戦後70年を機に教育現場にも大きな変革がなされています。法令
の改正により平成28年度より少数校の廃校・編成が始まります。またコミュニテ
ィスクール、小中一貫校、中高一貫校の推進により、小中9年間及び中高6年間
の子供たちの教育を、学校関係者だけでなく地域の他職種の人々も加わり、地域皆で担っていくという意
識改革が図られています。
夢や希望を持ち健やかに育つ子供の育成を目指して、各関係団体との意思疎通を図る所存です。皆様方
のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
須ノ内茂子
− 2 −
専務理事
平瀬 久義
第29期杉原執行部が発足し、専務理事を拝命いたしました。どうぞよろしくお
願いいたします。
この度、杉原執行部の三期目がスタートいたしますが「学校歯科医」という職
責を社会に認知してもらうため、並々ならぬ努力をされてきた諸先輩の思いをし
っかりと受け止め、歴史ある福岡県学校歯科医会の名を汚さぬよう、微力ではご
ざいますが精一杯取り組んでまいります。
学校歯科保健は、単に学校歯科健康診断を行うだけではありません。私たち学
校歯科医は、学校・地域・行政等と連携を図り、歯・口の健康教育を通して児童
生徒の「生きる力」をはぐくむ、歯・口の健康づくりを担当する、いわゆる学校
職員であり、すなわち地方公務員非常勤特別職という立場を理解し活動していか
なければなりません。
学校歯科医がそれだけ公共性の高い職種であり、そうあることが“歯科医師”
という職業の社会的認知度を高めることにも繋がるということを、理解していた
だきたいと思います。
県学歯の役員として17年目に入りますが「県学歯の存在意義を高める活動」
「社会に認知いただける学校歯科医の養成」を柱にがんばってまいりました。こ
の気持ちを今期も引き続き「会員のために何をなすべきか」「児童生徒の歯・口
の健康のために何をなすべきか」を念頭に考えがんばってまいります。
今期も杉原会長を支え全力でがんばって参りますので、会員の皆様のご協力ご
鞭撻をよろしくお願いいたします。専務としての重責を感じつつ、今期に対する
私の思いを申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

常務理事
柳迫 正俊
第29期新執行部の役員として、杉原会長より常務理事の指名を受け、再度県学
歯の会務に携わることとなりました。今期も「福岡県 歯・口の健康づくり推進
協議会」並びに「学校歯科保健・教育研究会」を担当するにあたり、学校現場の
校長先生や養護教諭をはじめとして、学識経験者や教育行政関係者との連携を図
りながら「生きる力を育む歯・口の健康づくり」を進めていきたいと考えており
ます。
今年度の福岡県学校歯科保健研究大会においても「児童・生徒の生きる力を育
む健康教育」をテーマにシンポジウムを開催し、健全な児童生徒の育成のために、
学校歯科医の役割は何であるかを会員の先生方とともに考えていきたいと思って
おります。
今後とも会員の先生方にとりまして有意義な学校歯科医会となりますように微
力ながら努力するつもりです。ご協力をお願いしますとともに、ご指導、ご鞭撻
をよろしくお願いいたします。

常務理事
原野 啓二
杉原会長のもと、第 29 期福岡県学校歯科医会常務理事を拝命いたしました。重責に身の引き締まる思
いです。前期は学術担当として主に会員の研修業務に携わってきましたが、今期は会計を担当させてい
ただくことになりました。皆様からお預かりした会費が、福岡県内の児童生徒、そして学校歯科医の皆
さまのために有効かつ効率的に使われるように考えていくことが私の第一の使命だと思っています。県
学歯は、前期の法人化にともない、会務運営の検討がなされ、無駄をなくし、さらに新しい事業の発足
が進められています。常務理事として会計のみならず県学歯全体の会務運営に責任を持って取り組むこ
ともさらに重要と考えています。
先輩学校歯科医の努力でむし歯の洪水といわれた時代が終わり、12 歳児の DMFT が 1.0 となる時代が
到来しました。歯・口の健康が全身の健康に寄与しているエビデンスが普通に語られる時代になってき
ています。私たち学校歯科医は、幼年期から学齢期の歯科健康教育を推進し、子供たちの未来の健康生
活の「生きる力」をはぐくむ重要な使命を担っています。県学歯はその先生方と協力し、児童生徒の健
康のために邁進していかなければなりません。
県学歯独自の「歯・口の健康づくり推進指定校事業」や歯・口の健康診断結果統計調査をもとにした「よ
い歯の学校表彰事業」などは学校歯科医の先生と、学校・地域・行政との連携がさらに求められています。
学校歯科医の方々、各加盟団体、行政、地域の皆様とのパイプ役となりながら、微力ではありますが、
精一杯がんばりますので、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
− 3 −
平成26年度 臨時総会
日 時 平成27年3月14日(土)午後3時00分∼
場 所 福岡県歯科医師会館5階 大ホール
★平成26年度 臨時総会(第101回) 34名出席
1.点 呼 代議員34名中34名出席
2.開 会 副 会 長 三 箇 正 人
3.会長挨拶 会 長 杉 原 瑛 治
4.物故会員の弔慰
5.平成26年度表彰
⑴ 会長表彰
⑵ 会員表彰
⑶ 功労者表彰
⑷ 団体表彰
⑸ 褒賞状授与
6.議事録署名人の指名
議 長(大 牟 田) 永 江 正 廣
東地区(直 方) 前 田 仁
北地区(遠賀中間) 和 田 伸 一
7.報 告
⑴ 会務報告 専務理事 平 瀬 久 義
⑵ 会計現況報告 副 会 長 須ノ内 茂 子
⑶ 監査報告 監 事 倉 員 孝 昭
− 4 −
8.決議事項
第1号議案 平成27年度事業計画について
可決
第2号議案 平成27年度一般会計予算につい
て
可決
第3号議案 平成27年度基本財産積立金特別
会計予算について
可決
第4号議案 平成27年度職員退職積立金特別
会計予算について
可決
第5号議案 平成27年度福岡県学校歯科医会
会費・賦課徴収及び日本学校歯
科医会会費賦課徴収について
可決
第6号議案 第29期会長予備選挙
可決
9.協 議
10.閉 会 副 会 長 須ノ内 茂 子
平成27年度 福岡県学校歯科医会事業計画
1.事業
⑴ 学校歯科保健に関する調査研究
①歯科健康診断統計調査活動の推進・並びに活用
②私立学校における歯科保健活動の調査研究
⑵ 学校歯科保健に関する普及啓発
①生きる力をはぐくむ歯・口の健康づくり推進事
業
②よい歯の学童表彰
③よい歯の学校表彰
④全日本学校歯科保健優良校表彰応募校の審査・
推薦
⑤歯・口の健康に関する図画・ポスターの募集 (審査・表彰)
⑥歯・口の健康啓発標語の募集(審査・表彰)
⑦加盟団体の学校歯科保健事業へ協力
⑧歯科健康診断方法の普及・指導
⑨食に関する歯・口の健康づくりの推進
⑩特別支援学校への歯科保健活動の推進
⑶ 学校歯科保健に関する研修会、研究発表等の開
催
①第20回福岡県学校歯科保健研究大会の開催
②歯・口の健康づくり推進協議会の開催
③福岡県学校歯科医研修会の開催
④新任研修及び基礎研修会の開催
⑤スポーツ歯学に関する研修(マウスガード等)
⑥その他必要な研修事業
⑷ 学校歯科保健関係者に対する指導助言
①「学童期むし歯予防推進事業」への協力
②学校歯科保健関係者への指導・助言・協力
③加盟団体との情報交換
⑸ 学校歯科保健行政に対する協力
①学校歯科保健教育に関して行政へ協力
⑹ 機関紙及び刊行物の発行
①会報・特集号(図画・ポスター・標語)の作成
②広報活動の推進
⑺ 本会に顕著な業績のあった者及び団体を推挙又
は表彰
顕彰事業 ①福岡県学校歯科医会
表彰状の授与
褒賞状の授与
感謝状の授与
②表彰受賞者推薦
日本学校歯科医会会長表彰
文部科学大臣表彰
叙勲
⑻ その他目的を達成するために必要な事業
①第65回全国学校保健研究大会への参加研修
(愛媛県松山市)
②第65回全国学校歯科医協議会への参加研修 (愛媛県松山市)
③第79回全国学校歯科保健研究大会への参加研修
(長野県長野市)
④平成27年度九州地区学校歯科医会役員連絡協議
会への参加研修(宮崎県宮崎市)
2.助成関係
⑴ 加盟団体関係事業への助成
3.福岡県学校歯科医会運営の充実
⑴ 日本学校歯科医会・福岡県学校保健会・福岡県
歯科医師会、その他関係諸団体との連携
⑵ 加盟団体との連携
⑶ 制度並びに組織機構の整備と充実(内規を含め
た規則の見直し)
⑷ その他本会目的達成のための事業
4.常任委員会活動 ★学術委員会 ⑴ 福岡県学校歯科保健研究大会の企画、運営
⑵ 福岡県学校歯科医研修会の企画、運営
⑶ 学校歯科保健活動のための資料収集、作成
⑷ フッ化物応用について
⑸ 新任研修及び基礎研修会の企画、運営
★普及指導委員会 ⑴ 学校歯科保健事業に関する普及指導
⑵ 加盟団体の指導啓発事業への協力
⑶ スポーツ歯学(マウスガード等)についての研
修会の実施
⑷ 健康診断票について
⑸ 「学童期むし歯予防推進事業」について
★制度調査委員会
⑴ 歯科健康診断統計調査報告書の作成
⑵ 健診結果の分析と対策
⑶ よい歯の学校表彰推薦校の選出
★広報委員会
⑴ 県学歯会報の作成
(年2回/1月・8月発行予定)
⑵ 図画・ポスター・標語特集号の発行
⑶ ホームページの作成
⑷ 対外的広報活動の実施
①県学歯事業に関すること
②加盟団体、各種大会に関すること
③関係諸団体、各種大会に関すること
⑸ 周年事業の為の資料収集・整理
− 5 −
平成27年度 一般会計予算
収入予算額
支出予算額
差 引 額
科 目
Ⅰ.事業活動収支の部
1.事業活動収入
会費収入
会費収入
過年度会費収入
寄付金収入
寄付金収入
助成金収入
助成金収入
雑収入
受取利息収入
広告協賛収入
雑収入
他会計繰入金収入
他会計から繰入金収入
事業活動収入計
2.事業活動支出
会議費
総会費
理事会費
諸会議費
事業費支出
学術委員会費
普及指導委員会費
制度調査委員会費
広報委員会費
指導・啓発費
研究・研修費
歯科保健教育推進費
渉外費
表彰・慶弔費
助成交付金
事務費支出
弁償費
旅費
通信費
需用費
印刷費
備品消耗品費
職員雇用費
厚生費
雑費
事務所費
事務所費
負担金
県学校保健会負担金
他会計への繰入金支出
基本財産積立金会計繰入金
職員退職積立金会計繰入金
事業活動支出計
事業活動収支差額
Ⅱ.投資活動収支の部
1.投資活動収入
投資活動収入計
2.投資活動支出
投資活動支出計
投資活動収支差額
Ⅲ.財務活動収支の部
1.財務活動収入
財務活動収入計
2.財務活動支出
財務活動支出計
財務活動収支差額
Ⅳ.予備費支出
当期収支差額
前期繰越収支差額
次期繰越収支差額
32,487,000
32,487,000
0
予 算 額
円
円
円
(単位:円)
前年度予算額
増 減
26,461,000
26,460,000
1,000
1,000
1,000
592,000
592,000
433,000
3,000
400,000
30,000
5,000,000
5,000,000
32,487,000
26,191,000
26,190,000
1,000
1,000
1,000
488,000
488,000
233,000
3,000
200,000
30,000
1,000
1,000
26,914,000
5,430,000
1,170,000
2,590,000
1,670,000
10,850,000
500,000
415,000
560,000
415,000
1,450,000
1,400,000
2,000,000
1,500,000
1,530,000
1,080,000
12,340,000
1,490,000
1,380,000
600,000
600,000
400,000
300,000
6,070,000
1,150,000
350,000
2,200,000
2,200,000
200,000
200,000
140,000
0
140,000
31,160,000
1,327,000
5,610,000
1,140,000
2,660,000
1,810,000
11,350,000
420,000
420,000
500,000
420,000
1,780,000
1,400,000
2,400,000
1,600,000
1,330,000
1,080,000
12,343,000
1,390,000
1,543,000
630,000
600,000
500,000
200,000
5,970,000
1,110,000
400,000
2,200,000
2,200,000
200,000
200,000
1,130,000
1,000,000
130,000
32,833,000
△5,919,000
△1,000,000
10,000
△1,673,000
7,246,000
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1,327,000
0
△11,981,667
△11,981,667
0
0
6,062,667
△11,981,667
0
△11,981,667
0
0
△4,735,667
11,981,667
△11,981,667
0
− 6 −
270,000
0
0
104,000
0
200,000
0
4,999,000
5,573,000
30,000
△70,000
△140,000
80,000
△5,000
60,000
△5,000
△330,000
0
△400,000
△100,000
200,000
0
100,000
△163,000
△30,000
0
△100,000
100,000
100,000
40,000
△50,000
0
0
平成27年度 定時総会
⑵ 会計現況報告 副 会 長 須ノ内 茂 子
⑶ 監査報告 監 事 宮 﨑 禎 之
7.決議事項
第1号議案 平成26年度一般会計収支決算に
ついて 可決
第2号議案 平成26年度基本財産積立金特別
会計決算について 可決
第3号議案 平成26年度職員退職積立金特別
会計決算について 可決
第4号議案 第29期役員理事選挙 可決
第5号議案 第29期役員監事選挙 可決
8.協 議
9.閉 会 副 会 長 須ノ内 茂 子
日 時 平成27年6月13日(土)午後3時00分∼
場 所 福岡県歯科医師会館5階 大ホール
★平成27年度 定時総会(第102回) 34名出席
1.点 呼 代議員34名中34名出席
2.開 会 副 会 長 三 箇 正 人
3.会長挨拶 会 長 杉 原 瑛 治
4.物故会員の弔慰
5.議事録署名人の指名
議 長(大 牟 田) 永 江 正 廣
西地区(宗 像) 古 賀 清 和
南地区(八女筑後) 大 坪 裕 一
6.報 告
⑴ 会務報告 専務理事 平 瀬 久 義
第20回福岡県学校歯科保健研究大会開催ご案内
大会テーマ『歯・口の健康づくりの総合的展開を目指して』
∼児童・生徒の「生きる力」を育む歯・口の健康教育∼
◆実践活動報告
◆シンポジウム(ディスカッション)
自己を見つめ、豊かな心と健やかな体づくりに取り組む
児童・生徒の「生きる力」を育む歯・口の健康教育
子どもの育成
座長
∼「食事・運動・睡眠」を柱にした、望ましい生活習慣
の定着を目指して∼
春日市立春日西小学校 校 長 福 原 秀 伸
シンポジスト 北九州市立二島小学校 養護教諭 村 上 恵 里
鳥取市立鹿野中学校 養護教諭 山 本 み さ
教 諭 佐 伯 浩
南島原市立口之津小学校 教 諭 福 田 泰 三
◆基調講演①
国立モンゴル医科大学 歯学部 客員教授 岡 崎 好 秀
「生き方を学ぶ 生き方を考える 学校での歯科保健」
◆特別講演
∼“かくありたしの像”を求めて∼
「学校歯科から見た食育」
鳥取市立鹿野中学校 養護教諭 山 本 み さ
国立モンゴル医科大学 歯学部 客員教授 岡 崎 好 秀
◆基調講演②
「子どもの心と体を元気にできる健口食育」
南島原市立口之津小学校 教 諭 福 田 泰 三
− 7 −
日 時 平成27年10月24日(土)13:00∼18:00
(受付 12:30∼)
場 所 福岡県歯科医師会館 5階 大ホール
加盟団体長の紹介
(平成27年7月現在)
第29期代議員の紹介
(平成27年7月現在)
加盟団体名
氏 名
加盟団体名
氏 名
京 都
井 上 龍 彦
京 都
佐 藤 義 輝
豊前築上
筒 井 修 一
〃
榊 祥 宏
田 川
杉 原 瑛 治
豊前築上
渡 邉 知 則
直 方
青 木 和 敏
田 川
黒 石 崇 之
飯 塚
田 中 敏 治
直 方
前 田 仁
宗 像
間世田 勇 作
飯 塚
田 中 敏 治
粕 屋
住 吉 輝 雄
〃
山 口 章
糸 島
木 下 俊 則
宗 像
間世田 勇 作
筑 紫
岡 村 博 久
〃
古 賀 清 和
朝 倉
草 場 幹 繁
粕 屋
伊 山 愼 二
小郡三井
牛 嶋 眞 德
糸 島
木 下 俊 則
浮 羽
佐 藤 敬一郎
筑 紫
岡 村 博 久
久 留 米
野 田 和 秀
〃
幡 地 千 秀
八女筑後
高 橋 淳 二
〃
井 上 良太郎
大川三潴
堤 淸 之
朝 倉
草 場 幹 繁
柳川山門
中 川 龍比湖
小郡三井
花 田 俊 秀
大 牟 田
永 江 正 廣
浮 羽
田 村 昌 彦
門 司
白 石 悦 郎
久 留 米
野 田 和 秀
小 倉
榎 本 通 典
〃
山 下 尚 之
戸 畑
柴 原 修 治
八女筑後
高 橋 淳 二
若 松
古 橋 會 治
〃
内 山 秀 樹
八 幡
原 田 孝 昭
大川三潴
堤 淸 之
遠賀中間
有 吉 啓 一
柳川山門
椛 嶋 好 友
大 牟 田
永 江 健 一
門 司
山 本 英 世
小 倉
上 田 雄 造
〃
浦 田 保 信
〃
板 家 隆
戸 畑
柴 田 和 成
若 松
古 市 卓 也
八 幡
原 田 孝 昭
〃
辻 利 貞
〃
姫 田 東 高
遠賀中間
有 吉 啓 一
− 8 −
第29期執行部並びに合同会議開催
平成27年6月13日から第29期執行部が発足
の合同会議が開催されました。新役員の紹介、
しています。先の3月14日(土)の平成26年
委員の委嘱が行われて、杉原会長から各委員
度臨時総会(第101回)で、会長予備選挙で
会へ諮問事項を伝えられました。続いて年間
杉原瑛治先生が選出され、6月13日(土)の
事業計画と今期2年間の活動や事業の展望に
平成27年度定時総会(第102回)で理事と監
ついて説明が加えられ、その後、各委員会に
事が選出されました。
分かれて、委員長・副委員長の互選を行い、
委員については、8月1日(土)に今季初
次頁の委員会組織となりました。
第29期福岡県学校歯科医会役員
楠本
俊司
古賀
寛一
一之瀬達也
柳迫
正俊
原野
啓二
松田
宏一
吉川
容
永江
正廣
杉原
瑛治
三箇
正人
須ノ内茂子
平瀬
久義
会 長 杉 原 瑛 治
副 会 長 三 箇 正 人
同 須ノ内 茂 子
専務理事 平 瀬 久 義
常務理事 柳 迫 正 俊
同 原 野 啓 二
− 9 −
監 事 吉 川 容
同 永 江 正 廣
理 事 一之瀬 達 也
同 松 田 宏 一
同 古 賀 寛 一
同 楠 本 俊 司
学 術 委 員 会
普 及 指 導 委 員 会
氏 名
郡 市 区
氏 名
郡 市 区
担当理事
楠 本 俊 司
八 幡
担当理事
一之瀬 達 也
京 都
委 員 長
岡 村 博 久
筑 紫
委 員 長
平 野 尚 史
大 牟 田
副委員長
安 藤 徹
飯 塚
副委員長
樋 口 太 郎
浮 羽
古 賀 隆 則
久 留 米
畑 山 直 輝
戸 畑
江 口 明 宏
八 幡
井 上 良太郎
筑 紫
制 度 調 査 委 員 会
広 報 委 員 会
氏 名
郡 市 区
氏 名
郡 市 区
担当理事
松 田 宏 一
大 牟 田
担当理事
古 賀 寛 一
直 方
委 員 長
坂 田 人 志
八女筑後
委 員 長
白 木 博 繁
小郡三井
副委員長
古 賀 祥 朗
朝 倉
副委員長
黒 石 崇 之
田 川
居 川 哲 憲
田 川
入 江 祐 彰
宗 像
三 好 弘 造
小 倉
安 田 誠
柳川山門
− 10 −
糸島歯科医師会における学校歯科委員会の活動
〈糸島〉川 勝 真
糸島歯科医師会では、6月6日に糸島市と共催
きてしまう。この差を適正に縮小していくために、
で歯と口の健康への啓発事業として「歯の健康の
事前に「学校歯科医ハンディノート」に基づいて
つどい」を伊都文化会館で行った。この「歯の健
説明し、学校歯科医それぞれに再確認をしてもら
康のつどい」には、糸島歯科医師会の全会員と医
うこと、入会して歯科健康診断の経験の少ない歯
院のスタッフや糸島市役所健康づくり課職員、歯
科医に周知していくことが重要である。
科衛生士会、栄養士会などが参画し、毎年市民が
歯科健康診断を始める際、まず子供たちの名前
1,000人前後来場する。そこでは健康な歯をもった
と保健調査票の名前の一致することの確認から始
3歳児、園児への表彰、歯みがきの指導、フッ化
まり、顎関節の診査、歯列・咬合の状態、歯垢の
物洗口などを行い、歯の健康の大切さを地域の住
付着状態の確認、歯肉の状態、それから歯の状態
民に呼びかけた。
といった健康診断の流れと保健調査票の記入の仕
また学校歯科委員会では毎年11月に糸島市内の
方について説明した。その中で特に歯列・咬合に
小学校で子供たちに、歯垢染色液で染め出してブ
ついては、それぞれの歯科医により基準のばらつ
ラッシング指導をし、その後、健康な歯を守るた
きが出やすい項目として、デンタルミラーの半径
めに何をすればよいかなどを説明している。これ
(約8mm)でのオーバージェットの判定やデン
によって全校生徒とはいかないが、少しでもブラ
タルミラーホルダーの太さ(約6mm)で開咬や
ッシングに興味をもって毎日の歯みがきの意識が
正中離開の判定を行うことなどについて画像で示
向上してくれればと思っている。
した。他CO・GOの定義と適応の意義、判定基準
そして平成25年度から新たに「学校歯科健康診
の0、1、2について説明した。
断審査基準説明会」を学校歯科健診が始まる4月
健康診断で多くの子供たちを限られた時間で精
の糸島歯科医師会の例会時に行うことにした。
密に診査していくことは難しいことであるが、健
それぞれの小学校や中学校で学校医と協力医が
康診断はリスク・スクリーニングであり、歯科医
学校歯科健康診断を行うのであるが、その審査の
院受診の必要のある子供に機会を作り、明るい将
基準には歯科医師間で個人差が少なからず現れて
来の健康につながってくれればと思う。
「歯の健康のつどい」にて
小学校のブラッシング指導
− 11 −
本会の学校歯科保健活動
〈浮羽〉廣 田 恭 彦
浮羽歯科医師会は浮羽町、吉井町、田主丸町
週∼第2週にかけて展示するとともにホームペ
の3町にある20歯科医院とそこに勤務する歯科
ージにも掲載しています。田主丸町の小学校の
医師、歯科衛生士さん等により保健活動を行っ
優秀作品については、ゆめタウン久留米で開催
ています。
された「歯の健康フェスタ」にて表彰を行いま
健診活動は小学校17校、中学校3校、高等学
した。さらに3町の養護教員より推薦された口
校3校(含む定時制高校)、養護学校3校をは
腔清掃の良好な児童へ「よい歯の学童表彰」と
じめ、4つの保育園、保育所7施設、幼稚園1
して賞状・記念品を贈っています。
施設に行っています。特に、小・中学校の健診
また、浮羽学校保健会、久留米学校保健会、
結果については、毎年浮羽歯科医師会のホーム
浮羽乳幼児保健会等を通じて地域の子供たちの
ページに福岡県平均、全国平均との比較を掲載
健全な口腔環境の育成に会員一丸となって努め
し、むし歯予防の啓発活動の一環としています。
ているところです。
6月のむし歯予防デーには「むし歯予防デ
ー・ポスター展」を開催してます。竹上輝海先
生のご指導のもとに、3町の小・中学校の学校
歯科医が中心となり金賞、銀賞、銅賞をはじめ
総数140枚以上の作品を選出しました。それら
の作品は地元の浮羽町サンピットバリューショ
ッピングセンターの特設会場、西日本シティ銀
行吉井支店、福岡銀行田主丸支店に6月の第1
むし歯予防デー、ポスター入賞作のホームページ掲載
ポスター展審査風景
ポスター展会場にて
− 12 −
本会の学校歯科保健啓発活動
〈大川三潴〉岡 孝 治
本会では、学校歯科医会の啓発事業として毎年
願うばかりです。
6月に、歯・口の健康に関する図画・ポスター展
今から30年前、12歳児のDMF指数は4.9でした
を長年にわたり開催しています。27年度も地域保
が漸次減少傾向により、現在は1.0にまで減少しま
健担当理事・委員長をはじめ地域保健委員会が中
した。このことは保護者、特に母親への口腔衛生
心となり、数カ月前からその準備に取り組んでき
の知識が浸透したこと、CUREからCAREへの転
ました。池末満画伯の審査のもと、大川市・大木
換、フッ化物入り歯磨剤が普及したこと、開業医
町・久留米市城島町・三潴町から寄せられた応募
に予防に力を入れられる時間的余裕ができたこと
作品全3,500点の中から、各学年で特別賞・1等
などが考えられます。8020運動も社会の認知をう
賞・2等賞・3等賞・入選佳作(10作品)の14点
けて、その達成率は年を追うごとに増加傾向を続
を選出し、合計で84点を厳選しました。過去の作
けています。健康と歯科の関係についてよく問わ
品は、歯科医院で涙を流している作品が多数みら
れますが、最近の疫学的分析によると、残存歯数
れましたが、最近の作品では、歯みがきを熱心に
が多いほど、歯周病の進行が軽いほど医療費が抑
する児童の姿を描いたものが多くみられるように
えられるという結果がでています。確かに健康と
なったと思います。表彰式には、本年度も大川市
歯との間には何か密接な関係がありそうです。口
教育長・大木町教育長・久留米市教育長ならびに
腔疾患の減少には、私たちが感じている以上に、
大川三潴医師会会長など多くの来賓の方々にご出
学校歯科医が大きく貢献していることは想像に難
席いただき、例年通り1年生から6年生の特別賞
くないと思う次第です。
作品を池末満画伯より講評をしていただき、また、
生活習慣の大切さについてもお話していただきま
した。
その後、児童たちに賞状ならびに賞品の授与を
行いましたが、受賞したどの児童も満面の笑みで
誇らしげな姿が印象的でした。会場のあちらこち
らで、一緒に参加した保護者の方々が熱心に我が
子の姿を写真に収められていました。この事業を
通じて児童たちが、自分の健康は自分で守るとい
う意識を少しでも持つようになってくれることを
本年度の池末画伯によるポスター審査
昨年度のポスター展表彰式
− 13 −
歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール
〈小郡三井〉金 澤 憲 孝
当会では歯科保健に関する普及啓発、また児
うなタッチであるが、近くに寄ってみると、ホワ
童・生徒の歯科保健の向上を目的として「歯・口
イトの所が凄く生きていて、立体感もある作品で、
の健康に関する図画・ポスターコンクール」の審
文字も邪魔にならず誰もこういう表現をした人が
査会および展示会を行った。
居なかった」と評された。
5月22日(金)午後7時30分から小郡市総合保
なお今回の入賞作品は「小郡市文化会館」と
健福祉センター「あすてらす」で、小郡市、大刀
「大刀洗町ドリームセンター」で5月30日(土)
洗町の小学校3年生(図画)、6年生(ポスタ
から6月13日(土)まで展示され、じっくりと鑑
ー)から集まった1,475点もの応募作品を、審査委
賞して頂けるようにディスプレイボードをレイア
員長である一ノ宮佳邦画伯から寸評を頂きながら
ウトし、審査委員長のプロフィール紹介、作品総
約1時間30分かけて入賞作品を選んでいただき、
評などのパネルを添えてわかり易さや親しみやす
結果として各学年特選(2名)・歯科医師会長賞
さにも心掛けた。通り掛けに足を止めて見入って
(8名)・審査委員長賞(12名)・優秀賞(12
いた御婦人方が「こういう事もしているのね。歯
名)・入選(60名)・佳作(91名)を選出した。
は大切よね」と話されていたのが印象的で、この
今年で当コンクールの審査も3年目となる画伯
ように地域住民の皆様に鑑賞していただくことで
は、各学校によって個性はあるもののどうしても
も、むし歯予防や口腔ケアの大切さの啓発に繋が
似たような作品が多くなりがちで、より良い作品
るのではないかと思うし、このような事業を通じ
を選考するのは非常に困難であると前置きをした
て、学校歯科保健や口腔健康意識の向上に繋がっ
上で、まずは入賞作品を選び出し、それらの中か
ていけば、大変有意義であると思う。
ら色の強さやタッチ、表現法などを比較しながら
最終的に特選を選出し、この2作品を県学校歯科
医会のコンクールに出展する事となった。
特選に選ばれた3年生の作品は「顔を大きくア
ップに描くというパターンが多い中でも、歯ブラ
シの毛の動きの表現、口の曲がった感じ、バラン
ス、顔の表情も良く、柔らかさの中に何かユーモ
ラスな感じがあった」と評され、また6年生の作
品は「色合いがちょっと弱く見えがちな薄墨のよ
審査中の一ノ宮画伯
特選の2作品
展示会場の大刀洗ドリームセンター
− 14 −
大牟田歯科医師会 学校保健委員会について
〈大牟田〉武 石 一 秀
平成14年より6年間の委員を経て、平成25年7
月から委員長として、早いもので計9年の間、私
も力及ばずながら歯科医師会、学校歯科医の先生
方、歯科衛生士会などの協力を得て、学校・家
庭・地域との連携を促進するため活動の活性化を
図ることに取り組んでまいりました。
平成26年度大牟田歯科医師会 学校保健委員会
の主な事業、取り組みは次のとおりです。
『歯の祭典』
最終審査5月18日・表彰式6月7日
『歯の健康教室』
小学校6月2日∼6月30日
幼稚園・保育園11月5日∼11月21日
『第19回福岡県学校歯科保健研究大会』11月15日
学校保健委員会から全委員出席
『第17回学校歯科医研修会』11月10日
講演
モンゴル医科大学客員教授 岡崎 好秀先生
『学校歯科保健ニュースレター発行』
6月・9月・12月
『大牟田市学校保健会歯科部会』2月24日
平成26年度学校歯科保健事業報告書作成
学校保健医の歴史を調べてみますと、私たちが
暮らす福岡県での学校歯科医制度の歴史は長く、
古くから今日まで続くものです。
明治40年4月10日当時、福岡県歯科医師会は、
福岡県議会議事堂で設立総会を開催し、会員数23
名で発足したということです。
大正期には、歯科医師もわずかですが増加する
とともに、公衆衛生活動も行われ始めました。
大正6年、福岡県歯科医師会の総会では、学童
の歯科健診の必要性がアピールされ、学童への低
料金による歯科治療も実施されました。この当時、
学童には約半数の生徒にむし歯がみられたという
報告もあります。
このような中、全国各地で学校歯科医制度が始
まるのに合わせて、福岡県でも時を同じくして本
制度が生まれることとなりました。
その後、知事を総裁に福岡県学校歯科医会が発
足したのは、昭和4年3月14日でした。
国が学校歯科医を設置したのは昭和6年6月20
日。すでに福岡県は小・中学校など780校に362
(複数校担当)の歯科医がおり、学校歯科診療所
も20校に設置されるほどの先進県でした。
児童・生徒の歯・口腔に関する実践力を身につ
けさせるためには、保護者の認識と家庭での協力
が必要不可欠です。学校関係者と学校医との連携
を強化し、協力し合いながら児童・生徒の口腔の
健康を守っていきたいものです。
第17回学校歯科医研修会
歯の祭典表彰式
− 15 −
遠賀中間歯科医師会 学校歯科講演会
〈遠賀中間〉前 原 弘 樹
遠賀中間歯科医師会では、平成26年10月20日
(脳そのものに外傷や病変がみられること)では
(月)、渡辺恭子先生(国立病院機構小倉医療セ
なく、脳機能がうまく働かない状態だと言われて
ンター 小児科医長)をお招きし『発育障がいとそ
いますが、はっきりしたことは分かっていません。
の傾向がある子どもたちへの対応』の演題で講演
発育障がいの児童は課題や作業がほかの子と同
して頂きました。
じようにできなかったり、仕上げるのに時間がか
①何度注意されても同じ忘れ物をしてしまう②
かることが多く、周囲からも「できない」とみら
授業態度はまじめなのに成績のあがらない子③思
れたり、友達との会話が噛み合わないために、教
い通りにならないと癇癪をおこす子④じっとして
室で孤立しがちになります。その結果、自分に自
いることができず、そわそわ動いてしまう子。こ
信をなくしてしまい何かにチャレンジする意欲を
れらの子供は本人の努力不足、親のしつけが悪い、
なくしたり、自暴自棄になり、周囲に反抗心を抱
家庭環境が悪いとの見方により、問題児とされて
いたりします。また怒られて傷つく体験や失敗体
きましたが、今日においては脳の機能の異常をも
験を積み重ねることで二次的にうつ病などの精神
つ発育障がい児とされています。かつては視聴覚
疾患を併発したり、不登校になったりします。そ
障がいや脳性麻痺など比較的目で見て認知できる
こで発育障がいの治療法ということになるのです
ものを中心に「障がい」として扱われてきました
が、薬物治療はあくまでも補助的なもので、基本
が、行動面や理解、認知のあり方に特別な配慮を
は療育(治療教育)ということになります。生活
必要とする特性に対しても「障がい」としてとら
上の困難を軽減させ、生活自立、社会参加できる
える考え方に変わってきています。発育障がいが
よう教育的支援(行動療法や構造化など)を行う
疑われる子供の割合としては、通常学級に通って
ことです。療育の主たる場は家庭や学校となり、
いる児童・生徒の6.5%に「知的な遅れはないもの
適切な療育を続けることで不適切な行動が減って
の、学習面や行動面で著しい困難を持つ子がい
くるということが、講演の内容でした。
る」ことが報告されています。30人学級に2人く
我々歯科医師としては、発育障がいの現状を十
らいの割合に当たります。
分把握して、教育機関と連帯して取り組んでいく
発育障がいの原因としては、器質的な障がい
べき問題であるということを認識した次第でした。
講師の渡辺恭子先生
講演会場の風景
− 16 −
粕屋歯科医師会 学校歯科委員会 活動報告
〈粕屋〉伊 山 愼 二
粕屋歯科医師会では、学校歯科医会としての
当会の総会員数106名中の80名が94校の校医と
独立した組織は持っておらず、学校歯科に関す
して学校保健活動に協力している中で、現状を
る活動は委員会活動の一環として行っておりま
なるべく正しく把握して会員の活動にフィード
す。
バックしていくことを大切に考えています。研
本会は1市7町という多くの行政区に及ぶ特
修会への出席は学校歯科医の義務として位置付
殊性から、それぞれの市町に「市町責任者」を
けており、次年度の校医選定時の参考となると
配置し、行政からの連絡・相談の窓口を一本化
思われます。
する『市町責任者制度』を4年前から開始致し
7月中旬には福岡県歯科医師会館5F大ホー
ました。学校歯科医として各行政区に推薦すべ
ルにて恒例の「むし歯予防図画・ポスター審査
き会員の選定においては、それぞれの責任者が
会」を行います。審査委員長も例年通り元小学
中心となり推薦名簿を作成し、更に理事会に上
校校長の山野先生にお願いし、厳正なる審査を
程、その議を経たうえで、会長により任命され、
行う予定です。
その名簿を会長名にて各行政に通達するという
11月には宇美町「うみハピネス」にてデンタ
規則に従っております。
ルフェアを行い、先の審査会にて決定した受賞
これは、本会独自に作成した『学校歯科規
作品と、宇美町の小・中学校から提出いただい
則』及び『学校歯科医選定規則』に準じたうえ
た図画・ポスターを掲示する予定です。あわせ
で学校歯科医を選定するということであり、当
て「いいな。いい歯の街頭啓発」を、宇美八幡
会において特記すべきことであります。
宮前とトリアス久山で行うことにしております。
さて、本稿の執筆は6月上旬で、学校歯科健
また、同じく11月には例年通り「養護教諭と
診および前期ブラッシング指導が始まるころで
の合同研修会」を開き、学校現場と連携をとり
すが、今期の活動をまとめてみたいと思います。
やすい環境を整え、来期の活動へつなげていき
4月にまず校医研修会を開催し、健診時の注
たいと考えております。
意事項の確認など毎年の行事として行いました。
ポスター審査の風景
審査委員長 山野先生を撮影
養護教諭との研修会
学校歯科委員会 渡辺委員長を撮影
− 17 −
平成27年度久留米学校歯科医会定時総会及び「歯の健康フェスタ」
〈久留米〉古 賀 浩 明
さる5月15日(金)に平成27年度の久留米
の重さに気の引き締まる思いであります。又、
学校歯科医会の定時総会がホテル・ニュープ
高学年においても歯みがき指導を行って欲し
ラザに於いて開催されました。
いという個々の希望に答えていくためにも私
野田会長の挨拶の後、新たに会員となられ
達会員は言うに及ばず、衛生士会の皆さんが
た2名の先生の紹介が行われると共に、長年
たにも相当な頑張りをお願いしなければなり
学校歯科医として尽力してこられた故・良永
ません。
純一先生に対して出席者全員で黙祷を捧げま
5月31日(日)には「歯の健康フェスタポ
した。
スター展」の入賞者の表彰式とポスター展示
久留米では今年度より市の委託事業として、
が例年通り市内最大の商業施設の一角をお借
市内全ての小学校2年生(約2,500名)を対象
りして行われました。その他の健診や相談と
に歯みがき指導を行うことが決まっており、
いったコーナーも年々充実してきており、足
総会終了後に行われた懇親会には久留米市教
を止めて頂く買い物客の方々の数も確実に増
育委員会及び歯科衛生士会の皆様に来賓とし
加しております。親子での来場者が多い事を
て参加して頂いておりましたので、楽しい歓
考えると、正に絶好の予防の啓発の場である
談の場ではありましたが、今後の具体的な実
と言えます。商業施設にとっても必要なイベ
施法等の話も行われていたようです。
ントとなり定着した年中行事の一つとして頂
心身の健康はまず口腔内からという事で市
けるよう今後も創意工夫を重ね、予防活動の
の事業として頂いた事に感謝すると共に責任
充実を図っていかなければなりません。
指導・展示
表彰
− 18 −
歯・口の外傷及びマウスガード講習会
普及指導委員会 一ノ瀬 達 也
平成27年1月24日土曜日午後3時より福岡県学校歯
臼歯部は下顎臼歯の咬頭頂を均等に接触させれば完成
科医会主催によるマウスガード講習会を、福岡県歯科
です。
医師会館4階404研修室に於いて学校歯科医会会員8
完成したマウスガードを各自口腔内に装着してもら
名、非会員6名計14名が参加してハンズオンセミナー
い、思っていた程装着感が悪いものではないことが実
形式にて開催しました。
感できた事と思います。さらにマウスガードを装着し
スライド講習を1時間程度行い、残りの1時間で各
て野球やゴルフなどのスポーツをすれば、怪我や外傷
参加者が持ち寄った上顎模型からバキュームフォーマ
の防止にもなりますが筋力増強効果も期待できます。
ーを用いて実際にマウスガードを作製してもらいまし
これにより各参加者の先生方が明日から診療室に於
た。
いて、スポーツ歯学に於けるマウスガードの普及を啓
まず学校での児童生徒の歯・口のクラブ活動での怪
発して頂ければ、学校歯科医会としてはたいへん光栄
我や外傷の事故がおこり易いのはコンタクトスポーツ
です。
であることは間違いないのですが、ラグビーやアメリ
今年度は多数の先生方に参加して頂き有難うござい
カンフットボールなどのハードなスポーツではなくバ
ました。未だマウスガード講習会に参加していない先
スケットボールが最も怪我や外傷がおこる確率が高い
生方は、たいへん有意義な講習会ですので来年度の参
というデータがでています、ところが児童生徒のラグ
加をお待ちしております。最後に受講者全員に杉原会
ビーの試合ではマウスガードの着用が義務づけされて
長より受講証が手渡され、無事閉会の運びとなりまし
いますが、バスケットボールの試合では義務化されて
た。
いません、バスケットボールこそ試合でのマウスガー
ドの装着を義務化する様ここで提言したいと思います。
またコンタクトスポーツでは年間約5%の人が脳震盪
を経験するといわれていますが、マウスガードを装着
することによりその発生率を半減出来るそうです。
スライド講習の後、各参加者が持ち寄った自分の上
顎模型に口蓋側は歯頚部に沿って、頬側は上唇小帯や
頬小帯避けて外形線を記入し、3.8mm厚プレートを吸
引し、外形線に沿ってカットした後、形態修正及び研
磨を行い、咬合調整は前歯部に軽く接触する程度にし、
− 19 −
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第86回 日本学校歯科医会総会
副会長 三 箇 正 人
平成27年3月24日(火)、日本学校歯科医
他17名の先生が本年度の被表彰者と成られた。
会第86回総会が日本歯科医師会館にて開催さ
報告事項の冒頭に議事運営特別委員会報告
れた。本会からは、代表会員として須之内副
がなされ、引き続き会務報告、会計現況報告、
会長、平瀬専務理事、柳迫常務理事、三箇の
各種委員会報告がなされた。選挙管理委員会
4名が、また日学歯役員として杉原会長が出
からは、会長予備選挙報告があり、清水惠太
席した。
候補84票、飯嶋理候補32票で、清水候補の当
清水会長は挨拶の中で、今期の会務執行に
選が報告された。また、会計調査臨時委員会
対しての協力に感謝し、来期の会長予備選挙
からは、前事務局長の不祥事に対する対応、
で当選した事を受け、選挙で公約に掲げた事
現況についての報告、内部統制検討臨時委員
を実直に実行する旨、決意の表明がなされた。
会からは、今後の再発を組織的に防ぎ、健全
大綱、日学歯の内部組織体制の刷新、文科省
な法人運営の体制確立のための施策について
に働きかけ、学習指導要領に歯科教育必要の
報告があった。
記載を求める、学校歯科医の資質向上への取
日学歯の各種事業、また児童生徒の健康診
り組み、そして、公益社団を目指す等々。
断マニュアル改訂や学校歯科医の活動指針等、
来賓挨拶では、日本歯科医師会 大久保満
各種報告並びに事前質問について質疑応答が
男会長は、食べることの意義の大きさ、食生
あった後、議事に移った。第1号議案平成27
活を通して成長した子供たちが、社会の中で
年度事業計画、第2号議案平成27年度収支予算
どう生きる環境を作っていくか、等々に触れ、
が上程され、質疑応答の後、原案通り賛成多
地域社会の核としての学校歯科の役割に期待
数で可決された。最後に第79回全国学校歯科
を寄せた。続いて文科省学校健康教育課 大
保健研究大会(長野県)、第65回全国学校歯
路正浩課長(代理)の挨拶の後、日学歯会長
科保健協議会(愛媛県)の案内があり閉会と
表彰が行われた。福岡県からは久保哲郎先生
なった。
第八十六回総会
一般社団法人日本学校
歯科医会
日時 平成二十七年三月
二十四日
︵火︶
午後一時三十分∼
− 20 −
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第87回 日本学校歯科医会総会
常務理事 柳 迫 正 俊
平成27年6月30日(火)、日本歯科医
された。監事選任については定数3名に
師会館において第87回日本学校歯科医会
対し4名の候補者があったため、投票に
総会が開催された。本会からは代表会員
より青森の高瀬厚太郎先生、東京の松浦
として、三箇副会長、平瀬専務、原野常
康文先生、愛媛の井手正洋先生が選任さ
務、柳迫の4名と、日学歯常務理事とし
れた。開票の間に全国学校歯科保健研究
て杉原会長が出席した。
大会の案内が本年度開催地の長野県より
清水惠太日学歯会長の挨拶では、事務
あった。続いて、第3号議案から第6号
局の不祥事をはじめとした、いろんな課
議案の議長、副議長選出の件、選挙管理
題にひとつひとつ取り組んでいく決意を
委員選任の件、議事運営特別委員選出の
述べられた。つづいて高木幹正日本歯科
件、予算決算特別委員選出の件について
医師会会長が来賓の挨拶をされ、子供た
は、後日9月16日臨時総会を開催して選
ちの健康の大切さについて述べられた。
出することが承認され閉会となった。
そのあとは日程に従い各報告のあと、事
前質問において三箇副会長と平瀬専務か
ら事務局不祥事への前執行部の対応に対
し鋭い指摘があり、予定の議事進行時間
が上程され、質疑応答のあと賛成多数に
より可決された。第2号議案 役員選任
の件では、理事選任については候補者定
数内のため挙手により候補者全員が選任
− 21 −
第八十七回総会
26年度貸借対照表及び損益計算書の承認
一般社団法人日本学校
歯科医会
なされた。議事に入り第1号議案 平成
日時 平成二十七年六月
三十日
︵火︶
午後一時∼
を大幅にオーバーするほど活発な議論が
平成26年度「学校歯科医生涯研修制度」基礎研修会
併催 福岡県学校歯科医新任研修会
学術委員会委員 小 柳 雅 治
平成27年2月28日(土)午後2時30分から、平
が重要である。
成26年度福岡県学校歯科医研修会が、県歯会館
当会では、平成12年度より「歯・口の健康診
5階視聴覚教室で開催された。開会の辞、会長
断結果統計調査報告書」を発行しており、児童
挨拶に続き、研修1「学校歯科医の活動につい
生徒の歯・口の健康状態を、客観的に判断する
て」、研修2「学校歯科保健指導マニュアルの
ための資料として活用していただきたい。学校
活用」、講演「どうする学校保健委員会」が行
歯科保健を進めていく上で、学校歯科医や養護
われた。
教諭が適切な指導・措置を行うには、担当する
学校の児童生徒の健康状態を正しく知る必要が
ある。科学的な根拠に基づいたデータにより、
勘や予測ではなく正しい健康状態の評価分析及
びその対策が行うことができ、子供たちの健康
教育に大いに寄与すると考える。
CO・GOの意義について、COは適切な保健
教育、保健指導を行うことにより、児童生徒が
う歯に進行することを予防する方法を学び、理
杉原会長
解する。その過程で児童生徒が、自分の健康は
自分で守るという意欲を育てる教材としての位
研修1 「学校歯科医の活動について」
置づけとなると思われる。GOは注意深い清掃
福岡県学校歯科医会専務理事 平瀬 久義
で炎症が消退することを理解し、自らの手入れ
で治癒する可能性があることを学ぶことができ
学校歯科医とは、歯科医師法による「歯科医
る。
師」としての身分と学校保健安全法第23条に定
められた「学校歯科医」の身分を併せ持ってお
り、学校保健安全法に定められた、学校歯科医
の職務の準則に従い歯科医師であるとともに教
育者として学校の中で活動を行う。学校歯科医
の活動は「保健教育」、「保健管理」、「組織
活動」にまたがっている。特に「組織活動」に
おいては、学校長の下「学校保健委員会」を組
織し、その中で学校歯科医として活動すること
− 22 −
平瀬専務理事
黒石委員
このような活動を通して、子供たちが自分の
講演 「どうする 学校保健委員会」
歯や口の健康状態に関心を持ち、自律的な健康
熊本県歯科医師会専務理事 渡辺 賢治
づくりを身につけ、生涯を通じて健康で活力の
ある生活を送る基礎を培うことを目標とする。
学校保健は「保健教育」、「保健管理」、
「組織活動」の3本柱で成り立っている。これ
を円滑に実行し成果を上げるためには、携わっ
研修2 「学校歯科保健指導マニュアルの活用」
福岡県学校歯科医会広報委員 黒石 崇之
ている人たちの共通理解を図り、共通の目的に
向かって連携するための組織的な活動が必要で
ある。学校保健委員会はこの「組織活動」に含
学校歯科保健活動の一環として、学校歯科医
まれ、学校長の下、教職員代表、児童生徒代表、
への学校での保健指導の依頼が増えてきており
保護者代表、指導助言者関係機関代表、地域の
ます。当会では、このような保健指導に関して
人々、によって構成される。学校保健委員会の
参考となる資料の必要性があると判断し、学校
設置率は厚生労働省のホームページに掲載され
歯科保健指導マニュアル「学校歯科保健の実
ているが、福岡県は設置率が低い状態である。
際」プレゼンテーション手引書(CD-ROM付)
学校保健委員会で取り上げられる議題は、
を発刊しました。本書は学校歯科医及び学校歯
歯・口の健康づくり、食に関すること、体力づ
科保健関係者(養護教諭、保護者など)に対し、
くりや病気の予防、心の健康問題、生活リズム、
最低限理解していただきたい基本事項を単純明
快に説明できるように記されています。是非と
も、各担当校で活用していただきたい。
また、本書にも記載されておりますが、学校
歯科健診におきまして、健康診断表に記入する
際の学校歯科医所見欄に記入すべき項目を確認
していただきたい。CO・GOが認められた場合
は必ずこの欄に記入してください。
− 23 −
喫煙・飲酒・薬物乱用防止など多岐にわたって
として、地域学校保健委員会が設置されている。
いる。しかし、これらの中で歯・口の健康に関
地域学校保健委員会では、その地域での健康課
する問題が取り上げられることが多い。2、3
題がより顕在化し、一貫した健康づくりに取り
月に実施している学校が多いが、年3回実施し
組むことができる。
ている学校もある。
これらの中で、学校歯科医は歯科の議題にな
地域にある幼稚園や小学校、中学校、高等学
ったことに対し、専門家として指導助言をし、
校、あるいは特別支援学校の学校保健委員会が
事後処置やフォローに繋げていかなければなら
連携して、地域全体の子供の共通の健康課題の
ない。
解決や健康づくりの推進に関する連絡協議組織
熊本県歯科医師会 専務理事 渡辺賢治
歯鏡
キラキラネームに思うトレンドの乗り方
近年、優良児や図画・ポス
ター等の学童名簿作成を阻む
キラキラネームが俄然勢いを
増しています。
現在では先ず音(おん)で
名前を決め、漢字を当てはめて名前を完成させる為
こうなると分析されています。
本来、名前の目的は個体識別です。その昔は名前
を聞けば親子関係まで即座に判断出来る、極めて合
理的かつ多機能な記号でした。名前の必要性の起源
は、まずは兄弟親子の識別だったからでしょう。
名前を考える側にしては、名前で個性を象徴する
のは自然な事。性別は、時代も変わり結婚にも影響
しない事となり、名前にその判別要素を含まないの
も良いでしょう。漢字が読み難い事に関しては、過
去にも中大兄皇子や、中臣鎌足など、読み難い方は
いらっしゃいました。キラキラの何より困り事は読
みから文字が結びつき難い事。が、それも、現在は
まだ僅かですが、国内にも多国籍の学童が居る公
立・私立学校のクラスが在り、それよりまだ良いの
かもと、考える程にキラキラの許容が拡がります。
さてキラキラネームで他に気になる事はと考えれ
ば、名前はいつまで使うのかという点でしょうか。
およそ50年後、高齢者の施設には、キラキラが並
ぶのでしょう。お墓にも彫り込まれます。
その前に総理大臣や官房長官、閣僚たちの名前が
まるで宇宙戦隊のメンバーみたいになり、日曜朝の
実写アニメのヒーロー達の名前が組閣名簿に残るの
でしょう。
キラキラの名付け親達の年齢をみると80年代のバ
ブル期に育った人達が該当します。この時代からト
レンドの概念が時代を作り、操作し牽引してゆきま
す。トレンドとは時代の趨勢(すうせい)・流行・
潮流という意味です。トレンドは多数の人を巻き込
み、文化を成しますが、根付くのはまれな事です。
10年、5年を越えて残る事には不問とする事が良い
のでしょう。因みに統計用語でトレンドとは傾向変
動を意味します。仕掛ける側はトレンドを操り、一
般の人達はそれに影響を受けます。私達はそれを越
える見識が必要となります。広い見識と正しい基本
的努力の継続は、学校保健活動ばかりでなく、どの
ような分野にでも大切な事です。
− 24 −
制度調査委員会担当理事 松田 宏一
養 護 教 諭 校 外 研 修 会 報 告
(新規採用者、教諭経験5年経過10年経験者)
専務理事 平 瀬 久 義
福岡県教育委員会では、毎年学校の先生方に
受講した養護教諭からは 養護教諭として自
対し研修会を開催しており、養護教諭に対して
分達の仕事の意義を再確認した
もその一環として 養護教諭校外研修 という名
会の重要性を認識し開催出来るよう努力した
称で、新規採用の養護教諭と5年・10年経験の
い といった前向きな感想を多々いただきまし
先生方を対象に県立スポーツ科学情報センター
た。
(アクシオン福岡)で開催されています。今回
新規採用養護研修は「学校歯科保健活動の実
の研修は「学校の危機管理における養護教諭の
際」という標題で、福岡県歯科衛生士会の松永
役割」「危機発生時における学校の体制づくり
理事と合わせて120分の講習を行っています。
と心のケアー」「学校における救急処置の実
この研修は当年度新しく養護教諭として本採用
際」などについて学校保健関係者が講師となり
された先生方が受講されており、学校歯科保健
行われました。
の基本的な知識の再確認が主要な講義の中心と
学校歯科保健関係についても福岡県学校歯科
なっています。また松永理事からは、学校現場
医会へ講師派遣依頼がきており、教諭経験者5
(教室)で児童生徒に学校歯科保健指導が行え
年経過10年経験者の研修は12月11日に、新規採
るよう、主に歯みがき指導、おやつのとり方な
用養護教諭の研修は12月4日に平瀬と原野常務
ど手作りのグッズを使った指導法を実演してい
がそれぞれ出席いたしました。
ただきました。
教諭経験者5年経過10年経験者の研修は「学
この養護教諭校外研修会では、真剣な受講態
校歯科保健の現状への理解と対応」という標題
度にいつも感心させられます。この研修を通じ
で60分の講習を行いました。今回は 歯・口の
学校歯科保健の重要性を認識いただき、更なる
健康づくりが学校経営、学級経営に及ぼす良好
発展に取り組んでいただければと思います。私
な影響について
たち学校歯科医も学校保健関係者として真摯な
健の位置づけ
学校保健における学校歯科保
学校歯科健康診断の生かし方
学校保健委員会の意義 などについて講義いた
学校保健委員
取り組みを求められていることを自覚しなけれ
ばなりません。
しました。
講演中の平瀬専務
スライドで説明する原野常務理事
− 25 −
ト ピッ ク ス
フッ化物応用に関する見解
平成26年12月17日
一般社団法人 日本学校歯科医会
一般社団法人日本学校歯科医会では、生涯にわたり健康行動がとれる 生きる力 を身
に付けた児童生徒の育成のため、ヘルスプロモーションを重視した保健教育が重要であ
ると考えていますが、同時に、環境の整備を通して健康格差を減じていくためには保健
管理の充実が不可欠であると考えています。
近年、地域医療として「かかりつけ歯科医機能」が充実され、児童生徒の口腔疾患が
軽減されてきてはいますが、社会構造の多様化に伴い、生活習慣、食習慣はますます不
規則になる傾向にあり、中学生以降のDMFT指数の急激な上昇、ならびに学校や地域
間における健康格差が存在しています。
このような状況の中、ブラッシングや生活習慣・食習慣の改善だけでむし歯予防を行
っていくことには限界があり、科学的根拠に基づいたむし歯予防法であるフッ化物洗口
やフッ化物配合歯磨剤の使用などのフッ化物応用は、その優れたむし歯予防効果は勿論、
各々の教育現場の実状に則した学校歯科保健教育の実践的手法として取り組まれること
により、児童生徒の正しい健康観の育成に役立ち、さらなる学校歯科保健活動の活性化、
保護者から地域社会へと地域保健への波及効果などが期待できると考えられます。
さらには、平成23年に『歯科口腔保健の推進に関する法律』が制定され、現在では41
道府県、多くの市区町村で歯科保健条例が制定されています。また、全てではありませ
んが多くの自治体において、児童生徒を対象としたフッ化物洗口などのフッ化物応用が
実施されるようになってきております。
全ての児童生徒の歯・口の健全な育成が達成できるような基盤整備の実現のために、
加盟団体が地域の実状に応じ、学校歯科保健活動の一環としてフッ化物洗口などのフッ
化物応用の実施に向け推進していただきたいと願っており、全国全ての学校でフッ化物
応用が実施されることを期待しております。
− 26 −
ນઆ̤̠̮̰̞̳͛́͂͘
◎春の叙勲
◎春の叙勲
◇瑞宝双光章
◇瑞宝双光章
倉 員 孝 昭
高 野 紘 宇
(飯 塚)
(筑 紫)
◎福岡県教育文化表彰
日 時 平成27年3月14日(土) 場 所 福岡リーセントホテル
宮 城 二 郎
(田 川)
平 瀬 久 義
(筑 紫)
草 野 鴻 志
(大 牟 田)
◎福岡県学校歯科医会会長表彰
日 時 平成27年3月14日(土) 場 所 福岡県歯科医師会館5階 大ホール
白 石 和太郎(京 都) 橋 本 建 治(京 都) 本 廣 晋(京 都)
西 村 淳 子(田 川) 江 藤 博 文(宗 像) 古 賀 清 和(宗 像)
井 上 保 孝(筑 紫) 濵 坂 洋 一(筑 紫) 須 堯 博(浮 羽)
荒 澤 耕 治(八 幡) 熊 谷 堅(遠賀中間) 高 島 昭 博(遠賀中間) ◎福岡県学校歯科医会会員表彰
日 時 平成27年3月14日(土) 場 所 福岡県歯科医師会館5階 大ホール
平 野 慎 一(京 都) 髙 村 伊都子(豊前築上) 山 田 欣 央(豊前築上)
出 光 裕 紀(宗 像) 大 庭 雄 二(宗 像) 服 部 政 彦(粕 屋)
林 亮 子(粕 屋) 福 井 恵 子(粕 屋) 牧 佳 子(粕 屋)
河 波 裕 二(筑 紫) 増 田 純 二(筑 紫) 澁 江 拓(久 留 米)
東 春 男(久 留 米) 岩 崎 繁(大川三潴) 松 﨑 省 三(大川三潴)
松 永 光 則(大川三潴) 山 下 浩 昭(大 牟 田) 有 田 登志男(小 倉)
泉 俊 男(小 倉) 伊 藤 清 司(小 倉) 岩 鍋 正 志(小 倉)
小 川 卓(小 倉) 荻 野 茂(小 倉) 尾 崎 章 寿(小 倉)
宗 盛 義(小 倉) 永 野 郁 代(小 倉) 宮 﨑 弘 幸(小 倉)
村 上 司(小 倉) 渡 邊 義 嗣(小 倉) 加 来 昭 典(戸 畑)
柴 田 昇(遠賀中間)
− 27 −
◎福岡県学校歯科医会功労者表彰
日 時 平成27年3月14日(土) 場 所 福岡県歯科医師会館5階 大ホール
該当者なし
◎団体表彰
日 時 平成27年3月14日(土) 場 所 福岡県歯科医師会館5階 大ホール
浮羽歯科医師会
◎平成26年度一般社団法人日本学校歯科医会会長表彰
日 時 平成27年3月24日(火) 場 所 日本歯科医師会館1階 大ホール
小 林 宏 徳(京 都) 石 橋 正 規(田 川) 大 塚 武 文(飯 塚)
尾 野 敏 治(宗 像) 和 田 俊 樹(宗 像) 安河内 茂(粕 屋)
佐 藤 邦 雄(小郡三井) 福 成 英 機(久 留 米) 木 村 一 英(柳川山門)
古 賀 剛(柳川山門) 西 原 啓 太(柳川山門) 新 田 眞 澄(柳川山門)
衛 藤 重 信(大 牟 田) 中 島 光太郎(大 牟 田) 藤 瀬 啓 五(門 司)
久 保 哲 郎(小 倉) 野 口 潔(小 倉) 三 浦 喜久雄(遠賀中間)
事業報告
研究・研修事業
歯・口の外傷及びマウスガード講習会
日 時 平成27年1月24日(土)15:00∼17:00
場 所 福岡県歯科医師会館 4階 404研修室
参 加 者 会員8名・会員外6名
第32回「歯の健康フェア」(京都歯科医師会)
日 時 平成27年6月7日(日)10:00∼10:50
場 所 「ウィズゆくはし」
出 席 者 杉原会長
福岡県学校歯科医会会員研修会
期 日 平成27年2月28日(土)14:30∼17:00
会 場 福岡県歯科医師会館 5階 視聴覚教室
受 講 者 73名
講 習 ⑴「学校歯科医の活動について」
「学校歯科健康診断の活用」
専務理事 平瀬 久義
⑵「学校歯科保健指導マニュアルの活用について」
広報委員会委員 黒石 崇之
講 演 どうする学校保健委員会 熊本県歯科医師会 専務理事 渡辺 賢治
第61回「歯の祭典」(大牟田歯科医師会)
日 時 平成27年6月6日(土)15:00∼
場 所 オームタガーデンホテル 出 席 者 杉原会長・平瀬専務理事
会務報告
第38回『歯を守る集い̶食と健口づくりフェスタ2015』
(筑紫学校歯科医会)
日 時 平成27年6月7日(日)11:00∼
場 所 ミリカローデン那珂川
出 席 者 三箇副会長
各種会議・会員現況報告
平成26年度
12月6日 第9回常務理事会
6日 第4回広報委員会
20日 第5回学術委員会
20日 第5回普及指導委員会
20日 第5回制度調査委員会
20日 第5回広報委員会
27日 第8回理事会
1月10日 第10回常務理事会
24日 第2回定時監査会
24日 第6回普及指導委員会
31日 第9回理事会
2月7日 第11回常務理事会
14日 第6回制度調査委員会
21日 第10回理事会
21日 平成26年度臨時総会(第101回)
正・副議長打合せ会
25日 福岡県歯・口の健康づくり推進
協議会
28日 第6回学術委員会
3月7日 第12回常務理事会
14日 平成26年度臨時総会(第101回)
28日 第11回理事会
平成27年度
4月11日 第1回常務理事会
25日 第1回理事会
5月9日 第2回常務理事会
9日 第1回定時監査会
16日 第1回学術委員会
23日 第2回理事会
23日 平成27年度定時総会(第102回)
正・副議長打合せ会
30日 第1回広報委員会
6月13日 平成27年度定時総会(第102回)
13日 第1回臨時理事会
20日 第3回常務理事会
27日 第3回理事会
20日 第1回広報小委員会
− 28 −
会員現況報告
(平成27年6月1日現在)
加盟団体名 会員数 加盟団体名 会員数
京 都
55
久 留 米
56
豊前築上
27
八女筑後
55
田 川
42
大川三潴
25
直 方
41
柳川山門
39
飯 塚
66
大 牟 田
45
宗 像
58
門 司
31
粕 屋
29
小 倉
85
糸 島
8
戸 畑
19
筑 紫
84
若 松
20
朝 倉
27
八 幡
81
小郡三井
25
遠賀中間
37
浮 羽
19
合 計
974名
東地区231名、西地区179名
南地区291名、北地区273名
◎予 告
物 故 会 員
自 平成26年11月2日 至 平成27年6月1日
○第20回福岡県学校歯科保健研究大会
日 時 平成27年10月24日(土)午後1時00分∼
場 所 福岡県歯科医師会館 5階 大ホール
○マウスガード講習会
日 時 平成28年1月23日(土)午後3時00分∼
場 所 福岡県歯科医師会館 4階 404研修室
ご冥 福をお祈り致します
北 村 浩 明 46才 (八 幡)
良 永 純 一 66才 (久 留 米)
吉 原 純 也 74才 (飯 塚)
佐々木 秀 則 65才 (筑 紫)
綾 塚 千 秋 67才 (京 都)
田 中 照 眞 65才 (大川三潴)
橋 本 光 一 75才 (直 方)
福岡県学校歯科医会
ホームページ
http://www.fk-gakusi.jp
編 集 後 記
3期目を迎えた杉原会長のもと、第29期執行部が発足し、常任委員が委嘱されました。委員一同、今
期も県学歯会員の皆様のお役に立てますように、精一杯頑張っていきたいと思っております。
さて、夏休みも後半になって「学校歯科健診のむし歯の治療をしてください」と子供たちが来院する
ことが結構あると思いますが、夏休み中には、治療が終わりそうにない子が多くないでしょうか?保護
者には「夏休み中には治療が終わらないかもしれません」とお知らせするのですが、なかなか納得して
いただけません。そして、治療を中断したまま、次回の歯科健診でひどい状態に…
最近、子供たちの歯・口の健康状態も二極化が進んでいて、口腔内環境が非常に悪い子供たちへの指
導・管理の難しさを痛感しております。
広報委員会委員長 白木 博繁
− 29 −
日本一の売り上げを誇る宗像道の駅
県 学 歯 会 報
毎年2回発行
第 87 号
発行人 杉原 瑛治
発行所 〒810-0041 福岡市中央区大名1丁目12-43
一般社団法人 福岡県学校歯科医会
TEL 092-714-4627 FAX 092-714-7599
E-mail [email protected]
U R L http://www.fk-gakusi.jp
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